21 / 21
1T 賀生の休息
しおりを挟むT-1 休息の通知 PC出版に通告
T-2 民放テレビ局 番組中止
T-3 アジア講習
T-4 某公共放送局 座談会に賀生出演
T-5 賀生の平穏 山賀賀生の物語り終章編
T-1 休息の通知
賀生は、この三月で活動を終える。初歩の本を書いたぐらいで、はしゃぎ過ぎた。
名前も公になってしまったし、何をしても噂になる。学生生活も不便になった。
賀生は、PC 出版の山本に電話を入れた。
「山賀ですが、山本さんをお願いします。」
「山本です。どうしました?」
「外国への講演も、大方行きましたし、そろそろ終ろうと思っています。」
「どうされたんですか? 何か有りましたか?」
「いえ、普通の学生に戻ろうと思いまして。ちょうど良い機会かと。」
「山賀さんは、もっと活躍出来ると思いますが?」
そうは言っても、賀生の解説書は初歩で終える。そろそろ引け時でも有った。初歩の本を書いただけで、いつまでも、はしゃいでは居られない。
「初歩の解説を書いただけで、はしゃぎ過ぎました。学生もやりたいですし。」
「分かりました。本部に言って置きます。しかし、変わった決断ですね?」
「いえ、一旦、普通の大学生に戻ります。」
「そのように伝えて置きます。後で電話をします。」
「よろしく、お願いします。」
山本は、PC 出版のニューヨーク本部に、賀生の意向を伝えた。
「山賀さんは、当分動きを止めたいと、連絡が来たんですが?」
「この間、インドへ行って貰ったんだが、後の国はどうするかだな?」
「もう四ヶ国の予定でしたが、時間は無理ですかね?」
その後、PC 出版の山本から、電話がかかった。
「山賀です。」
「山本です。本部へ連絡をしましたが、後四ヶ国は無理かと言われています。」
「半月ずつなら行けそうですが、三月中には、終わらせたいです。」
「分かりました、そう言って置きます。」
日も進み、次の座談会の日が来た。
「今回の座談会で、山香さんは終わられます。今迄、ご苦労さまでした。」
「山香さん、終わりですか? 寂しくなりますね?」
「真面目に、大学にも行きたいので、そろそろ、大人しくしようと思っています。」
PC 出版の座談会も終わり、学生としての、賀生の日常が戻ってきた。
後少し、アジアの国々へ講習に行かねばならないが、その講習も三月で終る。
T-2 民放テレビ局
そんな賀生に、又、テレビ局から、出演の依頼が来た。前とは別の局である。
テレビ局の名前は、中陽テレビと言った。
「山賀さん、今度うちの局でやる、教育関係の座談会に出て欲しいのですが?」
「いつになりますか? 三月で、全て終わる予定をしています。」
「何故ですか? まだ人気は有りますのに。」
「初歩の本を書いたぐらいで、騒ぎ過ぎました。そろそろ学生に戻ります。」
「三月いっぱい迄なら、受けられる訳ですね?」
「理屈では、そうなります。ぎりぎりの奴は、受けにくいですけど。」
二日程して、テレビ局から又電話だ。
「山賀です。」
「中陽テレビです。この前の話しですが、三月二十日は、どうでしょうか?」
「その日なら空いていますが、私は、難しい教育論は無理ですよ。」
「いえ、大丈夫です。台本が出来ていますから。」
「えっ、台本が有るんですか、それなら、私は辞退します。」
賀生は、電話を切ってしまった。又同じ所から電話が掛かったが、出なかった。
