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第1話 大損失
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私はリーゼ・エッセン 17歳。
アルト王国 エッセン伯爵家の長女。
濃紺のまっすぐな髪に、理知的な紫の瞳。
背が高く、ほっそりした体型。
読書が大好き。
本をこよなく愛している。
我がエッセン家は、王都から馬車で30分程の位置にある。
大きな泉のある森に囲まれた、自然豊かな領地である。
ある日、父の知人 フォックス男爵が訪れた。
フォックス男爵は岩石の商売で成功。
新たに魔法石の商売を始めたと、我が家へ魔法石の購入を持ちかけてきた。
魔法石。
持っていれば、魔力がなくても魔法が使える大変貴重な石。
アルト王国では、王族が管理している。
自由に流通していない。
私がまだ幼い頃に、曾祖母から聞いた話では、昔はみな魔力を持っていたらしい。
魔力を持つものが、だんだんと生まれなくなり、現在は、貴族の一部にしか魔力を持つものはいない。
私の暮らすアルト王国は、大国 ソプラノ王国とバリトン王国に挟まれた小さな小さな国。
アルト国には、4つの属性を持つ貴族がいる。
火属性は、火を出せる。
水属性は、水を出せる。
風属性は、風を操り、物を動かせる。
土属性は、土を操り、建物が作れる。
魔力を持たない多くの者たちは、
火は、火種から分けてもらう。
水は、水場まで汲みに行く。
物を動かすには、押すか抱えて運ぶ。
建物を作る為には、土を捏ねて固める。
何をするにも力仕事である。
その魔法石をソプラノ王国から輸入、流通できるようにする。
これがフォックス男爵の新しい商売だ。
まず最初は知人からと、我が家へ話をもってきた。
父は、男爵が見本に持ってきた石が魔法石で間違いないことを確認した上で、魔法石を10個購入。
しかし、後日送られてきた石は、魔法石とは程遠い、ただの石であった。
もちろんエッセン伯爵は、抗議した。
しかし、フォックス男爵は受取りサインがある書類を持っており、抗議は認められなかった。
エッセン家は、大損失を負ってしまう。
ただの石に大金を支払ったエッセン家。
周りの信用を失い、借金を抱えた。
エッセン伯爵は、借金を返す為、資産を手放し、多くの家財を売り払った。
リーゼも多くの宝飾品、ドレスを売り払った。
必要最低限の家具だけが残されたガランとした屋敷。
多くの使用人は職を離れ、すっかり寂しくなってしまった。
そこへやってきたのは、リーゼの婚約者 アラン・ラックス侯爵子息。
金髪に透き通るような青い瞳
誰もが振り返る端正な顔の彼。
今日、彼との約束が入っていたかしら…入ってないわよね。
突然訪れた彼。
珍しいことがあるものだ。
我が家が心配で来てくれたのかしら?
「リーゼ、君との婚約を破棄する!」
静かな屋敷に、彼の声が響いた。
アルト王国 エッセン伯爵家の長女。
濃紺のまっすぐな髪に、理知的な紫の瞳。
背が高く、ほっそりした体型。
読書が大好き。
本をこよなく愛している。
我がエッセン家は、王都から馬車で30分程の位置にある。
大きな泉のある森に囲まれた、自然豊かな領地である。
ある日、父の知人 フォックス男爵が訪れた。
フォックス男爵は岩石の商売で成功。
新たに魔法石の商売を始めたと、我が家へ魔法石の購入を持ちかけてきた。
魔法石。
持っていれば、魔力がなくても魔法が使える大変貴重な石。
アルト王国では、王族が管理している。
自由に流通していない。
私がまだ幼い頃に、曾祖母から聞いた話では、昔はみな魔力を持っていたらしい。
魔力を持つものが、だんだんと生まれなくなり、現在は、貴族の一部にしか魔力を持つものはいない。
私の暮らすアルト王国は、大国 ソプラノ王国とバリトン王国に挟まれた小さな小さな国。
アルト国には、4つの属性を持つ貴族がいる。
火属性は、火を出せる。
水属性は、水を出せる。
風属性は、風を操り、物を動かせる。
土属性は、土を操り、建物が作れる。
魔力を持たない多くの者たちは、
火は、火種から分けてもらう。
水は、水場まで汲みに行く。
物を動かすには、押すか抱えて運ぶ。
建物を作る為には、土を捏ねて固める。
何をするにも力仕事である。
その魔法石をソプラノ王国から輸入、流通できるようにする。
これがフォックス男爵の新しい商売だ。
まず最初は知人からと、我が家へ話をもってきた。
父は、男爵が見本に持ってきた石が魔法石で間違いないことを確認した上で、魔法石を10個購入。
しかし、後日送られてきた石は、魔法石とは程遠い、ただの石であった。
もちろんエッセン伯爵は、抗議した。
しかし、フォックス男爵は受取りサインがある書類を持っており、抗議は認められなかった。
エッセン家は、大損失を負ってしまう。
ただの石に大金を支払ったエッセン家。
周りの信用を失い、借金を抱えた。
エッセン伯爵は、借金を返す為、資産を手放し、多くの家財を売り払った。
リーゼも多くの宝飾品、ドレスを売り払った。
必要最低限の家具だけが残されたガランとした屋敷。
多くの使用人は職を離れ、すっかり寂しくなってしまった。
そこへやってきたのは、リーゼの婚約者 アラン・ラックス侯爵子息。
金髪に透き通るような青い瞳
誰もが振り返る端正な顔の彼。
今日、彼との約束が入っていたかしら…入ってないわよね。
突然訪れた彼。
珍しいことがあるものだ。
我が家が心配で来てくれたのかしら?
「リーゼ、君との婚約を破棄する!」
静かな屋敷に、彼の声が響いた。
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