32 / 211
僕とメリッサの戦い
第三十二話 僕とメリッサ
しおりを挟む
朝は過ぎ、日は僕たちの肌を切り裂くようにまばゆく輝いていた。僕たちは家の屋根に上って黒いヴァルキュリアとラミディを待ち構える、目立つ場所だ、すぐに見つけてくれるだろう。
「おやおやこれは殊勝だ」
僕たちの姿を確認したのだろう、颯爽と黒いヴァルキュリアが現れた。
「無様に逃げのびたと思えば今度は死ぬのを待ち構えているとは」
煽っていく黒いヴァルキュリアの口上にメリッサが微笑んだ。
「それはお前も同じだろう、戦士の誇りである盾をおいて敵に背を向けて立ち去るとは。よくもまあ私の顔を拝みにこれたものだ、また笑わせにきてくれたのか」
メリッサは黒いヴァルキュリアの盾を投げて返す、それに対しあわてて黒い女は盾を拾う。
「ここまで侮辱されたのは初めてだ、銀色の。その白い肌から衣服を剥ぎ取ってバラバラにして広場にさらしておくゆえ、左様こころえてもらおうか」
「相変わらず上品だな、戦士なら剣で語ろうとはおもわないのか、口だけではその鎧が泣いているぞ。まあいい、そのつら二度と見たくない、ここいらで決着としようではないか。なあ黒いヴァルキュリア」
メリッサの吐き出された言葉に、黒いヴァルキュリアは唇をかみ口からひたりと血を流す。
「いいでしょう。先日の屈辱、その身で払わせてもらう。ラミディ!」
名前が呼ばれると、地響きが鳴り響く。地面が揺れる、音だけで感じる恐怖、僕はこれを克服しなければならない。
「GUOOOOON!」
男の叫び声が聞こえたあと、僕は少し体勢を崩してしまう、家が揺れている。見ると下側でラミディが家の柱に向かって突進していた。
このままだと家が崩れる! メリッサと僕はそばの家の屋根へと移った。どーんという大きな音がして家が崩れていく。
「佑月、あいつはまかせたぞ」
メリッサの言葉に僕は親指を立てて歓迎した。メリッサはそれに満足げだった。
「信頼しているぞ。行くぞ!」
メリッサは黒のヴァルキュリアに向かって行った、僕はラミディの頭部に向けてSG552を発射する。鳴り響くつんざくような銃声、戦の火蓋が切って落とされた。
僕は間合いを取りつつメリッサの居場所を確認する、あちらも戦いながらこっちの位置を把握していた、前回のような展開はごめんだ、僕たちは連携してこいつらに対峙するようあらかじめ打ち合わせした。
そして、ラミディがまたすごい勢いでこちらの家に突進してきた! その姿を見つつ冷静に対処するよう心がけた。おちつけ、おちつけ。
僕は道におりラミディを誘導する、奴がこちらに走り込んできたとき、奴の足に僕が仕掛けた罠が襲いかかる、罠はラミディの足を離すまいと力一杯からみつく。そう、トラバサミだ。
トラバサミが奴の筋肉へと食い込む、昨日の昼間買い物していたのはこの用意だ。前に弓のエインヘリャルが巧みにつかっているのを見て、応用しようと買い込んでいた。
筋肉はトラバサミの刃は食い破らなかった、が、骨へと大きいダメージを与える。
「OUUUUUUN――!!」
ラミディから放たれる咆哮、すかさず奴の膝の下に精密射撃を行う! 狙い通り弾はやつの膝下をとらえてから明後日の方向へ流れていく。
僕は銃を放つと同時にあらかじめ記憶しておいたルートをたどった、並んでおかれた木箱の上に中腰でラミディを待ち構えた、ゆっくり、ゆっくりと奴はこちらに向かってくる。
奴の足がロープに引っかかると相手の近くにあった木箱から仕掛けておいた鉄の刃が飛び出した、空気を切り裂き血を欲した刃がラミディの胸を襲う、だが、大男の肉体を切り裂くことはできなかった。
しかし、打撃は相手に伝わる、僕は止まっているラミディの膝下に精密射撃をおこなう!
「GUOOOOOOO!!!」
痛みにこらえなくなったのだろう。ラミディは叫び声を上げて、膝の下を抱えている。うずくまっているところへ頭部にバースト射撃をおみまいする! 激しい銃撃の応撃にラミディの頭が揺れていく。
やつの顔が苦悶で歪む。その間に弾幕を張って距離を取り、次のルートに誘い込む。ラミディは怒りに震えていたが足を引きずっていた。
よし、足を封じている、これでいきなり走り込まれる心配はなくなってきた。だが油断は禁物、僕は手を緩めるつもりはない。
ラミディがこちらに襲いかかろうとしたときすぐに僕はロープを切る、三階建ての住宅に掲げられていた横断幕がラミディに被さった。ラミディが視界を失っている間、またもや膝下に射撃する!
実は僕は左膝ばかり狙っている、利き足なのかどうか知らないがラミディは左足から踏み込んでくる。その足に力が入らないとすると、殴りかかることは困難だろう。
ラミディは苦し紛れに近くにあった樽を放り投げてきた、樽が壁に当たって壊れて木の破片がそこら中にまき散らされた、僕は慎重に避けラミディに隙を与えない。
頭部に弾をプレゼントした、二発命中、ラミディは大きくのけぞる。弾幕を張りながらラミディを回り込み、元来た道をたどった。僕は頭の中で発射した弾の数を数えていた。弾の数が残り少ない、メリッサと合流しないと。
――メリッサと黒いヴァルキュリアは盾と剣を構え相手の隙をうかがっていた。
「どうやら私のパートナーは上手く立ち回っているようだ。黒の戦士、いよいよ追い詰められてきたな」
メリッサは黒いヴァルキュリアを挑発していた。
「ラミディ、あいつ脳みそまで筋肉でできているのか。見事に対策を取られているではないか」
「ええい、銀色。お前のエインヘリャルはお前がいなければ武器を補充できないと見える。私がお前を引きつけていれば私たちの勝ちだ。お前に武器を与える隙を与えるものか」
その言葉にメリッサは静かにくすりと優雅に笑い、
「やってみろ」
と、答えると、激しく盾で相手の盾に体重をぶつける!
黒の盾の左側に当てると、盾の右側に蹴りをたたき込んだ、そうすると、黒いヴァルキュリアの中央部が斜めの角度になって開いてる状態になった。
そこへ柄で喉元を殴り、こらえきれず黒いヴァルキュリアがうずくまると、メリッサは容赦なく黒の頭部の右側に片手剣を切りつけた!
黒いヴァルキュリアは右手の片手剣でなんとか防ぐがメリッサは胴体部を蹴りつける、重そうな蹴りを受けて、衝撃で黒いヴァルキュリアはふっとぶ!
その間にメリッサは明後日の方向に向かった──。
「まて! 銀色! どこに行くつもりだ!?」
屋根の下側にちょうど僕が走り込んできたのが見えたようだ。
「佑月!」
「メリッサ!」
二人は無事を確認すると安堵の表情を浮かべ合流した。
「――ヴァルキュリア、僕に力を貸せ」
メリッサは僕に新しいSG552を渡し、弾を補充する。
「さあここからが本番だ、いいな、よし行け! 佑月!」
「おやおやこれは殊勝だ」
僕たちの姿を確認したのだろう、颯爽と黒いヴァルキュリアが現れた。
「無様に逃げのびたと思えば今度は死ぬのを待ち構えているとは」
煽っていく黒いヴァルキュリアの口上にメリッサが微笑んだ。
「それはお前も同じだろう、戦士の誇りである盾をおいて敵に背を向けて立ち去るとは。よくもまあ私の顔を拝みにこれたものだ、また笑わせにきてくれたのか」
メリッサは黒いヴァルキュリアの盾を投げて返す、それに対しあわてて黒い女は盾を拾う。
「ここまで侮辱されたのは初めてだ、銀色の。その白い肌から衣服を剥ぎ取ってバラバラにして広場にさらしておくゆえ、左様こころえてもらおうか」
「相変わらず上品だな、戦士なら剣で語ろうとはおもわないのか、口だけではその鎧が泣いているぞ。まあいい、そのつら二度と見たくない、ここいらで決着としようではないか。なあ黒いヴァルキュリア」
メリッサの吐き出された言葉に、黒いヴァルキュリアは唇をかみ口からひたりと血を流す。
「いいでしょう。先日の屈辱、その身で払わせてもらう。ラミディ!」
名前が呼ばれると、地響きが鳴り響く。地面が揺れる、音だけで感じる恐怖、僕はこれを克服しなければならない。
「GUOOOOON!」
男の叫び声が聞こえたあと、僕は少し体勢を崩してしまう、家が揺れている。見ると下側でラミディが家の柱に向かって突進していた。
このままだと家が崩れる! メリッサと僕はそばの家の屋根へと移った。どーんという大きな音がして家が崩れていく。
「佑月、あいつはまかせたぞ」
メリッサの言葉に僕は親指を立てて歓迎した。メリッサはそれに満足げだった。
「信頼しているぞ。行くぞ!」
メリッサは黒のヴァルキュリアに向かって行った、僕はラミディの頭部に向けてSG552を発射する。鳴り響くつんざくような銃声、戦の火蓋が切って落とされた。
僕は間合いを取りつつメリッサの居場所を確認する、あちらも戦いながらこっちの位置を把握していた、前回のような展開はごめんだ、僕たちは連携してこいつらに対峙するようあらかじめ打ち合わせした。
そして、ラミディがまたすごい勢いでこちらの家に突進してきた! その姿を見つつ冷静に対処するよう心がけた。おちつけ、おちつけ。
僕は道におりラミディを誘導する、奴がこちらに走り込んできたとき、奴の足に僕が仕掛けた罠が襲いかかる、罠はラミディの足を離すまいと力一杯からみつく。そう、トラバサミだ。
トラバサミが奴の筋肉へと食い込む、昨日の昼間買い物していたのはこの用意だ。前に弓のエインヘリャルが巧みにつかっているのを見て、応用しようと買い込んでいた。
筋肉はトラバサミの刃は食い破らなかった、が、骨へと大きいダメージを与える。
「OUUUUUUN――!!」
ラミディから放たれる咆哮、すかさず奴の膝の下に精密射撃を行う! 狙い通り弾はやつの膝下をとらえてから明後日の方向へ流れていく。
僕は銃を放つと同時にあらかじめ記憶しておいたルートをたどった、並んでおかれた木箱の上に中腰でラミディを待ち構えた、ゆっくり、ゆっくりと奴はこちらに向かってくる。
奴の足がロープに引っかかると相手の近くにあった木箱から仕掛けておいた鉄の刃が飛び出した、空気を切り裂き血を欲した刃がラミディの胸を襲う、だが、大男の肉体を切り裂くことはできなかった。
しかし、打撃は相手に伝わる、僕は止まっているラミディの膝下に精密射撃をおこなう!
「GUOOOOOOO!!!」
痛みにこらえなくなったのだろう。ラミディは叫び声を上げて、膝の下を抱えている。うずくまっているところへ頭部にバースト射撃をおみまいする! 激しい銃撃の応撃にラミディの頭が揺れていく。
やつの顔が苦悶で歪む。その間に弾幕を張って距離を取り、次のルートに誘い込む。ラミディは怒りに震えていたが足を引きずっていた。
よし、足を封じている、これでいきなり走り込まれる心配はなくなってきた。だが油断は禁物、僕は手を緩めるつもりはない。
ラミディがこちらに襲いかかろうとしたときすぐに僕はロープを切る、三階建ての住宅に掲げられていた横断幕がラミディに被さった。ラミディが視界を失っている間、またもや膝下に射撃する!
実は僕は左膝ばかり狙っている、利き足なのかどうか知らないがラミディは左足から踏み込んでくる。その足に力が入らないとすると、殴りかかることは困難だろう。
ラミディは苦し紛れに近くにあった樽を放り投げてきた、樽が壁に当たって壊れて木の破片がそこら中にまき散らされた、僕は慎重に避けラミディに隙を与えない。
頭部に弾をプレゼントした、二発命中、ラミディは大きくのけぞる。弾幕を張りながらラミディを回り込み、元来た道をたどった。僕は頭の中で発射した弾の数を数えていた。弾の数が残り少ない、メリッサと合流しないと。
――メリッサと黒いヴァルキュリアは盾と剣を構え相手の隙をうかがっていた。
「どうやら私のパートナーは上手く立ち回っているようだ。黒の戦士、いよいよ追い詰められてきたな」
メリッサは黒いヴァルキュリアを挑発していた。
「ラミディ、あいつ脳みそまで筋肉でできているのか。見事に対策を取られているではないか」
「ええい、銀色。お前のエインヘリャルはお前がいなければ武器を補充できないと見える。私がお前を引きつけていれば私たちの勝ちだ。お前に武器を与える隙を与えるものか」
その言葉にメリッサは静かにくすりと優雅に笑い、
「やってみろ」
と、答えると、激しく盾で相手の盾に体重をぶつける!
黒の盾の左側に当てると、盾の右側に蹴りをたたき込んだ、そうすると、黒いヴァルキュリアの中央部が斜めの角度になって開いてる状態になった。
そこへ柄で喉元を殴り、こらえきれず黒いヴァルキュリアがうずくまると、メリッサは容赦なく黒の頭部の右側に片手剣を切りつけた!
黒いヴァルキュリアは右手の片手剣でなんとか防ぐがメリッサは胴体部を蹴りつける、重そうな蹴りを受けて、衝撃で黒いヴァルキュリアはふっとぶ!
その間にメリッサは明後日の方向に向かった──。
「まて! 銀色! どこに行くつもりだ!?」
屋根の下側にちょうど僕が走り込んできたのが見えたようだ。
「佑月!」
「メリッサ!」
二人は無事を確認すると安堵の表情を浮かべ合流した。
「――ヴァルキュリア、僕に力を貸せ」
メリッサは僕に新しいSG552を渡し、弾を補充する。
「さあここからが本番だ、いいな、よし行け! 佑月!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる