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性別が行方不明になりました
怒涛の追求
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よかった~!
実は内心びくびくしていたのだが、うまくいって良かった。
やはりこの名刺の力は相当なようだ。
返された名刺を手に、改めてふぅと息を吐く。
目ざとく後ろに書かれた番号まで見られていたようだが、おかげで助かった。
彼らは、明日美が若頭とプライベートの番号まで知らされている関係だと思っただろう。
若頭には「オカマと知り合い」という身に覚えのない濡れ衣を着せることになるが、それは我慢してもらいたい。
何かあったら頼ってくれと言われたので、全力でそうしただけのことだ。
「明日夢ちゃん…!今日は本当に助かったわ~!!ありがとう!!」
バックヤードに戻ってきたオーナーが明日夢に抱きつきその功を労う。
「いつのまにお名刺まで貰ってたの!?それ、高津組の若頭の名前よね?」
「島本さんから紹介されたんですよ。…ついでに、高津組の親分さんにも会いましたけど」
実はこっそり、組長からも名刺を頂いている。
まぁ、こちらは本当の本当に隠し玉だが…。
「あらぁ…。島本さん、本当に明日夢ちゃんがお気に入りなのねぇ…。
高津組の組長さんは、島津さんの極道時代の兄貴分だから…」
「貴子さんも会ったことがあるんですか?」
「ホステス時代に少しだけね…」
そういえば貴子は元々銀座の店で一流ホステスをしていたのだった。
その関係で客として相手をしたことがあるようだ。
「今と違って昔は暴力団対策法なんてなかったでしょ?随分派手に遊んでくれたのよ」
銀座の一流店で派手に遊ぶ、ということは、何百万の金が一晩で動いたということだ。
下手をすれば一千万単位。恐ろしい話ではあるが、実際に会った時の彼らの様子を見ていれば簡単に想像はつく。
「あの方、なかなか名刺を出さないことでも有名なのよ。その彼のプライベート番号なんて…」
「当たり前ですけど、かけるつもりはありませんから」
「…まぁ、そのほうが無難ではあるわね」
一般人が極道に関わっていいことなんてない。
だからこそ組長さんは誰にも内緒で名刺をくれたのだ。
「明日夢ちゃんなら組の姐さんでも務まりそうだけど…いや、やっぱりダメよ!」
「だからそんなものなる気はありませんって」
「明日夢ちゃんにはうちの太一君のお嫁さんに…!」
「それもありえませんね」
「ええ~!?」
突然出てきた幼馴染の名前を、バッサリと切り捨てる。
「向こうもお断りだと思いますけど」
俺にも選ぶ権利があるくらいは言ってきそうだ。
「そんなことないわよぉ~!太一くん、あれでいて明日夢ちゃんのこと…」
「オーナー!!」
言いかけた言葉が、店からの呼びかけで途中で止まる。
「はいはい~い。あら、何かしら、ごめんなさいね、明日夢ちゃん…」
一旦話を切り上げ、再び店に戻るオーナー。
「明日夢ちゃんはもう少し休んでていいわ。落ち着いたらそのままあがっていいから」
「まだ営業時間はありますよね?」
「今日は充分働いてくれたもの。バイト代は弾んどくわ」
ぱちりとウィンクをしながら去っていく。
それを見送りながら、ようやくこの格好からおさらばできるかと、明日夢も深くため息を吐く。
女装…と言ってしまうと自分の性別が泣くが、普段こんな格好をすることがないだけに激しく疲れた。
ドレスなんて、七五三以来ではなかろうか。
似合わないドレスを着せられ、それこそ男の子が無理やり女物を着せられているかのような仕上がりになってしまった。
おかげで、成人式の写真と並んで明日夢の黒歴史である。
「明日美ちゃん…ちょっといい?」
「え?」
昔の記憶を思い出しているところでお呼びがかかった。
忍さんだ。
結局傷の手当てもそこそこに店に戻ってしまったようだが、大丈夫だったろうか?
