色々ありまして、ネット探偵することになりました。

歴史は変わった

もっと、工房の現実を知れと言いたい。

聖母子と、手前の岩肌の部分は、レオナルドの手が入っているのでは？と研究されていた。

「加筆された、その下に


レオナルドの作品が隠されているのでは？」


メーラーが、そういう研究発表をして以降、背景に注目が集まった。



あっ、この発想、

サルバトール・ムンディと同じだ！！


《加筆された、その下に
レオナルドの痕跡が見つかる》



人々の、探究心は、
いつも同じような目の向けられ方をする。



工房で絵を仕上げていたのだから、当然、レオナルドの手が入った所もあれば、
丸ごと全部、弟子に任せた箇所もある。



メーラーの研究のように

また、近年の『サルバトール・ムンディ』の調査のように


加筆されたその下に、レオナルドの原画があるのではないか？



という発想は、《ロマンでも何もない》


レオナルド工房にしてみたら、
そんな探りは、えらい迷惑な話である。





【レオナルドが特別な感情を持ち取り組んだ作品以外、
依頼されて描いた作品は、弟子に任せた部分もあれば、自らが描いた部分もある。
弟子の描写が気に入らなくて、レオナルドが手直しした部分もある。】


それが、現実。

もっと、工房の現実を知れと言いたい。