『Wonderful Mystery Marvel Island』

アマテン

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19日目

 とりあえず、昨日連れてきた少女(元鯨)はベッドに寝かして僕とヒミコは床にウルフの毛皮を敷き眠った。朝起きてみると少し体の節々が痛かった。ステータスを確認してみると状態異常【不快】となっていた。

『【不快】は【寝具】で眠らなかった時に起きる状態異常。起きてから1hステータスが10%下がる』

 寝具?おそらくベッドの事を言っているんだよな。急いでベットを鑑定してみると

---------------------
ボロボロなベッド
ランク1
カテゴリー:【寝具】【家具】
耐久度:
品質:低品質
解説:老朽化したベッド。一応寝ることはできるが快眠とはいかない。修理可能
必要素材
・マメポッポの羽×50
・【糸】×30
・【木材】
----------------------

 あれ?家じゃなくてベッドも改造で来たんだ。素材は足りてるけどまだ昨日の少女が寝てるから後回しかな。

 ついでにベッドで寝ている少女の様子を確かめてみる。髪は腰までの長さがある青い髪ですやすやと眠っていた。しかし少女は少し体を動かすと目を開き起き上がり周囲を確認すると僕を見つける。すると彼女はこちらに抱き着いてくる。

『名前をつけますか?』

 これはヒミコの時と同じだ。僕は少し考えたのち彼女に名前を付ける。すると彼女は光り輝き

『水の精霊:シズクと契約しました』

 光が治まるとそこには昨日岩に挟まれていた水色の鯨が浮いていた。ステータスを確認すると

---------------------

シズク
種族:水の精霊
ランク3
カテゴリー:【精霊】
■【ステータス】
 HP:100/100
 MP:200/200
 水分:100/100%
 満腹度:100/100%
 アタック:10 
 ガード :50 
 マジック:100
 スピード:50
 テクニック:100
 レジスト:50

 ■【スキル】
□【アクティブスキル】
 □バトルスキル
□マジックスキル
 ・マジックチャージ
 ・アクアショット
 ・アクアランス
 ・アイスショット
 ・フリーズロック
 ・ダイダルブラスト
 
□補助スキル
□【パッシブスキル】
・水の魔法(初級)Lv2
・氷の魔法(初級)Lv2
・高速詠唱Lv1
・過剰魔法Lv1
・浮遊Lv1
・中級水泳Lv1
・精霊魔法:水Lv1
・獣化(タイプ:ピュアホエール)
・精霊化
---------------------

 ステータスは完全なる後衛魔法型。スキルは

『【氷の魔法(初級)】は水と風魔法の混合魔法を使える親スキル』
『【フリーズショット】は【氷の魔法(初級)Lv1】で覚えることができ、手の平の大きさの氷の球を打ち出す』
『【フリーズロック】は【氷の魔法(初級)Lv2】で覚えることができ、対象の身体の一部を凍らして動きを止める』
『【高速詠唱】は魔法の詠唱時間を短縮する子スキル』
『【過剰魔力】は魔法の威力を上げる親スキル』
『【マジックチャージ】は【過剰魔力Lv1】で覚えることができ、次に打ち出す魔法の威力を上げる』
『【浮遊】は常に体を浮かせるスキルで、一部のスキルを無効化する』
『【精霊魔法:水】は水の精霊術を覚えることができる親スキル』
『【ダイダルブラスト】は【精霊魔法:水Lv1】で覚えることができ、対象を大量の水で打ち抜く』
 水、氷魔法を主軸としていた。そしてあの鯨はピュアホエールといい、『浮遊』の効果で少し浮いている。ヒミコと同じく今の状態では人型は難しいらしく鯨の状態でいるとのこと。

 ヒミコはシズクに近づくと鯨のヒレを掴んだりしてコミュニケーションをとっている。どうやら友達になったみたいだ。とりあえず今日は【採取】や【伐採】のレベル上げをしつつ、シズクの強さを確かめるために森の探索をしよう。とりあえず目的地はエリアボスがいなくなった西の平原を目指そう。

 西の平原へと向かう道中シズクの戦闘能力を見てみたが森で出てくる魔物ぐらいなら敵ではなかった。魔物を見つけると【高速詠唱】で詠唱時間が短縮された【アクアショット】などの魔法が撃退し、近づいてくる敵には攻撃をヒレで受け流しながら魔法を打ちこんでいた。うん、これなら即戦力だ。
 そして西の平原に着き『コッコ』に向けて精霊魔法を見せてもらおうと思い、遠くに見える『コッコ』に近づこうとしたとき

コケ―

そこら中にいるコッコやウルフなどの魔物が一斉に森の中に逃げていった。まさか僕らの力にビビッて逃げ出したのかと思ったが違った。僕たちが西の平原で立ち止まっていると

――――――ド―――――――

 何かの音が聞こえた。しかし周囲を確認するが音の正体がわからない。しかし音保少しずつ、近づいてくる。すると

「お兄ちゃん、上!」

 ヒミコが空を指さすし、そちらに目を向けると空からこちらに何かがすごい速度で落下してくる。それを確認した僕はヒミコとシズクに急いでこの場から出るように伝えるがなぜかヒミコたちは動けないようでこちらを困惑した顔で見てくる。何で?何かのバグ?だったら【送還】は?

「ヒミコ、シズク【送還】!」

 しかし僕の声はあたりに響くだけで何も起こらなかった。やばいやばいどうする?僕がどうしようもないと慌てていると空からの落下物は徐々にこちらに近づいてくる。どうやら落下物の正体はバスケットボールほどの球体の何かだった。
 目の前までせまる落下物を見て僕はある決断をする。それは受け止めることだ。このままあの落下物がここに落ちればヒミコたちだけではなくこの場所も無事では済まない。どこまで威力が下げれるかわからないというより衝突した瞬間はじけ飛びそうだがここはゲームの世界。現実ではできない選択をしよう。

 そして僕は覚悟を決めて落下物をみる。大丈夫、防具もつけてるし多少は威力を吸収してくれるかもしれないと体を見たが・・・、僕はすっかり忘れていた。ここにくるまでの道中シズクに戦闘を任せていたから、防具装備してないや。いそいで装備しようとメニューを開こうとしたがすでに遅く落下物は僕に直撃した。
・・・
 しかし僕は落下物を体全体で抱え込んだ。あまりの衝撃でそのまま後ろに吹き飛ばされ地面を何度かバウンドして最後に近くの小さい湖に激突し止まった。ヒミコとシズクは僕が吹き飛ばされた瞬間動けるようになったらしく急いで駆け寄ってくれた。
 どうやら僕はHP1の状態で生き残ったようだ。これは運が良かったのか、それともイベント?よくわからないがとにかく受け止めた球体を確認してみるとそれは鉄でできた球体だった。そしてその球体は光り輝き
『名前を付けますか?』
と伝えてくる。
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