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エクアドル

ほぼ、全国民の情報が漏れた。

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こんなニュースも見つけた。


エクアドル、なぜほぼ全国民の情報漏れたのか

元ウィキリークスのアサンジ氏も被害に
2019/09/26 6:20

白石 和幸 : 貿易コンサルタント 著者フォロー


全国民の数を上回る2000万人以上の情報が流出したことがわかったエクアドル。写真は首都のキト(写真:PIXTA)

※ 画像省略


南米エクアドルで今月16日、全国民(今年の統計1730万人)の数を上回る2000万人以上の情報が流出していたことが明るみになった。その中には約670万人の未成年者や、死亡者も含まれていたという。

大規模な情報流出があったことを明らかにしたのは、イスラエルにあるサイバーセキュリティー企業「vpnメンター」。現地紙EL COMERCIO(9月18日付)によると、同企業が、情報が流出していることを見つけたのは今月6日だったという。その翌日、関係当局「エクアドル情報事件対応センター(CERT)」に報告。それから10日経過してこの流出事件が一般に公にされたわけだ。

エクアドル企業所有のサーバーから流出

vpnメンターの調査によると、流出したのは国民の社会保障番号や連絡先、家族に関する情報など機密度の高い個人情報のほか、国立社会保障銀行(Biess)や、自動車連盟といった組織が持つ情報もあった。エクアドル当局によると、流出した情報に対してアクセスがあった形跡はこれまでのところない。

この情報の流出元としてvpnメンターが挙げているのが、アメリカ・フロリダ州マイアミに所在するサーバー「エラスティクサーチ」だ。所有するのは、2017年創業のエクアドルの「ノバエストラット」という企業。同社は、ビジネス情報を元にロビー活動を通して一般企業や公的企業のコンサルタントサービスを行っている。

ノバエストラットは、エクアドル人のアグスティン・マルティネス氏とウイリアム・ガルセス氏の2人が経営している。前者は2012年から公務員である国家計画開発のプログラマーとして、特に中央政府と自治政府との関連性における情報システムの強化を担当、その後情報分析部門に移った。その後、病院での勤務に就いたが、2015年に再び国家計画開発に戻った。2016年には水部門を担当し技術部長となってから公務員を辞めている。


後者は2012と2013年に国家コミュニケーション庁の長官を務め、2014年から2016年まで国家開発銀行に勤務した後、調査開発部門の部長を務めた。そして2017年に、マルティネス氏とノバエストラットを設立した。今回の件をめぐり、マルティネス氏ら2人は、エクアドル警察当局に逮捕され、家宅捜査で彼らが所有していた情報機器や関係書類などはすべて押収されたが、その後釈放されている。

問題は、資本金3000ドル程度の中小企業が、どのようにして膨大な量のデータを手に入れたのかということだが、報道によると、エクアドルの通信相のアンドレス・ミチェレナ氏は、「(今回の流出は)ハッカーでもサイバー攻撃によるものでもなく、国家情報システムのデーターベースを買収したものでもない」と発言。

前政権時(ラファエル・コレア前大統領)には、ブラックマーケットで情報の売買が行われていたとするが、2017年5月に今のレニン大統領に変わってからはそうしたことは起きてないと示唆している。

ウィキリークスのアサンジ氏の情報も流出

ここで注目したいのは、ノバエストラット創業者の2人は前政権時の官僚だったことである。筆者は以前スペインのサラゴサ駅で偶然、コレア前大統領と大学の同級生だった、という人物と話す機会があった。その人物は、「コレアの大学時代の仲間が政府の主要なポストに就いている」と話していた。「自分は、そういうのは好まないので、彼に連絡をしていない」とも。あくまで私見だが、前政権ではコレア前大統領と近しい人物を要職につけていた可能性もゼロではないだろう。

また、今回の流出した情報の中には、在イギリス・エクアドル大使館に亡命していた「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏に関係した情報も含まれているとされている。アメリカからの追跡を逃れるために同大使館への亡命を容認したのは、ベネズエラのチャベス前大統領の反米主義に呼応したコレア前大統領とされている。

アサンジ氏をイギリス警察当局に5カ月前に逮捕させたのはモレノ大統領だった。アサンジ氏が同大使館から欧米の政治を批判していることが、エクアドルの外交に支障を来しているとの理由からだ。とくに、アサンジ氏がスペイン・カタルーニャの独立の動きに賛同していたことで、モレノ大統領はスペイン政府から忠告を受けていたようだ。




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