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序章 彩華の妖能

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神能彩華(かのうあやか)は、かなり偏った能力を持つ。

基本的能力としては、保護能力しか持って居ない。
1 自己保護能力 自分自身を護る能力
 この場合は、かなり攻撃力は有るが、人間と知性体は殺せない。
2 他保護能力 他の人間及び、他の知性体を護る能力
    この能力は、意思に依って切断が可能である。
 範囲内の知性体は命を護られるが、範囲内では一切の攻撃が出来ない。
 これは、敵にも味方にも適用される。
 この範囲内では、知性の無い物体は、その能力者の思惑で、消去も出来
 るし、保存も出来る。  
 範囲外の知性体の場合は、戦闘は出来るのだが、殺せる程の攻撃力は無        
 い。どんな大技を仕掛けても、自動的に緩和されてしまう。
3 妖能力 機能としては、基本機能と似た様な感じだが、強さが違う
 妖体を送った先では、妖体の持主自身と、同じ機能が行使出来る。
 妖能力の主機能は、瞬間移動、記憶消去、妖透視などが有る。
 ただ、基本機能と同じく、知性体は殺す事が出来ない。

人間は当然として、知性体を殺せない等、攻撃力が半端な代わり、保護能力は強大である。超高速微粒子の流れにも、電磁波等にも、強力な耐性を持つ。鉄砲で撃たれても死なない。
この能力は、祥生を原点とする。彩華には、しばらく遅れて妖能力も感染った。いずれにしても、両能力とも、知性体は、殺す事が出来ない。

その外にも、祖父から教わっだ古武術が有った。それは天翔流と言い、その奥義は翔武と言う。これも、自らを護る能力である。
 
こんな偏った能力を持つが故に、神能彩華は、訳あり能力者と称される。
    
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