鈴木 了馬

鈴木 了馬

読んでくださる方に感謝申し上げます。
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 日本の古代史は改竄された。  いや、正史「日本書紀」は、史実を覆い隠すために作られたと言ってもいい。  そもそも、「歴史」というものは、そのようにしてできるものかもしれない。  ーー崇峻天皇は暗殺された。  ーー崇峻崩御に伴う「殯」の儀式を行わず、死後すぐに赤坂天王山古墳に埋葬された。  正史、日本書紀はそのように書く。  しかし、それが真実である確率は、10パーセントもあろうか。  むしろ、「殯」がなかったのだから、天皇でもなかった。  すなわち、即位していかなかった、と考えるほうが自然ではないのか。  その議論で、鍵となるのは泊瀬部皇子=崇峻天皇の「生年」であろう。  他方、崇峻天皇の第一皇子、蜂子皇子はどうだ。  崇峻天皇の崩御後、皇子は都を逃れ、出羽に赴いた、という伝説が残り、その後1400年、その蜂子皇子が開祖とされる羽黒信仰は脈々と続いてきた。  日本書紀にこそ書かれてはいないが、蜂子皇子伝説が史実である可能性は決して低くないだろう。  そして、蜂子皇子の母である、小手姫の伝説はどうか。  なぜ、587年に福島県の女神山で亡くなったという伝説が残るのか。  日本書紀が、崇峻天皇の崩御年とする、592年よりも、5年も前である。  謎は深まるばかりである。  読み解いても、日本の古代史は、決して史実を教えてくれない。  数々の記録、伝承の断片をつなぎ、蜂子皇子にまつわる逸話に、一つの流れを持たせるために、筆者はこの物語を編んだ。  なお、この作品で、出羽三部作は完結する。
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小説 6,124 位 / 46,850件 歴史・時代 148 位 / 726件
文字数 87,038 最終更新日 2019.04.30 登録日 2019.04.08
 平安時代の女流歌人、「相模」を知っているだろうか。  百人一首にも選歌されるほどの、一流歌人であるが、その一生は謎だらけである。  その彼女が相模国に下向した折に詠作し、走湯権現に奉納したとされる百首歌群がいかになったか。  「相模」に返歌を贈った、「権現」は何者であったか。  研究者たちの推論はさまざまである。  夫であった相模守「大江公資」であった。いや、恋仲の、藤原定頼ではなかったか、などなど。  筆者はここに、新しい人物を比定し、物語を編んだ。  そうすることで、相模国での、歌人「相模」の生活ぶりを、少しでも浮かび上がらせたかった。
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小説 46,850 位 / 46,850件 歴史・時代 726 位 / 726件
文字数 15,903 最終更新日 2019.03.06 登録日 2019.03.02
 実に、猫は人間の生活に溶け込んでいる、と思えてきます。  シーズン3に入りました。
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小説 46,850 位 / 46,850件 現代文学 1,723 位 / 1,723件
文字数 6,658 最終更新日 2019.03.01 登録日 2019.03.01
洋の東西、時代を問わず、猫にまつわるショートストーリーを書き起こす。 Season2の始まりです。
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小説 46,850 位 / 46,850件 現代文学 1,723 位 / 1,723件
文字数 28,364 最終更新日 2019.01.01 登録日 2018.09.16
洋の東西、時代を問わず、猫にまつわる逸話、説話は数多ある。 そんな猫にまつわる話を、再構成し、また書き下ろして集めていく。 期限の無い不定期連載。 表紙絵:片平 美穂 (c)2018 Miho Katahira All Rights Reserved.
