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2章

76 ヒカル、ミミ、ローラの合同訓練④クローントレント討伐

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翌日再び森の中に入る3人、今回はクローントレントが目的だ。



休憩や戦闘を行いつつ2時間後森の奥でついに発見した。



クローントレントは全体的にトレントよりは小ぶりだった。ただし



「ねぇ、コアの魔力が感じないんだけど?」



「えっ?じゃあコアはどこ?」



「もしかすると戦闘を始めたら出てくるかもしれないの」



「そうだね。じゃあトレントと同じ作戦で」



そしてヒカルはクローントレントに向けて走り出した。クローントレントはヒカル気づきツタで攻撃してきた。その速度はトレントとは比にならなかった。



(はやい!)



ヒカルはあまりの速さに驚きつつ必死に避け前進する。クローントレントがヒカルに意識を向けている間ミミとローラは背後に回り魔法を放った。



「放て火球【ファイアボール】」



2人のファイアボールがクローントレントに直撃し木を吹き飛ばした。クローントレントは二人に気づき振り返る。その隙にヒカルはクローントレントの根元に切り込みを入れる。しかし数秒後



「嘘!」



ヒカルが傷つけた根元の部分は元に戻っていた。そればかりかミミとローラのファイアボールのダメージも少しずつ回復していた。クローントレントは3人に向けてツタを伸ばす。3人共どうにかかわすが、回避に集中しなければいけないため攻撃ができなくなった。



幾度かツタの攻撃をかわしていたがこれではダメだと考えローラは無理やり魔法を放った。



「放て火球【ファイアボール】」



ファイアボールはクローントレントに当たる。しかしクローントレントはツタをローラに伸ばし吊し上げてしまった。



「ローラ!」

ヒカルは直ちにツタを躱しローラへ近づいた。そしてツタを切りミミとローラに一度撤退することを伝えた。二人はうなづくと街を目指した。





やっぱり無理だったか



それが木の上から見たヒカルたちとクローントレントとの戦闘での俺の感想だった。ただ撤退の判断は間違っていなかった。あのまま戦っていたら逃げることもできなかっただろう。さて、これからが大事だぞ、ヒカル、ミミ、ローラ。今の戦いから何を学んだかな





3人は宿屋のミミとローラの部屋に集まるとベッドに倒れ込む。



「何、あれ、強すぎ」



「傷が回復するなんて思わなかったの」



「まず問題はコアの位置だよなあ。なぜ魔力感知でわからなかったんだろう?」



そして3人は考え込む。



「そういえばクローントレントが傷を治すとき根元から魔力を感じたの?」



「根元?ていうことは根元にコアが?」



「コアみたいな魔力の塊は無かったの」



「ということは地面?・・んっ?まさか」



と何かに気づいたヒカルは外に飛び出した。ミミとローラは何事かと思いつつヒカルを追いかけた。ヒカルに追いつくとヒカルは地面を掘り何かを埋めていた。



「どうしたの、ヒカル。急に飛び出すなんて」



「ごめんごめん。ちょっと魔力感知してみてくれない」



ヒカルは追いついたミミとローラに魔力探知をするように頼んだ。二人は不思議に思いつつ魔力探知を行う。その結果



「何も反応はないわよ?」



「そうなの」



とミミとローラが反応するとヒカルは地面を掘り出した。そこには魔力で探知できるはずのゴブリンの魔石があった。



「「どういうこと(なの)?」」



ヒカルは自分が気づいたことを話し始めた。



「今の僕たちの魔力探知の範囲って目に見える範囲を横に広げた感覚なんだよ。でもクローントレントのコアは見つけることができなかった。なぜなら探知範囲外の地中に埋まっていたから。ここで思い出したんだけど翔さんが魔法は使用者の感覚により変化するって言っていた。だから探知する感覚を横に伸ばすんじゃなくて自分を中心に球状になるみたいに広げて見たんだ。するとばっちり探知で来た」



そう説明しながらヒカルは魔力探知を行った。すると光の魔力探知の範囲は球状に広がり地面にある魔石も探知できた。二人も言われるとおりに行うと同様に魔力探知できるようになった。しかし



「これは結構魔力使うね」



「そうなの」



「うん。多分慣れていないから余計に魔力を使っちゃうんだね。だから今日1日はこれの訓練をしながら作戦を立てたいんだ」



「「賛成なの」」



そして3人はリベンジに向けて動き始めた。期限まで残り2日



翌日3人は3たび森の中に入った。1時間後クローントレントを見つけた。3人は魔力探知を行った。すると地中に魔力反応を確認した。三人はうなずくと昨日考えた通りに動き出す。ヒカルはクローントレントの前に飛び出す。しかし以前とは違い後ろにはミミとローラがいる。



クローントレントは光たちに気づくとツタを伸ばして攻撃してくる。ヒカルはそのツタを剣と盾ではじいていく。その間ミミとローラは魔法を使っていく。



「「火球を放て【ファイアボール】」」



ただし今度の的はクローントレントではない。地面である。



ドーン



とミミ、ローラのファイアーボールで地面はえぐられていく。その攻撃に危機感を感じたのかミミとローラに攻撃を集中するクローントレント。しかしヒカルがその攻撃をうまくはじく。何回か地面に魔法を当てるとそこから色のついた根が見えてきた。アレがクローントレントのコアである。しかしクローントレントはコアが露出するとコア周辺に木が重なり合いコアを守る壁となった。そこでミミは魔法を変える。



「水の鞭よ敵を捕らえよ【アクアウィップ】」



水の鞭がクローントレントをとらえ動けなくする。そこへヒカルが駆け出し剣にも魔力を流し木の壁ごとコアの上の方を切り裂きコアを蹴り上げた。コアは空中に飛び上がり



「苛烈なる火柱よ、敵を焼き尽くす槍と化せ【フレイムジャベリン】」



ローラのフレイムジャベリンにより貫かれた。



「よし」



「倒したの」



「やったのー」





大きい樹の上ではその戦いを見守っていた一人の冒険者がいた。



「うん、上出来」



というとその冒険者は姿を消した。

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