ロマネスクは突然に*完結*

チョコパイ

文字の大きさ
40 / 74

たぬきときつねの化かしあい

しおりを挟む
「久しいの。
ディアンの粘り勝ちと
いうところかな……」

皇帝は私を見て
ニヤニヤと笑う。

「エステル、
ここで質問だ。
皇妃に必要なものは
なんだと思う?」

これって
もう皇妃教育に
入っているのかしら?

要は皇妃に相応しいか
否かをみるのかしら?

ならあえて
相応しくなければ
どうなるのかしら?

「私の思う皇妃は
皇帝と同等の
意思の強さと
皇帝をしのぐ
懐の深さをもち、
皇帝と対等に意見を
ぶつけられる力こそ
必要なものだと思います」

「力とはなんだ?」

「力とは
様々な問題に立ち向かう
知識であり。
困難に打ち勝つ
我慢強さであり
全ての物を包み込む
博愛の心であり
いざとなれば
皇帝と刺し違える勇気。
だと思います。」

実子の娘がいるに
かかわらず
皇弟の息子を
後継にするほど
この国は男尊女卑のはず
ならばこの答えは
資質ゼロだろう。

「やはり
エステル、
そなたは面白いな。
皇帝と刺し違えるか…
それは愉快だ。
ディアン!
うかうかしていると
寝首をとられるぞ!!」

「はい。 
エステルに
寝首をとられぬよう
日々精進したいと
思います。」

はぁ?
誰が誰の寝首をとるのよ

ここはお叱りの言葉でしょ

「エステル
何か質問があるか?」

「はい。
では1つだけ
皇妃教育とは
何かカリキュラムが
あるのでしょうか?」

「無論あるぞ、
大体5年位かかると
聞いている。
賢いそなたなら
3年で終わるだろうが…」

「ではお願いがございます」

「言ってみよ。」

「カリキュラムが
終わったら
婚約期間が終わるまで
王国で専科に
通いたいのですが
よろしいでしょうか?」

ディアンが驚いた顔で
私を見つめている。
まさかここまで来て
王国に戻るなんて
言い出すとは
思っても
いなかったのだろう。

「5年のカリキュラムを
3年で終わらせるのも
難儀なのに、
それより早く
終わらせると…
よく言ったエステル
私がゆるそう。
そなたの実力
見せてみるがいい」

「有り難きお言葉
このエステル
お気持ちに添えるよう
努力致しますわ。」

目標は半年位かしら?
そうと決まれば
あとはやるのみよ。

「エステル
王国に帰りたいの?」
私室へ向かう途中
ディアンが聞いてきた。

「当たり前でしょ。
家族と一緒にいるのが
私の幸せなのだから。」

「………………
明日、首都を案内書するよ。
行きたい場所はあるかい?」

「ごめんなさい。
明日から授業を
お願いしたの。」

「そっか…残念だな。。」

「えぇ、また次の機会に
お願いするわね。」

まだ何か言いたげの
ディアンを置いて
部屋に入る。

明日からが本番だわ。
やってやるんだから!!
見てなさい帝国
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あなたの側にいられたら、それだけで

椎名さえら
恋愛
目を覚ましたとき、すべての記憶が失われていた。 私の名前は、どうやらアデルと言うらしい。 傍らにいた男性はエリオットと名乗り、甲斐甲斐しく面倒をみてくれる。 彼は一体誰? そして私は……? アデルの記憶が戻るとき、すべての真実がわかる。 _____________________________ 私らしい作品になっているかと思います。 ご都合主義ですが、雰囲気を楽しんでいただければ嬉しいです。 ※私の商業2周年記念にネップリで配布した短編小説になります ※表紙イラストは 由乃嶋 眞亊先生に有償依頼いたしました(投稿の許可を得ています)

貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後

空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。 魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。 そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。 すると、キースの態度が豹変して……?

悪意には悪意で

12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。 私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。 ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。

【完結】シロツメ草の花冠

彩華(あやはな)
恋愛
夏休みを開けにあったミリアは別人となって「聖女」の隣に立っていた・・・。  彼女の身に何があったのか・・・。  *ミリア視点は最初のみ、主に聖女サシャ、婚約者アルト視点侍女マヤ視点で書かれています。  後半・・・切ない・・・。タオルまたはティッシュをご用意ください。

最近のよくある乙女ゲームの結末

叶 望
恋愛
なぜか行うことすべてが裏目に出てしまい呪われているのではないかと王妃に相談する。実はこの世界は乙女ゲームの世界だが、ヒロイン以外はその事を知らない。 ※小説家になろうにも投稿しています

【完結】子爵令嬢の秘密

りまり
恋愛
私は記憶があるまま転生しました。 転生先は子爵令嬢です。 魔力もそこそこありますので記憶をもとに頑張りたいです。

ご令嬢は一人だけ別ゲーだったようです

バイオベース
恋愛
魔法が有り、魔物がいる。 そんな世界で生きる公爵家のご令嬢エレノアには欠点が一つあった。 それは強さの証である『レベル』が上がらないという事。 そんなある日、エレノアは身に覚えの無い罪で王子との婚約を破棄される。 同じ学院に通う平民の娘が『聖女』であり、王子はそれと結ばれるというのだ。 エレノアは『聖女』を害した悪女として、貴族籍をはく奪されて開拓村へと追いやられたのだった。 しかし当の本人はどこ吹く風。 エレノアは前世の記憶を持つ転生者だった。 そして『ここがゲームの世界』だという記憶の他にも、特別な力を一つ持っている。 それは『こことは違うゲームの世界の力』。 前世で遊び倒した農業系シミュレーションゲームの不思議な力だった。

愛しの第一王子殿下

みつまめ つぼみ
恋愛
 公爵令嬢アリシアは15歳。三年前に魔王討伐に出かけたゴルテンファル王国の第一王子クラウス一行の帰りを待ちわびていた。  そして帰ってきたクラウス王子は、仲間の訃報を口にし、それと同時に同行していた聖女との婚姻を告げる。  クラウスとの婚約を破棄されたアリシアは、言い寄ってくる第二王子マティアスの手から逃れようと、国外脱出を図るのだった。  そんなアリシアを手助けするフードを目深に被った旅の戦士エドガー。彼とアリシアの逃避行が、今始まる。

処理中です...