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小説 46,850 位 / 46,850件 現代文学 1,723 位 / 1,723件
文字数 26,478 最終更新日 2018.12.06 登録日 2018.01.13
 平和憲法のもと、象徴天皇として即位された今上天皇(明仁)の御代、平成の世は終わろうとしている。  歴史を紐解けば、日本という国は、天皇とともに歩んで来た、と言っていい。  しかし、その天皇も、順風だけで続いてきたわけではない。  幾度となく、天皇家は苦難の時代を経験してきた。  あるいは、今の時代こそ、まさにその時かもしれない。  順徳天皇の生涯を追っていくと、そのことを考えずにはいられなかった。  いや、そう思わないでも、なんと不遇な生涯であったことか。  筆者は、第八十四代天皇、順徳院に捧げる哀悼の物語として、これを書き上げた。
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小説 7,356 位 / 46,850件 歴史・時代 176 位 / 726件
文字数 147,345 最終更新日 2018.01.14 登録日 2017.09.20
 山形県最上郡舟形町、東長沢には、「団十郎屋敷」なる場所がある。  その地には、「ここは初代市川団十郎の生誕地である」という言い伝えが残っている。  初代、市川團十郎の経歴は、「市川宗家代々」が伝えるとおりだが、ほかにも様々な説や言い伝えがあり、大変興味深い。  東長沢の伝説に端を発し、初代團十郎の諸説ある記録の断片を筆者なりに編み直した。  例えば、こんな初代市川團十郎の一生があったかもしれない。
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小説 46,850 位 / 46,850件 歴史・時代 726 位 / 726件
文字数 70,260 最終更新日 2016.12.17 登録日 2016.11.28
 昔、縄文のころ。  銛一本でクジラを獲ることに挑んだ一人の男がいた。  男の名はオペ。  これはその男と、それを育んだ自然と人々の物語。  失われた日本の原風景に対する鎮魂歌だ。
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小説 46,850 位 / 46,850件 歴史・時代 726 位 / 726件
文字数 72,271 最終更新日 2016.07.23 登録日 2016.07.02
 かつて不幸な大戦が人々をさらっていったように、津波が多くの人をさらっていった。  その大戦が人々を帰さなかったように、放射能が帰りたい魂を帰さない。  古代から人はこの海に育まれて暮らしてきた。  大昔から、人は海を恐れ、崇めてきた。  その子孫が海をもう元に戻せないほどに汚した。  自分たちの魂を引き裂いた。  せめて霊となって、戻っておいで。  引き裂かれた親子の霊は再び巡り合えるのだろうか。
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小説 46,850 位 / 46,850件 現代文学 1,723 位 / 1,723件
文字数 24,775 最終更新日 2016.07.18 登録日 2016.07.11
 かつて、「紅花大尽」とその名を知られた豪商がいた。  鈴木清風。  彼の生涯は謎に包まれたままだ。  限られた資料の断片から見えてくること。  それと、故郷を愛する人々が織りなす人間模様を描く、江戸時代小説。
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小説 46,850 位 / 46,850件 歴史・時代 726 位 / 726件
文字数 38,554 最終更新日 2016.03.15 登録日 2016.03.06
 それらの犠牲は、払われなければなからかったのか。  日本からアメリカ、カナダへ。  隆史は、かつての恋人の遺志を果たす旅に出る。  時を巻き取るような旅。  そこで隆史が見たものは何か。  そして旅の果てに得たものは・・・
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小説 46,850 位 / 46,850件 現代文学 1,723 位 / 1,723件
文字数 45,336 最終更新日 2016.03.04 登録日 2016.02.27
 食べるために働く。  夢をあきらめた男に転がり込んできたかつてない幸運。  しかし、運命は、それすら奪っていくのか。
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小説 46,850 位 / 46,850件 現代文学 1,723 位 / 1,723件
文字数 41,105 最終更新日 2015.12.08 登録日 2015.12.02
青春 完結 短編 R18
 落ちていくのは簡単だ。  幼い正義感と、脆さと、残酷さ。  少年を導いていくものは何か。
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小説 8,831 位 / 46,850件 青春 129 位 / 2,494件
文字数 31,720 最終更新日 2015.12.01 登録日 2015.11.25
 渓流魚イワナ(岩魚)は、渓流に棲むあらゆる生物を食べてしまう性質から「獣」と呼ばれることがある。  主人公、守は、仕事でメンタルを病み、帰省した田舎で久しぶりの渓流釣りに出かけた。  そこは、人のあまり入らない穴場。  守は、そこで、水浴びをする女の幻にあう。  その女は、守の幼なじみ、ヒトミ。
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小説 46,850 位 / 46,850件 現代文学 1,723 位 / 1,723件
文字数 17,534 最終更新日 2015.11.24 登録日 2015.11.19
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