可愛いあの子には敵わない【完】

おはぎ

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可愛いあの子には敵わない



「あ、あの、じゃあ僕はこれで……!」

「え、待っ、ディラン……!」

 慌てて本を渡し、逃げるようにその場を立ち去る。少し離れたところでチラッと視線を向けると、噂の幼馴染君がエドワードの傍まで来て、怒りながら何か言っているのが目に入った。怒っている様子なのに、噂通り可愛らしくて、慌てて逸らし足早にその場を去った。

「気を悪くさせちゃったかなぁ……」

 エドワードは騎士科で、抜きん出た剣術と戦法ですでに騎士団から推薦状をもらっているほどだ。格好良くて、誰に対しても気さくに話してくれる学園の人気者だ。そのエドワードにはリンデルという幼馴染がいて、髪が長かったら女の子と間違えてしまうぐらい、華奢で可憐な可愛い子だ。襲われてしまうかもしれないから、ということでエドワードが送り迎えをしているらしい。

 それを思い出しながら、チクリと胸が痛む。当たり前だ、あんなに可愛かったら誰だって心配だろう。幼馴染だったら、余計に心配だろうし。付き合っていないとは言っていたけど、誰がどう見たって両思いだし、お似合いだ。
 
 そう理解しているし、お門違いにも程があるとは分かっているのだが、どうしてもモヤモヤが胸を占める。それに慌てて気持ちを落ち着かせながらトボトボと帰路についた。

「久しぶりに話せたのにな……」

 家に着いて一人呟く。一学年下のリンデルが入学してくるまでは、時々一緒に勉強をするほどエドワードとは仲が良かったのだ。僕は勉強が好きで成績もそこそこだ。それで試験前は頼まれて友人と勉強会を開いていたのだが、それを聞いたのかエドワードに話し掛けられたのだ。

「なぁ、悪いんだけど俺にも勉強教えてもらえないか?」

 すでに人気者だったエドワードに話し掛けられてドキドキしたのを覚えている。

「ぼ、僕に分かる範囲なら……」

「頼む! 周りに聞いても、騎士科のやつら脳筋ばっかりでよ」

 ニカッと笑って言われ、顔が熱くなるのを感じながら、あのエドワードに頼られたということが嬉しくて二つ返事で了承した。それから、図書室で二人だけの勉強会が始まったのだ。

 エドワードはもともと頭が良いのだろう、少し説明するだけですぐに理解したため、あまり役に立てなかったが、毎回お礼と共に次も頼むと言ってくれた。僕もエドワードと過ごす時間が楽しくて、試験前は声を掛けてくれて、一緒に勉強することがお決まりになった。

 勉強の合間の休憩時間では、色んな話もした。エドワードの話は面白くて楽しくて。僕が話すと興味深そうに真剣に聞いてくれて、さり気なく褒めてくれたり、優しくされたりして、好きになるのに時間はかからなかった。

 だから、僕は勘違いしたんだ。エドワードにとって僕は特別なんじゃないかって。

 それが砕けたのは、入学前の新入生たちの学園見学の日だった。その日は案内に当たっていない学生は休みだったから、勇気を振り絞ってエドワードを遊びに誘ったんだ。だけど、

「あー……。悪い、その日は知り合いが入学前見学で来るから、案内を頼まれてんだ」

 と困ったように笑って言われてしまい、僕は恥ずかしくて顔が真っ赤になった。

「ご、ごめん、本当、ごめん……!」

「え、いや、案内が終わった後だったら……」

「い、いや、大丈夫、本当にごめん、じゃあ、また新学期に!」

 僕は恥ずかしすぎて、エドワードの言葉も待たずに逃げ去ってしまった。仲良くなったと思っていたのは僕だけで、エドワードは誰に対しても気さくですぐに仲良くなるのだ。エドワードの予定すら知らなかったくせに、厚かましく仲良しだと思うなんて思い上がりにも程がある。恥ずかしさでいっぱいの僕だったが、エドワードを好きになってしまったのは変えられなくて、新学期になったらもう少し踏み入った話もするのだと決意した。

 ……だが、新学期に待っていたのは、エドワードと新入生のリンデルについての噂だった。

    幼馴染で可愛いリンデルと格好良くて人気者なエドワードの噂で持ち切りで、二人が一緒に登校してくるのを見てしまった僕の恋心は無惨に砕け散ったのだった。

 フワフワの柔らかなそうなブラウンの髪に、大きな瞳。小さな鼻と口。頬は赤く染まり、白い肌に映えて、いっそう可愛らしさに磨きがかかる。誰が見ても可愛く、あまりにもお似合いの二人に、土俵に立つこともなく負けを認めた僕。

