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やはり、坂本弁護士殺害事件を知らねば!
③ 横浜へ
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予定では、坂本弁護士が通勤で利用する横浜市磯子区の洋光台駅付近で待ち伏せし、車に連れ込み塩化カリウムを注射して殺害し、遺体をそのまま運び去るものであった。しかしこの日は祝日(文化の日)であることを中川以外忘れていたため坂本弁護士は現れなかった。中川がそのことを指摘すると、新実は中川を指さして「かしこい」と褒めた。このため、同区にある坂本弁護士の自宅に向かう。
午後10時、岡﨑が坂本弁護士宅に向かうとドアに鍵がかかっていないことが判明した。
早川がこれを麻原に電話連絡した。電話では、坂本弁護士の「付属物」即ち家族をどうするかが検討された。麻原は「ほほう、そうか。じゃ、入ればいいじゃないか。」「(家族を巻き添えにすることは)しょうがないんじゃないか。一緒にやるしかないだろう。」と一家全員の殺害を命令した。
麻原は検事調書の中でこの時の心境を「私は一瞬、子どものことが頭に浮かびましたが、私も小さいときから親から離れて苦労しており、子どもだけ生き残らせても逆に残酷だと思い、殺害を許可した」と語っている。
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