異世界に転移したんだけど……、自由に生きてもいいよね?

リン

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アジトの壊滅(少女達の解放?あくまでついでです)

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8「アジトの壊滅(少女達の解放?あくまでついでです)」

 そのあと、男を追った俺はそのまま逃げた男に付いて行き……、ついには男たちのボスがいるであろうアジトの場所まで辿り着いた

 うむ、なかなかいい家じゃないか…

 何やら奴らの不法占拠場所である、大きな建物は中華系のギャングでも住んでそうな小綺麗な屋敷風の住宅だ

「まあ、ここが俺の今日の宿泊施設になる事だし……
 あんまり中身を壊さないように、ちょっと手加減して、追い出さないとなぁ」

 俺はふらっとお店に入るような感覚で、屋敷の扉をガバッと押し開ける

「夜分遅くにお邪魔しまーす!
 あれ?こんな遅くに皆さんお揃いで?」

 俺がそんな呑気なセリフとともに、屋敷の扉を押し開けたところ……、中には強面のお兄さんたちが大量に待ち構えていたのだ

 当たり前の話だが、男がここに逃げ込んだということは…、屋敷には俺の情報が伝わっている
 そして当然、屋敷はそれを追ってくる俺を警戒しているという訳だ

 入り口から俺を囲むように立つ悪そうな男たちが、俺を射殺さんばかりの視線で睨んでくる

 うわぁ、メッチャ怒ってんじゃん
 そんな怒ってて何か良いことでもあったのかな?

 などとアホなことを思いながら、どうやってコイツら料理すっかなぁっと考えていると

「おい!おめぇ!うちのやつをやってくれたみてぇじゃねーか
 わざわざ一人でやられにくるとは、随分と俺たちを舐めてくれるじゃねーか!
 ええ?おい!」

 なんかリーダーぽい、隻眼の、ゴリラのお友達みたいな大男がそう言うと、一歩前に出て睨みを効かせてくる

 うわー、恐ろしー

 こんな事にはなってしまったが……
 まあまずは、ここは一旦落ち着くとしよう

 最初の男はいきなり「○ァルコン パンチ(仮)」を決めてしまったが…、ここは無暴力と仏の心で説得すれば、この場を抑えることができるんじゃないか?

 そんな天才的な考えが、突如頭の中に浮かんでしまった

 よし、思い立ったら即行動だ

 俺は仏の笑顔で男たちの方を向き、対話をもって男たちを説得することにした

「おい、ここから出て行け不法占拠者ども
 今すぐここを出て行けば、さっきの奴みたいに怪我しないで済むぞ…犯罪者ども」

 と、俺は今までの人生で一度も浮かべたことのないような完璧な笑顔でそう言った

 すると俺の対話(笑)を聞いた、男たちはというと……

「ふ、ふざけんな!オラァ!
 野郎ども!こいつをぶっ殺せ!!!」

 と言って、ブチ切れたリーダーぽい男の合図と同時に、野郎どもが俺の方に一気に殺到しだした

 おろ?
 なんか説得ミスったっぽい?
 まあ、ミスったならしょうがないか……

「かかってこい!雑魚ども!
 格の違いを見せつけてやるよ」

 と、最初の考えが何処へやら拳を振り上げ、男たちに応戦している俺がそこにはいた…

 どうしてこうなった……








 ーーーー10分後ーーーー

「ふう、ようやく終わったか…
 意外に人数もいたし、結構しぶとかったな」

 俺は男ども相手に拳で抵抗し続け、ようやく全員を気絶させ、近くにあったロープで全員グルグル巻きにしたところだ

 それにしても先程の戦いを振り返ってみると……、奴らはかなりアホな奴らで、狭い玄関に一気に奴らが殺到したことで、その半分以上が殴り飛ばした男にぶつかり昏倒して、俺に倒されていった

 そしてそれをテキトウに続けていると、男たちを楽に処理できたという訳だ

「まあ、宿泊施設に死体は嫌だしな……
 それに訳もなく殺すのは後味悪いし」

 先程男どもを殴り飛ばした俺だが…、奴らを殺すなんてことはしていない

 まあ、日本人だし殺しには抵抗あるよね
 いざという時はたぶん躊躇しないと思うが…


 まあとりあえずは、邪魔だった男どもをぶっ倒したことだし……、今日はもう休もうかなぁなどと考え、俺は欠伸一つして、そのまま部屋に入ろうとしていると……

「……、お兄さんは悪い人?」

 突然、俺が入ろうとしていた部屋の扉がガチャっと開き、中から捕まってたであろう女性が一人現れ、そう言ってきた

 俺はまだ眠れないのかと嘆息しつつも、まあ後処理は普通しないといけないし仕方ないかと考え、その女性と話しをするために俺は部屋の中に入って行くのだった


 まだまだ眠れないようです……
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