191 / 211
二つの死闘
第百九十一話 闘技場の死戦
しおりを挟む
これからしばしの間、佑月たちの戦いと、メリッサ及び仲間たちの試合場での戦いを同時にまた、時間進行に従って交互に語っていく。
メリッサたちは聖教徒騎士団の護衛を受けながら、試合会場へと無事、足を運ぶことに成功する。そして、彼女たちは控室で重苦しい雰囲気のなか次の試合に集中していた。メリッサはレイラがひどく緊張しているのを見て、指揮官として声をかけたのだった。
「大丈夫か、レイラ。かなりイレ込んでいるようだが」
「メリッサさん……。わかってはいるんですけど、今回は佑月さんもエイミアさんもいないから、落ち着かなくて」
「私では不安か?」
「そ、そうじゃないんです。でも、なんだか心がざわついていて、どうしていいのか、わからなくて……」
「練習通りやればいい、今回の作戦の要は、レイラ、お前だ。緊張するのはわかる、だが、本番で力を出せないようじゃこの先生きていけないぞ」
「そう、ですよね。佑月さんがいないのだから、実質、攻撃のエインヘリャルはシェリーさんと、私だけなんですよね。だからわかってはいるんですけど、やっぱり怖くて……」
「なら、佑月の言葉を思い出せ、レイラ」
「佑月さん?」
「そうだ。みんな戦いのときは緊張するもんだ、それは仕方がないことだし、私だってそうだぞ。でも、実際戦えるかどうかは別問題だ。試合会場で存分に本来の力を発揮できるかは、お前自身の問題だ。イメージしろ、闘える自分の姿を、勝利の瞬間を。
想像には限りがない。制限をつけているのは自分というお前だけだ。闘う人間は常に自分を知り、その上で、成功の道筋を本番で披露する。お前にはその経験が足りないだけだ、大丈夫だ、私の見る限り、お前はできる。信じろ。
だから、佑月も私のことを頼むとかクソをほざいたんだ。周囲の期待に応えられるような人間になれば、お前もりっぱな本当の大人の仲間入りだ。わかるな?」
「できる、できるんですよね、私?」
「できないことを私も佑月も言わない、そんなのは馬鹿がのたまうことだからな。できるからお前に期待しているんだ、心配ない」
「そうか……、そうですよね、佑月さんやメリッサさんが認めているから、私に重責を負わせるんですよね」
「もちろんだ。そこら辺は安心しろ。ああ、そういえばなんだが、お前佑月のことどう思っているんだ? 私にはちょっとわかりかねるところがあるが」
「どう思ってるかなんて、メリッサさんの前でそんな……」
「正直でいいぞ、佑月のやってることが迷惑なら、私が直々にグーで殴っておくから大丈夫だ」
「ち、ちがいます、迷惑なんてことはないです。だって、私、佑月さんのことをかっこいいと思ってますし、頼りになると思ってます、それに……」
「それに?」
「なんだか……、佑月さん、お兄ちゃんみたいだなって」
レイラはそう言っていじらしく、頬を赤く染めた。それを見たメリッサは一安心したのか、佑月め、振られてやがるとか内心ほくそえみながら、むしろその言葉を温かい瞳で見守った。
「そっか……、お兄ちゃんか。お前、兄弟いたのか?」
「いえ、いません。でもいたら佑月さんみたいな方がいてくれたら素敵だなあって最近ずっと考えてまして。で、でも、それ、勝手に思っているだけです。は、恥ずかしいですけどね、変な思い込みで」
「いや、いいじゃないんかな。佑月の奴、面倒見がいいし、優しいし。お前には心の支えとして必要だ。私としてもそちらのほうが安心できる。でも、あいつは童貞だからな。ずかずかと女心に土足で踏み込むところがあるんで、嫌なら嫌って言っておけよ、誤解するだろうからさ」
「嫌じゃないですよ! めちゃめちゃ嬉しいです! 私あんな風に優しくされたことないから、スゴイ心も体も温まって、めっちゃ癒されてます! 信じてください!」
「ははは……」
「おいおい、なに二人で食っちゃべっているんだ、私も混ぜろよ」
その二人の和やかな雰囲気を見て、面白がってシェリーが中に入ってきた。
「なんでもないぞ、なあレイラ?」
「ですよね、メリッサさん?」
「ちょっと待て、私だけ仲間外れかよ、女同士だろ、二人だけなんてずりぃぞ!」
「そうですよ!」
「私も入りたいです!」
「ミーナも!」
控室の中ぞろぞろとメリッサとレイラを囲んだ、シェリーとダイアナとユリアとミーナ、信頼できる仲間たち。女同士で顔を眺め合って、全員が戦いに備えてうなずき、メリッサがそっと前に手を出して、自然とどんどんみんなが手を重ねていく。
それを見たアデルがなぜか「俺も俺も!」と混ざりたがる始末だった。だがシェリーは、
「男は来んな!」
といって追い払ったのが、面白くて女性陣は笑ったため、アデルは「ちぇ……」と言って拗ねた。女性陣は「よっしっ!」と大きな掛け声をかけて、手を上にあげる。これで試合会場に向かう心持ができた。もちろん皆が勝利を信じていた。
──だが、その中一人ブライアンは落ち込んでいたのであった。その状態に誰も気がつかない始末だった。
試合場にみんなが向かっていき、相手の出場を待つ仲間たち。前回の試合のことがあったせいか、観客からはブーイングや口笛を吹く様子がある。メリッサたちは慣れたのか、意に介さずといった雰囲気だ。
そのなか客席にサラがポツンとか細い声で頑張ってくださいとエールを送る。そんなアウェー感の中、オーチカ共同組の選手が堂々と入場してきた。
その瞬間だった、メリッサ以外、仲間たちはあっと声を出して信じられないことが起こったことに愕然とする。──それは相手の人数が全員で九人だからだ。
選手は登録したもの以外出場できない、ルール上そうなっている。メンツもアメリーがいない以外、前と同じだ。ということは今佑月やエイミアに対峙している相手とは誰か、それは別のエインヘリャルが始めからいたということだ。つまり、アメリー以外はもとより出場する予定だったのだ。
オーチカ共同組のエインヘリャルは全部で6人。相手をかく乱し、アメリーが策略にはめるためにアメリーのパートナーとは別のエインヘリャルをわざわざ出場させていたのだ。
これは佑月も一杯食わされた形になる。大会ルールを逆に利用して、相手を欺き、エインヘリャルがもう一人いたことに気づかせなかった。これでメリッサは大幅に作戦を変更せざるを得なくなった。当然、圧倒的に不利になったことに、仲間たちは目が泳いでいる。
こちらは八人、不利は免れない。だが、メリッサは想像の範囲内であったと平然を装った。心配になったシェリーは、
「どうする、メリッサ?」
とメリッサに尋ねた。だが、指揮官のメリッサは皆を安心させるために、
「大丈夫、こちらには策がある」
と落ち着かせた。しかし、チーム内で動揺が広がっていく。また、メリッサがここでひとつ気になることがあった。どういうことだ、ブライアンに反応がない、と心の中で思った。こういうときブライアンはいつもネガティブな発言をしていたが、今回はそれがない。
メリッサがちらりとブライアンに視線をやった後、オーチカ共同組は、不敵に笑みを浮かべて、そして、女騎士の一人がこう大声で叫んだ。
「おい! ブライアンとやら、死にたくなければ予定通り試合から外れてろ、殺されたいのか⁉」
その言葉を聞いた瞬間、メリッサはしまったとつぶやいた口をふさいだ。これは計算違いであった。まさか、アメリーの調略がこちらまでいきわたっていたなんて……! 相手の弱点を突く戦略に、メリッサはかつての上司の手腕に、流石に閉口した。
対し、ブライアンは暗い表情の中、おそるおそるぼそりとかつての仲間たちにすまなさそうに言ったのだった。
「もうやめましょう……、こんなの勝てませんよ……!」
シェリーが貴様っ! と言いかけた途端、急に角笛が鳴り始めた。これが地獄の試合の始まり、メリッサたちの試練、戦いの非情さを感じながら、今、修羅の道へとつながる試合が始まったのだ──。
メリッサたちは聖教徒騎士団の護衛を受けながら、試合会場へと無事、足を運ぶことに成功する。そして、彼女たちは控室で重苦しい雰囲気のなか次の試合に集中していた。メリッサはレイラがひどく緊張しているのを見て、指揮官として声をかけたのだった。
「大丈夫か、レイラ。かなりイレ込んでいるようだが」
「メリッサさん……。わかってはいるんですけど、今回は佑月さんもエイミアさんもいないから、落ち着かなくて」
「私では不安か?」
「そ、そうじゃないんです。でも、なんだか心がざわついていて、どうしていいのか、わからなくて……」
「練習通りやればいい、今回の作戦の要は、レイラ、お前だ。緊張するのはわかる、だが、本番で力を出せないようじゃこの先生きていけないぞ」
「そう、ですよね。佑月さんがいないのだから、実質、攻撃のエインヘリャルはシェリーさんと、私だけなんですよね。だからわかってはいるんですけど、やっぱり怖くて……」
「なら、佑月の言葉を思い出せ、レイラ」
「佑月さん?」
「そうだ。みんな戦いのときは緊張するもんだ、それは仕方がないことだし、私だってそうだぞ。でも、実際戦えるかどうかは別問題だ。試合会場で存分に本来の力を発揮できるかは、お前自身の問題だ。イメージしろ、闘える自分の姿を、勝利の瞬間を。
想像には限りがない。制限をつけているのは自分というお前だけだ。闘う人間は常に自分を知り、その上で、成功の道筋を本番で披露する。お前にはその経験が足りないだけだ、大丈夫だ、私の見る限り、お前はできる。信じろ。
だから、佑月も私のことを頼むとかクソをほざいたんだ。周囲の期待に応えられるような人間になれば、お前もりっぱな本当の大人の仲間入りだ。わかるな?」
「できる、できるんですよね、私?」
「できないことを私も佑月も言わない、そんなのは馬鹿がのたまうことだからな。できるからお前に期待しているんだ、心配ない」
「そうか……、そうですよね、佑月さんやメリッサさんが認めているから、私に重責を負わせるんですよね」
「もちろんだ。そこら辺は安心しろ。ああ、そういえばなんだが、お前佑月のことどう思っているんだ? 私にはちょっとわかりかねるところがあるが」
「どう思ってるかなんて、メリッサさんの前でそんな……」
「正直でいいぞ、佑月のやってることが迷惑なら、私が直々にグーで殴っておくから大丈夫だ」
「ち、ちがいます、迷惑なんてことはないです。だって、私、佑月さんのことをかっこいいと思ってますし、頼りになると思ってます、それに……」
「それに?」
「なんだか……、佑月さん、お兄ちゃんみたいだなって」
レイラはそう言っていじらしく、頬を赤く染めた。それを見たメリッサは一安心したのか、佑月め、振られてやがるとか内心ほくそえみながら、むしろその言葉を温かい瞳で見守った。
「そっか……、お兄ちゃんか。お前、兄弟いたのか?」
「いえ、いません。でもいたら佑月さんみたいな方がいてくれたら素敵だなあって最近ずっと考えてまして。で、でも、それ、勝手に思っているだけです。は、恥ずかしいですけどね、変な思い込みで」
「いや、いいじゃないんかな。佑月の奴、面倒見がいいし、優しいし。お前には心の支えとして必要だ。私としてもそちらのほうが安心できる。でも、あいつは童貞だからな。ずかずかと女心に土足で踏み込むところがあるんで、嫌なら嫌って言っておけよ、誤解するだろうからさ」
「嫌じゃないですよ! めちゃめちゃ嬉しいです! 私あんな風に優しくされたことないから、スゴイ心も体も温まって、めっちゃ癒されてます! 信じてください!」
「ははは……」
「おいおい、なに二人で食っちゃべっているんだ、私も混ぜろよ」
その二人の和やかな雰囲気を見て、面白がってシェリーが中に入ってきた。
「なんでもないぞ、なあレイラ?」
「ですよね、メリッサさん?」
「ちょっと待て、私だけ仲間外れかよ、女同士だろ、二人だけなんてずりぃぞ!」
「そうですよ!」
「私も入りたいです!」
「ミーナも!」
控室の中ぞろぞろとメリッサとレイラを囲んだ、シェリーとダイアナとユリアとミーナ、信頼できる仲間たち。女同士で顔を眺め合って、全員が戦いに備えてうなずき、メリッサがそっと前に手を出して、自然とどんどんみんなが手を重ねていく。
それを見たアデルがなぜか「俺も俺も!」と混ざりたがる始末だった。だがシェリーは、
「男は来んな!」
といって追い払ったのが、面白くて女性陣は笑ったため、アデルは「ちぇ……」と言って拗ねた。女性陣は「よっしっ!」と大きな掛け声をかけて、手を上にあげる。これで試合会場に向かう心持ができた。もちろん皆が勝利を信じていた。
──だが、その中一人ブライアンは落ち込んでいたのであった。その状態に誰も気がつかない始末だった。
試合場にみんなが向かっていき、相手の出場を待つ仲間たち。前回の試合のことがあったせいか、観客からはブーイングや口笛を吹く様子がある。メリッサたちは慣れたのか、意に介さずといった雰囲気だ。
そのなか客席にサラがポツンとか細い声で頑張ってくださいとエールを送る。そんなアウェー感の中、オーチカ共同組の選手が堂々と入場してきた。
その瞬間だった、メリッサ以外、仲間たちはあっと声を出して信じられないことが起こったことに愕然とする。──それは相手の人数が全員で九人だからだ。
選手は登録したもの以外出場できない、ルール上そうなっている。メンツもアメリーがいない以外、前と同じだ。ということは今佑月やエイミアに対峙している相手とは誰か、それは別のエインヘリャルが始めからいたということだ。つまり、アメリー以外はもとより出場する予定だったのだ。
オーチカ共同組のエインヘリャルは全部で6人。相手をかく乱し、アメリーが策略にはめるためにアメリーのパートナーとは別のエインヘリャルをわざわざ出場させていたのだ。
これは佑月も一杯食わされた形になる。大会ルールを逆に利用して、相手を欺き、エインヘリャルがもう一人いたことに気づかせなかった。これでメリッサは大幅に作戦を変更せざるを得なくなった。当然、圧倒的に不利になったことに、仲間たちは目が泳いでいる。
こちらは八人、不利は免れない。だが、メリッサは想像の範囲内であったと平然を装った。心配になったシェリーは、
「どうする、メリッサ?」
とメリッサに尋ねた。だが、指揮官のメリッサは皆を安心させるために、
「大丈夫、こちらには策がある」
と落ち着かせた。しかし、チーム内で動揺が広がっていく。また、メリッサがここでひとつ気になることがあった。どういうことだ、ブライアンに反応がない、と心の中で思った。こういうときブライアンはいつもネガティブな発言をしていたが、今回はそれがない。
メリッサがちらりとブライアンに視線をやった後、オーチカ共同組は、不敵に笑みを浮かべて、そして、女騎士の一人がこう大声で叫んだ。
「おい! ブライアンとやら、死にたくなければ予定通り試合から外れてろ、殺されたいのか⁉」
その言葉を聞いた瞬間、メリッサはしまったとつぶやいた口をふさいだ。これは計算違いであった。まさか、アメリーの調略がこちらまでいきわたっていたなんて……! 相手の弱点を突く戦略に、メリッサはかつての上司の手腕に、流石に閉口した。
対し、ブライアンは暗い表情の中、おそるおそるぼそりとかつての仲間たちにすまなさそうに言ったのだった。
「もうやめましょう……、こんなの勝てませんよ……!」
シェリーが貴様っ! と言いかけた途端、急に角笛が鳴り始めた。これが地獄の試合の始まり、メリッサたちの試練、戦いの非情さを感じながら、今、修羅の道へとつながる試合が始まったのだ──。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる