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半ギレ魔王の言い分
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「・・・は?」
「だから、お前が私の代わりに魔王になってくれって言ってるんだ!」
正直、耳を疑った。
「なんで俺が魔王にならなきゃいけないんだよ!」
「だって、お前はさっき言ったじゃないか。世界平和のためならなんだってするって。」
「それはそうだが、なんで俺が魔王にならなきゃならないんだよ!」
「それはこっちの台詞なんだよぉおおお!!」
「はぁ?」
ますます訳がわからない俺に、魔王は苛立った様子で俺に叫ぶ。
「だってさぁ、聞いてよ!強いからって勝手に王様にしたてあげられちゃってさ、こっちも迷惑してるんだよ。自由気ままに生きていきたいだけなのに、強いからって戦いを挑むやつらは多いし、魔物を統一して欲しいとか言うやつらもいるし!」
「はぁ。」
「でもスライムやらゴーレムやら、魔物の知能なんてそんじょそこらの動物並のばっかりなんだよ!?本能しかないような魔物を全部支配しろだなんて無理と思わない!?無理、絶対無理!」
考えてみれば、確かに周辺をうろうろする連中ばっかりだった。襲われることもあったけど、それは食料目当てだったりと、命令というよりは自分のやりたいことばかりをやっていた気がする。
「しょうがないからダンジョンに迷った人のために宝箱置いて傷薬とか置いてあげたりもしたんだけどさー。」
「え!?あれってあんたのだったのか?なんであるんだろうとは思ってたが。」
「そうだよ!もっと感謝して欲しいよ!!だいたいどうして私が魔王だからって倒されなきゃいけないのさ!王様として魔物を管理できてなかった罰?報酬目当て?それとも力が欲しいの?言っとくけど、いっぱい魔物を倒してきたそっちと違ってこっちはな、人っ子一人どころか虫一匹だって殺したことはないんだからな!」
「虫も殺せないのかよ!っていうか俺は、ただ平和を守りたくて。」
「だったら私の平和も守ってくれよ頼むから!平和のためならなんでもやっちゃう人なんだろ?私の代わりに魔王になって魔物たちも統一して平和にできるもんならしてみてくれってーのぉおおお!!」
「ぐあばっ!?!?」
言い終わり際に、魔王からストレートパンチを食らった。
壁にめり込む体。
魔王の動きがまるで見えなかった。その瞬間を思いだして理解する。
こいつの強さ、本当にやばい。
しかしそんな俺の心情を知ることなく、魔王は不満をつぶやき続ける。
「まったく。勇者が倒しに来るって言うからあわてて隠れてたっていうのに、まさかここまで追ってくるなんて思わなかったよ。そのために一体何匹の魔物を塵としたのか・・・この非道!」
「(されるだけの被害をやらかしたやつもいるんだが。)」
というか、だからこんなところにいたのかなどと反論したいとこだが、まだ傷が痛んで動きが鈍る。
まぁ、たしかに相手の主張も間違ってはいなかったのだが。。
「とにかく、私今日から魔王やめるから、あとよろしく!」
「え、えぇ~?」
「平和のためならなんでもやるんでしょ!?」
こうして俺はされるがままに、世界平和のため、魔物たちの統一を目指すことになるのだった。
・・・正直、勇者やってたころより辛い。
「だから、お前が私の代わりに魔王になってくれって言ってるんだ!」
正直、耳を疑った。
「なんで俺が魔王にならなきゃいけないんだよ!」
「だって、お前はさっき言ったじゃないか。世界平和のためならなんだってするって。」
「それはそうだが、なんで俺が魔王にならなきゃならないんだよ!」
「それはこっちの台詞なんだよぉおおお!!」
「はぁ?」
ますます訳がわからない俺に、魔王は苛立った様子で俺に叫ぶ。
「だってさぁ、聞いてよ!強いからって勝手に王様にしたてあげられちゃってさ、こっちも迷惑してるんだよ。自由気ままに生きていきたいだけなのに、強いからって戦いを挑むやつらは多いし、魔物を統一して欲しいとか言うやつらもいるし!」
「はぁ。」
「でもスライムやらゴーレムやら、魔物の知能なんてそんじょそこらの動物並のばっかりなんだよ!?本能しかないような魔物を全部支配しろだなんて無理と思わない!?無理、絶対無理!」
考えてみれば、確かに周辺をうろうろする連中ばっかりだった。襲われることもあったけど、それは食料目当てだったりと、命令というよりは自分のやりたいことばかりをやっていた気がする。
「しょうがないからダンジョンに迷った人のために宝箱置いて傷薬とか置いてあげたりもしたんだけどさー。」
「え!?あれってあんたのだったのか?なんであるんだろうとは思ってたが。」
「そうだよ!もっと感謝して欲しいよ!!だいたいどうして私が魔王だからって倒されなきゃいけないのさ!王様として魔物を管理できてなかった罰?報酬目当て?それとも力が欲しいの?言っとくけど、いっぱい魔物を倒してきたそっちと違ってこっちはな、人っ子一人どころか虫一匹だって殺したことはないんだからな!」
「虫も殺せないのかよ!っていうか俺は、ただ平和を守りたくて。」
「だったら私の平和も守ってくれよ頼むから!平和のためならなんでもやっちゃう人なんだろ?私の代わりに魔王になって魔物たちも統一して平和にできるもんならしてみてくれってーのぉおおお!!」
「ぐあばっ!?!?」
言い終わり際に、魔王からストレートパンチを食らった。
壁にめり込む体。
魔王の動きがまるで見えなかった。その瞬間を思いだして理解する。
こいつの強さ、本当にやばい。
しかしそんな俺の心情を知ることなく、魔王は不満をつぶやき続ける。
「まったく。勇者が倒しに来るって言うからあわてて隠れてたっていうのに、まさかここまで追ってくるなんて思わなかったよ。そのために一体何匹の魔物を塵としたのか・・・この非道!」
「(されるだけの被害をやらかしたやつもいるんだが。)」
というか、だからこんなところにいたのかなどと反論したいとこだが、まだ傷が痛んで動きが鈍る。
まぁ、たしかに相手の主張も間違ってはいなかったのだが。。
「とにかく、私今日から魔王やめるから、あとよろしく!」
「え、えぇ~?」
「平和のためならなんでもやるんでしょ!?」
こうして俺はされるがままに、世界平和のため、魔物たちの統一を目指すことになるのだった。
・・・正直、勇者やってたころより辛い。
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