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第8話 恋愛って難しい
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足が遠退いていたテニス部。
結局、部活はやめてしまった。
放課後が暇になった私は、帰宅部の友達と、寄り道して帰ることが増えた。
たこ焼きを食べたり、アイスクリームを食べたり、何かしらお腹に入れながら、話をするのだ。
女の子で集まると、恋の話ばかり。
小野寺くんと距離を置いた私には話すことがない。
「うんうん、そうだね。」
相づちをうちながら、友達の話を聞く。
好きな人は、そう簡単にはできないだろう。
かっこいい先輩を探して、友達とキャーキャー騒いでみる。
探してみると、かっこいい人はいるものだ。
あの先輩は、雰囲気が好き。
あの先輩は、有名人にちょっと似てる。
あの先輩は、優しく挨拶を返してくれる。
その気づいたかっこいい先輩について話すと、盛り上がる。
中学で中村先輩に迷惑かけたように、先輩を巻き込むことなく、勝手にひっそりと盛り上がっていた。
別に恋心があるわけじゃない。
それでもそれはそれで、楽しかった。
学年末試験の結果は、散々だった。
遊んでばかりで勉強しないと、成績は落ちてしまうもので、だんだんと数学が苦手になり、ついていけなくなった。
一緒に遊んでいた友達 楓(かえで)も同じようだ。
クラスに貼り出された成績優秀者の名前を見て、いいことを思いついた。
数学の成績優秀者に、楓が片思いしている彼 豊田くん(とみた)の名前があった。
成績優秀者の彼に、数学を教えてもらえば、成績にも恋にも、いいのでは?
早速、楓に提案したが、「恥ずかしくて冨田くんに声かけれない。」と言う。
仕方がない、ここは友達として一肌脱ぎましょう。
「楓と私に放課後、数学の勉強を教えてもらえないかな?」と私から冨田くんへ頼んでみた。
優しい彼は、快くこの話を受けてくれた。
さあ、勉強も恋も頑張ろうじゃないか。
(私は楓の恋の応援を頑張る。)
何度か勉強会を開いてもらったが、私たちの成績が上がることはなく、恋のほうも、楓が恥ずかしがって全然話せないので、関係が変わることはなかった。
もうすぐ一年生が終わる。
入学する前は、小野寺くんと同じクラスになることを祈っていた私。
今は二年生では、別のクラスになりますようにと祈っている。
私たちの高校は二年生へあがる時に、文系と理系に分かれる。
なりたい職業が決まっていなかった私は、苦手な数学を避けるように文系を選んだ。
まあ文系でも数学からは逃れることはできないのだが。
クラスが変わることで、何か変化があるといいのに…
この時の私はそう思っていた。
高校二年生となった私。
小野寺くんは理系を志望だったらしい。
これで、来年も同じクラスになることはない。
高校は人数が多い。
部活かクラスで接点がなければ、こちらから動かない限り、ほぼ関わることはないだろう。
さて、私がなぜ小野寺くんにひかれたのか。
それは、彼が私にとっては、すごく話しやすい人だったから。
二年生になった私は、新たに話しやすい人をみつけた。
池上 和志くん(いけがみ かずし)
優しく、穏やかで、目立つ性格ではないものの、黒髪に茶色の瞳の彼。
スラッと細長い体型。
スポーツもできて、数学の成績優秀者にも載っていた。
私は彼と話すのが楽しかったが、二人きりにはならなかった。
友達と四、五人で一緒に過ごすことが多かったのだ。
今度は失敗しない。
誰かが彼に告白する前に動かないと。
私はまだ自分の気持ちがあやふや、彼のことをあまり知らないうちに、告白した。
結果、彼と付き合うようになった。
付き合うとはいってもかわいいものだ。
和志くんはサッカー部だったので、部活が休みの放課後、一緒に勉強し、一緒に帰っていた。
ただ困ったことに高校から自宅までは逆方向で、私は電車、彼は自転車だった。
その為、彼は自宅とは反対方向にある駅までは自転車を押して私と歩き、駅で私と別れた後、一人自転車で帰るようになった。
彼は大変だったと思うが、私は大切にされていると感じて嬉しかった。
彼と話しながら帰る時間は短かったけれど、心がポカポカと温かく幸せだった。
彼との関係は、彼の人柄と同じく穏やかなものだった。
ケンカをすることもなく、楽しく話をするだけ。
ある日の放課後、私は和志くんと一緒に帰る約束をしていて、教室で待っていた。
友達の彩花ちゃん(あやか)が、片思い中の男の子 井田くん(いだ)と話していたのだが、彩花ちゃんが席を外し、私は残された井田くんとほんの少しだけ世間話をしていた。
たまたまその時に、和志くんが迎えに来たのだ。
彼は、教室の扉を開けて、私が井田くんと二人で話している姿を見た途端、扉をピシャリと閉めて走り去ってしまった。
私は何が起こったのか、理解できず、呆然としていた。
戻ってきた彩花ちゃんに状況を話すと、
「早く追いかけないと。」と言われた。
でも、私は動けなかった。
そのまま誤解を解くこともなく、和志くんとは自然消滅。
確かに他の男の子と話していたのは、あまりよくなかったかもしれない。
でもただ世間話してただけだよ?
それで怒って帰ることはなくない?
私もカチンと来たのだ。
あの時、私が教室に残っていたのは、用事が入ってしまった和志くんを待つためだったのに。
結局、部活はやめてしまった。
放課後が暇になった私は、帰宅部の友達と、寄り道して帰ることが増えた。
たこ焼きを食べたり、アイスクリームを食べたり、何かしらお腹に入れながら、話をするのだ。
女の子で集まると、恋の話ばかり。
小野寺くんと距離を置いた私には話すことがない。
「うんうん、そうだね。」
相づちをうちながら、友達の話を聞く。
好きな人は、そう簡単にはできないだろう。
かっこいい先輩を探して、友達とキャーキャー騒いでみる。
探してみると、かっこいい人はいるものだ。
あの先輩は、雰囲気が好き。
あの先輩は、有名人にちょっと似てる。
あの先輩は、優しく挨拶を返してくれる。
その気づいたかっこいい先輩について話すと、盛り上がる。
中学で中村先輩に迷惑かけたように、先輩を巻き込むことなく、勝手にひっそりと盛り上がっていた。
別に恋心があるわけじゃない。
それでもそれはそれで、楽しかった。
学年末試験の結果は、散々だった。
遊んでばかりで勉強しないと、成績は落ちてしまうもので、だんだんと数学が苦手になり、ついていけなくなった。
一緒に遊んでいた友達 楓(かえで)も同じようだ。
クラスに貼り出された成績優秀者の名前を見て、いいことを思いついた。
数学の成績優秀者に、楓が片思いしている彼 豊田くん(とみた)の名前があった。
成績優秀者の彼に、数学を教えてもらえば、成績にも恋にも、いいのでは?
早速、楓に提案したが、「恥ずかしくて冨田くんに声かけれない。」と言う。
仕方がない、ここは友達として一肌脱ぎましょう。
「楓と私に放課後、数学の勉強を教えてもらえないかな?」と私から冨田くんへ頼んでみた。
優しい彼は、快くこの話を受けてくれた。
さあ、勉強も恋も頑張ろうじゃないか。
(私は楓の恋の応援を頑張る。)
何度か勉強会を開いてもらったが、私たちの成績が上がることはなく、恋のほうも、楓が恥ずかしがって全然話せないので、関係が変わることはなかった。
もうすぐ一年生が終わる。
入学する前は、小野寺くんと同じクラスになることを祈っていた私。
今は二年生では、別のクラスになりますようにと祈っている。
私たちの高校は二年生へあがる時に、文系と理系に分かれる。
なりたい職業が決まっていなかった私は、苦手な数学を避けるように文系を選んだ。
まあ文系でも数学からは逃れることはできないのだが。
クラスが変わることで、何か変化があるといいのに…
この時の私はそう思っていた。
高校二年生となった私。
小野寺くんは理系を志望だったらしい。
これで、来年も同じクラスになることはない。
高校は人数が多い。
部活かクラスで接点がなければ、こちらから動かない限り、ほぼ関わることはないだろう。
さて、私がなぜ小野寺くんにひかれたのか。
それは、彼が私にとっては、すごく話しやすい人だったから。
二年生になった私は、新たに話しやすい人をみつけた。
池上 和志くん(いけがみ かずし)
優しく、穏やかで、目立つ性格ではないものの、黒髪に茶色の瞳の彼。
スラッと細長い体型。
スポーツもできて、数学の成績優秀者にも載っていた。
私は彼と話すのが楽しかったが、二人きりにはならなかった。
友達と四、五人で一緒に過ごすことが多かったのだ。
今度は失敗しない。
誰かが彼に告白する前に動かないと。
私はまだ自分の気持ちがあやふや、彼のことをあまり知らないうちに、告白した。
結果、彼と付き合うようになった。
付き合うとはいってもかわいいものだ。
和志くんはサッカー部だったので、部活が休みの放課後、一緒に勉強し、一緒に帰っていた。
ただ困ったことに高校から自宅までは逆方向で、私は電車、彼は自転車だった。
その為、彼は自宅とは反対方向にある駅までは自転車を押して私と歩き、駅で私と別れた後、一人自転車で帰るようになった。
彼は大変だったと思うが、私は大切にされていると感じて嬉しかった。
彼と話しながら帰る時間は短かったけれど、心がポカポカと温かく幸せだった。
彼との関係は、彼の人柄と同じく穏やかなものだった。
ケンカをすることもなく、楽しく話をするだけ。
ある日の放課後、私は和志くんと一緒に帰る約束をしていて、教室で待っていた。
友達の彩花ちゃん(あやか)が、片思い中の男の子 井田くん(いだ)と話していたのだが、彩花ちゃんが席を外し、私は残された井田くんとほんの少しだけ世間話をしていた。
たまたまその時に、和志くんが迎えに来たのだ。
彼は、教室の扉を開けて、私が井田くんと二人で話している姿を見た途端、扉をピシャリと閉めて走り去ってしまった。
私は何が起こったのか、理解できず、呆然としていた。
戻ってきた彩花ちゃんに状況を話すと、
「早く追いかけないと。」と言われた。
でも、私は動けなかった。
そのまま誤解を解くこともなく、和志くんとは自然消滅。
確かに他の男の子と話していたのは、あまりよくなかったかもしれない。
でもただ世間話してただけだよ?
それで怒って帰ることはなくない?
私もカチンと来たのだ。
あの時、私が教室に残っていたのは、用事が入ってしまった和志くんを待つためだったのに。
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