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非凡なる彼の日常
9話
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「オーブン・ボムの威力はどうだった?」
いててて…と頭を起こしたヴァーニスが初めに見たのは、こういい、人の悪い笑みをうかべるエメラルドの姿だった。
いつのまにか、頭には真新しい包帯が巻かれている。
水にぬらした冷たいガーゼの感触が、ジンジンとした痛みを、少しだけやわらげてくれるようだ。
「あの…これ、エーメさんが…?」
もしかすると、もしかしていい人なのだろうか。
「ああ。一応やっておいたぞ。ちなみに、その頭の水は聖水だ。バチカンからもってきた、由緒正しい水だぞ。
しかし、何の反応もないということは、やはりお前達吸血鬼には性別された武器が通用しないという事か」
ふんふん、と一人勝手にうなづく姿は、どうも善意というよりは……。
(……私はモルモットか…?)
間違いない、と、心で涙ぐみながらためいきを吐く。
だが、ひとまず手当てをしてくれたことには違いない。
「ありがとう・・・ございました」
「いやいや、礼はいらん。ちょうどいい研究が出来た」
その言葉どおり、エメラルドの手には、一冊の『研究帳』とかかれたノートが。
……………。
そこに、何が書いてあるのかは、あまり知りたくない。
(・・・・・なんか、これが一番ダメージきついかも・・・・・・)
満面の笑みで答えるエメラルドに、今度こそヴァーニスは心底脱力した。
※※※
「・・・で、エーメさん。いい加減、ここにきた本当の理由を教えてくれませんか?」
ひとまずオーブンの始末もつき、痛む頭のダメージも、先ほどエメラルドから受けたダメージも、やっと人段落ついたところで発せられたヴァーニスの台詞に、エメラルドは「ばれていたか」というように軽く肩をすくめた。
「なぜわかった?」
「・・・なぜって・・・。だって、エーメさんって、ある程度周期が決まっているじゃないですか」
ちなみに、その周期とは、エメラルドが、ヴァーニスをからかいたくなる周期である。
それに、腕利きのヴァンパイアハンターであるエメラルドには、もともと与えられている自由時間も少ない。
いつも、せいぜい2ヶ月に一度(しかし、エメラルドは確実にやってくる・・・・)なのに、今回に限って、前回からまだ一ヶ月もたっていない。
ちなみに前回は、「日光に対する抵抗力」を調べるたいから、とヴァーニスには日焼けだと称し、真昼の大木に3時間ほど縛り付けられたまま放置された。
いくらエメラルドとはいえ、この短期間にまた新しいヴァーニスいじめ(ヴァ―ニス的)を思いつきはしないだろう。
そう考え、発した言葉は、間違ってはいないのだが。
「・・・・ほぅ。周期、ねぇ」
どうやら今まで自覚がなかったらしいエメラルドが、ふむ、と何かを思い立ったようにうなづく
様に、(・・・・・しまった)といまさらながらに思う。
これで、次回は奇襲をかけられるのは必至である。
今までのエメラルドの行動からいっても、それは間違いない。
(……もしかして私は、墓穴体質なんだろうか・・?)
信じたくはないが、現実とは常に残酷な真実を突きつけるものだ。
ヴァーニスは、そろり、とエメラルドを見る。
「・・・あの、でエーメさん、私に用事って?」
このまま墓穴を掘りつづけたら、いつか本当に墓の下に埋められてしまうとヴァーニスが話題を元に戻す。
だがそれに答えたのは、これまでのふざけた表情を一変させ、真剣な顔になったエメラルドだった。
「――――――お前の仕業じゃ、ないだろうな?」
いててて…と頭を起こしたヴァーニスが初めに見たのは、こういい、人の悪い笑みをうかべるエメラルドの姿だった。
いつのまにか、頭には真新しい包帯が巻かれている。
水にぬらした冷たいガーゼの感触が、ジンジンとした痛みを、少しだけやわらげてくれるようだ。
「あの…これ、エーメさんが…?」
もしかすると、もしかしていい人なのだろうか。
「ああ。一応やっておいたぞ。ちなみに、その頭の水は聖水だ。バチカンからもってきた、由緒正しい水だぞ。
しかし、何の反応もないということは、やはりお前達吸血鬼には性別された武器が通用しないという事か」
ふんふん、と一人勝手にうなづく姿は、どうも善意というよりは……。
(……私はモルモットか…?)
間違いない、と、心で涙ぐみながらためいきを吐く。
だが、ひとまず手当てをしてくれたことには違いない。
「ありがとう・・・ございました」
「いやいや、礼はいらん。ちょうどいい研究が出来た」
その言葉どおり、エメラルドの手には、一冊の『研究帳』とかかれたノートが。
……………。
そこに、何が書いてあるのかは、あまり知りたくない。
(・・・・・なんか、これが一番ダメージきついかも・・・・・・)
満面の笑みで答えるエメラルドに、今度こそヴァーニスは心底脱力した。
※※※
「・・・で、エーメさん。いい加減、ここにきた本当の理由を教えてくれませんか?」
ひとまずオーブンの始末もつき、痛む頭のダメージも、先ほどエメラルドから受けたダメージも、やっと人段落ついたところで発せられたヴァーニスの台詞に、エメラルドは「ばれていたか」というように軽く肩をすくめた。
「なぜわかった?」
「・・・なぜって・・・。だって、エーメさんって、ある程度周期が決まっているじゃないですか」
ちなみに、その周期とは、エメラルドが、ヴァーニスをからかいたくなる周期である。
それに、腕利きのヴァンパイアハンターであるエメラルドには、もともと与えられている自由時間も少ない。
いつも、せいぜい2ヶ月に一度(しかし、エメラルドは確実にやってくる・・・・)なのに、今回に限って、前回からまだ一ヶ月もたっていない。
ちなみに前回は、「日光に対する抵抗力」を調べるたいから、とヴァーニスには日焼けだと称し、真昼の大木に3時間ほど縛り付けられたまま放置された。
いくらエメラルドとはいえ、この短期間にまた新しいヴァーニスいじめ(ヴァ―ニス的)を思いつきはしないだろう。
そう考え、発した言葉は、間違ってはいないのだが。
「・・・・ほぅ。周期、ねぇ」
どうやら今まで自覚がなかったらしいエメラルドが、ふむ、と何かを思い立ったようにうなづく
様に、(・・・・・しまった)といまさらながらに思う。
これで、次回は奇襲をかけられるのは必至である。
今までのエメラルドの行動からいっても、それは間違いない。
(……もしかして私は、墓穴体質なんだろうか・・?)
信じたくはないが、現実とは常に残酷な真実を突きつけるものだ。
ヴァーニスは、そろり、とエメラルドを見る。
「・・・あの、でエーメさん、私に用事って?」
このまま墓穴を掘りつづけたら、いつか本当に墓の下に埋められてしまうとヴァーニスが話題を元に戻す。
だがそれに答えたのは、これまでのふざけた表情を一変させ、真剣な顔になったエメラルドだった。
「――――――お前の仕業じゃ、ないだろうな?」
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