「さっきはありがとう、助かったよ」
「いえ、私は何も」
主に名刺の…若頭の力である。
これぞまさに、虎の威を借る狐。
「明日美ちゃんってさ、オーナーの知り合いなんだろ?どこの大学?」
「え…?」
「どこ住んでんの?」
「え~と…」
「よかったら連絡先、交換してもらえないかなと思って…」
どこか照れたような口ぶりの忍は、とても美人だが…。
正直、返答に困った。
オーナーから、明日夢はあくまで知り合いの「男の子」で、誰かに身元を聞かれても決して話してはいけないと言いくるめられていたのだ。
オカマとは言え、男だらけの店で女の子だとばれるのは危険だと言われ、納得したのだが…。
「休みの日とか、よかったら飲みに行こう…って、もしかして明日美ちゃんって未成年?」
「いえ、成人はしてますけど…」
さすがのオーナーも未成年をオカマバーで働かせようとは思わないだろう。
「そう、ならいいね。明日美ちゃんって、俺と同じオーナーにその格好させられてる類だろ?普段はどんな格好してんの」
「どんな格好…」
真性オカマと思われていないのは嬉しいが、そう聞かれると返答に困る。
「…カジュアル?」
主にジーンズとシャツやニット等の組み合わせが多い。
色も寒色系…黒や青、緑などを好むせいで、女性ものであってもなぜか男装のように見られてしまうが…。
「ブランドとかは何が好き?」
「そういうのあんまり詳しくないんで…」
断りながらも、突然の質問ラッシュに背中からは妙な汗が流れてきた。
なぜだろう。
なにかこの人にしただろうか。
「明日美ちゃんってのも芸名だろ?本名は?」
「あぁ…っとぉ…」
果たして、名乗ってしまっていいものか。
困っていると、「忍ちゃ~ん、お客様がお待ちよ~」と店のホステスの声が聞こえてくる。
「えっと、出たほうがいいんじゃないですか…?」
「どうせ凌だろ?大丈夫大丈夫。あいつも明日美ちゃんのことは気にかけてたしさ」
「大丈夫って…」
「そんなのどうでもいいから、名前。ちなみに俺は芸名そのまま本名も忍」
店からの応援要請を軽くあしらい、明日夢に構い続ける忍だが、流石にしびれをきらしたのだろう。
「ちょっと忍ちゃん!!サボリは厳禁よぉ~。出てらっしゃい!」
店内が忙しくなってきたのか、先輩格のオカマが顔を出し、「メッ!」っと、白塗りした鬼瓦のような顔で忍をしかる。
「ちぇ。仕方ないか…。明日美ちゃん!また後でな!」
ようやく追求を諦めた忍が、頬を両手でパンと叩き、鏡で軽く髪を整えると店内に向かって歩き出す。
「…なんだったの、一体…?」
あの怒涛の質問攻めは。
明日夢の身元を調べてどうする気だったのか…。
忍自体に悪い感情を持ってはいないが、なにしろ相手は水商売の人間だ。
もしや明日夢を食い物にするつもりか。
「…でも、あの人も職業オカマだって言ってたよね…?」
つまり、性癖はノーマルのはずなのだが。
なぜ、男だと思い込んでいる明日夢に手を出そうとするのか。
「謎だ…」
もしかして、同じ職業オカマ同士で仲間意識でも抱かれているのだろうか?
―――むしろ女だとバラしてしまえば興味をなくすかも。
そうは思ったが、なにしろ身元をばらすことは禁止されている。
特に性別は絶対にダメだと言われたので、流石に破るのはまずい。
「とりあえず…早く帰ろう」
もう少し休んでからと思ったが、ここは逃げるが勝ちだ。
でも、できればもう一度位、あの理想の男性の顔をじっくり眺めておきたかったな。
そう思い、こっそりバックグラウンドから顔を出す。
幸い誰にも気づかれていないのをいいことに、そっと先程まで座っていた客席に目をやると、凌はまだそこに座っていた。
隣に座っているのはやはり忍だ。
何やら言い争っているような雰囲気だが…?
あ。
つい、まじまじ見すぎて凌と目が合ってしまった。
慌ててバックグラウンドに隠れる。
「よし、帰ろう。今すぐ帰ろう!」
三十六計、逃げるが勝ちだ。
まずはスマホを取り出し、深夜でも営業しているタクシー会社に連絡を取った―――。
実は内心びくびくしていたのだが、うまくいって良かった。
やはりこの名刺の力は相当なようだ。
返された名刺を手に、改めてふぅと息を吐く。
目ざとく後ろに書かれた番号まで見られていたようだが、おかげで助かった。
彼らは、明日美が若頭とプライベートの番号まで知らされている関係だと思っただろう。
若頭には「オカマと知り合い」という身に覚えのない濡れ衣を着せることになるが、それは我慢してもらいたい。
何かあったら頼ってくれと言われたので、全力でそうしただけのことだ。
「明日夢ちゃん…!今日は本当に助かったわ~!!ありがとう!!」
バックヤードに戻ってきたオーナーが明日夢に抱きつきその功を労う。
「いつのまにお名刺まで貰ってたの!?それ、高津組の若頭の名前よね?」
「島本さんから紹介されたんですよ。…ついでに、高津組の親分さんにも会いましたけど」
実はこっそり、組長からも名刺を頂いている。
まぁ、こちらは本当の本当に隠し玉だが…。
「あらぁ…。島本さん、本当に明日夢ちゃんがお気に入りなのねぇ…。
高津組の組長さんは、島津さんの極道時代の兄貴分だから…」
「貴子さんも会ったことがあるんですか?」
「ホステス時代に少しだけね…」
そういえば貴子は元々銀座の店で一流ホステスをしていたのだった。
その関係で客として相手をしたことがあるようだ。
「今と違って昔は暴力団対策法なんてなかったでしょ?随分派手に遊んでくれたのよ」
銀座の一流店で派手に遊ぶ、ということは、何百万の金が一晩で動いたということだ。
下手をすれば一千万単位。恐ろしい話ではあるが、実際に会った時の彼らの様子を見ていれば簡単に想像はつく。
「あの方、なかなか名刺を出さないことでも有名なのよ。その彼のプライベート番号なんて…」
「当たり前ですけど、かけるつもりはありませんから」
「…まぁ、そのほうが無難ではあるわね」
一般人が極道に関わっていいことなんてない。
だからこそ組長さんは誰にも内緒で名刺をくれたのだ。
「明日夢ちゃんなら組の姐さんでも務まりそうだけど…いや、やっぱりダメよ!」
「だからそんなものなる気はありませんって」
「明日夢ちゃんにはうちの太一君のお嫁さんに…!」
「それもありえませんね」
「ええ~!?」
突然出てきた幼馴染の名前を、バッサリと切り捨てる。
「向こうもお断りだと思いますけど」
俺にも選ぶ権利があるくらいは言ってきそうだ。
「そんなことないわよぉ~!太一くん、あれでいて明日夢ちゃんのこと…」
「オーナー!!」
言いかけた言葉が、店からの呼びかけで途中で止まる。
「はいはい~い。あら、何かしら、ごめんなさいね、明日夢ちゃん…」
一旦話を切り上げ、再び店に戻るオーナー。
「明日夢ちゃんはもう少し休んでていいわ。落ち着いたらそのままあがっていいから」
「まだ営業時間はありますよね?」
「今日は充分働いてくれたもの。バイト代は弾んどくわ」
ぱちりとウィンクをしながら去っていく。
それを見送りながら、ようやくこの格好からおさらばできるかと、明日夢も深くため息を吐く。
女装…と言ってしまうと自分の性別が泣くが、普段こんな格好をすることがないだけに激しく疲れた。
ドレスなんて、七五三以来ではなかろうか。
似合わないドレスを着せられ、それこそ男の子が無理やり女物を着せられているかのような仕上がりになってしまった。
おかげで、成人式の写真と並んで明日夢の黒歴史である。
「明日美ちゃん…ちょっといい?」
「え?」
昔の記憶を思い出しているところでお呼びがかかった。
忍さんだ。
結局傷の手当てもそこそこに店に戻ってしまったようだが、大丈夫だったろうか?
「さっきはありがとう、助かったよ」
「いえ、私は何も」
主に名刺の…若頭の力である。
これぞまさに、虎の威を借る狐。
「明日美ちゃんってさ、オーナーの知り合いなんだろ?どこの大学?」
「え…?」
「どこ住んでんの?」
「え~と…」
「よかったら連絡先、交換してもらえないかなと思って…」
どこか照れたような口ぶりの忍は、とても美人だが…。
正直、返答に困った。
オーナーから、明日夢はあくまで知り合いの「男の子」で、誰かに身元を聞かれても決して話してはいけないと言いくるめられていたのだ。
オカマとは言え、男だらけの店で女の子だとばれるのは危険だと言われ、納得したのだが…。
「休みの日とか、よかったら飲みに行こう…って、もしかして明日美ちゃんって未成年?」
「いえ、成人はしてますけど…」
さすがのオーナーも未成年をオカマバーで働かせようとは思わないだろう。
「そう、ならいいね。明日美ちゃんって、俺と同じオーナーにその格好させられてる類だろ?普段はどんな格好してんの」
「どんな格好…」
真性オカマと思われていないのは嬉しいが、そう聞かれると返答に困る。
「…カジュアル?」
主にジーンズとシャツやニット等の組み合わせが多い。
色も寒色系…黒や青、緑などを好むせいで、女性ものであってもなぜか男装のように見られてしまうが…。
「ブランドとかは何が好き?」
「そういうのあんまり詳しくないんで…」
断りながらも、突然の質問ラッシュに背中からは妙な汗が流れてきた。
なぜだろう。
なにかこの人にしただろうか。
「明日美ちゃんってのも芸名だろ?本名は?」
「あぁ…っとぉ…」
果たして、名乗ってしまっていいものか。
困っていると、「忍ちゃ~ん、お客様がお待ちよ~」と店のホステスの声が聞こえてくる。
「えっと、出たほうがいいんじゃないですか…?」
「どうせ凌だろ?大丈夫大丈夫。あいつも明日美ちゃんのことは気にかけてたしさ」
「大丈夫って…」
「そんなのどうでもいいから、名前。ちなみに俺は芸名そのまま本名も忍」
店からの応援要請を軽くあしらい、明日夢に構い続ける忍だが、流石にしびれをきらしたのだろう。
「ちょっと忍ちゃん!!サボリは厳禁よぉ~。出てらっしゃい!」
店内が忙しくなってきたのか、先輩格のオカマが顔を出し、「メッ!」っと、白塗りした鬼瓦のような顔で忍をしかる。
「ちぇ。仕方ないか…。明日美ちゃん!また後でな!」
ようやく追求を諦めた忍が、頬を両手でパンと叩き、鏡で軽く髪を整えると店内に向かって歩き出す。
「…なんだったの、一体…?」
あの怒涛の質問攻めは。
明日夢の身元を調べてどうする気だったのか…。
忍自体に悪い感情を持ってはいないが、なにしろ相手は水商売の人間だ。
もしや明日夢を食い物にするつもりか。
「…でも、あの人も職業オカマだって言ってたよね…?」
つまり、性癖はノーマルのはずなのだが。
なぜ、男だと思い込んでいる明日夢に手を出そうとするのか。
「謎だ…」
もしかして、同じ職業オカマ同士で仲間意識でも抱かれているのだろうか?
―――むしろ女だとバラしてしまえば興味をなくすかも。
そうは思ったが、なにしろ身元をばらすことは禁止されている。
特に性別は絶対にダメだと言われたので、流石に破るのはまずい。
「とりあえず…早く帰ろう」
もう少し休んでからと思ったが、ここは逃げるが勝ちだ。
でも、できればもう一度位、あの理想の男性の顔をじっくり眺めておきたかったな。
そう思い、こっそりバックグラウンドから顔を出す。
幸い誰にも気づかれていないのをいいことに、そっと先程まで座っていた客席に目をやると、凌はまだそこに座っていた。
隣に座っているのはやはり忍だ。
何やら言い争っているような雰囲気だが…?
あ。
つい、まじまじ見すぎて凌と目が合ってしまった。
慌ててバックグラウンドに隠れる。
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