異世界デパート"コレクト・スター"へようこそ~異世界救ったので地球の商品売ってのんびり生活したいと思います~

アマテン

文字の大きさ
58 / 117
1章

58 翔の産業革命①色付きガラスの作成法~頭を悩ませる大人たちと狂喜乱舞する職人~

しおりを挟む
 翔が色付きガラスを作った翌日、翔はある目的のために3つの場所に向かった。



1か所目、異世界デパート”コレクト・スター”建設地

 翔は近くにいる大工にガルズたちの居場所を聞くと建材置き場にいると教えてもらった。建材置き場に向かうとガルズ、エリザベート、シーラが図面をみて考えていた。



「3人共おはよう」

「うん?翔じゃないか、今日はどうした?」

「ちょっと聞きたかったことがあったんだけど、みんなどうしたの、何か悩んでたけど?」

「ええ、お店の名前がコレクトスターて決まったでしょ。だから店の外観や内装を星関連でまとめようって話になったんだけど、どうしても木や金属で作るとどうしても重い感じになるのよね」

「ガラスでも作ってみたんだけど色が統一されちゃうからしっくりこないんですよ。色ガラスを集めようとしても時間が掛かるし高いので」



「だったらよかった。明日の午後家に来てほしいんだけど?」

「明日?まあいいが何があるんじゃ?」

「来てみたらわかるよ」

 と翔は3人の予定を確認し次の場所へ向かった



2か所目、べリオス商会

 翔がべリオス商会を尋ねるとルートの執務室に通された。執務室ではルート、サクヤがおり翔の突然の訪問にも快く迎えてくれた。



「突然の訪問、ごめんねルート、サクヤさん」

「翔ならいつでも大丈夫だよ。で、今日はどうしたの?」

「新しい商品ができたから、明日の午後俺の家にべリオス商会の誰かに見に来てほしいんだ」

「へえ、それは商品、技術?」

「技術かな。売り方はそっちに任せるけど、なるべくいろんな人に広めてほしいかな」

「ここでは話せないんだね?」

「ああ」

「わかった。明日の楽しみにしとくよ。翔の家には僕とサクヤが行くよ。午後だね?」

「ルートたちが来てくれるんだ。時間は午後で合ってるよ。じゃあ、また明日」

 と翔は執務室を後にする。



3か所目、王城謁見の間

 翔は王城の門番に話しかけると王の執務室に通された。底ではアルフレッドと一人の年取った男性が書類に目を通していた。



「翔か?すこしまってくれ、この書類に目を通しておきたい」

「それではその間、この爺とお話ししていましょう。お久しぶりですな、翔君。帰った来た時に挨拶ができず断念でしたわい。ちょうど別の国におりまして」

「お久しぶりです、オーグさん」



 彼の名はオーグ、メルトホルン共和国の宰相である。アルフレッドと小さいころからの親友でたぐいまれな知識でこの国のあらゆることに目を光らせている。異世界から来た翔の相談相手で孤児院などの事でお世話になっている。



「いやいや、お元気でよかった。翔君が大けがを負ったと聞いたときは心臓が止まりそうになったわい、アッハッハッハ」

「それはご心配をかけたみたいですみません」

「それに帰ってみたら店を開くそうではないですか?それもレオナ様や他の転移者の皆様と共に。これでワシが引退しましてもこの国は安泰ですよ」

「まだ、繁盛するとは決まってませんよ。それにオーグさんならまだ現役で働けますよ」

「そうだぞ。今お主に止められたらわしが困る」

 翔とローグが話してたら、書類を読み終えたアルフレッドが会話に入ってきた



「で今日はどうした翔?」

「明日の午後なんですけど、城の研究者を俺の家に呼んでほしいのですが?」

「翔から来てほしいとは珍しいのう」

「ほう、研究者ということは技術関連の何かということですかな?」

「ええ」

「わかった。明日の午後じゃな?」

「はい」



 次の日の午後翔の家の工房に人が集まった。ガルズ、エリザベート、シーラの職人3人組、べリオス商会からはルート、サクヤ、王国側からはアルフレッド、エリザベス、オーグ、ベルト、白衣を着た男。

「って国王と王妃、首相が城にいなくていいの?」

「そうよ、お父様、お母様」

「大丈夫だ。緊急の要件は終わらしてきた。午後からの予定はない」

「私も大丈夫よ。それに」

「「こんな面白そうなこと見逃せないわ」」

とこの国で一番権力のある夫婦は言い切った。



「もう。お父様もお母様も」

「そんなことより何があるんだ」

「早く見せて」



「わかりました。まずこれを見てください」

 と翔は机の上に透明なガラスのコップを置いた。

「これは普通のガラスのコップじゃな」

全員がコップを触り確認した。次に翔は青、赤、緑、紫、黄、茶、白、黒色のガラスのコップを置いた。



「なっ、これは」

 先ほどと同様に全員が色付きガラスのコップをてに取り始めた。

「どこでこんなに色とりどりのガラスを手に入れたんじゃ」

「アルフレッド王よ、これは天然ものではない」

「「!!!!」」



 アルフレッドが翔に色ガラスの入手法を聞こうとしたら、ガルズがこの色ガラスは天然ものだと言い放った。その一言に翔達以外は静まり返る。

「さすがガルズさん。その通り、このガラスは俺が作りだした物。今回紹介したいのは色ガラスの作り方」

そういうと翔はかまどに火を入れ始めた。



翔はかまどに火が周る間にさらに話を進める

「作り方は簡単ガラスを溶かした物の中にこの粉を入れるだけ」

翔は小瓶を3つ取り出しそれぞれに渡す

「この粉は?」

「魔法を使わずに銅鉱石を加工して作った銅の粉。もと居た世界では化学ていう学問かな。

錬金術の抽出でも取り出すことができます」

 翔は皆の前で銅鉱石に錬金術の抽出魔法をかける。すると粉ができた。



 ここですこし説明を。この世界ヴィジョンの錬金術とは植物や魔物の素材からポーションを作ること、魔石や魔物の素材から魔道具を作ることに使われています。ただ大まかにこの薬品とこの薬品を混ぜたらこんな効果が出るというような理解で、地球の化学の様なより詳細な成分の理解はなされていない。



「!?錬金術でそのようなことが。一体どうやったんですか?」

と白衣の男性が翔に詰め寄った。

「これこれ、フウマ。落ち着きなさい」

「はっ、陛下もうしけわけありません。初めまして翔様、私はフウマ、国立研究所の所長をしております。今回陛下に声を掛けていただきこの場に来ました。それでこれはどういうことでしょうか?今まで私たちも鉱石などに『抽出』はしたことがあるのですがうまくいかなかったのです」



「それはどういう目的でしたのでしょうか?」

「その時は薬草と同じように鉱石にも何か成分を取り出せるのではないかと行いました」



「そうですね。それは抽出魔法がどんな効果かわかっていないからですね」

「効果ですか。『抽出』魔法の効果は対象の物質から成分を取り出すのでは?」

「うーん、それでは半分ですね。『抽出』魔法の効果は【成分を取り出す工程を省略して】【成分を取り出す】魔法なんです」

「!!そういうことですか。あの時私は鉱石の抽出の仕方を知らなかったからつかえなかったのですね」

 とフウマは納得しいろいろ考え出した。



「それでこの粉をどうするんじゃ」

「この銅鉱石から粉を溶けたガラスの中に加えると」

 翔はかまどに銅の粉を加え混ぜ合わせるとガラスの球体を作った。するとそれは緑色のがらすだった。

「ワシにも触らしてくれ」「私も」「私も」

 と3職人が我先にとガラスの商品の作成を行った。



「これはまたすごい技術を発見してくれたのう」

「そうですね。世界が変わりますよ」

 とアルフレッドとルートは頭を抱えながらつぶやき

「ということはこれでガラス製のアクセサリーなどが増えるんですね」

「そうですね、エリザベス様。これでさらに美しさに磨きがかかりますね」

 と女性陣はこれからの事を考えていた。



「でルートに頼みたいことはこの技術を商会で無料で提供してほしいんだ。」

「なんだって!?これだけの新技術を無料で教えるんですか?」

「何か理由があるんですよね、翔?」

 翔の発言にフウマは驚く。それもそうだろう。この技術ならお金をいくら積んでも知りたい者は出るだろう。それで一財産稼げるだろう。ただルートは翔の発言の真意を理解しているようで理由を聞いてきた。



「確かにこの情報で商売できそうだけど、①人から狙われる②世界の技術革新が停滞するから無料で提供したいんだよね」

「確かに。これだけの情報だと何が起こるかわかりませんね」

「わかった。だが情報の公開は少し待ってくれ。これだけの情報だ。少し下準備がいる」

「わかりました。そこはアルフレッドさんとルートに任せます。でも俺の店の装飾には使っていいですよね?」

「いいだろう。お主の店ならまだ色ガラスを買った可能性があると思うじゃろう。ただし三人共、儂らがいろいろ裏工作が終了するまでこの技術は秘密じゃ、他の職人にも厳命するように」

「わかったわい。それじゃさっそく翔、他の色の粉を渡してくれ。早く!」

「色の調整は任せますね」

「ええ」

 と翔から粉を強奪すると3人共仕事場に急いだ。



 それから話し合いの結果、この色付きガラスの技術は2か月後同盟国の王家に同時に伝えるとともに全国のべリオス商会で発表されることになった。
しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

異世界で貧乏神を守護神に選ぶのは間違っているのだろうか?

石のやっさん
ファンタジー
異世界への転移、僕にはもう祝福を受けた女神様が居ます! 主人公の黒木翼はクラスでは浮いた存在だった。 黒木はある理由から人との関りを最小限に押さえ生活していた。 そんなある日の事、クラス全員が異世界召喚に巻き込まれる。 全員が女神からジョブやチートを貰うなか、黒木はあえて断り、何も貰わずに異世界に行く事にした。 その理由は、彼にはもう『貧乏神』の守護神が居たからだ。 この物語は、貧乏神に恋する少年と少年を愛する貧乏神が異世界で暮す物語。 貧乏神の解釈が独自解釈ですので、その辺りはお許し下さい。

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-

ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。 困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。 はい、ご注文は? 調味料、それとも武器ですか? カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。 村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。 いずれは世界へ通じる道を繋げるために。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...