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お姉さん再び
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14「お姉さん再び」
その後スライムを仲間にした俺は、ゴブリンの牙の分の報酬を得るべく再びギルドに来ていた。
スライムは地面に歩かせるわけにはいかないので、俺の服の胸ポケットの中に入ってもらっている。
とはいえ、見つかると面倒なのは確かなので……、あまり外に顔を出さないようにと言っておいた。
なぜかこの子には知能があるらしく、話すことはないが俺の言うことはちゃんと理解してくれる。
「ようやく到着っと、はぁ。またギルドに来た事自体はいいんだが……」
昨日のギルドのお姉さん、あのお姉さんには悪いのだが、もう彼女に会いたくないというのが正直な所だ。
昨日の今日であの人に変化があるとは思えないし、また騒がれるのは非常に面倒だ。
だから今日はあの人がいたとしても、別の列に並ぶつもりだ。
「まあ、ほとぼりが冷めた頃に行けば大丈夫だよね。」
と、俺はまだ起きてないことを今から心配するなんて自意識過剰だと、内心苦笑しながらギルドの中に入って行ったのだった。
・・・
・・
・
「でっ……?なんで、ここにいるんですかね?
昨日のお茶目なお姉さん……?」
俺はお姉さんをギルドで確認したのち、お姉さんから出来るだけ遠い位置で並んでいた筈なんだが……
気がつくと俺の順番に合わせて、お姉さんが俺の対面に現れたのだ。
するとそれを聞いたお姉さんは、可愛らしく首を傾げて
「えっ?だって、君がここに来てるのを確認したから、私もこっちに来ただけだよ?」
と言って、お姉さんは当たり前じゃんとでもいう感じのホヤっとした笑みを、その顔に浮かべる。
ていうか聞いていると、この人はもはや俺に敬語を使う気すらないようだ……。
もしかすると友達と話しているような感覚なのだろうか?俺はこの世界に来たばかりなので、人と人との距離感はイマイチわからないが。
この姉さんは俺が違う列に並んだ事を確認すると、自分の担当の人の案内が終わるや否や、俺の並んでいた人と突然交代しだしたのだ。
そして、その理由を問い詰めればさっきの言い分である。
もしかて、この姉さん……
「お姉さん、もしかしてイジメられてるの?」
「は……?」
俺の問いかけに対してお姉さんは、バカを見る目でこちらを見てきた。
だが待って欲しい。そもそもこの姉さんは初心者担当の人なんだろうか?
でないと、俺にそこまでしつこく付きまとってくる理由が分からない。
それに俺に至ってはまだ冒険者ですらない。
なのに俺の所にまでわざわざ来るなんて、上の人から無理やり初心者対応を押し付けられているとしか考えられないのだ。
そう考えた俺は、少し不憫に思ってお姉さんに声を掛けたんだが、なんでか馬鹿を見る目で見られてしまうという。
なぜだ……、俺は親切心からお姉さんの事を心配してあげただけなのに。
「はぁ、ならイジメられてないって言うのなら、なんでわざわざこっちに来たんだ?」
と、俺は至極当然の疑問をお姉さんに問いかけてみると
「そりゃもちろん!君に冒険者登録して欲しいからだよ!
ボクが!じゃなかった……。私が君を担当して、専属の職員に早くなりたいんだよ!」
と、お姉さんは昨日と同じかそれ以上に興奮した様子で、そのようにまくし立ててくる。
ていうか専属の職員って、そりゃまた……
「お姉さん、興奮してるとこ悪いんだけど……。
俺ってそもそも、冒険者登録すらしてないぞ?
それなのに専属の職員なんて……、そんな事可能なのか?」
昨日も言っていた通り、まだ俺はこのギルドに所属しているわけではない。
なのでお姉さんの言うような、専属の職員をフリーの状態で付ける事は物理的に可能なのだろうか?
俺はそんな疑問を抱き、お姉さんにそれを問いかけてみた所……
それを聞いたお姉さんは、ふるふると首を横に振り
「ううん、それは無理だよ!フリーじゃ専属の契約は無理なんだ!
だから君には、今からでもギルドに登録して貰うつもりなんだよ!
あと私の名前はメルル。メルルって気軽に呼んでね!」
と、お姉さん改めメルルは、元気よくそんなことを言って、俺に笑顔を見せてくれる。
う、うーん……。俺はギルドに入るつもりはないんだけどなぁ。
現時点ではギルドに入る気は殆どないのだが、彼女の押しの強さ、その熱意によって押し切られるような気がする。
今日この頃の俺なのだった……。
「って……!そんな事はいいから。早く買取業者の人を案内してくれよ。
今日は初心者らしく、ゴブリンを数匹狩ってきたんだよ。」
俺はそう言って、ゴブリンの牙をいくつか取り出して、それをカウンターの上に置く。
この牙は先程獲れた物で、とれたてホヤホヤだ。
するとそれを見たメルルは、あれ?といった様子で首を傾げて、その牙をジロジロと眺めている。
「あれ?この牙少し……というかかなり綺麗過ぎじゃない?なんでどの牙も殆ど欠けてないの?
普通ゴブリンを倒すとき、ゴブリンが冒険者に抵抗して噛み付いてくるから、殆どの牙が荒れてる状態になるはずなのに……。」
と、お姉さんはそう言って、なんで?なんで?と、興味深そうに俺と牙を交互に見つめてくる。
俺はそれを聞いて自身の討伐方法が、普通ではなかった事を自覚した。
なるほど、あいつ噛み付いてきたりするのか……
思い出してみると、最初のゴブリンを含め他のゴブリンたちにも後ろから驚かせてみた所……、皆一様に木や岩にぶつかって即死していた。
そのため抵抗という抵抗をされた事がないのだ。
ならば牙が傷ついていないのは、当然の話であると言えるだろう。
俺は何とも言うことが出来ず、「企業秘密です。」とでも言っておいた。
「企業秘密って何?」って不思議な顔で言い返されたんだが……、そりゃそうだよね。企業がそもそもこの世界にはないのだ。
そうして俺は、あの後何とか冒険者登録だけは回避しつつ、お目当ての買取業者の人を案内して貰ったのだった。
その後スライムを仲間にした俺は、ゴブリンの牙の分の報酬を得るべく再びギルドに来ていた。
スライムは地面に歩かせるわけにはいかないので、俺の服の胸ポケットの中に入ってもらっている。
とはいえ、見つかると面倒なのは確かなので……、あまり外に顔を出さないようにと言っておいた。
なぜかこの子には知能があるらしく、話すことはないが俺の言うことはちゃんと理解してくれる。
「ようやく到着っと、はぁ。またギルドに来た事自体はいいんだが……」
昨日のギルドのお姉さん、あのお姉さんには悪いのだが、もう彼女に会いたくないというのが正直な所だ。
昨日の今日であの人に変化があるとは思えないし、また騒がれるのは非常に面倒だ。
だから今日はあの人がいたとしても、別の列に並ぶつもりだ。
「まあ、ほとぼりが冷めた頃に行けば大丈夫だよね。」
と、俺はまだ起きてないことを今から心配するなんて自意識過剰だと、内心苦笑しながらギルドの中に入って行ったのだった。
・・・
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「でっ……?なんで、ここにいるんですかね?
昨日のお茶目なお姉さん……?」
俺はお姉さんをギルドで確認したのち、お姉さんから出来るだけ遠い位置で並んでいた筈なんだが……
気がつくと俺の順番に合わせて、お姉さんが俺の対面に現れたのだ。
するとそれを聞いたお姉さんは、可愛らしく首を傾げて
「えっ?だって、君がここに来てるのを確認したから、私もこっちに来ただけだよ?」
と言って、お姉さんは当たり前じゃんとでもいう感じのホヤっとした笑みを、その顔に浮かべる。
ていうか聞いていると、この人はもはや俺に敬語を使う気すらないようだ……。
もしかすると友達と話しているような感覚なのだろうか?俺はこの世界に来たばかりなので、人と人との距離感はイマイチわからないが。
この姉さんは俺が違う列に並んだ事を確認すると、自分の担当の人の案内が終わるや否や、俺の並んでいた人と突然交代しだしたのだ。
そして、その理由を問い詰めればさっきの言い分である。
もしかて、この姉さん……
「お姉さん、もしかしてイジメられてるの?」
「は……?」
俺の問いかけに対してお姉さんは、バカを見る目でこちらを見てきた。
だが待って欲しい。そもそもこの姉さんは初心者担当の人なんだろうか?
でないと、俺にそこまでしつこく付きまとってくる理由が分からない。
それに俺に至ってはまだ冒険者ですらない。
なのに俺の所にまでわざわざ来るなんて、上の人から無理やり初心者対応を押し付けられているとしか考えられないのだ。
そう考えた俺は、少し不憫に思ってお姉さんに声を掛けたんだが、なんでか馬鹿を見る目で見られてしまうという。
なぜだ……、俺は親切心からお姉さんの事を心配してあげただけなのに。
「はぁ、ならイジメられてないって言うのなら、なんでわざわざこっちに来たんだ?」
と、俺は至極当然の疑問をお姉さんに問いかけてみると
「そりゃもちろん!君に冒険者登録して欲しいからだよ!
ボクが!じゃなかった……。私が君を担当して、専属の職員に早くなりたいんだよ!」
と、お姉さんは昨日と同じかそれ以上に興奮した様子で、そのようにまくし立ててくる。
ていうか専属の職員って、そりゃまた……
「お姉さん、興奮してるとこ悪いんだけど……。
俺ってそもそも、冒険者登録すらしてないぞ?
それなのに専属の職員なんて……、そんな事可能なのか?」
昨日も言っていた通り、まだ俺はこのギルドに所属しているわけではない。
なのでお姉さんの言うような、専属の職員をフリーの状態で付ける事は物理的に可能なのだろうか?
俺はそんな疑問を抱き、お姉さんにそれを問いかけてみた所……
それを聞いたお姉さんは、ふるふると首を横に振り
「ううん、それは無理だよ!フリーじゃ専属の契約は無理なんだ!
だから君には、今からでもギルドに登録して貰うつもりなんだよ!
あと私の名前はメルル。メルルって気軽に呼んでね!」
と、お姉さん改めメルルは、元気よくそんなことを言って、俺に笑顔を見せてくれる。
う、うーん……。俺はギルドに入るつもりはないんだけどなぁ。
現時点ではギルドに入る気は殆どないのだが、彼女の押しの強さ、その熱意によって押し切られるような気がする。
今日この頃の俺なのだった……。
「って……!そんな事はいいから。早く買取業者の人を案内してくれよ。
今日は初心者らしく、ゴブリンを数匹狩ってきたんだよ。」
俺はそう言って、ゴブリンの牙をいくつか取り出して、それをカウンターの上に置く。
この牙は先程獲れた物で、とれたてホヤホヤだ。
するとそれを見たメルルは、あれ?といった様子で首を傾げて、その牙をジロジロと眺めている。
「あれ?この牙少し……というかかなり綺麗過ぎじゃない?なんでどの牙も殆ど欠けてないの?
普通ゴブリンを倒すとき、ゴブリンが冒険者に抵抗して噛み付いてくるから、殆どの牙が荒れてる状態になるはずなのに……。」
と、お姉さんはそう言って、なんで?なんで?と、興味深そうに俺と牙を交互に見つめてくる。
俺はそれを聞いて自身の討伐方法が、普通ではなかった事を自覚した。
なるほど、あいつ噛み付いてきたりするのか……
思い出してみると、最初のゴブリンを含め他のゴブリンたちにも後ろから驚かせてみた所……、皆一様に木や岩にぶつかって即死していた。
そのため抵抗という抵抗をされた事がないのだ。
ならば牙が傷ついていないのは、当然の話であると言えるだろう。
俺は何とも言うことが出来ず、「企業秘密です。」とでも言っておいた。
「企業秘密って何?」って不思議な顔で言い返されたんだが……、そりゃそうだよね。企業がそもそもこの世界にはないのだ。
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