【完結】婚約破棄、その後の話を誰も知らない

奇跡によって病を癒す存在――聖女。
王国は長年、その力にすべてを委ねてきた。

だがある日、
誰の目にも明らかな「失敗」が起きる。

奇跡は、止まった。

城は動揺し、事実を隠し、
責任を聖女ひとりに押しつけようとする。
民は疑い、祈りは静かに現実へと向かっていった。

一方、かつて「悪役」として追放された令嬢は、
奇跡が失われる“その日”に備え、
治癒に頼らない世界を着々と整えていた。

聖女は象徴となり、城は主導権を失う。
奇跡に縋った者たちは、
何も奪われず、ただ立場を失った。

選ばれなかった者が、世界を救っただけの話。

――これは、
聖女でも、英雄でもない
「悪役令嬢」が勝ち残る物語。
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