追放聖女は、山の上でポテトチップスと一緒に恋を待つ

ビヨンドほうじ

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追放聖女は、山の上でポテトチップスと一緒に恋を待つ

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私の異世界転移はものすごく地味だった。

トラックに跳ね飛ばされるわけでも、キラキラとした魔法陣が輝くわけでも、荘厳な空間で神様からお告げを受けるわけでもない。私が週末にワンルームアパートの自室で、ポテチをつまみながらスマホの動画をだらだらと見ていた最中に、ふいに部屋が真っ白い光に包まれて、次の瞬間には、見知らぬ空間に、部屋着のまま、スマホと、ポテトチップスの袋2つと一緒にこの世界に転送されたのだ。

「聖女様、どうかこの世界をお救いください!」
跪いてそう懇願する司祭に、私は寝っ転がったままポカンと口を開ける。

「へ……?私が聖女?」

戸惑う私に、司祭はこの世界の「聖女」について説明してくれた。この世界では古くから聖女信仰があり、それは異世界から召喚された女性が任命されるという。そして、代々「チオ」という名前を継ぐこと。皆に希望を与えるのが仕事だということ。

現世から持ち込まれた、私の身の回り一式は、全てが「神聖なアイテム」として教会の保管庫に収められることになった。電池も電波も通じないスマホは聖なる鏡「チオの聖鏡」として、ポテトチップスの袋は「チオの護法袋エンベロープ」として……って、いや、なんでよ!?

そして、すぐさま王族との謁見の儀式に連れ出された。
「おお……召喚の儀、成功したか。異世界よりの降臨、我が国をあげて歓迎する」
ひときわ厳かな声が響く。きっとこの人が王様だろう。真ん中の玉座に座り、一番偉そうにしていて、頭にはピカピカの王冠が輝いているから間違いない。

でも、私の視線はその隣に座る若い王子らしき人物に釘付けになってしまった。
まるで月光そのもののような美しい銀髪。切れ長の瞳は、澄み切った冬空かサファイアみたいだ。かっこいいとか、きれいとか、そんなありきたりな言葉じゃ表現しきれないほどの凄みのある美貌。

「聖女、チオ……か。そんなものに頼らずとも……」
王子が冷たい声で呟いた。その言葉に、王様が眉をひそめる。

「アイス、慎め。いつも王位継承者としての自覚を持てと……」
あら、王子様なのに聖女に否定的だなんて、ちょっと残念。
でも、アイス……?なんだか可愛い名前。見た目には合ってるけど。

つつがなく謁見の儀式は終わり、それから私の「聖女チオ」としての仕事が始まった。

人前に出るたびに豪華なベールの中からにこりと微笑むだけで、
「おお……聖女チオ様、なんてお優しい……」
と、みんなが私を褒めたたえてくれる。くすぐったいけど、これだけで済むなら私の異世界生活も楽勝かも。このまま順調にいくのなら……だけど。

◆◇◆◇◆◇

ある式典の休憩時間、控え室の扉がノックされた。
「聖女チオ……入っても、良いか?」

聞き覚えのある声に、ビクッと体が震える。
ア、アイス王子!?どうしよう!?こんな時に限って、いつも応対してくれる侍女がいない。

「どうぞ……アイス様。狭いですが……」

恐る恐る返事をすると、扉がゆっくりと開き、王子が恭しく頭を下げて入ってきた。間近で見ると、想像以上の背の高さと威圧感に、思わず息をのむ。

「聖女チオ。務めはどうだ?」
「皆様が良くしてくださいますので、特に問題はございませんわ」

本当のところ、今やっていることが良いのか悪いのか、わからない。ただ、トラブルにはなってないので「問題ない」と答えるのが一番無難だろう。社会人として身につけた、のらりくらりとかわすスキルの発動だ。

「聖女チオ……この前は、すまなかった」

え……?この前?
何か謝られるようなことをされただろうか。アイス王子とちゃんと言葉を交わしたのは、召喚後の謁見の時だけだと思うのだけど……。

「聖女の立場を貶めるようなことを、公の場で言ってしまった」
「あぁ……!『聖女に頼らずとも……』とかおっしゃってましたっけ?」

私の言葉に、アイス王子はまるで捨てられた子犬のような、泣き出しそうな表情を浮かべる。そのギャップに、胸の奥が締め付けられた。

「そうだ。あの時は本当にすまなかった。いつか謝罪したいと思っていたが、その機会がなくてな……」
「え?いや、そんなわざわざ……!王子様がそう思われるのも当然ですわ!」

正直、私は全く気にしていなかった。いや、否定的に言われた時は「ちょっと残念」と思ったから、気にしてないというのは嘘か。でも、こんなに心底から後悔しているなんて、全然想像もしていなかった。氷のように冷たい美貌の裏で、そんな風に考えていたなんて……。

「貴女も突然、この世界に召喚されて、さぞ不安だろうに……。そんな貴女に、心無い言葉を公の場で口にしたこと、深く謝罪する」

そう言うと、アイス王子は深く、それはもう深く頭を下げた。

「いえ、王子。頭をお上げください。私は全然、本当に気にしていませんから……!」
「そうか……なら、良かった……。貴女は本当に、本物の聖女なんだな……」

アイス王子はゆっくりと顔を上げると、私に向き直り、優しい笑顔を見せてくれた。うわっ。なんて、なんて素敵な笑顔だろう。まるで、氷河にきらめく陽光のよう。いつもの冷たい態度とギャップのあるキラキラがあまりにも眩しくて、私の頬が熱くなるのが分かった。

「でも、どうしてそんなにわざわざ……。王家の方の謝罪が軽いものではないことくらい、異世界人の私でもわかります」

私の問いに、アイス王子はぎょっとしたように目を丸くして言葉に詰まる。
「そっ……それは……」
明らかに言いよどんでいる。今日は、あの氷の王子のいろんな表情が見れて、なんだかラッキーだな……なんて場違いなことを考えていると、彼はぽつり、と呟いた。

「それは……たぶん……貴方をひと目見たときから、惹かれていて……聖女として皆に知られてしまうのが、嫌だったの……かも……」

とんでもない爆弾発言に、私の思考がフリーズする。

「えっ……それって……」
「すまぬ!喋りすぎた!お詫びを受け取っていただければ、それで十分!これで失礼する!」

アイス王子は顔を真っ赤にして、まるで逃げるように控え室を飛び出していった。私の顔も、彼と同じくらい真っ赤だったけど。

それから、アイス王子とは何度か式典で顔を合わせたけれど、彼はいつも通りの冷静沈着な表情だった。話す機会はなかったけれど、目が合うと、ほんのかすかに微笑んでくれている……ような、気がした。

あの美形で、また純情な告白をされたら、こっちの心臓が持たない。でも、またどこかで話す機会があれば……そう願っているうちに、三ヶ月ほどの時間が経過した。

平和な聖女生活の波乱は、思わぬところからやってきた。
私に聖女の力が無くなったと糾弾されたのだ。

◆◇◆◇◆◇

きっかけは、教会に聖なるアイテム「チオの霊鏡」として収めていたスマホだった。もちろんこの世界の人間が使いこなせるわけもないけれど、電源を入れることだけはできた。押すだけだからね。不思議な文様と、この世の姿をそのまま写し取ったかのような絵が出てくることに、皆が驚いていたという。電池がそんなに長く持たないからと、電源は入れないでと強く言っておいたのに……。

あまりにも珍しいものだからと、高位の貴族にこっそり見せていたらしい。そうこうするうちにバッテリーが切れて、電源を入れてもうんともすんとも言わなくなってしまった。それは、まあ、そうなりますよね。私の現世との繋がりを示す唯一のものが、そんなことで消耗されるなんてがっかりだ。

これに目をつけたのが、アドリゲ公爵家の令嬢、ベーゼ・アドリゲだった。この令嬢は、「聖女チオの力が失われたのでチオの霊鏡が動かなくなった」と糾弾したのだった。アホか、ただの電池切れだと言ってやりたいところだが、無視もできない。

もともとベーゼはアイス王子を狙っていて、そのことは社交界でも周知の事実だった。家柄的にも、可能性がない話ではなかったところに、アイス王子が聖女チオを見初めたという噂が流れた。ベーゼは聖女チオを貶める方法を探していたが、なかなか隙がなく手をこまねいていた。そこで「チオの霊鏡」のバッテリー切れに目をつけたというわけだ。言いがかりにも程があるが、もともと私に霊力があるわけではないので、反論もしにくい。

非難の声は日に日に増し、ついに査問会が開かれることになった。多くの貴族が列席する中、アドリゲ家の息のかかった査問官が、私を糾弾する。

「聖女チオ!『チオの霊鏡』が沈黙したのは、あなたの聖女としての霊力が尽きたからだとの指摘がある!これについて弁明をお聞かせ願いたい!」
「これは……電池が切れたためで……もともと限りがあって……」
「それは、聖女の霊力には限りがあると受け取ってよろしいか?」
「ち……違う!電池が切れないように、電源は入れないでと申し上げたのに、人に見せるために勝手に入れられて……!」
「つまり、閲覧した貴族の方々のせいだと主張するわけですな!とんだ責任転嫁だ!」
「ち……違う!そんな……!」
「皆さん、聖女チオは自らの霊力に限りがあるのを自覚し、発覚を恐れ、その責任を貴き方々に押し付けようとしております!これが聖女たるものの振る舞いでしょうか!」
「うっ……!」
言っていることは無茶苦茶だが、私には反論できない。

査問会は糾弾の訴えを認める方向で進む。そして判決。

「聖女チオの霊力は喪失したものと見なし、国外追放とする」
裁判長の冷徹な判断が下る。

「なにか言い残すことは?」
裁判長は厳かに告げる。終わった……こんなことで終わりたくない……でも……

「私の……もう一つの所持品、『チオの護法袋エンベロープ』はどうなりますか?」
「チオの護法袋エンベロープ」と言っても、ただのポテトチップスの二袋だけど。
一縷の望みをつなぐための質問だ。

「聖女の魔力が失われたと認定された今、無用の長物であろうな」
「では、お願いがあります。『チオの護法袋エンベロープ』のうち一つを私に、もう一つを王家の所有としてください」
「それなら問題ないと思うが……なぜそのような望みを?」
「私は国外追放の決を受け入れます。しかし、聖女の魔力が失われたのではないという証拠をお見せしたいとも思います。私は旅に出て、この『チオの護法袋エンベロープ』を、膨れ上がるほどに満たして見せましょう」
「そのようなことが可能とも思えぬが……。だが、それなら良いだろう。もともと貴女の所有物だ。二つとも渡しても構わぬと思うが、なぜ一つを王家の所有に?」
「それを求める人がいると思うからです」

この裁きの場に、王家の人間はいない。でも、私の心の中には、たった一人の人物がいた。氷のような美貌と似つかわしくない、ぎこちない笑顔を浮かべる、アイス王子が。

◆◇◆◇◆◇

それから、三ヶ月。
私は国を出て、この山小屋に居を構えている。王国の外でも聖女信仰は根付いていて、人々が優しくしてくれたので、困ることはなかった。聖女の権限を剥奪された私でも、その状況は国外まで共有されてはいなかったのだ。結局、追放騒ぎも狭い貴族の中の揉め事でしかなかったということだろう。

そして、冬のある夜、山小屋の扉がノックされた。
最初は吹雪の音に紛れて聞こえなかった。でも確かに、力強いノックの音が聞こえる。

そして、あの時のセリフが、あの時の声で聞こえてきた。
「聖女チオ……入っても、良いか?」
アイス王子だ!

「はい!ただいま、ドアを開けますね!」

ドアを開けると、そこにはあの氷の美貌の王子が立っていた。無精髭が生えてやつれているように見えるけれど、その瞳は、大きく見開かれている。

「聖女チオ!やはりここにいたのか!ああ!」
「まさか、本当に来てくださるなんて……!」
「ああ、貴女が国外追放されてから、どれだけ探したか……!」

アイス王子が、まるで嵐のように山小屋に入り込んでくる。天井の低い山小屋が、彼の存在で狭く感じられた。私との距離が、ぐっと縮まる。

「そして、貴女の言うことは本当だったな……」

アイス王子の手には、あの日、王国に置いてきた『チオの護法袋エンベロープ』、つまりポテトチップスの袋があった。そして、そのポテトチップスの袋はパンパンに膨らんでいた。

アイス王子は興奮して説明する。聖女追放の判決が下った日の衝撃と怒り、有力貴族たちとの政局……。アイス王子は聖女を連れ戻すと宣言したが、その全ては、私を見つけ出すことと、『チオの護法袋エンベロープ』の予言の成就にかかっていたという。

「聖女チオがこの山にいると聞いたときは半信半疑だった。だが、登るにつれて、『チオの護法袋エンベロープ』が徐々に大きくなってきて、貴女がここにいることを確信できた。貴女の聖女としての霊力が、この袋を満たしているのだろう」
「アイス王子……そこまで私のために……」

私も自分の『チオの護法袋エンベロープ』、追放のあの日携えたポテトチップスの袋をアイス王子に差し出す。私のポテトチップスの袋も同じようにパンパンに膨らんでいた。

「おお……予言通りに……」

ポテトチップスの袋が膨らんだのは、魔力とは関係なく、気圧のため。ポテトチップスの袋は製造時に窒素ガスを充填して、内容物の酸化を防いでいて、わずかに高い気圧で密閉されている。この山小屋は海抜1500メートルにあるので、気圧は低く、ポテトチップスの袋は内圧で膨らむ。

その理屈は最初から知ってることだけど、魔力のためだと思ってもらった方が、ずっといい。

「アイス王子……私、聖女チオとしての契りを……交わしていただけますか?」
「聖女の契り?」
「今からこの『チオの護法袋エンベロープ』を解放し、中の『聖なる護法片チップス』を、二人で食します。これが聖女チオの契り。魔力を分かち、二人で添い遂げるための……」
「……貴女の望みなら、何でも叶えさせて欲しい」
「ありがとう……アイス王子」

本当に嬉しかった。私は温かい幸福の涙を流しながら、ポテトチップスの袋を開ける。たかだかポテチの袋を開けるだけで、こんな幸せな気持ちになるなんて、なんだかおかしい。
私の思いを解き放つように、袋からポテトチップスが出てきた。ひさしぶり、そしてありがとう、何気ないポテチ。袋の裏の銀紙が眩しい。
ポテトチップスを二枚つまみ上げて、一枚を自分で食べ、もう一枚をアイス王子の口に運んだ。パリッとした音がかすかに鳴る。

「これは……塩?……うまいな……」
「ふふ。そうでしょう?これを味わえるのは、世界で私と、貴方だけ……」
「チオ……」

私はアイス王子の唇に、軽く口づけをする。かすかにしょっぱい味がした。
さあ、これから一晩、聞いたこともないほどの、荘厳で圧倒的に幸福なポテチパーティーが始まる。

(了)
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