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ウィキペディアの編集者から、チェコスロバキアに繋がる。
他国での使用を転載
しおりを挟む他国での使用
1926年から生産されたZB26軽機関銃はその後順調に他国への輸出を伸ばし、輸出先の国々で高評価を得た。制式採用した国はルーマニア、リトアニア、ユーゴスラビアであり、ユーゴスラビアでは国産化も行われた。
イギリスはZB30を原型としてブレン軽機関銃を開発採用した。ブレン軽機関銃は第二次世界大戦中に援助兵器としてソ連にも供給された。もっとも弾薬規格が.303ブリティッシュ弾のままで、ユニバーサルキャリアに搭載された物を除き前線で使用されることはなかった。
チェコスロバキアがナチス・ドイツに占領されると、ドイツ陸軍でも、MG34の代用として1930年代末から1940年にかけて限定的に使用された。慢性的に兵器不足だった武装親衛隊では、一部のエリート部隊を除き、第二次世界大戦中を通じて広範囲に使われている。第二次世界大戦中にドイツから武器供給を受けた独立スロバキア軍、クロアチア独立国軍でも使用された。なお、チェトニクはユーゴスラビア軍の装備していたZB26をそのまま使用していた。
一方アジア方面にも輸出され、特に中華民国にはZB26やZB30軽機関銃が大量に輸出され、その後国産化も行われた。
国府軍に装備されたZB26は、第二次上海事変における“日中双方”の主力軽機として使用される活躍を見せた。
日本陸軍の十一年式軽機関銃が弱装の6.5 mm×50SR弾薬(三八式実包・2,615 J)を使用していたのに対し、ZB26は威力や射程で勝る 7.92 mm×57弾薬(3,600~4,100 J)を使用していた。
また十一年式のホッパー式給弾機構では挿弾子が保護されていないため砂塵や泥濘に弱く、“突込・送弾不良”といった故障が頻発して使い物にならなかったのに対して、ZB26は故障知らずであり、軽機どうしの射撃戦で日本軍は圧倒されたため多くの兵員が失われた。
日本兵の多くはZB26の攻撃で斃されたため、日本兵は“無故障機関銃”“チェッコ機銃”と呼んで恐れたが、いったん鹵獲すると“我軍新鋭機銃”と称してそのまま使用したため、結果としてZB26は中国軍・日本軍の双方で主力軽機として使用される事になった。
重機関銃の三年式機関銃ですらZB26に十分対抗できず、7.7 mm×58SR弾(九二式実包 [注釈 1] ・3,712 J)を使用する九二式重機関銃の登場で日本軍はようやくZB26との射撃戦に一定の見通しを得たほどだった。 日本軍は、中国でZB26軽機関銃を製造していた太沽造兵廠などを占領し、大量の7.92 mm×57弾とZB26を鹵獲すると、これを準制式として「チ」式七粍九軽機関銃の名で採用し装備に加え、弾薬も九八式普通実包として日本国内の造兵廠で製造するようになった。国産化された7.92 mm×57弾薬は、後に航空機用の九八式旋回機関銃(ドイツのMG15の国産化)の試験に際して流用された(このためか、日本海軍型である一式旋回機銃も搭乗員によってチェッコ機銃と呼ばれている)。日本軍は2万挺ものZB26を運用した。
その後、十一年式軽機関銃に代わる新型軽機関銃の研究・開発の際、陸軍造兵廠は鹵獲したZB26を参考に、一部変更を加えた試製B号軽機関銃を試作した。この銃は南部銃製造所案の試製A号軽機関銃(九六式軽機関銃の試作型)より性能が劣り結局採用されなかったが、九七式車載重機関銃開発の際に流用された。また、九九式軽機関銃には7.7 mm×58弾(九九式普通実包・3,517 J)が採用されたが、この弾薬変更の背景には7.92 mm×57弾の高威力があり [注釈 2]、 軽機関銃の口径拡大に合せて九九式短小銃が採用されている点にも、ZB26とモーゼル小銃の同一弾薬による運用が与えた影響を見る事ができる。 [注釈 3]
尚、戦後に自衛隊向けに開発された64式7.62mm小銃のガス利用式装填機構も、本銃をモデルにしたものである。
第二次世界大戦後、ZB26軽機関銃は国共内戦でも両陣営で大量に使用され、朝鮮戦争にも登場した。またベトミン軍にも供給されて第一次インドシナ戦争を戦っているが、その後東側諸国の兵器がソ連製に統一されるようになると部品や弾も供給されないZB26軽機関銃は少しずつベトナム軍から姿を消していった。
イギリスのブレン軽機関銃は使用弾薬を.303ブリティッシュ弾から7.62x51mm NATO弾に変更してL4機関銃となり、1980年まで使用されたほか、インドなど現用で使用している国もある。
また、崩壊後に凄惨な内戦を招いた旧ユーゴ諸国では、民兵の主装備として7.92 mm×57弾薬を使用するZB26やMG42/M53が使用された事が知られている。
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