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ラロックの聖母

『ラロックの聖母』額縁の謎

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先にも言及したが、ラロックの聖母においては、おもしろいことが色々とある。

ここでは、額縁の謎を言及することにしよう。


2009年、来日した時は、話題になった。

せっかく、大々的に国際ニュースにもなったのに、絵のど真ん中に、テロップが入った。


真作だったら600億と、
自信たっぷりなことを伝えておきながら、何故、ストレートに絵を見せようとしないのだ?


おまけに、額縁が何やら、おかしい。


四隅の三角のマークが気になる。



巨匠の絵ならば、
額縁ギリギリまで、
その際どいラインまで、
隅々絵を堪能したいと思うのが、絵画愛好家の心理だろうが、
ラロックの聖母は、不味いものを隠すかのように、四隅に三角マークがある。



私は、数々の美術館に足を運んだが、このような額縁を見たのは初めてである。


額縁は、絵をいかに綺麗に見せるか、その工夫はされていても、絵を隠すなんてこと、普通はしない。

そんな失礼極まりない額縁を、
私は未だかって見たことがない。














そして、ど真ん中に

AFP  BB  News の文字


まるで、イエスとヨハネの顔に「目線」を入れるがのごとく、
顔は隠されている。




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