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ウェディングロード
第百三十一話 仲間探し
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RPG-32を肩にかけ橋を狙う。RPG-32とは携帯式対戦車榴弾発射器 つまりグレネードランチャーで、わかりやすく述べるとバズーカと言えば理解してもらえるだろうか。前にも使ったが対戦車兵器として優秀でそこら辺の戦車なら余裕で破壊できる威力を持つ。
エインヘリャルの気配をメリッサが察知したので、特定した後、いったん距離をとってターゲットが橋を渡っている瞬間を今狙っていた。
狙うのは人ではない橋の部分だ。アーチ型の石造りの橋脚をしており、頑丈な橋で横幅30メートルといったところか。
僕はトリガーを引いた瞬間、轟音を立てて、榴弾は発射され橋脚を破壊する。ちょっと耳の奥が痛い。そして橋が崩壊し石の破片が上にいる人ごと川へと落ちていく。
その後川で人々が溺れていた。そんな中、目標のエインヘリャルを発見した。それを見ながら武器を交換出来る時間を待つ。
「メリッサ、そろそろいいか」
「ああ、いいぞ」
僕はMP7A1に武器を交換した、すぐさまフルオートで、溺れているエインヘリャルを蜂の巣にした。結果、別にこちらにも住人にも何の被害もなくエインヘリャルを仕留めた。まあ誰かおぼれて死んだら知らない。最近これが毎日の日課になってきたんだ。
「これで殺害数二十人だったか?」
ため息をつきながらメリッサはこちらに向いた。
「いや、二十一人だ。後ろのエインヘリャルもついでに始末した」
「おめでとう、立派な殺人鬼だ」
「ありがとう、ケーキの用意をしてくれ」
軽いジョークを交えながら、宿へと僕たちは帰る。部屋の中ではエイミアがナオコの世話をしてくれていた。彼女らは人形遊びの最中でわいわい言いながら楽しんでみたいだった。
僕が前、人形で演技した時は口ではワーとか言いながらもあとでつまんないとか言われた、くそ、エイミアとだと喜ぶんだな。軽い嫉妬に駆られながらベッドに腰を据え、すっとエイミアはこちらを向いて「どうだった?」と尋ねてくる。
「また負け戦だよ」
僕は、うんざりした様子で答える。
「あらら、見込みあるエインヘリャルがいなかったというわけね」
メリッサも僕と似たような気分なのだろう。苦虫を噛み潰したような表情をしていた。
「闘技大会が開かれるせいかエインヘリャルとの遭遇率が高いな。これなら仲間に出来るようなものもすぐに見つかると思っていた。しかし、たいしたことない奴でも困るし、かといってアウティスや日向直子レベルが仲間になると、裏切られたときにこちらの方がやられる可能性が高い。
佑月は駆け引きで戦うタイプで真っ向勝負になると不利だからな」
ベッドに僕は横になり、うんと手足を伸ばす。
「そうだね仲間集めも大変だ、たいしたことない奴を仲間にしても意味がないし、かといってそれなりに強いエインヘリャルと遭遇するのは難しい。この世界に来て最初の頃、強いエインヘリャルばかりに当たっていたのは何だったんだろうか」
メリッサは、僕が寝転んだベッドに座りこちらの髪の毛をなでる。
「それ、……お前が強くなりすぎたんじゃないか」
「そうかな……そうだといいのだけれど」
僕たちの様子を見て、ナオコはこっちのほうによってきてくれた、そして一言。
「パパ! 悪い子だね」
思わず僕はぎょっとする。子どもというのは少し怖い生き物だ。
「どうして、僕が悪い子なんだい」
「私のこと、いつも置いてきぼりにするからだよ」
ああ、そうか。そういえばそうだったな。
「ゴメン、ゴメン。今度ちゃんと遊んであげるからな」
「うん!」
ああ相変わらず素直でいい子だ。こんな子を寂しがらせるなんて僕は本当に悪い子だ。
そんな日々が過ぎながら、僕たちの旅路は続く。森の中、木々が笑い小鳥がやわらかにささやいていた、長い長い道。僕たちは、コルドへと足を進める。もちろん結婚式を挙げるためだ。
山道を徒歩で歩くとかなり辛い、それでも僕には家族がいる。和やかに雑談をしながら道を歩いて行った、こうやって旅するのも久しぶりだ、やっぱり僕にはメリッサがいないとな。
そうこうしているうちに彼女は僕の腕を絡め取り柔らかい胸を押しつけてきた、彼女の嬉しそうな表情を見て、メリッサは本当僕のことが好きなんだなっと思う。それに加えてエイミアが僕の腕に絡めてきた。
「ねえ、ねえ、お姉さんすごくおっぱいあるでしょう。メリッサちゃんに勝っちゃった」
ああ、そういえば邪魔者がいたな、その言葉にメリッサの目がギラリと光りエイミアをけん制する。僕は相手しないように腕を振りほどこうとすると、エイミアががっしりしがみついてくる。めっちゃ力有り余っているじゃないか、僕にもその筋力くれよ、最強のヴァルキュリアなんだろ。
「──エイミア! 佑月が嫌がっているだろう」
メリッサが援護に来てくれた。ありがたいさすが僕の妻だ。
「ええ!? 佑月って私のおっぱいって形が良くて揉みごこちが良いて言ってくれたよ」
「違っ……」
「そんなこと言うか、お前の嘘には私は騙されないぞ!」
僕が否定する前にメリッサが否定し、エイミアと彼女が火花を散らす。
「また、そんな嘘ばっかりついて。恥ずかしいとは思わないのか!」
「そうねお姉さん、どっちかって言うと突かれたい。バックでガンガンと」
「なっ!?」
顔を真っ赤にする銀色の乙女。ストレートな下ネタ苦手な娘だからね、純だから。
「ふ、ふざけるな、バカ! バカ! バカ!」
僕の腕を引っ張り真っ赤になった顔を僕の腕で隠そうとする。若いなあ。
「で、イチャイチャするのも良いけど敵が来たわよ」
エイミアの突然の声に僕ははっとした。
「――メリッサ・ヴァルキュリア、僕に力を貸せ」
僕はSG552アサルトライフルを手にする。──周りは森。どこから来てもおかしくない。
「エイミア、ナオコのカバーを頼む」
「どうせ必要ないと思うけどね、まあ、オッケー」
どこだ、どこからくる……! 右手の草陰から矢が飛び出してきた、とっさに僕は後ろへとかわした。相手に次の矢をつがえさせる前に、矢が飛んできた方向に僕の銃が火を噴いた!
「イッテぇぇぇぇ――!!」
リズミカルなバースト射撃の音の後に男の叫び声が聞こえる。すると突然左手の草陰から黒い長い髪の美しい女性が飛び出してきた!! そして、僕に向かって地をはいつくばった! そして何度も頭を下げる!
「ごめんなさい! ごめんなさい! 許してください! 彼も悪気はなかったんです。どうか私たちを許してください!」
え、なんだ……この展開は……! どういうことだ?
エインヘリャルの気配をメリッサが察知したので、特定した後、いったん距離をとってターゲットが橋を渡っている瞬間を今狙っていた。
狙うのは人ではない橋の部分だ。アーチ型の石造りの橋脚をしており、頑丈な橋で横幅30メートルといったところか。
僕はトリガーを引いた瞬間、轟音を立てて、榴弾は発射され橋脚を破壊する。ちょっと耳の奥が痛い。そして橋が崩壊し石の破片が上にいる人ごと川へと落ちていく。
その後川で人々が溺れていた。そんな中、目標のエインヘリャルを発見した。それを見ながら武器を交換出来る時間を待つ。
「メリッサ、そろそろいいか」
「ああ、いいぞ」
僕はMP7A1に武器を交換した、すぐさまフルオートで、溺れているエインヘリャルを蜂の巣にした。結果、別にこちらにも住人にも何の被害もなくエインヘリャルを仕留めた。まあ誰かおぼれて死んだら知らない。最近これが毎日の日課になってきたんだ。
「これで殺害数二十人だったか?」
ため息をつきながらメリッサはこちらに向いた。
「いや、二十一人だ。後ろのエインヘリャルもついでに始末した」
「おめでとう、立派な殺人鬼だ」
「ありがとう、ケーキの用意をしてくれ」
軽いジョークを交えながら、宿へと僕たちは帰る。部屋の中ではエイミアがナオコの世話をしてくれていた。彼女らは人形遊びの最中でわいわい言いながら楽しんでみたいだった。
僕が前、人形で演技した時は口ではワーとか言いながらもあとでつまんないとか言われた、くそ、エイミアとだと喜ぶんだな。軽い嫉妬に駆られながらベッドに腰を据え、すっとエイミアはこちらを向いて「どうだった?」と尋ねてくる。
「また負け戦だよ」
僕は、うんざりした様子で答える。
「あらら、見込みあるエインヘリャルがいなかったというわけね」
メリッサも僕と似たような気分なのだろう。苦虫を噛み潰したような表情をしていた。
「闘技大会が開かれるせいかエインヘリャルとの遭遇率が高いな。これなら仲間に出来るようなものもすぐに見つかると思っていた。しかし、たいしたことない奴でも困るし、かといってアウティスや日向直子レベルが仲間になると、裏切られたときにこちらの方がやられる可能性が高い。
佑月は駆け引きで戦うタイプで真っ向勝負になると不利だからな」
ベッドに僕は横になり、うんと手足を伸ばす。
「そうだね仲間集めも大変だ、たいしたことない奴を仲間にしても意味がないし、かといってそれなりに強いエインヘリャルと遭遇するのは難しい。この世界に来て最初の頃、強いエインヘリャルばかりに当たっていたのは何だったんだろうか」
メリッサは、僕が寝転んだベッドに座りこちらの髪の毛をなでる。
「それ、……お前が強くなりすぎたんじゃないか」
「そうかな……そうだといいのだけれど」
僕たちの様子を見て、ナオコはこっちのほうによってきてくれた、そして一言。
「パパ! 悪い子だね」
思わず僕はぎょっとする。子どもというのは少し怖い生き物だ。
「どうして、僕が悪い子なんだい」
「私のこと、いつも置いてきぼりにするからだよ」
ああ、そうか。そういえばそうだったな。
「ゴメン、ゴメン。今度ちゃんと遊んであげるからな」
「うん!」
ああ相変わらず素直でいい子だ。こんな子を寂しがらせるなんて僕は本当に悪い子だ。
そんな日々が過ぎながら、僕たちの旅路は続く。森の中、木々が笑い小鳥がやわらかにささやいていた、長い長い道。僕たちは、コルドへと足を進める。もちろん結婚式を挙げるためだ。
山道を徒歩で歩くとかなり辛い、それでも僕には家族がいる。和やかに雑談をしながら道を歩いて行った、こうやって旅するのも久しぶりだ、やっぱり僕にはメリッサがいないとな。
そうこうしているうちに彼女は僕の腕を絡め取り柔らかい胸を押しつけてきた、彼女の嬉しそうな表情を見て、メリッサは本当僕のことが好きなんだなっと思う。それに加えてエイミアが僕の腕に絡めてきた。
「ねえ、ねえ、お姉さんすごくおっぱいあるでしょう。メリッサちゃんに勝っちゃった」
ああ、そういえば邪魔者がいたな、その言葉にメリッサの目がギラリと光りエイミアをけん制する。僕は相手しないように腕を振りほどこうとすると、エイミアががっしりしがみついてくる。めっちゃ力有り余っているじゃないか、僕にもその筋力くれよ、最強のヴァルキュリアなんだろ。
「──エイミア! 佑月が嫌がっているだろう」
メリッサが援護に来てくれた。ありがたいさすが僕の妻だ。
「ええ!? 佑月って私のおっぱいって形が良くて揉みごこちが良いて言ってくれたよ」
「違っ……」
「そんなこと言うか、お前の嘘には私は騙されないぞ!」
僕が否定する前にメリッサが否定し、エイミアと彼女が火花を散らす。
「また、そんな嘘ばっかりついて。恥ずかしいとは思わないのか!」
「そうねお姉さん、どっちかって言うと突かれたい。バックでガンガンと」
「なっ!?」
顔を真っ赤にする銀色の乙女。ストレートな下ネタ苦手な娘だからね、純だから。
「ふ、ふざけるな、バカ! バカ! バカ!」
僕の腕を引っ張り真っ赤になった顔を僕の腕で隠そうとする。若いなあ。
「で、イチャイチャするのも良いけど敵が来たわよ」
エイミアの突然の声に僕ははっとした。
「――メリッサ・ヴァルキュリア、僕に力を貸せ」
僕はSG552アサルトライフルを手にする。──周りは森。どこから来てもおかしくない。
「エイミア、ナオコのカバーを頼む」
「どうせ必要ないと思うけどね、まあ、オッケー」
どこだ、どこからくる……! 右手の草陰から矢が飛び出してきた、とっさに僕は後ろへとかわした。相手に次の矢をつがえさせる前に、矢が飛んできた方向に僕の銃が火を噴いた!
「イッテぇぇぇぇ――!!」
リズミカルなバースト射撃の音の後に男の叫び声が聞こえる。すると突然左手の草陰から黒い長い髪の美しい女性が飛び出してきた!! そして、僕に向かって地をはいつくばった! そして何度も頭を下げる!
「ごめんなさい! ごめんなさい! 許してください! 彼も悪気はなかったんです。どうか私たちを許してください!」
え、なんだ……この展開は……! どういうことだ?
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