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トートの神話

魔法使いとしてのトート

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トートは、魔法に通じておりイシスに数多くの呪文を伝えた。病を治す呪文も熟知していることから医療の神の面もある。

ホルスに頭を切り落とされたイシスを牝牛の頭に挿げ替えて復活させたのはトートである。

さらに彼は魔法の書物を書き、この世のあらゆる知識を収録する42冊の本も書いたと考えられている(「トートの書」を参照)。

「大いなる導きヒヒ」と呼ばれると共にヒヒの姿で描かれることもある。これは、ヒヒを聖獣とする知恵の神ヘジュウルとの習合による物である。ちなみにヒヒは、魔術の象徴でもある。またラーを補佐することから「ラーの心臓」とも呼ばれる。
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