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ブライダルハネムーン

ブライダルハネムーン 7―1 ※ 微

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オハヨウゴザイマス、イオリデス。


・・・今朝は、いつも以上に、大っ変に恥ずかしい朝になってマス。


昨日・・・昨日は、っ・・・・・・

一昨日、お尻の、あのっ・・・トコロがひりひりで、イルファンが優しく丁寧に・・・薬を塗ってくれたんだ。
恥ずかしい格好を我慢して、我慢したけど・・ソコをイルファンに撫でられて、拓かれて、俺えっちに反応しちゃって。
イルファンも、えっちく触りたいって、すっごく色っぽく、欲情っ・・・してくれた。

それで、それなのに、シてなくて・・・あ、えっと、ナカ・・はシてないよ?あー・・・ふぇらは、シたけどっ。っっ・・・いっぱい、シたけど、せっくすはしてな、い・・・んだ。

・・・そしたら、その日の夜、ずっとて。心が、肌が、躰が・・・イルファンが欲しいって、もっと隙間ないくらいにくっついて、溶け合っていたいって。その、ナカ、を・・熱くて大きいので、いっぱいにして、気持ち良いトコ、たくさんシテ欲しいって。

・・・足りないけど、たくさんイった躰は気持ち良く疲れてて寝落ち出来た。


昨日、目が覚めた時だって、すぐにいっぱいにしてほしかった。躰は“早く早く”って疼いて、朝からこんな、はしたなくて恥ずかしくて。

蜜月中の今いつもなら、目が覚めてじゃれ合いから、いちゃいちゃして、俺が甘えてイルファンも甘えてくれて・・・えっちするのに・・・

イルファンは優しくて、俺を大事にしてくれるから。前日に、アソコがひりひりするって、手当てをした俺を心配して、抱こうなんてしないんだ。

抱っこでお風呂に入っても、優しく丁寧に躰を清めてくれるだけで。
ちゅってキスはいっぱいするけど、いつもの、腰の奥が疼くみたいな、深いキスはしないし。


俺は恥ずかしくて、自分から“シたい”って言えなくて。身支度や諸々の支度が終わって、ソファーに座ったイルファンの膝の上で、どうにもならない、えっちなうずうずを・・・・何とか伝えようと思って、イルファンに子どもみたいに甘えまくってみた。

そんな俺を、“可愛い・愛おしい”と聞こえてきそうなくらいに、翠の瞳を優しく溶かした甘い眼差しを向けて、じゃれつく俺の躰を、それは優しく力強い腕で抱き締めて、“よしよし、いい子”ってたくさん撫でてくれて。

嬉しくて気持ち良くて、大好きで愛してて、もっとこうしてたくて、やっぱりえっちしたくて、でもこうやって猫みたいに抱っこして甘えて、甘やかされていたい。

厚い胸板から、そっとイルファンの顔を見上げてみる。
・・・やっぱり、カッコイイ・・・大人っぽくなった美貌は、いっそ神々しいくらいに綺麗だ。
俺がこんなに、えっちになっちゃったのはこの美貌の男のせいだと思うと、何だかそれも嬉しい気がする俺って末期かも。

ちゃんと言葉にしても、したら、大丈夫・・・かな。




「あのね・・?えっと、イルファン」

「どうした?」

イルファンの首筋に鼻先を埋めて、顔を隠してから、そう切り出した。恥ずかしいけど・・・言わないと、イルファンは俺を大事に抱っこして甘やかしてくれるだけで。
・・・えっち、しない。してくれないから。
イルファンとぎゅってくっつて、いっぱい愛して欲しいのは俺なんだから、ちゃんと、言わなくちゃ。
昨日、薬を塗ってくれたから、治ったって。
治ったトコロ、見て欲しいって・・・いっぱいシタイって。



それから、自分で誘って、恥ずかしいトコロを・・・その、自分で広げて、カクニンしてもらって。イルファン、優しいのか・・・えっちなのか分からないくらい、丁寧にシテくれて。
だって、クチビルと舌で診るなんて、思わなかったし・・・気持ち良すぎて溶けちゃいそうだった。

頭がくらくらするくらい恥ずかしかったケド、ちゃんと治ってるのが分かって・・・ちゃんと、俺のお願いえっちしたいを叶えてくれたんだ。

・・・もう、これ以上ないくらいに、がっつり目一杯に叶えてくれちゃったんだ・・・っ!

俺、イルファンが大好きで、隙間も無いくらいにくっついて繋がって嬉しくて気持ち善くて、躰もすごく悦んで感じてた。
あんな奥まで・・・っ・・・もう、思い出しちゃダメだっ・・・!

躰をぴったりとくっつくて抱き合って、そのままナカも奥までイルファンでいっぱいに満たされて。
そのまま奥を、こねこね抉ってかき混ぜて、ぐりぐりって擦り上げられたら、気持ち善すぎて前も・・・後のナカも、とろとろでびしょびしょで。

ああ俺、自分がこんなにえっちだったなんて、知らなかった・・・!
もうイルファンに“どエロ魔神”なんて、云えない・・・俺の方が、えろえろのえっちだ・・・!


それに、あんなにいっぱいシたし、あんなに繋がってたのに・・・今日はどこも痛くないんだ。一昨日は、躰は軋むは、お尻のトコロはひりひりするはで大変で・・・さらに大変なコトをされちゃったけど。

・・・えろのレベルが上がって、躰もえろに順応するようになって・・・どんなすごいコトしても、何ともない躰になった・・・とか?!

恥ずかし過ぎて、もうシーツから出られない・・・

それなのに。


「お早う、伊織。今朝は・・・また可愛い顔を見せてくれぬのか・・・やはり、躰が痛むか?・・・私は・・・また伊織に溺れきってしまったが。・・・伊織にも、責はあるのだぞ?あのように・・誘惑され煽られれば私の理性など、全く役にもたたぬ。・・・それにしても、昨日の伊織の・・・」

もう、恥ずか死ぬ。
そうでなくても、憤死しそうに恥ずかしいに、それにどんどん上乗せされていく、昨日の俺の痴態が、イルファンの口からそれは愛おしげにキレイな言葉で語られていく。
・・・もう、ほぼ独り言の様に流れるイルファンのテノールは、悩まし気で色っぽくて、嬉しそうでいて困っている様で・・・楽しそうでもある。あ、なんだか・・・うっとりとし始めたっぽいぞ?・・・トリップしてないか?
俺は、そのテノールに朝から腰が砕けそう・・なんだけど。


・・・でも、昨日のアレで、イルファンが誘惑されてくれたんだ・・・!俺、頑張った甲斐があった!


シーツの上から、俺を抱き締めてナデナデと頭や背中を優しく撫で続けながら、うっとりと俺の痴態をテノールに乗せるのは、そろそろ止めてくれないと、本当に恥ずか死ぬから・・・止めてくれ。



「・・・イルファン、俺、今日は本当にどこも何ともないんだ。だから・・・話は、もう止めて?あと・・・恥ずかし過ぎて、今は顔を見られたくない・・・けど、ちゅうしたいから、目を瞑ってて?」

お願い、と俺がシーツの中から言うと、ぎゅって抱き締めながら、シーツの上から耳元で囁かれてしまった。

「恥ずかし過ぎる・・・とは?昨日の素晴らしく可愛らしく艶やかな・・・蜜月に舞い降りた私の伊織天使の事か?・・・くくっ・・・ああ、すまない・・・そうか、私の天使伊織がそう願うなら、惜しいが・・・賛美もこの眼も閉じよう」

「っ?!~~~っ!!」

もうっ・・もうぅぅ・・・はーずーかーしーいってばぁ!!いっつもその形の良い唇から流れてくる、その俺の事とは思えない、美辞麗句はどこから来るんだよ~っ!

恥ずかし過ぎて、ちょっと涙目になりながら、そっとシーツから覗くと、その翠色の瞳は目蓋と長い睫に隠されているのに、ほっとする。
シーツから頭だけ出して、静かに目を閉じるイルファンを見つめる・・・けど・・・うーん、やっぱり、すっごく格好良い!美形!・・・あ、ちょっと笑ってる?うん、可愛い。

俺がじっと観察していると、目を閉じたままで
その形の良い唇がふっと開いた。

「伊織・・・?キスを、してくれるのだろう?朝の、私の伊織天使からのキス祝福を」

わぁ~~っ~はい!ただ今っ・・・天使じゃないけど、愛と幸せの願いを込めて・・・させていただきますっ!

このままだと、どんどんすごい科白が続きそうで。俺は約束とそれを阻止するために、唇を塞ぎにかかった。



ーーーイルファンの唇を塞いでいたのは俺だったけど。
気が付くと俺の唇が塞がれていて、滑らかな舌に絡め取られて思うままに口内を甘く乱されていた。



・・・でも、目を閉じていているって云う約束は、ちゃんと守ってくれていたんだけど、この後に俺は目を閉じたままでも、いや、目を閉じていても変わらないどころか、もっとイルファンはスゴいって思い知るんだ。




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