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第五章 龍妃シャガール
Fiery kiss
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「リズ、リズ、リズ…」
部屋に入ると、レイは私のうなじに唇をよせては、私の名前を呼ぶ。
「リズ、ここはイシードには触れさせないで…」
うなじに甘い痛みがはしる。
「レイ?」
「リズ、約束して……
ここだけは私の場所だと。
リズは私の妃だと……」
「レイ……」
私の左手に手を重ねる。
「リズ、今からリズは龍妃シャガールの力でイシードの魂と呼応するだろう。
私は龍妃シャガールを愛したわけじゃない。
リズを愛している。」
カリッ
うなじに痛みがはしる。
腰にまわされたレイの手に手を重ねる。
「レイ……」
きっと今、私が発する言葉はレイの慰めにもならない。
レイは知っている。
どんなに抗っても、魂が共鳴すると自分ではない何かがその先を求めてしまうことを……
私は知っている。
イシードのキスを受け入れた時のあの熱さを……
そんな私がレイに
「愛している」と言っても
言葉は何の重みも持たない。
今から他の男に抱かれに行く女を、どんな気持ちで見送るのだろうか……
抱かれる?
何故?
抱かれたい?
誰に?
イシードに?
それともレイに?
まさか二人に抱かれたい?
トントン
部屋のドアがノックされる。
私はレイの左手に浮かぶ自分の龍紋に唇をおとす。
「レイ……」
レイが私の頬にキスを落とす。
「泣かないで……
泣かれると離せなくなる。このまま連れて帰りたくなる。でも、それはリズが望まないだろう。」
レイは私の前に跪く。
「龍妃シャガール、
貴方に愛と忠誠を…」
そう言って、私の左手に浮かぶ自分の龍紋に口づける。
お互いそれ以上、何も言わなかった。
何も言えなかった。
侍女に連れられてイシードの眠る部屋に入る。
ずっと考えていた。
魂が呼応するのは、身体を交えるだけではない。
初めてイシードのキスをした時、レイとキスする時、魂はいつも共鳴しあう。
龍根が魂の根元だとしたら、魂に訴えかければいいのではないだろうか?
綺麗に身支度されたイシードを見つめる。
私達はお互いの想いを言葉にする努力をしなかった。
私は自分の不安を、自分の想いをイシードに伝えてはこなかった。
「イシード、恋ではなく、愛でもないけど…
私はイシードに生きていて欲しいの。」
イシードの唇に唇をよせる。
イシード、イシード
目を覚まさないと……
シド、シド……
話したいことがあるの
私達、きっと……
イシードの唇がピクリと震える。
薄く開いた唇に舌を入れ
イシードの舌をなぞる。
身体を交えることと舌をからめることは同じはず。
どちらも粘膜接触だ。
ドクン、ドクン、ドクン
魂が魂を呼び起こす。
私の舌に舌をからめ
強く抱きしめられる。
おさまりきれない
ヨダレが首筋をぬらす。
唇が離れると
イシードが私の名を呼ぶ
「リズ……」
と。
部屋に入ると、レイは私のうなじに唇をよせては、私の名前を呼ぶ。
「リズ、ここはイシードには触れさせないで…」
うなじに甘い痛みがはしる。
「レイ?」
「リズ、約束して……
ここだけは私の場所だと。
リズは私の妃だと……」
「レイ……」
私の左手に手を重ねる。
「リズ、今からリズは龍妃シャガールの力でイシードの魂と呼応するだろう。
私は龍妃シャガールを愛したわけじゃない。
リズを愛している。」
カリッ
うなじに痛みがはしる。
腰にまわされたレイの手に手を重ねる。
「レイ……」
きっと今、私が発する言葉はレイの慰めにもならない。
レイは知っている。
どんなに抗っても、魂が共鳴すると自分ではない何かがその先を求めてしまうことを……
私は知っている。
イシードのキスを受け入れた時のあの熱さを……
そんな私がレイに
「愛している」と言っても
言葉は何の重みも持たない。
今から他の男に抱かれに行く女を、どんな気持ちで見送るのだろうか……
抱かれる?
何故?
抱かれたい?
誰に?
イシードに?
それともレイに?
まさか二人に抱かれたい?
トントン
部屋のドアがノックされる。
私はレイの左手に浮かぶ自分の龍紋に唇をおとす。
「レイ……」
レイが私の頬にキスを落とす。
「泣かないで……
泣かれると離せなくなる。このまま連れて帰りたくなる。でも、それはリズが望まないだろう。」
レイは私の前に跪く。
「龍妃シャガール、
貴方に愛と忠誠を…」
そう言って、私の左手に浮かぶ自分の龍紋に口づける。
お互いそれ以上、何も言わなかった。
何も言えなかった。
侍女に連れられてイシードの眠る部屋に入る。
ずっと考えていた。
魂が呼応するのは、身体を交えるだけではない。
初めてイシードのキスをした時、レイとキスする時、魂はいつも共鳴しあう。
龍根が魂の根元だとしたら、魂に訴えかければいいのではないだろうか?
綺麗に身支度されたイシードを見つめる。
私達はお互いの想いを言葉にする努力をしなかった。
私は自分の不安を、自分の想いをイシードに伝えてはこなかった。
「イシード、恋ではなく、愛でもないけど…
私はイシードに生きていて欲しいの。」
イシードの唇に唇をよせる。
イシード、イシード
目を覚まさないと……
シド、シド……
話したいことがあるの
私達、きっと……
イシードの唇がピクリと震える。
薄く開いた唇に舌を入れ
イシードの舌をなぞる。
身体を交えることと舌をからめることは同じはず。
どちらも粘膜接触だ。
ドクン、ドクン、ドクン
魂が魂を呼び起こす。
私の舌に舌をからめ
強く抱きしめられる。
おさまりきれない
ヨダレが首筋をぬらす。
唇が離れると
イシードが私の名を呼ぶ
「リズ……」
と。
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