74 / 690
アメリカと、中国共産党の関係
④ 続きです。
しおりを挟む存在そのものが問題だ
中国企業の成長スピードが速いワケ
華為(Huawei)という企業がある。もとは軍を退職したなどの数人が始めた、小さな企業だった。それが数十年のあいだにみるみる成長し、中国を代表する巨大企業になった。中国には、中国銀行や建設銀行や工商銀行や…、多くの国策銀行がある。各地の支店(分行)は地方政府と結びついている。
成長する企業は、地方政府や、それを越えた中央政府とネットワークを築き、融資や優遇措置を受けられる。アメリカなら、ベンチャー企業にエンジャルやファンドが寄って来る。いっぽう中国では、共産党自らがエンジェルを買って出る。これはと思う企業に資金や人員を集中するから、その成長のスピードは速い。
先端技術は、軍事産業とも結びついている。世界中でビジネスを展開し、研究機関で働く人びとは、共産党員である場合が多い。党員なら、党の指示に従っても不思議でない。これがアメリカには、知的財産権を侵害する、産業スパイにみえる。なんだ、中国の人びとは、全員党員で、情報工作員なのか。
中国の経済規模は、アメリカに迫ってきた。アメリカを追い抜くのは時間の問題だ。そうなってから、中国に言うことを聞かせるのはむずかしい。やるなら今。むしろ遅すぎたぐらいだ。
知的財産権や、ダンピングや、国家安全保障や、ありったけの口実をかき集めて、中国の輸出品に関税をかける。華為など標的企業をねらって、取引停止の包囲網をしく。殴り合いで勝つのが目的だから、殴り返されるのはがまんする。中国が「降参しました」と言うまで、手をゆるめるわけがない。
では中国の、どこが問題か。政治と経済が不可分であること。その根源は、中国のあらゆる組織に張りめぐらされた共産党のネットワーク。中国共産党の存在そのものが、問題なのである。
この、ビッグブラザーを地で行くような組織は、伝統中国のものではない。伝統中国の官僚組織は、末端の宗族や地方自治や経済活動を放置して、直接介入しなかった。いまは末端まで党組織を張りめぐらし、ビッグデータを駆使して監視の眼を光らせる。共産党の意向が優先するなら、人民の意思を政治に反映する回路は閉ざされる。
共産党の独裁は革命ではなく、幹部の権益を守るものに変質している。こんな体制に、国際社会をリードさせてはならない。自由を守らなければならない。それには、中国共産党の体制に、メスを入れることだ。トランプは担がれた御神輿で、それを支える、アメリカの幅広い合意がある。
中国が「降参しました」と言えば、中国共産党はもたない。「降参しました」と言わなければ、中国がもたない。アメリカは、簡単な妥協には応じない。情勢が深刻になると、共産党を守ろうとする保守派と、中国の未来を打開しようとする進歩派とのあいだに、亀裂が生じるだろう。アメリカはそれを、待っているのだ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる