全種族の男の子、コンプリートを目指す魔女っ娘♂のお話

水無月

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無礙

11 主人の孫

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「好きだよ丸呑みにしてやろうか‼」

 ひょいっと抱き上げて頬肉にかぶりつく。んーっ。もっちもち。
 唇で挟んではむはむしているとファイアが飛び掛かってくる。

「ううーっ。ぼくの! とっちゃ、だめっ」

 ファイアは反対側のほっぺに吸いつく。
 ちゅうちゅう。

「……」

 両側からほっぺを吸われても、アクアは無反応だった。日常、いつものこと、と言わんばかりに。
 一分後。

「……気は済んだか?」
「はい。ありがとうございます」
「しゅき」

 満足いくまでちゅうちゅうさせてくれたアクアに礼を言っておく。
 今回の子どもたちは外に出たがるな。洋館の中、退屈なんだろうか。

「……洋館に遊ぶ施設、増やした方が良い?」

 子どもたちに聞いてみよう。
 四人は顔を見合わせる。

「そうじゃなくて。陽の光を浴びたい」

 ああーーー。そうかぁ。
 エイオットの言葉に、アクアとファイアがうんうん頷いている。赤べこ思い出した。
 俺が太陽光嫌いなので、陽光知らずに洋館を建てたばかりに。
 ムギは反応がない。特に不満はなさそう、かな?

「ムギちゃんは?」
「わたしは……暑いのが苦手なので。ここでエイオットさまをもふもふしていたいです」

 気が合うな。今度ジュースでも飲みながらエイオットについて語り合うか。

「もふもふしていいよ」
「はわ……へっくし!」

 鼻先を尾が掠り、盛大に鼻水を飛ばす。たらっと鼻水を垂らすムギ。主人はそっとハンカチをエイオットに渡す。
 エイオットはハンカチをムギの顔に押し当てる。

「よしよし」
「ふがふが」

 ああー。その拭き方ではムギの顔が大変なことに……。

「……」

 下唇を噛んで口を出したい気持ちを抑える。

「ありゃ」

 案の定、ムギの顔に鼻水がべっとり。

「ど、どうしよう!」
「水で洗えばいいんじゃね?」
「お水、くんでくる……」

 すっと水の入ったタライを置くと、ファイアはいいもの見つけたとばかりにそれを運ぶ。

「手伝うぜ」

 アクアと一緒に運び、エイオットの横に置く。

「ありがと! ふたりとも」

 ハンカチをじゃぶじゃぶ洗って、絞ることなく、びったびたのハンカチをムギの顔に押し付ける。

「んうーーーっ」

 べしょべしょ。ごしごし。
 呼吸ができずにムギは慌てる。主人はハラハラしつつも見守る。

「ありゃあ……?」

 鼻水なのか水なのか分からないほどびしょ濡れのムギの顔を見て、エイオットは首を傾げた。
 口内の肉を噛んで、主人は手を出したい気持ちを抑える。

「しぼったほうが、いいかも……」
「そっか」

 ファイアの助言を受けじゃぶじゃぶと再び洗い、ぎゅううっと絞る。
 ぱんっと広げたハンカチに水分はほぼ残っていない。

「よい。これなら」

 ふきふき。
 拭き終えると、つるんっとしたムギのお肌が現れる。エイオットは喝采を上げた。

「やったー! ムギちゃん。きれいなったよ」
「え?」

 きれいになったお肌をさっそくぺろぺろする。ムギちゃんは「きれい」と言われて頬を染める。アクアとファイアは冷静にタライの水を捨てに行く。

「よし。しっかり持てよ」
「あい」

 お片づけを忘れないなんて素晴らしい。

「水は窓から捨てればいいよ。……下に誰もいないか、確認してね」

 やっと口を出した主人。

「はあー? こんなとこ誰も歩いてないだろ。モンスターくらいだろ?」
「ヴァッサーが来ていたらどうするんだい?」
「「「「!」」」」

 子どもたちは一斉に窓から下を見下ろす。落ちないようにシャボンの膜が張ってあるとはいえ、気を付けてほしい。
 じろじろと遥か崖下の森を見下ろす。

「……いないね」
「お婆様。きてませんね」
「なんだよ! 来てるのかと思っただろ」
「おばーしゃ……」

 えーっと。その距離から森の中に人がいるかとか、見分けられるの? 獣人って視力12くらいありそう。
 二人でタライを持ち上げ、ここまでは良かった。
 タライごと下に落としてしまった。

「「あ」」

 ひゅーっと遠ざかっていく水の入ったタライ。
 数秒後。こんっと人間には聞こえない、タライが地面にぶつかった音が響いた。

「「……」」

 双子が無言で俺を見てくる。

「拾いに行ってやるよ」

 これを口実に外に行ける、と顔に書いてある。ひとまず、二人纏めてお仕置きです。
 ぎゅっと二人同時に抱きしめる。

「……?」
「しゅじんしゃま?」

 ほっぺもみくちゃくらいは覚悟していた二人。エイオットとムギが後ろに並んで順番待ちしているのが可愛くて声が出そうだった。
 抱きしめているとシャボンに包まれたタライが窓から戻ってくる。

「あ、タライしゃん」

 二人を解放する。

「はい。タライにごめんなさいしてきて」
「あい」
「べ、別にわざと落としたんじゃあぁぁぁ」

 ファイアにずんどこと引きずられていく。
 落とされたはずのタライはどこも欠けていなかった。

「タライしゃん。ごめんなちゃい」

 ぺこっと両腕を伸ばしたまま頭を下げる。

「わざと落としたんじゃねーし!」

 アクアは不満そうだ。

「謝らねぇからな!」
「どうちて?」
「物じゃん! 謝るなんて、ばっかじゃねーの! 物だぞ」

 タライを指差してキィキィと騒ぐ。感情に合わせ、尻尾がぴんと立ってしまっている。

「……物だけど。ごちゅ、じんちゃまの、大事なもの、だったんじゃ、ないの?」

 ぐぬっと押し黙る。

 ちらっちらっとこちらを見てくるアクア。主人は微笑みを貼りつけたまま何も言わない。
 アクアはタライを持つと、主人に差し出す。

「悪かったな……」
「いいよ。ファイア。アクア。俺の物を大事にしてくれてありがとうね」
「ふん」
「あい」

 笑顔で頷くファイア。アクアはつんっと拗ねた表情だ。でも頬が赤いので、理解してくれた、のかもね。可愛い。吸いたい。ファイアがいつも吸ってる気持ちが分かる。

「ごしゅじんさま。ムギちゃんも抱っこしてあげてよ。ムギちゃんだけ抱っこ、まだだよ!」
「おや。おいで」

 俺としたことが。両腕を伸ばすとムギが抱きつく……ことはせず、きゅっと指先を握る。

「……」

 なんだその可愛いのは。

「遠慮しなくていいよ。おいで?」
「で、ですが」

 うつむいてもじもじしている。ありゃ。恥ずかしいスイッチが入っちゃったかな? ……早く抱っこさせろおおおぉ!

 主人が我慢できなかった。
 抱きしめてめちゃくちゃに髪をかき混ぜる。

「あわ~あうあぅあああ」
「はっはっはっ! 可愛い奴め! ほっぺ吸わせろぢゅーーーっ」
「きゃーーーっ!」

 ムギのこんな悲鳴初めて聞いたかもしれん。
 エイオットがそわそわと尾を揺らし、双子は抱き合って物陰に隠れた。





 せっかくヴァッサーに五人分のメイド服を頼んだのに。仕方ない。エイオットと狸ツインズは連れて行こう。

「ムギとナナゴーと二人になっちゃうけど。お留守番、任せて良いかな?」

 頬を摩りながらムギは頷く。

「はい。ちょっと寂しいですけど。ナナゴーさまとまったりしてます」
「……」

 ごっちんはシャドーリスのところに働きに行くんだよな。そうなるとキャットもついて行くだろう。……あれ? そうなるとカリスとムギとナナゴーだけになるのか。
 それはちょっとどころではなく不安だな。戦闘面以外が全て心配だ。
 シュリンに残ってもらえばよかった。

「……どーっすかな……」

 主人の呟きに、子どもたちはハテナを浮かべた。




 シュリンに連絡を取ってみたが、「宿の仕事があるので無理でぇす」と下手くそなダブルピースのイラスト付き手紙で返ってきた。

(子どもたちを任せられる奴がいねぇ~)

 強ささえあれば一人でも大丈夫だろうと思い上がっていた時期がありましたよ。そのツケに思い切り殴られている。
 俺は稼ぎに行かなきゃならないし、ごっちんたちも稼ぎに行くし。
 金だ、金! 金が要る。

(もういっそ。子どもたち全員、連れて行くか……?)

 夜更かしは良くないのに、空が白んでも眠れなかった。










「……」

 じろじろ。
 ケモ耳ちびっこたちに囲まれて冷や汗を流しているのは、金の髪に深い青の瞳を持つ青年。どこか大人主人に似ている。

「お爺様。助けて……」
「ああん? うちの子に何か不満でもあるのか?」

 その青年が魔女っ娘を「お爺様」と呼び、派手派手ローブにしがみついている。

「エイオットとアクアとファイアと出かけると言っただろう?」

 魔女っ娘の言葉に、ちびたちは頷く。

「でもちょうどごっちんたちが出かける日と被っているから。まともな大人が洋館にいなくなるから。こいつに来てもらった」

 そう言い、しがみついている青年の首根っこをぐいっと掴んで引き剥がす。
 エイオットはすんすんと鼻を動かす。

「ごしゅじんさまのお友達?」
「俺の、弟の、ガキの子どもだ。俺が貴族家の出身の話はちろっとしたな? 俺が家を出たから、家は弟が継いだんだ」

 弟に全部押しつけた、とも言う。

「で。今はこいつが次期当主。でも暇そうだから連れてきたんだ」
「⁉」

 超忙しいですけど? みたいに青ざめた顔をしていたような気もするが、未成年以外は視界に入らなかった。

「ごしゅじんさまの……お孫さん?」
「その認識で構わない。爵位は低いが貴人だ。教養もある。留守番組はこいつから色々と教わると良い」

 貴族の話をしているからか、主人の表情は硬い。校長先生の話を聞いているときのような表情だ。ひどくつまらなさそう。

「ムギ。ナナゴー。何か質問はあるかな?」

 連れてこられた青年は、目の前に宙を漂う人魚がいるというのに気づいていないかのように目を泳がせて、落ち着きがない。
 すっとナナゴーが挙手する。

「はい。ナナゴーくん」
「その人って、ご飯?」

 部屋が静寂に包まれる。

「……そう、だな。万が一、何かあればこいつを非常食にしろ」
「⁉」

 正座したままぎょっと振り返る。が、やはり無視される。

「お名前を、教えていただけますでしょうか? ……わたしはムギと申します」

 ビクッと、青年の肩が跳ねる。

「あっ。……わ、私は」
「非常食で構わないよ」
「⁉」

 孫の台詞を遮り、主人は斜め掛け鞄を帽子の中に押し込む。
 エイオットとアクアとファイアを手招きする。

「よし。しっかりついてきたまえよ?」
「う、うん」
「ああ」
「あい」

 口を開けて放心している青年を置いて、ムギとナナゴーは見送りのために玄関まで一緒に行く。

「ご主人様。エイオットさま。アクアさま。ファイアさま。どうか、お気をつけて。……ちゃんと帰ってきてくださいよ?」

 不安と寂しさから、服の裾をもじもじといじっている。

「うん! 行ってくるね? ムギちゃんも元気でね?」

 すぐ帰ってくるけどね。

「はい。エイオットさま」

 きゅうっと抱き合う二人。アクアたちも混ざれば? と目配せするが「邪魔しないで見てろ」と言われてしまった……。かっこいい。

 ナナゴーは笑顔で手を振っている。ぴこぴこと両手を振っているのが可愛い。でもさっぱり味なので抱きついたりはしない。ええん。ほっぺちゅーくらいしてよ。

 のろのろと非常食が追いかけてきた。

「お爺様! あんまりです。私にも予定が」
「お前の父が作った借金を、肩代わりしたのは誰だっけか?」
「……よ、予定が。……無かったです」

 ガクッと倒れ込むように項垂れる。いやー、実家に貸しを作っておいて良かったぜ。

 主人の冷たい声音に、子どもたちの会話が消えてしまう。
 おっと。いけない。怖がらせるなど言語道断。おのれ孫めぇ!
 むにむにと顔マッサージをしてから、満面の笑みを子どもたちに浮かべる。怖くないよ。

「さあ出発だ。バスケットに入りたまえ」

 さらっとした毛布を底に敷き詰めた。これで夜、気温が下がっても安心だ。
 アクアとファイアはすっぽりと収まる。

「おれはどうしよっかなー?」

 バスケットに入るか、俺の後ろに座るか悩んでいる。

「ふふっ。好きな方を選びたまえ」
「ごしゅじんさまは? おれが後ろの方が嬉しい?」

 によによと激しく可愛い顔で見つめてくる。エイオットがあまりしない表情に、胸がハート型にくりぬかれた。

「ヴッ!」
「おい。エイオット。こっち来いよ」
「おしゃべり、ちよ?」

 胸を押さえて倒れた魔女っ娘を放置し、アクアとファイアが手招きしてくる。ワーイと、そっちに駆けていこうとしたエイオットのパーカーワンピの裾を、ムギが思わず掴んだ。

「あう」
「あ! ご、ごめんなさい……」

 そう言いつつも放さない。そのせいでエイオットの大事なところが丸見えとなる。

「あ……」

 真っ赤になったムギは無言で手を放した。

「どうしたの? ムギちゃんも行きたくなっちゃった?」
「あ。あの。いえ……。その」
「?」

 エイオットは急かすことなく、ムギの髪を撫でて暇を潰す。
 主人も死んだふりしたまま聞き耳を立てる。短気なアクアは苛々し出すが、ファイアがむっちゅうと頬を吸うと心が鎮まった。アクアもお返しにファイアをぺろぺろと毛繕いする。
 ナナゴーは項垂れている金髪の髪を引っ張って遊んでいた。「やめてえぇ」と聞こえるが無視される。

「も、もう一度だけ。だだ、だき、ギュッてしてほしいです……」

 蚊の鳴くような声量だったが、エイオットの大きなお耳はばっちりと拾う。
 しっかりムギを抱き締めた。

「行ってくるね? ムギちゃん。いい子」
「ほわ……。あ、ありがとうございます。エイオットさま」

 すりすりと頬もこすり合わせておく。主人が涙を流してこちらを見ているが、急かしてこないので左右の頬をすりすり。

「ムギちゃん。すべすべー」
「え、エイオットさまも。やわらかい、です」

 最後に唇をムギの頬に押し当てる。ぼふっと何か空気が抜けた音がしたが、エイオットは上機嫌で主人の元へ。

「さ。ごしゅじんさまもちゅーしてあげてね!」
「うん」
「なんで泣いてるの?」
「大人にも、泣きたいときはあるのさ」

 エイオットとムギが愛らしい過ぎてよく分からんことを口走ってしまったが問題ない。
 目を回しているムギの頬を、魔女っ娘も吸いつく。
 餅のようだ。きな粉かけたい。

「留守番は任せたよ」
「あうあああうああう」
「行ってらっしゃい」

 声が大きくなる魔法をかけたので、静かにしていればナナゴーの声も届くようになった。調節が難しくて、シャドーリス並みの爆音になった時は帽子が吹っ飛んだわ。

 ゴギイイイィィッと、いい加減油を差した方が良い扉が開く。風が吹き込み、ナナゴーが飛んでいってしまう。

「あ」

 ムギが手を伸ばすより早く、非常食が手のひらで受け止めていた。

「子どもたちを頼むぞ、孫」
「……お気をつけて。お爺様」

 ドヒュンッと、子どもたちを乗せた三日月は飛んでいく。
 非常食はそっとしゃがむと、ムギにナナゴーを差し出す。
 ムギは彼の顔を見ながらナナゴーを手に取り、抱きしめた。

「あの。ありがとうございます。非常食さま」
「ありがとねー。どの部位が美味しい?」
「……あの。よ、良ければ名前で呼んで、くれると、嬉しいな……」

 ぷるぷると震えながら、多忙時期当主は瞳に涙を浮かべた。


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