(完結)あざとかった私が転生し皇太子と出会ったら違う物語が始まった件

チョコパイ

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第二章 新たな物語へ

共鳴…

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「私の父と母は学園で恋に落ち、大恋愛の末に結婚にいたりました。
兄もそうです。
私も殿下にちゃんと恋をしてから結ばれたいのです。」

「私はもう君にこんなにも夢中なのに、君は違うのかい?」

「それは私が番だからですか?
それとも私だからですか?」

「先ほども話しただろう。
一目惚れだったと。」

「では、帝国の皇太子でもあろう方が、一目惚れですぐに求婚なさるのですか?」

「それは……」

「私は番としてではなく
私自身をちゃんと知ってから、関係を築きたいのです。少なくとも私は殿下のことをよく知りません。」

「アマリリス……」

「私は医師になって、領地の診療所で働くのが夢でした。
その為に日夜努力してきました。
でも、殿下と結婚したらその夢は叶いません。
だからこそ、それを諦めても悔やまないくらい、殿下を好きになってからじゃないと嫌なんです。」

「アマリリス…」

私は上目遣いで皇太子を見つめる。
前世では大抵の男性はこれでどうにかなったからだ。

皇太子が私を力強く抱きしめる。
ドックンドクンドクン

皇太子の心音が私の心音と共鳴する。

ドックンドクンドクン

あっ…身体の芯が熱くなるのがわかる。

私、今すごく興奮してる。
甘い痺れにも似たソレは
身体の奥の方から熱となって湧き上がる。

はぁ…はぁ…
甘い吐息が部屋の温度をあげていく。

「アマリリス…魂の共鳴がわかるだろう。
一つになりたいって…
魂が叫んでいるだろう?」

見上げると、顔を赤らめ潤んだ紅い瞳がまっすぐに私だけを見つめる。

「アマリリス、学園で君が公子に触れただけで、アイツを殺したくなるほど嫉妬したよ。
好きだ。何度でも言おう。愛しているんだ。片時も離れたくないほど…」

皇太子が私を抱きしめる。

「医師になりたいなら、なればいい…ただし、領地の診療所は諦めてくれ。
そのかわり、帝都に君の診療所をつくればいい。
結婚に関しては君の言う通りにしよう。
アマリリスが本当に私のことを愛してくれるまで待とう。
でも、婚約者にはすぐになってもらう。
私は皇太子だ。
立場的に自由に恋愛はできない。
それに誰にもアマリリスに触れては欲しくないし、私以外の人に触れて欲しくない。」

皇太子の指が私の頬をなぞり、顎をとらえる。
優しく顎をくいっと持ち上げられる。
皇太子の唇が私の唇に重なる。

否応なしに魂を揺さぶられる。
皇太子の魂に呼応するよう私の魂が震える。

いつの間にか鼓動が一つになり、口づけがより深くなる。

皇太子の腕の中、
互いの身体の境界線がわからなくなるほど互いの熱を分かち合う。

身体の芯が熱くなればなるほど、心は凍りついていく。いつの日かこの熱さを、甘い痺れを失う日が来ることを知っているから。

私はこの物語では、主人公を彩るただのモブAなのだから。
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