    二人を見るのも、エドワードからリンデルの話を聞くのも耐えられなくて、その日からエドワードを避けるようになってしまった。いや、エドワードからしたら僕が避けているのは気付いていないだろう。リンデルと図書室で一緒に勉強をしているのを目撃してしまい、胸が苦しくなって慌ててその場を去ったことがある。

 ……僕が、特別なんかじゃなかった。

 分かってたのに、突きつけられると悲しくて。勝手に勘違いしたのは僕だけど、二人を見たくなくて図書室に行くことは辞めた。僕は魔法科でエドワードは騎士科。会おうと思わなければ会うこともない。時々、エドワードが魔法科に来ていることはあるが、僕はまた自惚れてしまいそうで、傷付かないようにすぐにその場から逃げている。僕に声が掛かる訳ないと分かっているのに、どうしても期待してしまう馬鹿な自分が嫌で。

 そうして、試験前でも図書室に行けなくなった僕は裏庭のあまり目立たないベンチで参考書を読んでいた。

 ――そこへ、通り掛かったらしいエドワードに声を掛けられたのだ。

「ディラン、こんなところに居たのか。参考書でオススメがあったら、教えて欲しいんだが」

「へ!? え、えっと、何の科目?」

 久しぶりに話すため、ドキドキしながら聞き返すと、

「あ~、俺のじゃねぇんだけど、1年の魔法薬についてで……」

 そう返されて、ドクンと心臓が嫌な音を立てた。1年の魔法薬……。そうか、リンデルの勉強を見てあげてるんだもんね……。そう理解して、モヤモヤが広がるが、顔を上げた視界にそのリンデルの姿を捉えて、慌てて持っていた参考書を押し付けて立ち去ったのだ。

 敵う訳ないじゃないか、可愛くて、幼馴染で、何より大切にしていると見て分かるような子に……。

 次の日、学園に行くと友人のウィリアムに声を掛けられた。

「ディラン、昨日エドワードが来たからお前の場所教えたけど会えたか?」

「えっ……。う、うん、会ったよ。リンデル君のことで相談があったみたい」

「そうなのか? 最近、エドワードと勉強してないよな? 俺ちょっと分からないとこあって教えて欲しいんだけど」

「うん、いいよ。あ、僕の家でもいい?」

「いいぜ! じゃあ一緒に帰ろうぜ」

 明るく言われて、少し楽しみになる。ウィリアムは細かいことは気にしない質で、一緒にいると気持ちが晴れるため助かっている。

「ついでだから泊まっていく? 明日は休みだし」

「お、マジ!? じゃあお泊り勉強会だな!」

 楽しみだと、勉強そっちのけで遊びそうなウィリアムに苦笑するが僕も楽しみになってくる。

 そして、帰る時間になってウィリアムと教室を出た時、

「ディラン! 良かった、これありがとな。なぁ、また教えて欲しいところがあんだけど」

 エドワードがいて、腕を掴まれそう言われる。昨日貸した参考書を手にしており、ズキンと胸が痛む。もう返してきたということは、きっと昨日は遅くまで二人で一緒にいたんだろう。そう思っていると、

「あ、俺等はこれからディランの家でお泊り勉強会だから。エドワードはまた今度な」

 ウィリアムがさらっといいだろ~と笑いながら言った。僕は慌てて便乗し、

「そ、そうなんだ。また今度でもいい?」

 きっと、リンデルも一緒に勉強するんだろうし、そうなると僕はどんどん惨めになってしまう……。自己保身でしかないが、僕にはそうすることでしか自分を守れない。早くこの場を去りたくて、何でもないようにそう言うと、僕の腕を掴んでいる手に力を入れられる。

「……泊まり? 二人で?」

「おう! 前は俺の寝相が悪くてベッドから二人とも落ちて起きたよな」

 カラカラと笑いながら言うウィリアムに、僕は苦笑する。以前もウィリアムは泊まったことがあって、ベッドは一つしかないから一緒に寝たら寝相の悪さに驚いたものだ。

「一緒に、寝たのか」

「え? あ、う、うん。ベッドは一つしかなくて……」

 僕は庶民だから、家に貴族みたいに客用の部屋なんてないのだ。信じられないと言わんばかりの顔で見られて、恥ずかしくなる。顔が熱くなってしまい、俯く。

「っ、俺も行く」

「無理だって、エドワードが寝るとこないし。なぁ、ディラン」

「えっ、えっと、そうだね、客室がないから……」

 貴族も多く通う学園でわざわざ庶民の家のことを話すのは恥ずかしい。

「じゃあ俺の家に来ればいい。なぁ、ディラン。俺も勉強教えて欲しい」

「へ? え、でも……」

 何故か食い下がるエドワードに困惑していると、

「いいよ! エドワードの家行ってみたい!」

 ウィリアムが元気良く返事して了承してしまう。僕はエドワードに腕を掴まれたまま、逃げられなくてそのままみんなでエドワードの家に行くことになってしまったのだった。

 エドワードの家は広くて、客用の部屋に案内され三人で勉強をすることになった。僕はエドワードを意識しないように平静を装いながら、二人の質問に答えたりと何とか勉強を進めた。

「なぁ、そろそろ休憩しよーぜ!」

 すると、ウィリアムが飽きたのかそう言って僕の肩に腕を回してもたれかかってきた。僕は勉強に飽きたのであろうウィリアムのいつもの様子に苦笑し、そうだねと返そうとすると、

「おい、距離近すぎだろ。離れろ」

 いつの間にか横に立っていたエドワードがウィリアムの腕を払い除けた。

「えー、俺ら仲良しだからいいじゃん」

「いいわけねぇだろ」

 眉根を寄せてどこか苛立った様子のエドワードに、何かしてしまったのかと固まる。

「あ、あの、丁度区切りもいいし、僕帰るよ。ウィリアム、帰ろ……」

 僕は、嫌われるのが怖くて逃げたくなり、咄嗟にそう言って教科書を鞄に詰め込もうとすると、

「悪いけど、帰す気ねぇから」

 エドワードに腕を掴まれて見下ろされ、気圧されるように立ち上がりかけていた身体がストンと椅子に逆戻りする。

「え、何!? どうしたんだよ? って、あ! 俺、明日仕事の手伝いあるんだった! 帰るわ!」

「え!? ウィリ……!」

「悪い! 朝早いから泊まりは無理だわ! やっべ、思い出して良かった! じゃあな!」

 呼び止める声も気にせず、ウィリアムは慌てたようにそう言って荷物をまとめだし、颯爽と手を振って出て行ってしまった。唖然とウィリアムが出て行った扉を見つめていると、

「……ウィリアムが好きなのか?」

「へぇ!? え? え、あ、うん? ウィリアムは、好きだけど……」

 突然聞かれたことに驚きながら、ウィリアムは友人だし、とキョトンとする。

「最近、俺のこと避けてないか? なぁ、俺何かしたか?」

 眉根を寄せたエドワードだったが、すぐに困ったような顔で膝を折ると椅子に座っている僕を伺うように見上げてきた。

「さ、避けてなんか……」

 ない、とは真っ直ぐ見つめられると言えなくて、口ごもって視線が泳いでしまう。まさか気付かれているとは思ってもいなくて、でも僕のこと気にかけてくれていたんだと嬉しくなってしまい、口元が緩みそうになる。

「じゃあ、俺にもディランの時間をくれないか。一緒にいたいんだ」

 熱烈な言葉に聞こえて、僕は思わず顔が熱くなる。僕の時間が欲しい、一緒にいたいだなんて、そんなの僕のことが好きみたいじゃないか。そう勘違いしそうになるが、エドワードには可愛い幼馴染がいるのだ。それを思い出して、舞い上がりそうな気持ちが一瞬で萎んでいく。

「う、ん。お、お昼休みなら……」

 放課後だと、エドワードはリンデルと一緒に帰るだろうし、そんな二人の姿なんて見たくない。お昼休憩なら二人は一緒に過ごしていないだろうし、僕も悲しくならなくてすむし、と考えて答えると、

「放課後は駄目なのか? それじゃ時間が短いだろ?」

「えっと……。でも、その、放課後は……」

 悲しげに顔を覗き込むように言われて、僕が嫌な気持ちになってしまうだなんて言えず。

「まさか、誰かと約束してる訳じゃないよな?」

「え!? ま、まさか……あ。あの、実はそうなんだ」

 そう言われて、そんな訳ないと返そうとしたが、誰かと約束していることにしたらいいのだと思い直して視線を逸らしながらモゴモゴと言った。すると、

「あ? 誰とだ」
 
 途端に低くなったエドワードの声に驚いて顔を上げる。怒ったようなエドワードの様子にびっくりして固まっていると、手首を握られる。

「ウィリアム? ライカ? トーマス? ジェームズ?」

「え? え?」

「ジョン、エリック、エルダー、マイク。……違うのか。誰と約束してる?」

「えっと、その……。ご、ごめん、誰とも……」

「誰とも? ……俺のこと嫌になった?」

 手首から手が離されたかと思うと、両手を包まれる。

「い、嫌だなんて……。そ、その、エドワードは、放課後忙しいでしょ?」

 大きな手に両手を包まれて、ドキドキしながら遠回しにそう言うと、

「俺? 特に忙しくはないが……。もしかして、リンデルのことか?」

 そう返されて、戸惑いながらもぎこちなく頷いた。

「あれは別に約束している訳じゃない。あいつが勝手に……。ディラン? その顔は、俺は自惚れてもいいのか?」

 いかにも親しげな呼び方に、胸がモヤモヤする僕は変な顔になっていたに違いない。エドワードはそんな僕を見てそう言った。僕は、え?とポカンと顔を上げると、

「好きだ。ディラン、君は俺のものだと宣言できる権利が欲しい」

 真っ直ぐ見つめられながらそう言われて、すぐに理解出来ず見つめ返してしまう。

 ……好き? え、誰が好き? エドワードが? え? 僕?

 好きだと、自分のものにしたいのだと、はっきり言われ誤解しようがない。顔がじわじわと熱くなって、う、あ、と言葉にならない声が口から出る。

「ディラン、俺を受け入れてくれるなら頷いて」

 そう言われ、僕は真っ赤な顔で何とかゆっくり頷いた。すると、包まれている両手が解放され、片手に口付けられる。

「俺のものだと、確認してもいいか?」

「ひぇ……っ!」

 僕は真っ赤になりながら、ギュッと目を瞑って頷く。エドワードが立ち上がった気配がしたかと思うと、僕の腕を掴み引き上げた。椅子から立ち上がると、そのまま腕を引かれて抱き締められた。

 初めての経験に、僕はあわあわしながらエドワードの背中にそっと自分の腕を回す。

「ディラン」

「……んっ」

 名前を呼ばれ、顔を上げると唇を塞がれる。近い距離にあるエドワードの顔に目を見開くが、視線がぶつかり瞳を細められると一気に恥ずかしくなり、ギュッと目を閉じる。

「ん……ふぁ……っ!」

 息が苦しくなって少し唇を開くと、待っていたとばかりに熱く柔らかいものが割って入ってきて、口内を舐められ舌同士を絡められる。ガクガクと足に力が入らなくなってきた僕の腰に、力強い腕が回りグッと身体を引き寄せた。

「ふっ……ぁっ……!」

 エドワードの背中に回していた僕の手は服を掴んで必死にすがりつく。

「ディラン、我慢できない。いいか?」

 唇を離されて何か聞かれるがボーっとしてしまい理解できず。とりあえず、コクンと訳も分からぬまま頷くと、身体が浮き、抱き上げられる。降ろされたところは柔らかく、ベッドの上だと理解した時、ハッとして慌てるがすぐに唇を奪われ上から覆い被される。

 唇と服の中に入ってくる手に翻弄され、何が何か分からぬまま、ただ快感に声を上げて必死にエドワードにしがみついた。何度も愛の言葉を囁かれ、気持ち良いところを刺激されては乱れる。

 終わった頃、ボーッと夢見心地のままの僕に、

「ディラン、行き帰りは迎えに行くから。昼も一緒に食べよう。教室まで迎えに行く」

 頭を撫でられながらそう言ってきて、コクンと頷いた。

 ……こ、恋人って、ことだよね? す、すごい、恋人だとずっと一緒にいられるんだ。

 じわじわと言われたことにも実感が湧いてきて、ドキドキと嬉しくなる。そんな僕の頭に唇を落としたエドワードは、満足気に微笑んだのだった。


ーー
 
「とうとう捕まっちゃったかぁ……」

「お前のせいで逃げられるところだった」

「こんな激重で執着やばいやつに捕まっちゃって、ディラン先輩が心配だよ」

「リンデル、余計なことは言うなよ」

「言うなっていうか、言えないっていうか……」

 リンデルは想い人を捕まえた幼馴染に向かって冷めた目を向けると、何も知らないまま囲われたであろうディランに心の中で手を合わせたのだった。



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