18 / 131
冬島 フェーレッテ
ロッドの宝箱
しおりを挟む
♦
海底には千トンを超える金塊が沈んでいると言われている。
海上事故や嵐による転覆。なんなら海に沈んだ都もあるのだ。
その全てがロッドの財産ではないが、今回レリスを競り落とした金はロッドの財布から出したもの。誰にも文句を言われる筋合いはない。……屋根を壊しちゃったがあの宝箱の価値は、十億以上は余裕であるのでそれで直してほしい。
巨体を引きずり、海へと進む。
『お馬鹿。のろま。ドジ』
角に掴まる元気もないレリスは、ロッドの口の中で外の景色を眺める。
『愚か者。あほ。マヌケ』
「……ごめん。ありがとう。助けてくれて。ちょっと惚れそうだった」
『頭打ったか?』
罵倒を並べるが、レリスが「ありがとう」しか言わなくて不安になってきた。
『何がどうなって競売にかけられていたんだたわけ! 言ってみよ』
「い、犬ソリに轢かれた……」
ロッドの口から二人分の声音がする。
ロッドの頭上にハテナが浮かぶ。陸地の風景に疎い海龍では犬ソリを想像できなかった。
『わんこに負けたのか……?』
「……負けた」
ロッドは呆れて声も出ない。
雨音だけが響く。
海龍が得意とする神秘「雨降らし」。文字通り、雨雲が渦巻き雨が降る。一応、身体が濡れているので呼吸は出来るが、ロッドの吐き出す息に疲労が混じり始めた。早く、海に入らなければ不味い。人間で例えるなら、酸素が薄い高地にいるようなもの。それに加えて、この巨体は陸地で動かすには大きく重すぎる。
ゴリゴリと体力を削られていく。
レリスが牙を拳でノックした。
「大丈夫か? 何かできることあるか?」
『余計なお世話じゃ犬以下が。黙って休んでおれクソ雑魚アメンボ』
酷い言われようだが、レリスはロッドが心配でそれどころではない。身を乗り出そうとするが、それを感じ取ったロッドが呼吸隙間だけ残して口を閉じる。
「俺は、お前に何かあるのが一番嫌なんだ」
『その台詞そのまま返してやろう。……アッ! 何でもない何も言ってない‼ 我は、何も、言ってないっ!』
「う、うん」
必死なので聞かなかったことにしてあげた。
「……」
レリスの脳裏には、鬼の少女の面影が浮かぶ。食われかけたとはいえ、怖くて泣いていたのだ。少し、心に引っかかった。
陸地が途切れ、雪鳥の鳴き声が近づいてくる。海に近づいたことで胸を撫で下ろし、龍は崖から飛び降りた。
「おかえりなさいませ。海龍の旦那。……レリス様」
寒すぎる海域から離れ、雪が止んだ辺りでケルツァが近寄ってきた。
『うむ』
レリスはロッドの頭によじ登った。倉庫鞄からバスタオルを引っ張り出す。
「お久しぶりです。ケルツァ様」
「……はい」
ロッドにあれほど振りまいていた愛想はなく、魚人は会話するのも煩わしそうだった。これはレリスが人間なので仕方がない。
タオルを被って顔を隠すと、ほうっと肩の力を抜いた。
悲惨なレリスの服を見て、ケルツァは鋭い爪で自身の顎を撫でる。
「レリス様。予備の服をお持ちでないんで?」
「え? ……はい。クォーツで買うのを忘れていました」
タオルで頭部と胸を隠しているが、タオル一枚。それを失くせば瞳も耳も、神気結晶も丸見えの状態となる。
ケルツァは眉間を指で揉んだ。
「……あちしの商品に服がありますが、見てみますか?」
「ありがとうございます。見せてください」
『ったく。すまぬな。ケルツァ』
「滅相もございません。では、少々お待ちを」
ケルツァは直径三センチほどのフグを手のひらに四匹乗せる。一匹ずつ空気を入れて五十センチほどに膨らませた。
プカプカ浮かぶようになった四匹に、ロッドが上陸している間に取りに戻ったリュックを乗せると、スーツケースのようにがばっと開けた。
「臨時ケルツァ店開店です。さあ、見てってください?」
気になるのか、ロッドも顔を近づける。
三メートルが背負う鞄なのでかなり大きく、色んなものが入っている。
細々した日用品から薬、非常食、身体を清潔に保つ石鹸などもあった。
『……』
ロッドは一瞬で興味が失せたようだ。プカプカフグをつんつんして遊び出す。
「服……」
レリスが手に取った服を広げてみる。
なんだか妙に色鮮やかで、ひらひらがたくさんついた着物のようなドレス? だった。
「あ、あの。これって……」
「お気づきですかい? そう! 竜宮城の乙姫様が着ているドレスと同じ型、でしてね。流行っているのですよ。人間(レリス)にも、似合うと思いますが?」
自信満々におススメするが、レリスは青い顔で着物を丁寧に畳むと、そっと元の位置に戻した。
「色が駄目でしたか?」
「いえ、あの。女物はちょっと……」
ケルツァは自身の額をぺちっと叩いた。
「おっといけねぇ。あちしとしたことが。人間の性格をド忘れしてましたよ」
人間の、異性の服はなるべく着たくないという心境が、魚人には理解不能だった。顔と結晶さえ隠せればいいや、と軽く考えてしまった。
「ではこちらはどうでしょう」
『ああもう! いつまでどうでもいいことに時間をかけているのだ!』
せっかち龍がキレた。
「ロッド。もうちょっと待っ」
『もうそれで良いわ! 寄こせ』
ケルツァの手から奪い取ると、桜鱗(おうりん)貝を数枚、ケルツァの頭に乗せる。
『世話になったなぁあ! では行ってくる!』
「ロッドってば! ……ケルツァ様! 今度ちゃんとお礼するからぁー!」
大声を出すレリスを乗せたまま、海龍が泳ぎ去って行く。この島は色々危険なのでさっさと離れたかったのだろう。追いつけない超スピードだった。
「……ま、まいどー……」
ひらひらと手を振り、頭上の貝を手に取って数える。桜鱗貝は陸地で例えるならば、水中専用のお金ということになる。ロッドから渡された金額は少々多めだった。
ケルツァはがっくしと肩を落とす。
「まーた貰いすぎちまったよ」
励ますように、フグがぽよぽよと体当たりしてきた。
海底には千トンを超える金塊が沈んでいると言われている。
海上事故や嵐による転覆。なんなら海に沈んだ都もあるのだ。
その全てがロッドの財産ではないが、今回レリスを競り落とした金はロッドの財布から出したもの。誰にも文句を言われる筋合いはない。……屋根を壊しちゃったがあの宝箱の価値は、十億以上は余裕であるのでそれで直してほしい。
巨体を引きずり、海へと進む。
『お馬鹿。のろま。ドジ』
角に掴まる元気もないレリスは、ロッドの口の中で外の景色を眺める。
『愚か者。あほ。マヌケ』
「……ごめん。ありがとう。助けてくれて。ちょっと惚れそうだった」
『頭打ったか?』
罵倒を並べるが、レリスが「ありがとう」しか言わなくて不安になってきた。
『何がどうなって競売にかけられていたんだたわけ! 言ってみよ』
「い、犬ソリに轢かれた……」
ロッドの口から二人分の声音がする。
ロッドの頭上にハテナが浮かぶ。陸地の風景に疎い海龍では犬ソリを想像できなかった。
『わんこに負けたのか……?』
「……負けた」
ロッドは呆れて声も出ない。
雨音だけが響く。
海龍が得意とする神秘「雨降らし」。文字通り、雨雲が渦巻き雨が降る。一応、身体が濡れているので呼吸は出来るが、ロッドの吐き出す息に疲労が混じり始めた。早く、海に入らなければ不味い。人間で例えるなら、酸素が薄い高地にいるようなもの。それに加えて、この巨体は陸地で動かすには大きく重すぎる。
ゴリゴリと体力を削られていく。
レリスが牙を拳でノックした。
「大丈夫か? 何かできることあるか?」
『余計なお世話じゃ犬以下が。黙って休んでおれクソ雑魚アメンボ』
酷い言われようだが、レリスはロッドが心配でそれどころではない。身を乗り出そうとするが、それを感じ取ったロッドが呼吸隙間だけ残して口を閉じる。
「俺は、お前に何かあるのが一番嫌なんだ」
『その台詞そのまま返してやろう。……アッ! 何でもない何も言ってない‼ 我は、何も、言ってないっ!』
「う、うん」
必死なので聞かなかったことにしてあげた。
「……」
レリスの脳裏には、鬼の少女の面影が浮かぶ。食われかけたとはいえ、怖くて泣いていたのだ。少し、心に引っかかった。
陸地が途切れ、雪鳥の鳴き声が近づいてくる。海に近づいたことで胸を撫で下ろし、龍は崖から飛び降りた。
「おかえりなさいませ。海龍の旦那。……レリス様」
寒すぎる海域から離れ、雪が止んだ辺りでケルツァが近寄ってきた。
『うむ』
レリスはロッドの頭によじ登った。倉庫鞄からバスタオルを引っ張り出す。
「お久しぶりです。ケルツァ様」
「……はい」
ロッドにあれほど振りまいていた愛想はなく、魚人は会話するのも煩わしそうだった。これはレリスが人間なので仕方がない。
タオルを被って顔を隠すと、ほうっと肩の力を抜いた。
悲惨なレリスの服を見て、ケルツァは鋭い爪で自身の顎を撫でる。
「レリス様。予備の服をお持ちでないんで?」
「え? ……はい。クォーツで買うのを忘れていました」
タオルで頭部と胸を隠しているが、タオル一枚。それを失くせば瞳も耳も、神気結晶も丸見えの状態となる。
ケルツァは眉間を指で揉んだ。
「……あちしの商品に服がありますが、見てみますか?」
「ありがとうございます。見せてください」
『ったく。すまぬな。ケルツァ』
「滅相もございません。では、少々お待ちを」
ケルツァは直径三センチほどのフグを手のひらに四匹乗せる。一匹ずつ空気を入れて五十センチほどに膨らませた。
プカプカ浮かぶようになった四匹に、ロッドが上陸している間に取りに戻ったリュックを乗せると、スーツケースのようにがばっと開けた。
「臨時ケルツァ店開店です。さあ、見てってください?」
気になるのか、ロッドも顔を近づける。
三メートルが背負う鞄なのでかなり大きく、色んなものが入っている。
細々した日用品から薬、非常食、身体を清潔に保つ石鹸などもあった。
『……』
ロッドは一瞬で興味が失せたようだ。プカプカフグをつんつんして遊び出す。
「服……」
レリスが手に取った服を広げてみる。
なんだか妙に色鮮やかで、ひらひらがたくさんついた着物のようなドレス? だった。
「あ、あの。これって……」
「お気づきですかい? そう! 竜宮城の乙姫様が着ているドレスと同じ型、でしてね。流行っているのですよ。人間(レリス)にも、似合うと思いますが?」
自信満々におススメするが、レリスは青い顔で着物を丁寧に畳むと、そっと元の位置に戻した。
「色が駄目でしたか?」
「いえ、あの。女物はちょっと……」
ケルツァは自身の額をぺちっと叩いた。
「おっといけねぇ。あちしとしたことが。人間の性格をド忘れしてましたよ」
人間の、異性の服はなるべく着たくないという心境が、魚人には理解不能だった。顔と結晶さえ隠せればいいや、と軽く考えてしまった。
「ではこちらはどうでしょう」
『ああもう! いつまでどうでもいいことに時間をかけているのだ!』
せっかち龍がキレた。
「ロッド。もうちょっと待っ」
『もうそれで良いわ! 寄こせ』
ケルツァの手から奪い取ると、桜鱗(おうりん)貝を数枚、ケルツァの頭に乗せる。
『世話になったなぁあ! では行ってくる!』
「ロッドってば! ……ケルツァ様! 今度ちゃんとお礼するからぁー!」
大声を出すレリスを乗せたまま、海龍が泳ぎ去って行く。この島は色々危険なのでさっさと離れたかったのだろう。追いつけない超スピードだった。
「……ま、まいどー……」
ひらひらと手を振り、頭上の貝を手に取って数える。桜鱗貝は陸地で例えるならば、水中専用のお金ということになる。ロッドから渡された金額は少々多めだった。
ケルツァはがっくしと肩を落とす。
「まーた貰いすぎちまったよ」
励ますように、フグがぽよぽよと体当たりしてきた。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
王命って何ですか? 虐げられ才女は理不尽な我慢をやめることにした
まるまる⭐️
恋愛
【第18回恋愛小説大賞において優秀賞を頂戴致しました。応援頂いた読者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました】
その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。
貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。
現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。
人々の関心を集めないはずがない。
裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。
「私には婚約者がいました…。
彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。
そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。
ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」
裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。
だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。
彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。
次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。
裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。
「王命って何ですか?」と。
✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる