10 / 27
(十)素人の菜園、手仕事
しおりを挟む
いつもどおり、四時過ぎに起きたんだけど、雨上がり、少し肌寒かったんだよね。そのせいだろうけど、ホトトギスの鳴き声はしない。代わりに、シジュウカラが囀っていて、まさか、第二弾の子育てって感じで、何かを警戒している鳴き声。ぼうちゃんも、自分のベッドではなく、僕の掛け布団の上で寝ているということは、やはり、寒いのだろう。
そんな目覚めで、珍しく布団に入ったまま、タブレットを開いたんだよね。クラウドでPDFファイルを開く。
昨夜、国会図書館デジタルライブラリーからダウンロードしておいた『明恵上人集』の中の、伝記のファイルを選んでね。
・・・鳴滝と云ふ河を渡るに、馬立ち留りて水を飲まむとするを、手縄を少し引きたれば、歩々水を飲む見て思ふ様は、畜生とて拙き者だにも、人の心を知りて、行くとこと思ふらめ、留らずして、歩みながら水を飲むらめ。我、父母の遺命に依りて入寺する、一旦親類の名残惜しければとて、泣かるる事のうたてさよ。遥かに馬には劣りけりと覚えしかば、則ち、恋慕の心止めて、一筋に貴き僧と成りて、親をも衆生をも導かれんと、心中に願を発しけり。・・・
やっぱり、徳の高い人は、動物の行いからでも、学ぶんだよな、と感心する。
あ、そういえば、中玉トマトと、甘長の苗を植えるんだった、と思い立ち、布団を出て、顔を洗い、納屋に向かったんだよね。
二種とも、昨年、僕とミエコおばさんが食べたもので、美味しかった種を採取し、乾燥したものを三月に植え、成長したものなんだよね。でも、流石に素人の仕業なので、十センチほどしか、成長していない。そちらも五株ほどだ。
考えた末に、中玉トマトはマルチを張り、甘長の畝には、何もせずに植えることに。どちらの畝も、土は先週から作ってある。
「梅雨の晴れ間じゃないと、植えられないからね」
少ないから、あっという間に終わったのであるが、水やりをしていると、誰かに声を掛けれれる。
「オッちゃん、朝から精が出るね」
「あ、先生こそ。散歩ですか。クロちゃんも一緒に」
先生は、『ラーメン ちなつ』の隣、一〇二号の店子さん、『鍼灸・マッサージ Byan』の田村仙太郎さん、という東洋医学の先生。その世界では有名らしい。それと、極真空手界でもその昔、ブイブイ言わせていたという噂である。クロちゃんは、愛犬のラブラドル。
でも流石に、屋号から「バイアン先生」と呼ぶ仕事人の友人はいない、よ。
「トマト植えてるのか。あ、そう言えば、今日もタケノコ並ぶかね。花屋さんの前」
「あ、たぶん。今日もこれから仕入れに行ってきますよ」
「そいつあ、楽しみだ。美味しかったんでね。昨日一本買ってって、タケノコご飯を作りましたよ」
「へえ、先生自ら」
「そりゃそうよ。そういう面倒くさい料理は、家内はやりません。僕は、面倒くさい料理担当」
「あは、そうなんですね。奥さんお元気ですか。しばらく会ってないですね」
「まあ、相変わらず、手広く、あれこれ飛び回ってますよ。生花だあ、コーラスだあ、てね」
「良いですね。また、コンサートある時はご案内ください。ポスター貼りますんで」
「はい、ありがとう。じゃあ、後で、タケノコよろしく」
朝食後、朝ドラを見るというミエコおばさんを置き去りにして、石井農園へ。今朝も奥さんが出迎えてくれる。
「雨上がりだから、タケノコ、いっぱい良いの採ってきたよ。私も行ったからね。あと、今朝は、ヤングコーンと空豆がある」
やっぱり、プロは違う。都合、コンテナ三個分の仕入れなり。その帰り道。
「ちょっと、寄っていくか」
開店直後の野菜市場に寄っていくことに。
「あった、あった」
目当てのラッキョがありました。鹿児島産。まだちょっと高いけど、この市場での初物なので、一袋(一キロ)購入。これは自分用ですよ。塩漬けにします。あと、ついでに鷹の爪の苗を一ポット購入。ラッキーなことに、一ポットに三本生えているし。個人菜園には、これで十分。これで、夏には、二三年分の鷹の爪を収穫できるはず。
帰宅後、マルテナに行ってみると、すでに「花カフェ たきざわ」は開店準備中。
「おはようございます、タキザワさん。良いの仕入れてきましたよ」
「あ、オトヤさん、おはよう。おお、すごい」
「タケノコはいいサイズばかりだから、一本二百円。ヤングコーンと空豆は・・・」
ここは小声で、おまけみたいなもんだから帰りに市場で値段見てきた、と言う。
「ヤングが五本束(たば)で二百円。空豆が剥いて、二十粒で三百円、こっちは袋詰めで、いきますか」
「了解です」
僕は、納屋に行き、空豆の皮むき、袋詰。それを済ますと、今度はおばさんの朝食作り。
「おばさん、どうします、今朝は」
「何か、要らないって感じ。暑くてさ、なんか梅雨通り越して、夏になったみたいね」
「朝方は寒いくらいだったのな。でも、何にも食べないと熱中症になるから。そうだ、雑炊にしますか」
「それなら食べられるかな」
年寄りは、熱中症なんて、命取りなんだよね。
僕は、庭先に三つ葉があったな、と思い玄関から外に出た。ついでに漸く伸びてきたニラを少し採る。三つ葉は、新芽に近いところだけを切りとる。
あとは、キュウリの古漬けを冷蔵庫のぬか床バックから取り出す。
古漬けをたたき、細かく刻む。三つ葉も刻む。そして、冷凍ご飯を出し、水を張った手鍋にそのまま投入して火にかける。
タンパク質が足りないよ、だから、味噌汁も作りたいので、お麩の味噌汁を作ろう。別の鍋を用意。
味噌汁ができる頃、雑炊がいい感じになった。ニラをみじん切りにして、三つ葉と一緒に雑炊に投入。古漬けは皿に盛り、白ごまを掛けておく。ヨーグルトを出す。お茶っ葉をセット。薬缶を火にかける。
ふと、料理って、ミニマラソンみたいだな、と想う。意外と、ラストスパートが物を言うから。僕は短距離の選手だったから、本当のところは知らんけど。はい、ちょうど整いましたあ。
「おばさん、できたよ」
「あら、早いね。さすがオトヤ。備蓄米がもう、店頭に届くらしいよ」
「ああ、随意契約のね。なんか高山さんが、昨日かな、教えてくれたんだけど。随意契約って、本当は、国の業務契約では最近ほとんどやってないやり方なんだってさ。昔、それが癒着の温床になってて、それを防ぐためにやらなくなったらしい」
「癒着って、国と業者」
「そう、よく昔聞いたでしょ、そういう話。もちろん、いろいろ手続きの方法があって、国の事業をやる業者を決めるわけなんだけど、結局、随意契約って、担当役人の胸三寸で決まっちゃうわけ。だから、接待とか、そういうのにつながるの。それが国会で問題になって、それから競争入札とか、企画競争とか、フェアな選定が主流になっていったわけだんだってさ。でもそのやり方が今回の備蓄米に関しては、時間ばかりかかって、さっぱり効果が見えない。そこで、しびれを切らした首相の一声で、随意契約にしたら、ってなったわけ。それは、過去のいろいろな業務のことを熟知していないと、出てこない発想なんだってさ」
「石田首相か。やっぱり、実務に詳しいっていうのは、ホントなんだね」
「そういうこと。自民党は相変わらず支持できないけど、いまの政権は頑張ってるかも」
「アメリカ関税の件もね。ああいうの野党じゃ、絶対できないもんね、おそらく」
「さあ、食べましょ。古漬けかけようか」
「ありがとう」
結局、ミエコおばさんは、美味い美味いと、おかわりをしましたよ。心配して損した
ご飯の後片付けは、おばさんに任せて、マルテナ市場の様子を見に行く。問題なし。今日も売れるかなあ。さあ、やっと僕の今朝のメインイベントに進めます。らっきょうの塩漬け。
まず、納屋から二リッター瓶を一つ出してきて、念の為、熱湯殺菌して、乾かす。
その後、らっきょう一キロを裏の洗い場でバケツに開け、軽く水洗いしたあと、椅子に座って皮むき作業。
これが意外に無心になれるのだ。鹿児島県産の砂丘らっきょう。少し痩せているが、実はこういう方が良い味が出るものなんだよね。
ミエコおばさんが嗅ぎつけてやってくる。
「おお、やってるね」
「そう、さっき市場に寄ったら、市場に出てた。おばさん、ちょうど良いところに来た。いつもの塩水作って、熱冷ましておいてほしんです。忘れてた」
「えーと、二リッターの水に、粗塩十五グラム、でしょ」
「正解。ボケの心配なし」
「うるさい」
こういうのやらせないと、ほんとボケるからなあ。
皮むきが終わったら、頭と尻尾を切る作業。らっきょうは、細かい手先の作業が多いね。
結局、僕の段取りのミスで、塩水の粗熱を取るのに、午前中いっぱいかかってしまいましたとさ。
瓶にすべてを入れて、らっきょうがすべて浸るまでお酢を足し、最後に鷹の爪を一本入れ、密封。蓋に付箋を貼り、産地と日付を書き入れ、納屋に。二週間後くらいかな。
マルテナ市場に様子を見に行ったが、すでにタケノコは五本売れ、ヤングコーンは無くなっていました。
僕は、ちょっと考えて、ミエコおばさんを温泉に連れて行くことに。
こういう熱が体にこもり始めた時は、それが一番良いかも、と思ったのでした。
そんな目覚めで、珍しく布団に入ったまま、タブレットを開いたんだよね。クラウドでPDFファイルを開く。
昨夜、国会図書館デジタルライブラリーからダウンロードしておいた『明恵上人集』の中の、伝記のファイルを選んでね。
・・・鳴滝と云ふ河を渡るに、馬立ち留りて水を飲まむとするを、手縄を少し引きたれば、歩々水を飲む見て思ふ様は、畜生とて拙き者だにも、人の心を知りて、行くとこと思ふらめ、留らずして、歩みながら水を飲むらめ。我、父母の遺命に依りて入寺する、一旦親類の名残惜しければとて、泣かるる事のうたてさよ。遥かに馬には劣りけりと覚えしかば、則ち、恋慕の心止めて、一筋に貴き僧と成りて、親をも衆生をも導かれんと、心中に願を発しけり。・・・
やっぱり、徳の高い人は、動物の行いからでも、学ぶんだよな、と感心する。
あ、そういえば、中玉トマトと、甘長の苗を植えるんだった、と思い立ち、布団を出て、顔を洗い、納屋に向かったんだよね。
二種とも、昨年、僕とミエコおばさんが食べたもので、美味しかった種を採取し、乾燥したものを三月に植え、成長したものなんだよね。でも、流石に素人の仕業なので、十センチほどしか、成長していない。そちらも五株ほどだ。
考えた末に、中玉トマトはマルチを張り、甘長の畝には、何もせずに植えることに。どちらの畝も、土は先週から作ってある。
「梅雨の晴れ間じゃないと、植えられないからね」
少ないから、あっという間に終わったのであるが、水やりをしていると、誰かに声を掛けれれる。
「オッちゃん、朝から精が出るね」
「あ、先生こそ。散歩ですか。クロちゃんも一緒に」
先生は、『ラーメン ちなつ』の隣、一〇二号の店子さん、『鍼灸・マッサージ Byan』の田村仙太郎さん、という東洋医学の先生。その世界では有名らしい。それと、極真空手界でもその昔、ブイブイ言わせていたという噂である。クロちゃんは、愛犬のラブラドル。
でも流石に、屋号から「バイアン先生」と呼ぶ仕事人の友人はいない、よ。
「トマト植えてるのか。あ、そう言えば、今日もタケノコ並ぶかね。花屋さんの前」
「あ、たぶん。今日もこれから仕入れに行ってきますよ」
「そいつあ、楽しみだ。美味しかったんでね。昨日一本買ってって、タケノコご飯を作りましたよ」
「へえ、先生自ら」
「そりゃそうよ。そういう面倒くさい料理は、家内はやりません。僕は、面倒くさい料理担当」
「あは、そうなんですね。奥さんお元気ですか。しばらく会ってないですね」
「まあ、相変わらず、手広く、あれこれ飛び回ってますよ。生花だあ、コーラスだあ、てね」
「良いですね。また、コンサートある時はご案内ください。ポスター貼りますんで」
「はい、ありがとう。じゃあ、後で、タケノコよろしく」
朝食後、朝ドラを見るというミエコおばさんを置き去りにして、石井農園へ。今朝も奥さんが出迎えてくれる。
「雨上がりだから、タケノコ、いっぱい良いの採ってきたよ。私も行ったからね。あと、今朝は、ヤングコーンと空豆がある」
やっぱり、プロは違う。都合、コンテナ三個分の仕入れなり。その帰り道。
「ちょっと、寄っていくか」
開店直後の野菜市場に寄っていくことに。
「あった、あった」
目当てのラッキョがありました。鹿児島産。まだちょっと高いけど、この市場での初物なので、一袋(一キロ)購入。これは自分用ですよ。塩漬けにします。あと、ついでに鷹の爪の苗を一ポット購入。ラッキーなことに、一ポットに三本生えているし。個人菜園には、これで十分。これで、夏には、二三年分の鷹の爪を収穫できるはず。
帰宅後、マルテナに行ってみると、すでに「花カフェ たきざわ」は開店準備中。
「おはようございます、タキザワさん。良いの仕入れてきましたよ」
「あ、オトヤさん、おはよう。おお、すごい」
「タケノコはいいサイズばかりだから、一本二百円。ヤングコーンと空豆は・・・」
ここは小声で、おまけみたいなもんだから帰りに市場で値段見てきた、と言う。
「ヤングが五本束(たば)で二百円。空豆が剥いて、二十粒で三百円、こっちは袋詰めで、いきますか」
「了解です」
僕は、納屋に行き、空豆の皮むき、袋詰。それを済ますと、今度はおばさんの朝食作り。
「おばさん、どうします、今朝は」
「何か、要らないって感じ。暑くてさ、なんか梅雨通り越して、夏になったみたいね」
「朝方は寒いくらいだったのな。でも、何にも食べないと熱中症になるから。そうだ、雑炊にしますか」
「それなら食べられるかな」
年寄りは、熱中症なんて、命取りなんだよね。
僕は、庭先に三つ葉があったな、と思い玄関から外に出た。ついでに漸く伸びてきたニラを少し採る。三つ葉は、新芽に近いところだけを切りとる。
あとは、キュウリの古漬けを冷蔵庫のぬか床バックから取り出す。
古漬けをたたき、細かく刻む。三つ葉も刻む。そして、冷凍ご飯を出し、水を張った手鍋にそのまま投入して火にかける。
タンパク質が足りないよ、だから、味噌汁も作りたいので、お麩の味噌汁を作ろう。別の鍋を用意。
味噌汁ができる頃、雑炊がいい感じになった。ニラをみじん切りにして、三つ葉と一緒に雑炊に投入。古漬けは皿に盛り、白ごまを掛けておく。ヨーグルトを出す。お茶っ葉をセット。薬缶を火にかける。
ふと、料理って、ミニマラソンみたいだな、と想う。意外と、ラストスパートが物を言うから。僕は短距離の選手だったから、本当のところは知らんけど。はい、ちょうど整いましたあ。
「おばさん、できたよ」
「あら、早いね。さすがオトヤ。備蓄米がもう、店頭に届くらしいよ」
「ああ、随意契約のね。なんか高山さんが、昨日かな、教えてくれたんだけど。随意契約って、本当は、国の業務契約では最近ほとんどやってないやり方なんだってさ。昔、それが癒着の温床になってて、それを防ぐためにやらなくなったらしい」
「癒着って、国と業者」
「そう、よく昔聞いたでしょ、そういう話。もちろん、いろいろ手続きの方法があって、国の事業をやる業者を決めるわけなんだけど、結局、随意契約って、担当役人の胸三寸で決まっちゃうわけ。だから、接待とか、そういうのにつながるの。それが国会で問題になって、それから競争入札とか、企画競争とか、フェアな選定が主流になっていったわけだんだってさ。でもそのやり方が今回の備蓄米に関しては、時間ばかりかかって、さっぱり効果が見えない。そこで、しびれを切らした首相の一声で、随意契約にしたら、ってなったわけ。それは、過去のいろいろな業務のことを熟知していないと、出てこない発想なんだってさ」
「石田首相か。やっぱり、実務に詳しいっていうのは、ホントなんだね」
「そういうこと。自民党は相変わらず支持できないけど、いまの政権は頑張ってるかも」
「アメリカ関税の件もね。ああいうの野党じゃ、絶対できないもんね、おそらく」
「さあ、食べましょ。古漬けかけようか」
「ありがとう」
結局、ミエコおばさんは、美味い美味いと、おかわりをしましたよ。心配して損した
ご飯の後片付けは、おばさんに任せて、マルテナ市場の様子を見に行く。問題なし。今日も売れるかなあ。さあ、やっと僕の今朝のメインイベントに進めます。らっきょうの塩漬け。
まず、納屋から二リッター瓶を一つ出してきて、念の為、熱湯殺菌して、乾かす。
その後、らっきょう一キロを裏の洗い場でバケツに開け、軽く水洗いしたあと、椅子に座って皮むき作業。
これが意外に無心になれるのだ。鹿児島県産の砂丘らっきょう。少し痩せているが、実はこういう方が良い味が出るものなんだよね。
ミエコおばさんが嗅ぎつけてやってくる。
「おお、やってるね」
「そう、さっき市場に寄ったら、市場に出てた。おばさん、ちょうど良いところに来た。いつもの塩水作って、熱冷ましておいてほしんです。忘れてた」
「えーと、二リッターの水に、粗塩十五グラム、でしょ」
「正解。ボケの心配なし」
「うるさい」
こういうのやらせないと、ほんとボケるからなあ。
皮むきが終わったら、頭と尻尾を切る作業。らっきょうは、細かい手先の作業が多いね。
結局、僕の段取りのミスで、塩水の粗熱を取るのに、午前中いっぱいかかってしまいましたとさ。
瓶にすべてを入れて、らっきょうがすべて浸るまでお酢を足し、最後に鷹の爪を一本入れ、密封。蓋に付箋を貼り、産地と日付を書き入れ、納屋に。二週間後くらいかな。
マルテナ市場に様子を見に行ったが、すでにタケノコは五本売れ、ヤングコーンは無くなっていました。
僕は、ちょっと考えて、ミエコおばさんを温泉に連れて行くことに。
こういう熱が体にこもり始めた時は、それが一番良いかも、と思ったのでした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
Those days(彼女との・・・)
滝川 魚影
現代文学
誰しも、忘れることのできない、“彼女”との軌跡がある。
あの時、もう一言話せていたら。
え、どこかでお会いしましたか、と言えたはずだ。
微笑みを返せて、いたら。
その、些細でも重要なパッシングが今の自分を形作ってきた。
このストーリーが、あなたの鏡でありますように。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる