#掌編未満

深川夜

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夏の終わり

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彼女がこの部屋を出ていった翌朝は、夏の終わりの太陽が猛威を振るっていた。
目が覚めた僕はその強い日差しに目をしかめ、ああ、昨晩は土砂降りだったのにな、と思った。
遠くで死にかけの蝉が鳴いている。

積もり積もった何かが爆発して大喧嘩になった。
泣きながら部屋を飛び出した彼女を僕は、追いかけなかった。
もう駄目だ、もう駄目だと繰り返し思った。
彼女は二度と、この部屋に来ることはないだろう。

テーブルの上には昨日の飲みかけのコーヒーが、マグカップにまだ半分ほど残っていた。
ごくり、と飲んだコーヒーは冷たくて、ひどく苦かった。
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