「もしもし、山賀さんですか? 山本です。」
「山賀です。」
今度は、PC 出版からの電話だ。
「テレビ局から電話が有ったでしょう?」
「有りました。台本が有ると言うから、断わりましたが?」
「台本は駄目ですか?」
「台本通りに喋るのは、役者の仕事です。それでは、以前に揉めたテレビ局と、同じ事になります。本の宣伝とは違います。座談会での発言は、人格を問われます。」
「前の原因は、そう言う事だったんですか? 分かりました。」
それから数分して、中陽テレビから電話が有った。
「もしもし、やっぱり出られないか?」
「無理ですね。」
「あまり、良い話にならんぞ。分かってるか?」
「なる程、脅しですか?」
これ以上、話しようが無いので、賀生は電話を切った。
数分して、又PC 出版から電話だ。
「山賀です。」
「テレビ局から、電話は有りましたか?」
「前のテレビ局と同じ反応です。良い話しにならんぞって言われました。 今度はフォロー出来ませんよ。やめた方が良いと思います。」
「全然分かってない様ですね? 違う人に話してみます。」
山本は、PC 出版内に相談をしてみた。
「誰か、中陽テレビの人を知りませんか? 又、山賀さんと揉めてるらしいです。」
「又ですか、飽きさせませんね? 日本支社長ならコネが有るでしょう?」
PC 出版日本支社長のジョンソンは、中陽テレビに電話を入れた。
「山森さんは居られますか? PC 出版のジョンソンですが?」
「少々待ってください。常務、PC 出版から電話です。」
「ジョンソンさん、今日は何か有りましたか?」
「貴方の所の河原さんが、山賀さんと揉めてるのを、知っていますか?」
「いや、知りません。」
「あの人を、大学生と思って油断していると、只では済まないですよ。やめて置いた方が良いと思います。それも、前に他の民放テレビ局と揉めたのと、同じ内容と言う事ですが?」
「済みません。早速調べて見ます。おい、河原君はどこだ? 至急の用事だ。」
「河原ですが、何か有りましたか? 常務。」
「君、山賀さんと揉めてるな?」
「揉めると言う程では有りません。直ぐ解決します。」
「一度、前の事件を調べろ。PC 出版から警告が有った。山賀は危険だそうだ。」
放送課長の河原は、部下に前の事件を調べさせて、賀生に電話をしようとしていた。
「課長、山賀って子、何かヤバそうですよ。」
「何がヤバいんだ?」
「あっちこっちで喧嘩しても、負けた事は有りません。この前のテレビ局と揉めた時も、テレビ局が謝まされました。教学局の局長ともコネが有ります。」
「本の著者だろう? 何故そんな所にコネが有るんだ。」
「分かりませんが、アメリカ教務省の長官とも知り合いです。山賀の出演は、取りやめた方が無難ですよ。」
中陽テレビは、山賀賀生を外して台本を書き換えた。
ところが、又問題が起きた。一人の女優が、それを問題にした。
「私は、山賀さんが出られると言う事で、了承をしたのですが、山賀さんが出られないのなら、私もやめて置きます。」
この女優は、以前の放送で、賀生に助けられた一人であった。
教育局の関係者からも異論が出た。
「山賀君は出ないのか? それなら私はやめるわ。山賀君が出ないのなら、こんな番組に興味はない。」
河原は頭を抱えた。これは、どう言う事だ? 何故、山賀を問題にする?
「山森常務、後二人、女優と教務局の高官がやめました。山賀が出ないのなら、興味は無いと言われました。どうしたものでしょう?」
「一番最初の、問題はなんだ?」
「山賀が、台本を拒否してからです。大学一年の子供が生意気だ。」
「あの子には気を付けろって、PC 出版から、アドバイスが有っただろう?」
「それで、山賀を外したところ、山賀が出ないなら、私も辞めると言われまして。」
「その子が居なくても、潰れるのか?」
山森は、PC 出版のジョンソンに相談をした。
「今度の番組が潰れそうです。どうしたものでしょうか?」
「原因は、山賀さんじゃ無いですか? あの人を、思うように動かそうとしても、無駄だと思いますよ。そもそも座談会に、台本を用意するのが間違いです。」
「そうなんですかね?」
「台本が有るのは、役者を動かす時だけですよ。役者はそれが仕事ですからね。」
「今迄、問題にならなかったんですが?」
「どうしても出演したい人は、辛抱をしてくれますけどね?」
「どうすれば、良いでしょうか?」
「やめた方が良いですね? 山賀さんを動かす事が、難しくなりましたからね?」
所詮この企画は、山賀賀生の目玉で成り立って居る事が、露呈してしまった。
現場は、それを理解して居なかったのだ。
結局、この話しは立ち消えになった。他にも出演者が居たのだが、著名な出演者が、皆やめてしまったので、中止せざるを得なかった。
賀生は今、大学で講義を聞いている、瞳も隣りに居る。
「やっぱり文学部と大分違うな?」
「当たり前だよ。山賀さんが、文学部で満足出来る筈は無いよ。」
「理学部だと、プログラムを書く時間が取りにくいな?」
「真面目に講義を聞きなさいよ。せっかく、理学部に来たんだから。」
T-3 アジア講習
賀生は今、アジア方面からの航空便の中である。学校の数を減らして、やっと講習が終った。それでも、三月の中頃迄掛かってしまった。
これで賀生も、やっと休息に入れる。
「山賀さん居る?」
「来てるよ。手をあげる。」
「見えた。そこへ行く。」
「遅かったね?」
「家の用事が少し有った。山賀さん、最近は真面目に来ているね?」
「元々、真面目だって。」
「今年になって、バタバタしていた様だけど、大丈夫なの?」
そう言えば、瞳と会う回数が減っている。
去年、初めの大学を退学してしまった。公立に適当な大学が無かった為、私立大学を受験した。今は、その大学に通って居るのだが、アジア方面の講習が残っている。
アジア方面は、政情不安な国も有り、講習の時、瞳を誘いにくい事もあった。
瞳の命は大丈夫と思うが、事件が大きくなると、誤魔化すのに苦労をする。
古武術の影響だと説明したところで、誰が信じてくれるのだ。
「この三月で、活動を停止するって言ったら、まとめて仕事が来た。」
「全部やめるの?」
「座談会も、講習も、テレビ出演も、派手な動きは全て終える。」
「この間、テレビがどうこうとか、言ってなかった?」
「あれは、台本を用意すると言うから、断った。結局、番組が中止になった。」
「前も有ったね、そんな事が。あの時も台本だったね?」
「これからは、本当に重要な事しか、動かない。」
T-4 某公共放送局
そんな事を話して居たが、東京から電話が掛かった。
「もしもし、山賀ですが?」
「山賀さんですか? 私はJHKの水田と言います。今月の二十八日に、時間が取れないでしょうか? 急な話しで申し訳無いんですが、副局長から噂を聞きまして。」
「副局長は、顔見知りなので、無視は出来ませんが? 急な話しですね?」
「その日の放送で、一人穴が空いてしまいまして、お願い出来たらと思いまして。」
「他の人は、あたって見たんでしょうね?」
「教育の話しなので、その方面の関係者で無いと、話しが合わないので。」
「打ち合せしなくても大丈夫ですか? まさか、台本は無いでしょうね?」
「台本が要りますか?」
「いえ、台本が有るのは役者の仕事ですから。それで今迄断って来ました。」
「あ、なるほど。始まる前に、少し時間が有れば大丈夫です。」
「分かりました。前日の夜に東京へ行きます。詳細をメールで送って下さい。」
「よろしく、お願い致します。」
「山賀さん、東京へ行くの?」
電話を聞いていた、瞳が尋ねた。
「JHKが困っている。教育局の副局長の紹介だ。」
「本当に、最後の最後まで忙しいね? だけど、偉い人の紹介だから断れないの?」
「それより、テレビ局が困っているんだよ。偉い人は紹介だけ。」
「山賀さんは、弱みを晒されると、却って弱いね?」
賀生は、三月二十七日の午後、東京行きの新幹線に乗った。午後四時頃に、東京駅に着く。まだ勤務時間と思われるので、JHKの水田に電話を入れた。
「山賀です。東京へ着きました。打ち合せは、明日の朝で間に合いますか?」
「山賀さん、今から会いましょうか? 夕食は取られるでしょう?」
「水田さんさえ良ければ、私は大丈夫ですが?」
「東京駅の北側正面辺りで、三十分程待って下さい。着いたら電話します。」
「分かりました。」
賀生と水田は、近くのレストランに入った。そして、明日のテレビでの話題や、出演者の名前等を聞いた。コンピュータープログラムが、中心になるらしい。
「それでは始めますが、今日の話題は、プログラム関係の話しになります。今日の座談会には、合計五人の方々を、お呼びしています。教育関係某所の古池様、プログラム初歩の著者で有る山香ヨシオ様、女優の三芳えり様、一般応募の川口清様、一般応募の山内剛様。この五人になります。」
賀生の知り合いと言えば、教学局の古池である。既に昇格し、今は局長補助である。
「山香様は、この中で一番若いんですが、何か有りませんか?」
「今はパソコンも普及し、珍しくもない技術ですが、新しいプログラム言語も、次々出て来るので、勉強も疲れますよね? 量子コンピューター迄出て来ましたし。」
「山香さんは、本も書かれる程の知識が有られるので、難しくも無いでしょうが、私等は、全く解りません。」
とタレントの三芳えりは、感想を述べた。
「それは、人によって、得意や不得意が有って当たり前ですよ。」
「古池さんは如何ですか、その方面の組織としては?」
色々と、話しは進んで行ったが、結局、当たり障りの無い結論に落ち着きそうだ。
「最後に山香様、専門家の立場として、ご意見をお聞きしたいのですが?」
司会者は、最後に賀生の意見を求めた。
「ちょっと、言い辛いのですが? 個人的な意見なので。」
「そう言われると、余計に聞きたくなるのですが?」
古池が言葉を促した。
「それでは言いますが、全体の学生に教えるのは、反対の意見です。」
「ブログラムの本を、書いて居られるのにですか?」
「初歩迄は、才能の掘り起こしの役に立ちますが、それ以上の知識を、全学生に教えるのは時間の無駄です。これは、英会話にも言える事ですが、専門的な事は、必要な人達だけが習えば良いので、不要な者には、完全に時間の無駄です。そんな時間が有れば、進みたい方面の勉強をするべきです。全体に必要なのは、日本語の読解力と数学と、理学の基礎だと思います。後は教養として教えれば良いと思います。」
「英会話も要りませんか?」
「学校では基礎を教えて、必要な人は、その方面の講習を受ければ良いでしょう?」
「これは、大胆な意見ですね? 今後の課題ですね?」
司会者は、無難なところへ、話しを持っていった。
放送が終わってから、賀生と古池が話している。
「済みません。やっぱり余計な事を、喋りました。」
「いや、意見としては、良いじゃ無いですか? あんな意見は、沢山有りそうですよ。その代表だと思えばいいですよ。私も、あれに賛成ですが、政治が絡むと難しくなりますのでね?」
「山香さん、久し振りです。」
女優と紹介された、新進女優の三芳えりが、話し掛けて来た。
「えーっと、見たような方ですが、済みません思い出せません。」
「前に、テレビ局と揉めた事が有るでしょう? あの時は山香さんの敵でした。」
「あの時の、タレントさんですか、見違えましたね?」
「あの時は助かりました。山香さんのお蔭です。下手したら、干されてしまうところでした。」
古池部長は、話が見えなくて、ポカンとしている。
「山香君、何の話しだね?」
賀生は以前、テレビ局と揉めた事を説明した。
「民放テレビでしたが、台本通りに喋らないと、潰してしまうぞって脅されて、揉めました。この人は、その時のタレントさんの一人です。」
「あの時は、立場上、テレビ局側に付いていましたので、山香さんの敵でした。」
「その後にも、別のテレビ局の、同じ様な事件が有りましたけどね。」
「あの時は、山香さんが出られないのならと、私はやめました。確か教育局の植芝さんも、山香さんが出ないのなら興味は無いと、やめられました。」
「あの時も、三芳さんと植芝さん迄、関係していたんですね?」
「山香さん、植芝局長と、そんな因縁が有ったんですね?」
「植芝さんとは、それ以前に、二度会ってます。テレビにもご一緒しました。」
「やっぱり、山香君は面白いわ。飽きらせないな?」
改めて、三芳えりが話を戻した。
「私の時は、テレビ局も感謝していましたよ。山香さんは、人間が大きいです。」
「それは、幾ら何でも褒め過ぎです。」
今は四月、この大学では、これから二年目を迎える。
「山賀さん、この前のテレビも、無茶苦茶、屁理屈を捏ねてたね?」
「僕の頭の中では、ちゃんとした理論だ。しかし、敵も作ったかも。」
「考え方によってはね?」
「毎度の事だから、しようがないか?」
「山賀さん、何処かへ遊びに行こうよ。最近行ってないでしょう?」
瞳から、久し振りの遊びの提案だ。最近は、賀生が忙しくて、遊ぶ暇が無かった。
「行きたい所は有るかな?」
「特には無いけど、遊園地でもいいかな?」
「そこで良ければ、簡単で良いんだけど、それでいいの?」
「この辺りでは、他に無いからねぇ?」
「じゃ、そこにしよう。日を決めて置いて。」
日程は瞳に任せて、その日は別れた。
次の日曜、瞳と共に、いつもの遊園地に行った。
瞳は、それなりに楽しんでいる様子だが、賀生は淡々と付き合っている。
「行く所が無くなってしまったな?」
「そうよね? 行った所でも、順番に行くしかないよね?」
「何処かのグループに、参加者させて貰うかだね?」
最近の賀生は、毎日講義に出ている。単位ぐらいは、取って置きたいと思ったのだ。
理学部に変わったので、それなりの知識は身に付く。
T-5 賀生の平穏
山賀賀生は、三陽大学の二年目を迎える。当初は、他の大学へ通って居たのだが、半年でやめてしまった。
そして、三陽大学に再受験をした。瞳も一緒であった。賀生は、学生以外の活動は、一旦ここで終える。
今、賀生と瞳は、街の喫茶店でお茶を飲んでいる。
「山賀さん、最近は学生してるね?」
「学生以外は、しばらく休憩する。」
「そうだよね? 今迄は、働き過ぎだったからね?」
「少し、やり過ぎだった。」
元々は、初歩のプログラム解説書が、騒動の原因である。
今から思えば冷や汗ものだ。中学三年当時の賀生は、まだ初歩の段階で有った。
その賀生が、初歩の初歩とは言え、プラグラムの解説書を書いてしまった。
それが元になって、色々な事に巻き込まれた。
「当分は、学生で居られるの?
「せっかく大学に入ったんだから、学生も、やって置きたいしな?」
「本当だね、一回きりの時間だものね?」
「とは言うものの、いざとなると、する事が無い。」
「部活はやらないの?」
「まだ、縦社会の世界だから、僕には無理だよ。」
「それはそうだね。山賀さんは、プログラムでもイジってなさいよ。」
「取り敢えず、読書かプログラ厶で、時間を潰すわ。」
そんな訳で、賀生は今日も小説を読んでいる。以前は、文庫本を一日に二冊は読んで居たのだが、今は、一日一冊に制限している。
プログラムの勉強も続けている。解説書は初歩で終わったが、自分自身の知識が、中途半端な状態なので、勉強を継続している。
量子コンピューターの研究も進んでいるが、まだ大型研究施設での段階である。
ただ、賀生自身の進む道は、まだ決まっていない。
方向性は確定していないが、取り敢えずは、プログラムを楽しんでいる。
「山賀さんは、放って置いても何かを掴むわよ。今は学生に戻ろうよ。」
「そうだね、大学の四年間、平穏に過ごせる事を祈っている。」
「本当だね、今迄も、ほんの四年の事だけど、波乱万丈だったものね?」
賀生と瞳は、週に二回は喫茶店に寄る。たまに英子も混ざっている。
英子とは、河上英子と言い、瞳の友達である。
三人共、同じ大学に通って居たのだが、賀生と瞳は、学長等と揉め、その大学を辞めてしまった。
賀生と瞳は、今は別の大学に通っている。そして時々は、三人でお茶を飲む。
こんな平穏な生活は、いつ迄続けられるだろうか?
賀生と瞳は、平穏を望んでいる。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる