ありのままに ③

鏡子 (きょうこ)

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芸術を守りたい。

ネームバリューについて ※再投稿

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 散々色々なことを書いて無責任だと思われるかもしれないが、ある意味、『芸術とは、分からないものである。』

 《自分には、よく分からないが、専門家が、素晴らしい評価をしているのだから、すごい作品に違いない》

このような感情を持つ経験をされたことがある人は、少なくないはず。

よほど、美術に詳しいか、あるいは、専門的に絵を学んだ方以外は、〈良し悪しの判断〉が難しい場合がある。

また、〈絵には好みがあり〉ある人は、その絵を好きだと言うが、別のある人は、自分はあまり好きじゃないなと言う…という具合に、人によって見解が異なる。


だから、ネームバリューが必要なのかもしれない。


例えば、

「ピカソが描いた絵だったら、間違いなくよい!」

みたいに。


しかし、よく考えてみて欲しい。

ピカソの時代と、レオナルドの時代は、時代背景が違う。


レオナルドの時代は、依頼者がいて、レオナルド自身も含めて、工房の皆で作品を作りあげようとしていた。

つまり、現存するその絵において、何人かの筆が関わっているということである。


過去歴代の研究者から、今の研究者に至るまで、レオナルドの『音楽家の肖像』をレオナルドの作品だとしなかったのは、レオナルドの筆致が見られる部分より、他の者が関わったであろう部分が主流だったからである。
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