上 下
127 / 316
ラロックの聖母

ラロックの聖母への力の入れようは尋常ではなかった。

しおりを挟む
『ラロックの聖母』の件に戻る。

テレビのない生活をしていたから、私は、数年前まで、その絵の存在を知らなかった。


振り返って思うこと。
ネットで様々な情報を入手したが、ラロックの聖母への、専門家の力の入れようは、本当に凄かったと感じる。


名だたる研究者達は、名前を連ね、
レオナルド作品の最高権威者も、前向きな見解を持った。
指紋採取を目的とし、ローマ警察も協力した。


やはり、あの作品は、
レオナルド工房の出現であるという確たる証拠があったのでは?
と推察する。


元々は工房で作られた未完の絵があった。

それを、何者かが、レオナルド風の贋作を作り上げたのではないだろうか?


贋作であっても、元々は、レオナルド工房の未完の絵…
それを承知で、様々な科学分析や科学調査を行なう。


「工房出現なのだから、
レオナルドの痕跡はきっと見つかるはず!」


皆、一様にそう思った。


計画を立てた者たちは、自信があったのかもしれない。
…でなければ、
《真作ならば600億》なんて、
破格の価値で、その絵を評価するわけがない。



素人が見ても、絵の稚拙さを、あちらこちらに感じる絵…

それでも、レオナルドの真作かもしれないと豪語したのだから、
よほどの自信があったのだろう。












………って、
この話、前にもしましたよね?
重複内容、すみません。

見つけたら、校正し直します。

しおりを挟む

処理中です...