59 / 211
スナイパー同士の戦い
第五十九話 作戦看破
しおりを挟む
「どういうことだ? 絶望的だと言っていたじゃないか、何か必勝の策が思いついたのか?」
メリッサの問いに軽く明朗な口調で答える。
「必勝の策なんてないよ。ただ作戦は思いついた。僕は自信がある」
「佑月……」
メリッサは瞳を潤ませて、繊細な指を丸め拳状に力強く握った。心が砕けそうな状況から勝利方法があることに感激したみたいだ。
「何か私にも協力できることはないか?」
「無論、君の力が必要だ。僕に力を貸してくれ」
「もちろんだ、任せてくれ」
僕たちはまず、朝食を済ませた、メリッサが料理の材料を買うタイミングが無かったため、宿のまずい食事だった、まあ、それくらい我慢しよう。食事も終わり、本題の話に入る。
「まずは買い物だ。僕の言ったとおりのものをそろえてくれ」
メリッサは小さく頷いた。
「つぎに弾が撃たれたあとの地面を調べてくれ」
「別段かまわないが、危険な任務だな、そこは敵の目標となったところだから」
僕は頬を弛め、自分の考えを柔らかく教えた。
「君はフード付きのマントを着けていれば狙われることはないよ、僕が保証する。安心してくれ」
「……どういう意味だ?」
彼女は少し言葉の真意をつかみかねず、眉をひそめた。
「その言葉の意味通りと思ってくれて構わない。まあ、とりあえずやってみれば解ると思うよ」
彼女は不思議そうな顔をしてこちらをみていたが、僕が自信満々に胸を張っているのを見て、何やら腑に落ちたようで、力みの無く部屋のドアから外に出た。
三時間ほどたっただろうかメリッサが戻ってきた、どうやら嬉しそうに微笑を浮かべていた。
「本当に襲撃されなかったぞ、どういうことだ?」
「いつか説明するよ、頼んだものは手に入ったかい」
「コンパスに毛皮、この地域の精密な地図、あと運びやすく腐りにくい食料」
まるで見せびらかすように、袋からどんどん道具を持ち出してきた。僕はそれらを見定めてちゃんと使えるような代物で安心した。
「ありがとう完璧だ」
「コンパスを手に入れるのに苦労したぞ、製図職人に頼み込んで譲ってもらったくらいだ」
「まあ中世だからね」
まず、地図を広げた。彼女は優秀だ、襲撃された場所と飛んできた弾の方向を矢印で記してくれている、その地図を手に取りつぶさに見るとかなり緻密に描かれていて、立派なものだった。どこの時代の世界でも職人はいるものだと感心する。
「この世界では1単位何メートルだ、地図の記号の単位がわからない」
「ここではニノという単位を使う、だいたい1ニノは12.3メートルだ」
よし、なら地図の目盛りから距離を計算しよう。
「まず一番始めに狙われた広場で考えると、スナイパーライフルの狙撃距離はだいたい1500メートルから2000メートル。それくらいの距離だったらスコープつきなら相手に見つかることもなく精密に狙撃できる」
そうメリッサに告げて僕はコンパスで2000メートルぐらいを地図の目安に測って合わせ、丸い記号で書かれていた矢印を読み取り、弾が飛んできた方向を記してくれていたのでコンパスの先を置き、その方角に左右九〇度つまり、半円を描く。
「最初は正確な狙撃を行っていた、しかし終わりの頃の弾はすべて手前に落ちていった。これは実はスナイパーライフルの弾道は2500メートル前後から減速し直進力を失い落下していく。スコープでのぞいた距離より手前に弾が落ちていく。
つまり2500メートルから3000メートルくらいの距離から撃たれたということだ、それを計算すると」
僕は地図に記された襲撃が終わった時の弾痕から敵の方角を予測して、またコンパスで測量し、3000メートルを計って矢印の方向へ、左右に半円を描く。
「ということはそのほかの場所は約1500メートルから2500メートルぐらいで、撃たれたわけだ。もしそれ以内だったら精度の高い狙撃で僕はきっと、この世にはいないだろう」
撃たれた場所から矢印の方向へ2500メートルを計ってまた左右に半円を描く。そうするとまるで地図からスナイパーの顔が浮かび上がって来たようだ。
「コンパスが示してある線、地図で半円たちがすべて交わった範囲。そう、この山に敵はいる」
最後に僕は、この町の北北東の山を指さす。メリッサは目を見開いた。
「すごいな、お前。どうしたらこんな発想が思いつくんだ」
「相手の気持ちになればわかることさ」
満足げにする彼女の笑みは朗らかで、僕たちの明るい未来を表現していた。
「すぐ襲撃に向かおう! この敵は危険だ!」
メリッサは気持ちが高揚して、はやりにはやっている。
「待ってくれ、まだやることがある」
「なんだ?」
「僕が今エインヘリャルの位置を見抜いた、だがもう一つ、敵の手口を潰さないと」
僕はフード付きのマントをかぶって外に出て二人して走っていた。中央街道に入ったところで空に赤い光が指し示される。瞬く間に走った先に銃弾が飛んできた。僕の足を止めるためだ、急いで方向転換しないと狙撃される。
脇道に入って銃撃の嵐が飛んで来た、土煙を立てながら上から屋根の残骸が落っこちてくる、相手の一を把握しながら、僕は他の道へと走り込む。また空に赤い光が指し示された、繰り返される銃弾の嵐。
そうやって敵の狙撃か逃れると赤い光が見えなくなる。時機に銃撃は止まった。
途中から二人は別れていたため、三階建ての三段目の家の窓からメリッサが手を振っていたので合流した。
「成る程そういうことか、このヴァルキュリアがスナイパーと別行動して、エインヘリャルつまり佑月の位置を教えていた、そういうことだろ」
「ああ」
「離せえええ――」
赤毛で短髪の幼く10歳ぐらいのとしに見える少女が甲冑を身につけており、その娘をこれでもかと力任せにメリッサが組み伏していた。手には赤い鏡を持っている。
「ラグナロクの摂理によると、最初の狙撃の時、敵は僕をエインヘリャルと判別がつかないはずなのに確実に狙撃していた。それは何故か? ヴァルキュリアが居場所を教えていたからだ。
ヴァルキュリアは100メートル範囲で気配を察知するか、直視するという方法でエインヘリャルを見つける。スコープは拡大させるだけの装置なので双眼鏡みたいに使えない。つまり僕たちの近くにヴァルキュリアの観測者がいたと言うことだ。
そして僕を追尾し鏡を使って、空に赤い光をかかげその直下にいる僕をスコープで照準を合わせ狙い撃ちにする。こういう戦い方だ、そうだろ?
赤毛のヴァルキュリアの、困ったちゃん」
「ううっ……」
「なるほど私が顔を隠して外に出ても狙われなかったのはそのせいか」
「離せーったら、離せー! 私は実は強いんだぞー、離せー!」
赤毛の幼女はじたばたするが相手はメリッサだ、そこら辺の大の男より力が強い。抵抗は無意味だ。
「さてどうする。裸にひんむいて亀甲縛りにするか」
メリッサは喜々としてひどい言葉を放つ。
「それは児童ポルノに引っかかる、だめだ。それよりもそのままヴァルキュリアを捕まえていて、君はその赤い鏡で適当に狙撃ポイントを指し示してくれ」
「お前はどうする」
「倒しに行くのさスナイパーを」
メリッサは静かに頷く。僕は笑みを返し二人は離ればなれになった。駆け出して軽い足取りで敵の方角へと向かう。……この時の僕は長く辛い戦いになろうとは思っていなかった――
メリッサの問いに軽く明朗な口調で答える。
「必勝の策なんてないよ。ただ作戦は思いついた。僕は自信がある」
「佑月……」
メリッサは瞳を潤ませて、繊細な指を丸め拳状に力強く握った。心が砕けそうな状況から勝利方法があることに感激したみたいだ。
「何か私にも協力できることはないか?」
「無論、君の力が必要だ。僕に力を貸してくれ」
「もちろんだ、任せてくれ」
僕たちはまず、朝食を済ませた、メリッサが料理の材料を買うタイミングが無かったため、宿のまずい食事だった、まあ、それくらい我慢しよう。食事も終わり、本題の話に入る。
「まずは買い物だ。僕の言ったとおりのものをそろえてくれ」
メリッサは小さく頷いた。
「つぎに弾が撃たれたあとの地面を調べてくれ」
「別段かまわないが、危険な任務だな、そこは敵の目標となったところだから」
僕は頬を弛め、自分の考えを柔らかく教えた。
「君はフード付きのマントを着けていれば狙われることはないよ、僕が保証する。安心してくれ」
「……どういう意味だ?」
彼女は少し言葉の真意をつかみかねず、眉をひそめた。
「その言葉の意味通りと思ってくれて構わない。まあ、とりあえずやってみれば解ると思うよ」
彼女は不思議そうな顔をしてこちらをみていたが、僕が自信満々に胸を張っているのを見て、何やら腑に落ちたようで、力みの無く部屋のドアから外に出た。
三時間ほどたっただろうかメリッサが戻ってきた、どうやら嬉しそうに微笑を浮かべていた。
「本当に襲撃されなかったぞ、どういうことだ?」
「いつか説明するよ、頼んだものは手に入ったかい」
「コンパスに毛皮、この地域の精密な地図、あと運びやすく腐りにくい食料」
まるで見せびらかすように、袋からどんどん道具を持ち出してきた。僕はそれらを見定めてちゃんと使えるような代物で安心した。
「ありがとう完璧だ」
「コンパスを手に入れるのに苦労したぞ、製図職人に頼み込んで譲ってもらったくらいだ」
「まあ中世だからね」
まず、地図を広げた。彼女は優秀だ、襲撃された場所と飛んできた弾の方向を矢印で記してくれている、その地図を手に取りつぶさに見るとかなり緻密に描かれていて、立派なものだった。どこの時代の世界でも職人はいるものだと感心する。
「この世界では1単位何メートルだ、地図の記号の単位がわからない」
「ここではニノという単位を使う、だいたい1ニノは12.3メートルだ」
よし、なら地図の目盛りから距離を計算しよう。
「まず一番始めに狙われた広場で考えると、スナイパーライフルの狙撃距離はだいたい1500メートルから2000メートル。それくらいの距離だったらスコープつきなら相手に見つかることもなく精密に狙撃できる」
そうメリッサに告げて僕はコンパスで2000メートルぐらいを地図の目安に測って合わせ、丸い記号で書かれていた矢印を読み取り、弾が飛んできた方向を記してくれていたのでコンパスの先を置き、その方角に左右九〇度つまり、半円を描く。
「最初は正確な狙撃を行っていた、しかし終わりの頃の弾はすべて手前に落ちていった。これは実はスナイパーライフルの弾道は2500メートル前後から減速し直進力を失い落下していく。スコープでのぞいた距離より手前に弾が落ちていく。
つまり2500メートルから3000メートルくらいの距離から撃たれたということだ、それを計算すると」
僕は地図に記された襲撃が終わった時の弾痕から敵の方角を予測して、またコンパスで測量し、3000メートルを計って矢印の方向へ、左右に半円を描く。
「ということはそのほかの場所は約1500メートルから2500メートルぐらいで、撃たれたわけだ。もしそれ以内だったら精度の高い狙撃で僕はきっと、この世にはいないだろう」
撃たれた場所から矢印の方向へ2500メートルを計ってまた左右に半円を描く。そうするとまるで地図からスナイパーの顔が浮かび上がって来たようだ。
「コンパスが示してある線、地図で半円たちがすべて交わった範囲。そう、この山に敵はいる」
最後に僕は、この町の北北東の山を指さす。メリッサは目を見開いた。
「すごいな、お前。どうしたらこんな発想が思いつくんだ」
「相手の気持ちになればわかることさ」
満足げにする彼女の笑みは朗らかで、僕たちの明るい未来を表現していた。
「すぐ襲撃に向かおう! この敵は危険だ!」
メリッサは気持ちが高揚して、はやりにはやっている。
「待ってくれ、まだやることがある」
「なんだ?」
「僕が今エインヘリャルの位置を見抜いた、だがもう一つ、敵の手口を潰さないと」
僕はフード付きのマントをかぶって外に出て二人して走っていた。中央街道に入ったところで空に赤い光が指し示される。瞬く間に走った先に銃弾が飛んできた。僕の足を止めるためだ、急いで方向転換しないと狙撃される。
脇道に入って銃撃の嵐が飛んで来た、土煙を立てながら上から屋根の残骸が落っこちてくる、相手の一を把握しながら、僕は他の道へと走り込む。また空に赤い光が指し示された、繰り返される銃弾の嵐。
そうやって敵の狙撃か逃れると赤い光が見えなくなる。時機に銃撃は止まった。
途中から二人は別れていたため、三階建ての三段目の家の窓からメリッサが手を振っていたので合流した。
「成る程そういうことか、このヴァルキュリアがスナイパーと別行動して、エインヘリャルつまり佑月の位置を教えていた、そういうことだろ」
「ああ」
「離せえええ――」
赤毛で短髪の幼く10歳ぐらいのとしに見える少女が甲冑を身につけており、その娘をこれでもかと力任せにメリッサが組み伏していた。手には赤い鏡を持っている。
「ラグナロクの摂理によると、最初の狙撃の時、敵は僕をエインヘリャルと判別がつかないはずなのに確実に狙撃していた。それは何故か? ヴァルキュリアが居場所を教えていたからだ。
ヴァルキュリアは100メートル範囲で気配を察知するか、直視するという方法でエインヘリャルを見つける。スコープは拡大させるだけの装置なので双眼鏡みたいに使えない。つまり僕たちの近くにヴァルキュリアの観測者がいたと言うことだ。
そして僕を追尾し鏡を使って、空に赤い光をかかげその直下にいる僕をスコープで照準を合わせ狙い撃ちにする。こういう戦い方だ、そうだろ?
赤毛のヴァルキュリアの、困ったちゃん」
「ううっ……」
「なるほど私が顔を隠して外に出ても狙われなかったのはそのせいか」
「離せーったら、離せー! 私は実は強いんだぞー、離せー!」
赤毛の幼女はじたばたするが相手はメリッサだ、そこら辺の大の男より力が強い。抵抗は無意味だ。
「さてどうする。裸にひんむいて亀甲縛りにするか」
メリッサは喜々としてひどい言葉を放つ。
「それは児童ポルノに引っかかる、だめだ。それよりもそのままヴァルキュリアを捕まえていて、君はその赤い鏡で適当に狙撃ポイントを指し示してくれ」
「お前はどうする」
「倒しに行くのさスナイパーを」
メリッサは静かに頷く。僕は笑みを返し二人は離ればなれになった。駆け出して軽い足取りで敵の方角へと向かう。……この時の僕は長く辛い戦いになろうとは思っていなかった――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる