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1Q 大学受験と合格
しおりを挟むQ-1 瞳と共に 瞳と共に歩く
Q-2 映画
Q-3 雑誌用座談会 今回はニューヨークに集合する
Q-4 不良に絡まれる ニューヨークで、瞳、賀生、順子の三人
Q-5 湖畔の遊園地
Q-6 ウェブ座談会 インターネットで座談会
Q-7 大学受験 大学合格
Q-1 瞳と共に
山賀賀生の心は決まった。神衣瞳と共に歩く。
高校生で、その決心は守れるのか? 山賀賀生なら、それを守る事が出来る。
賀生は、約束を覆す事はない。賀生は、基本的に頑固なのである。
賀生は何事にも心が揺れない。瞳と賀生の二人は、通学圏内の公立大学を受験する。瞳の話によると、一年の頃の、瞳の成績でギリギリだと言う。
元々賀生も、瞳と同じ程度の成績であり、その大学に行く為に、二人は猛勉強を強いられている。賀生は、日に二冊は読んでいた小説を、一日一冊に絞った。
今日も二人は、相変わらず喫茶店で、お茶を飲んでいる。
「この間、英子と話したんだけど、山賀さん、まだ裏では人気が有るって。」
「本を書いてるのは、知られて無いよな?」
「今のところは大丈夫。 一応本人とは思われていない様だね?」
「それなら良いんだけどね? 名前が出ると煩いから。」
賀生が変骨だの強情だのと言うだけなら、女子も退いてくれるかも知れない。
しかし、本まで書いて居るとなると、却って妙な魅力になる。
「何か対抗策を考えるか。女友達は瞳一人で充分だ。」
「私も、邪魔のように聞こえるんだけど?」
「それは考え過ぎだ。瞳だけで良いと言う事だよ。」
「そうかな。まぁいいわ、当分は現状維持で。」
賀生の気持ちとしては、今は、そんな事を考えている余裕は無い。後一年は頑張らなければ、瞳と同じ大学に行けなくなる。
「もし山賀さんが好きだと言う子が居ても、相手にしないの?」
「それは決まっている。だから嫌われている方が良い。」
「なるほど、山賀さんの思考回路が、また解明されたね?」
「なまじモテない方が、面倒が無い。今は瞳が居るし、他は要らない。瞳に振られたら考えるわ。」
「振られない事が分かって居て言ってる。悪い冗談だよ。」
「例えの話しだよ。」
「紛らわしい言い方は、しないでね?」
「瞳が、他の男に少しでも気が向けば、僕が手を退いて終らせる。」
賀生は、三角関係の状態を望まない。ましてや、競争相手と、比較され続けられるのも、絶対拒否をする。だから、自分が退いてでも、その関係を終わらせる。
「それは無いわよ。信じてないの?」
「瞳は信じているよ。僕の考え方を説明しているだけ。」
「なる程ね、それが山賀さんの考え方か?」
「そう、僕は三角関係は作らない主義。」
言ってしまったな? 当分は、口にしない積もりだったのに。
「考えれば単純だね、三角関係の目を、作らなければ良い話だね?」
口で言うなら簡単なのだが、実際は中々難しい。一方的に惚れる奴も居るのだ。
「出来るならばね?」
「言い直すと、私と山賀さんの間には、他人が入る余地は無いと言う事だよね?」
「まあ、そう言う考え方で、間違いは無い。」
これで山賀賀生は、自分の考え方を、全て話した事になる。
高校生では、危うい感じはするのだが、これから、神衣瞳と山賀賀生の、意志の強固さが試される事になる。
Q-2 映画
「湖の側の遊園地は、まだ寒いかな? 四月では無理だろうな?」
「今回は映画にでも行って、その遊園地は五月にしようか?」
映画なら、時間も掛からないし無駄がない。後でお茶も飲める。
「そうするか、見たい映画を探して来てくれる?」
「分かった、前みたいに集めて来る。」
「それはそうと、模試はどうするの?」
「早いのは意味が無いよ。 私達の実力は、まだ変わるよ。」
十月には、共通一次試験の出願が有る。受けるなら、申込みをする。
「入塾して居なくても、全国模試は受けられるのかな?」
「お金を払えば、受けられるんじゃない?」
何れにしても、もう一通り勉強をする。共通一次が通らないと公立は駄目になる。
「今はまず、映画の事を調べて来るね?」
「そうだね、今は取り敢えず休憩だ。」
瞳が集めて来たチラシの中から、二人が選んた映画は、やっぱり青春物になった。
それが一番無難だったのだ。結局、映画に行ったのは、四月の中頃になった。
それから二人は、中間試験に向けて猛勉強をしている。
現実問題として、瞳は普通以上の頑張りを、賀生は、勉強時間の確保が課題になる。
Q-3 雑誌用座談会
今は春、賀生は、相変わらず例の座談会に出席している。
賀生は、久し振りにニューヨークへ来た。
本来は、ウェブ会議システムを使っているので、アメリカまで来る必要は無い。
しかし、PC 出版の意向で、時々は集まる事になっている。
三日か四日間の事なので、賀生一人でも良いのだが、今回も無理を頼んで、瞳に付いて来て貰った。
「ご苦労さまです。今回は、自由会談でお願いします。」
「山香さんは、いつも通訳付きですが、自分で話そうとは、思わないのですか?」
「文章なら、大体読めますので、英会話は不要です。時間の無駄です。」
「会話が出来れば、この談話も楽でしょうに。」
「この座談会の為だけに、英会話を習う気はありません。」
「習っていれば、色々と便利でしょう?」
確かに便利にはなる。しかし、習う時間が相当掛かる。
「英会話を齟齬なく話すには、時間が掛かります。その時間が大変な無駄です。」
「外国が嫌いなんですか? それとも、アメリカが嫌いなんですか?」
賀生は、英語が特に嫌いな訳ではない。しかし、理数の知識を付けるには、それ以上の時間が掛かる。
「嫌いな所は有りませんが、時間が有れば理学や数学を習います。。」
「外国語も、選択肢に置いた方が、有利じゃないのですか?」
「会話には便利ですが、無くても不便は有りません。必要なら通訳を雇います。」
今では翻訳アプリも有る。輸出が嫌と言う訳では無いのだが、無理をする積りは無い。必要な商品なら売れる。
「なるほど、普通の日本人と、少し考え方が違いますね?」
「いえ、国内だけで、事業をしている人は多いですよ。そう言う人達が、日本経済を支えています。殆どの国は、国内産業と国内消費で成り立っています。輸出が、経済の半分以上を占める国は、そんなに有りません。」
その日は、終始に渡って、賀生の話題で終わった。考え方が少し変わっているので、どうしても目立ってしまうのだ。
Q-4 不良に絡まれる
座談会が終った後、賀生と瞳は、そのホテルを出た。今日は、通訳を頼んでいる秋芳順子も一緒である。三人で食事の約束をしているのだ。
時間は、そんなに遅く無いので、大通りをブラブラと歩いて行く。
「この街は、比較的治安が良さそうだね?」
「アメリカ商業の中心地だからね。」
そんな事を話しながら、歩いていたのだが、そう上手くは行かなかった。
この街の不良少年どもに、絡まれてしまった。
東洋人の少年が、女の子を二人も連れているのが、気にくわなかった様子だ。
「彼女達、俺達と食事に行こうよ。」
順子が断わっているのだが、不良共は、しつっこい。その中の一人が、瞳にも誘ってくる。当然瞳は嫌がって首を横に振る。賀生は、彼女達の後ろに居たが、さり気なく後ろの壁際に立つ。一人の少年が瞳の腕に手をかけた。瞳は、その手を振り払った。それでも、二人の不良が瞳の両手を掴む。
その時、突然瞳の体が回転をした。不意をつかれた不良の体も回る。
瞳は、腕を引きながら、一人の不良の出足を払う。そいつの体は宙を舞う。そして、もう一人の不良の懐に入り、背負いで投げ飛ばす。
「ぎゃっ。」
「うおっ。」
しようがない、後は引き受けよう。
「瞳、順子さんを頼む。」
「分かった。」
賀生は、彼女達の前に出る。怒った奴等は賀生に襲いかかる。
賀生は、最初の不良の腹に、当て身の蹴りを入れ、次の奴の顔に拳をふるう。
「ぎゃっう。」
「ぐおっー」
三人目の奴に、回し蹴りを見舞い、その足で次の奴も蹴り飛ばす。
殆んど瞬殺である。賀生は古武術を得意とし、体の動きがやたらと速い。まだ一人残っているが戦意は失せた。賀生は壁際に立ち、さり気なく壁を探る。
「やっぱり、僕は喧嘩を呼ぶな?」
「山賀さんの、せいでは無いよ。どこにも、あんな奴は居るわよ。」
その後、少し離れたレストランに入った。
「貴方達は何なの? 前の時より凄かった。あんなに凄いのは見た事が無い。」
秋芳順子が、尋ねる。
「まあ、たまたま二人共、喧嘩の心得が有ったと言う事ですね?」
「そんなとこだね。相手の油断に、付け込んだと言う感じになったね?」
瞳が感想を述べた。
宿泊のホテルに帰ってから、賀生は瞳に、端末の動画を見せている。
そこには、白人や東洋人の少年達と、賀生たち三人が映っている。
「これ、先程の私達じゃ無いの?」
「そうだよ。万が一の為に動画を撮って置いた。」
そう言いながら、賀生はポケットから、蝉のような物を出して来た。
「これがカメラ。これが本体に、電波でつながっている。」
「いつ撮ったのよ。気が付かなかったけど。」
「後ろの壁に、くっ付けて置いたんだ。何か、トラブルの時の為に。」
「そんな物、何処で手に入れるのよ?」
「ネットを探れば売ってるよ。少し加工はしてるけど。」
賀生は中学の時、電子機器を趣味にしていた関係で、多少は触われるのだ。
「いつも用意の良い事で。しかし、個人情報で訴えられるわよ。」
「トラブった時しか、外に出さない。」
Q-5 湖畔の遊園地
五月の終り頃、瞳と賀生は、東行きの列車の中に居た。
「結局、五月も終りになったね? 成績が上がっていたので良かったけど。」
「そうだな、何やかやと言いながら、成績が上がって一安心だけどね。」
二人が乗って居るのは、湖畔の遊園地に行く列車である。
いつも行っている所は、東の方に有る。今日行く所は、西北の方になる。
今日は、遊ぶ余裕を取る為に、朝の八時頃の列車に乗った。
一時間程で、列車を乗り換えている。
「後二時間か、結構長いね。覚悟はしていたけれどね?」
それから二時間程、二人は居眠りをしなから過ごした。
「もう着くよ、降りる準備をしよう。」
賀生は、まだ寝ている瞳を起こした。
「着いたの?」
「もう直ぐだよ、降りる準備をしよう。連絡のバスに乗るよ。」
バスは、十分程で遊園地に着く予定だ。
「わぁ、結構大きな湖だね?」
バスの中から湖が見えて来た。その湖上を遊覧船が走っている。
「もう直ぐ着くよ。降りる準備をしよう。」
「疲れた。列車の三時間は疲れるね?」
「飛行機の十五時間よりは、大分ましだよ。」
やっと二人は、遊園地に着いた。三時間の列車で、疲れてしまった。
「おばさん、コーヒーを二つお願いします。」
「これで、ちょっとは、頭がスッキリするね?」
二人は、コーヒーを飲み終わって、遊覧船に乗っている。湖は結構広かった。
陸上にも遊び場が沢山有り、全体として相当広い。
「大分遊んだな、そろそろ帰ろうか?」
「そうだね? あまり遅くは、なれないしね?」
「疲れた、帰りの列車は寝て過ごそう。」
「もう八月まで、遠出はお預けだね?」
「そうだね、勉強だ。九月には、模試を受けなければならない。」
Q-6 ウェブ座談会
賀生は例の座談会に出席している。
今は便利な時代だ。パソコンの画面で会議が出来る。アプリが有れば、インターネットを介して、全世界から参加出来る。
「お疲れ様です。今日のテーマも、宇宙の話しになります。誰か有りませんか?」
「現在の認識では、宇宙の端までは、百三十数億光年と言われています。正直、気の遠くなる話しです。相対性理論では、光が一番速いと言われていますが、光より速いのでは、と言う観測が有ったりします。あれは、どうなったんでしょうね?」
「あの138億光年は、光が観測された最遠だと言うだけで、宇宙はもっと広いんではないですか?」
「量子も、何か怪しい動きをしますよね?」
「極小世界も極大宇宙も、私の理解の外側になります。特に量子の動きは、理解出来ません。私は、二進法の世界から、抜けられないようです。」
「宇宙で、光より早いものは無い、と言うのは本当ですかなぁ?」
「人類に観測されていないだけで、超光速の世界も、有るような気がしますけれど、幻想ですかね?」
「ダークマターとかダークエネルギーとか言う、訳のわからない物が有るとすれば、その中に何が潜んでいるか、分からない気もします。」
「そうですね。宇宙の広さに比べて見ると、光はあまりにも遅いとも思えます。」
訳の解らない宇宙については、皆んな、想像力が刺激されるのか、話しは、やたら盛り上がった。しかし、宇宙はまだ想像の世界である。
PC 出版の雑誌用座談会は、当分続けられる。テーマは、ランダムに決められるので、その月に何が来るか分からない。
Q-7 大学受験
結局、八月は遊びに行かなかった。勉強を頑張ったのだ。
九月の模試では、目指した大学は可と出たのだが、こればかりは受けて見ない事には分からない。予測は予測でしかない、全てが結果次第なのだ。少なくとも、あと四ヶ月は頑張らねばならない。多分受かるで有ろうが、試験は結果である。まだ気は抜けない。結局、正月も殆んど遊ばなかった。一次試験が迫って居るからだ。
「共通一次試験は、もうすぐだね? 山賀さんは自信有る?」
「大丈夫だよ。二人共、充分余裕が有る。」
いよいよ、その日が来た。今二人は試験場に向っている。
「じゃ、頑張ってね。緊張はしなくて大丈夫。瞳は充分余裕が有る。」
「山賀さんも頑張ってね?」
「僕は、試験に強いよ。」
結局二人は、共通一次試験にも受かり、二次試験も受けた。
今は二次試験の結果待ちである。
「大丈夫かな? ちょつと緊張する。」
「心配無いと思うよ。瞳は、結構余裕は有ったから。」
「山賀さんは、いつも余裕だね?」
「僕は、通らなくって元々だ、と言う気分で受けている。」
「学力も余裕だよ。実力試験も、凄く上がっていたよね?」
「まあ、効率の問題だ。僕は瞳の、半分程度しか覚えていない。」
「まだ、そんな事を言ってる。」
結果まで、そんなに時間は掛からないのだが、待つのは長い。
苛々しても仕方がないので、二人は、お茶を飲んで過ごした。
「終わったー。何とか通った。山賀さんもお疲れ様。」
瞳と賀生の二人は、大学入試の最終結果を確かめている。
「落ちてたら、どうなっていた事やら。」
賀生も、瞳と同じ大学に合格をした。成績は上がっており、心配は無いとは思ったのだが、真面目な瞳としては、賀生の勉強法が、心に引っ掛かっていたのだ。
賀生は、どう思っても、瞳の半分以下しか勉強をしていない。
「手続きが全部終わったら、何処かへ遊びに行きたいね?」
「大学入試が、こんなに疲れるとは思わなかった。」
「本当だね、山賀さんは頑張ったものね?」
「今まで、目標を立てた事が無かったから、今回は余計疲れた。」
「日頃の成績は、気にならなかったの?」
「落第しなければ良いと思った。目標を持ったのは、大学受験が初めてだった。」
「やっぱり変な人だね、山賀さんは。」
「初めは、大学に行く気が無かった。瞳と会って、進路を変更した。」
賀生は、小説は今迄の半分にした。しかし、プラグラミングが、その半分程有った。
プログラムの解説書も、一年間あたりで、五冊以上も書いた。
「普通は、大学に受かる迄は、プログラ厶もやらないよ。」
二人の高校生活は、もう直ぐ終わる。いよいよ、この四月から大学生だ。
「瞳、これで護身術も続けられるね?」
「そうだね、中三と高三の時は、殆んど行ってなかったからね。」
賀生も、古武術の鍛錬は続けている。瞳も、護身術を続ける事になった。
賀生は祖父から、瞳は賀生を通じて、変な遺伝情報に感応している。
その力は、あらゆる方向の危険を感知出来る。後方の危険も感じる事が出来る。
身体に危険を感じれば、自然に身体が逃げる。
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