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アマテン

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1章

10 べリオス商会の若?店長と和風秘書

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王城から出てきた翔は先ほどアルフレッド達に伝えた計画について考えていた。

(まずは土地の購入からかな)

翔は店を建てるための土地を確保するために市民街にある知り合いの商店べリオス商会本店に向かった。



 メルトホルン共和国には大きく分けて3つの大区分がある。1つ目はメルトホルン城周辺の王区、この区は基本的に王族やその親族がすむ区画である。2つ目は高級住宅区、この区は貴族や一部の国民が住む区画で豪邸が立ち並んでいる。3つ目は市民区、その名の通り市民が暮らす区画。

 基本的に商売を行う者は高級住宅区に本店を構え、様々な場所に支店を構えるように商売を行っている。ただしべリオス商会は創業当初から市民区に本店を置いていた。



 べリオス商会。メルトホルン共和国に本店を持ち全国さまざまな場所に支店を持つ巨大商店であり、食品、武器、魔道具、土地などの多種多様な商品を扱っている。この商会の会長は翔がこの国に来て縁を持った人物で、転移者である翔の事をよく知る人物の一人である。なので翔はこの人物を信頼しており様々なことを相談してきた。



20分後、翔は市民空のある一画に着いた。翔の目の前には3階建ての大きな建物があった。その前には薬草や魔物の素材、鉱石などを積んだ馬車やその荷物の護衛をしている冒険者がたくさんいた。この建物こそがべリオス商会本店である。翔がべリオス商会本店に入ろうと進むと何人かの冒険者が頭を下げ挨拶をしてくれた。



 翔は店内に入ると受付嬢に声を掛けた

「すみません、ルート会長はいますか?」

「えーと、アポイントは取っているでしょうか?」

「いいえ、アポイントは取ってないんです」

「それならば申し訳ありませんが会長も忙しいので、アポイントを取ってまたきてください」



 と笑顔と共に対応された。しかしそれもしょうがないだろう。誰とも知らない者がいきなり会長にあってみたいというのだから。しかしどうやらこの受付嬢は翔が旅に出てから入社したようだ。結構付き合いのある翔はこの商会の人物とはある程度顔見知りなのだが受付嬢に見覚えがない。



 どうしようか翔が考えていると

「その必要はないわ」

 と一人の女性が会話に入ってきた。



「えっ、サクヤ様。どうしてここに?」

 彼女の名はサクヤ・べリオス。ルート会長の妻兼秘書である。



「お久しぶりです、翔様」

「えっ、翔様って天魔翔様?」

「そうよ、シャディ。受付嬢ならこの商店に懇意のある人の顔は覚えなければいけないわよ?」

「申し訳ありません、サクヤ様、翔様」

「私からも申し訳ありません、翔様。新人教育が足りませんでした」

「いいよ、気にしないで。ルートとは会えそう?」

「はい、問題ありません。こちらへぞうぞ」

 サクヤに先導されルートのいる部屋へ向かった。



 部屋の中に入ると

「久しぶり、翔」

 1人の特徴的なとがった耳の青年が座っていました。彼の名はルート・べリオス。エルフの青年?でべリオス商会の会長でもある。

「久しぶり、ルート。突然ごめんな」

「いいよ、翔のためなら時間ぐらい空けるから。でも何かお返ししたいなら

今までの話が聞きたいな」

「いいよ。まずは・・・」

 翔はルート・サクヤに今までのことを話した。



「そんなことがあったんだ」

「大変でしたね。これからどうするんですか?」

「それを相談しに来たんだ。今度教会の近くにお店を建てようと思うから土地を買いたいんだ」

「前に言ってたことだね。どうなってたっけ、サクヤ?」

「教会の周りの土地はすべて翔君の名義で確保しているわ。費用は翔君の分け前から引いておいたわ」

「ありがとう。サクヤさん」

「大工はどうする?こっちで用意しようか?」

「ううん、大丈夫。だけど建材とかは用意してほしいかな」

「ああ、大丈夫。数さえ伝えてくれたら用意しとくよ」

「ありがとう。じゃあ、そろそろ帰るわ」



 べリオス商会から出た翔は

(先に連絡だけしようかな)

翔は3匹の鳥を魔力で作り出した。

「この手紙届けてね」

と3匹の鳥に手紙を持たして飛ばしました。

 この鳥はヴィジョンでの連絡方法【メッセージバード】。市販されているマジックバードは巻物上でその巻物に内容を書き込み魔力を込めると鳥となり伝えたい場所へ飛んでいく。距離により近距離(同市内)、中距離(同国内)、長距離(国外)と別れており、距離が延びるほど効果となる。翔の様な一定上の実力者は自分で作り出して使用している。



(これで良し。次は教会かな)
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