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壁の向こう
奇妙な実(ストレンジシード)
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「【オルファステイム】の皆さん、お疲れ様です。助かりました」
「いやいや、アウロ。こちらこそ」
ひと段落ついたアウロさんが駆け寄って来ました。この惨状に紛れて、【オルファステイム】への苦手意識は消えているようです。やり切れない思いを募らせるふたりは、鬱々とした表情で現場を見つめていました。
「ねえ、アウロ。この現場、何か奇妙じゃなかったかい?」
アウロさんはデルクスさんの言葉に納得の表情を見せ、大きく頷いていました。そう言えばデルクスさんも何か引っ掛かる物言いをしていましたね。
「あの⋯⋯何が奇妙なのですか?」
ふたり揃って奇妙と頷き合う惨状。その言葉は、ただ酷かったというのとは違うと言う事が伝わって来ました。何もかも初めての私には、その意味合いは全く見えません。仕方の無い事かも知れませんが、引っ掛かる物言いはやはり気になってしまいます。
手を挙げる私に、アウロさんが焚火を見つめながら答えてくれました。橙色に染まるアウロさんの横顔は、もどかしさと困惑を映し出して行きます。
「通常、調教店が飛んでしまった場合、ほとんどの仔はケージや檻の中で動かなくなってしまっているんだ。外傷を作るにしても扉を開けようと、もがいて出来てしまう怪我がほとんど。それでも、扉を破る事の出来る仔なんて偶然が重ならない限りほぼ無理。だけど、今日の現場はエレナも見ただろう。ほとんどの仔が地面に転がり、動かなくなっていた。しかも、喰い散らかした痕さえ残っていたんだ。こんな現場は今まで見た事が無いよ」
アウロさんの言葉にデルクスさんが、軽く頷いて見せます。
「扉を引きちぎり食い散らかしていたのは、大人しいはずの灰熊。喰い散らかしていたのに人を襲った。百歩譲ってお腹が空いていて、止むを得ない形で襲うならまだしも、十分にお腹を満たしているはずなのに人を襲った⋯⋯。灰熊の性格からして有り得ない」
デルクスさんが続けた言葉に、アウロさんも大きく頷いて見せます。ふたり揃い、有り得ない現実がここにある事を指していました。本能のままに襲ってきた灰熊と考えるのはどうにも納得がいかないみたいです。
では、何故?
大人しく従順な性格な仔。
お腹も空いていない。
人を襲う理由が見当たらない⋯⋯。
でも、この惨状の元凶は、暴君と化した数頭の灰熊で間違いは無いです。
何故暴走してしまったのか?
ふたりとも荒らされた現場を、顎に手を置き見つめています。何故このような惨状が起きてしまったのか深く逡巡していました。
答えは出ません。
沈黙の時間だけが流れて行きます。いくら思考を巡らせても納得のいく答えには辿り着けないでいました。
「こいつは一体どういう事だ? 生き残りはこれだけか? 何故喰い散らかした痕がこんなにある?」
モーラさんが厳しい顔をしながら現れました。アウロさんの言っていた通り、こんな現場は百戦錬磨のモーラさんでも経験した事が無かったのでしょう。矢継ぎ早に吐き出した言葉がそれを物語っています。
「詳しい話は、落ち着いてからゆっくりしますよ。まずは助かった仔達を何とかしないと」
「⋯⋯分かっている。おい! 急いで搬送するぞ! それで、振り分けは?」
デルクスさんの言葉に大きく嘆息しながらモーラさんはギルドの職員に指示を出します。
その声に大型の馬車が何台も横付けされ、搬送の準備は手際よく進んで行きました。
「緑が【オルファステイム】、青が【ハルヲンテイム】です」
モーラさんはアウロさんの言葉に少し怪訝な表情を見せますが、すぐに納得したようです。
「アウロ、【ハルヲンテイム】の方が多いがいいのか?」
「構いません。お願いします」
「おい! 聞いた通りだ! 急げ! 搬入の間、お前達は少し休んでいろ。うろちょろされても邪魔なだけだ」
「分かりました。お言葉に甘えます」
モーラさんは、アウロさんを一瞥するとすぐに指示を飛ばして行きます。休んでいろと言われても、落ち着きはしません。モモさんも重傷の仔達が気になるようで、荷馬車へと運び込まれる仔達を診て回っていました。
「モモさん、何かお手伝い出来る事はありませんか?」
出発する前から、ずっと厳しい顔を見せています。
次々に運び込まれる仔達も、これで助かったわけではありません。この先の治療次第ですし、搬送に耐えられない仔もいるかも知れない。その表情が晴れる事は無く、不安気な瞳を見せていました。
「大丈夫。店に着くまで、何も出来ないから」
運び込まれる仔は、呻く事さえありません。傷や欠損箇所には小さな虫が、ウヨウヨと湧いたままです。私は見かねてそれを払おうと手を掛けると、モモさんが私の手を遮りました。
「このままでいいの」
「え?! でも、虫が⋯⋯かわいそうですよ」
「見た目は気持ち悪いけど、この虫が腐った肉を食べる事で雑菌の繁殖が抑えられるのよ。化膿止めの役割をこの小さな虫が担っているのよ」
「だ、大丈夫って事なのですか?」
「そう。あえて虫はつけたまま。現場の知恵ってやつね」
「そうですか⋯⋯」
とは言え、気分の良い物ではありません。傷口に群がるウネウネと動く小虫に思わず顔をしかめてしまいます。
「出るぞ! 【オルファステイム】、【ハルヲンテイム】。頼むぞ。しっかりな」
「はい」
モーラさんの言葉にアウロさんがしっかりと返事をして、手綱を握り締めて行きました。現場をギルドの方々に引き継ぎ、私達は傷ついた仔を運ぶギルドの荷馬車について行きます。
車内には沈黙だけが流れ、肉体的にも精神的にも疲れのピークを迎えようとしていました。馬車の揺れに合わせて体は揺れ、やり切れない思いもユラユラと揺れて落ち着く事はありません。
「エレナ、大丈夫? 残念ながらまだひと休みってわけにはいかないのよ」
「はい⋯⋯。分かっているつもりです」
モモさんは何度も頷き悲しい瞳を見せました。視線をそっと後ろへ向け、真っ暗闇の林道を見つめます。月明かりも木々に遮られ、闇の訪れた森が馬車を飲み込もうとしていました。
先の見えない暗闇が、先の見えない思いと重なり、また私達は口を閉じてしまいます。
暗闇が私達の心を飲み込んで行く。
そんな思いが頭の中を過って行きました。
◇◇◇◇
「うわっ! うんこ踏んじゃった」
「何やってんだよ」
後始末に追われるギルドの職員。中央に焚かれた炎を頼りに夜通しの作業に当たっていた。場慣れしているとは言え、この目を覆いたくなるほどの惨状に顔をしかめ、踏んでしまった物に盛大に頭を垂らす。
「クソ⋯⋯ついてないな」
落ちていた枝を手にして、靴底にへばりついた物を渋々とこそぎ落す。嘆息しながら、こそぎ落す指先に微かな違和感を覚えた。
「うん?」
指先に伝わるボコボコとした感触。靴底にへばりついた便を覗き込むと、たくさんの小さな実が散見出来た。
「どんだけ食ってんだよ? てか⋯⋯何の実だ? これ? 暗くて分かんねえな」
手にする枝でまさぐると、実は零れ落ちるように地面に散らばっていった。職員は敷地を見渡していく。実が生りそうな木はいくつか埋まっているが、地面に散らばっている物が生りそうな木は見当たらなかった。
餌に混ぜて食わしたのか?
「栄養剤か何かかな⋯⋯?」
「おい! こっち手伝ってくれ!」
「分かった! 今、行く!」
答えらしい答えは見つからなかったが、次の作業へと戻って行く。さして気にもならない事柄。しばらくもしない内に散らばった実の事など、頭から消えてしまっていた。
「いやいや、アウロ。こちらこそ」
ひと段落ついたアウロさんが駆け寄って来ました。この惨状に紛れて、【オルファステイム】への苦手意識は消えているようです。やり切れない思いを募らせるふたりは、鬱々とした表情で現場を見つめていました。
「ねえ、アウロ。この現場、何か奇妙じゃなかったかい?」
アウロさんはデルクスさんの言葉に納得の表情を見せ、大きく頷いていました。そう言えばデルクスさんも何か引っ掛かる物言いをしていましたね。
「あの⋯⋯何が奇妙なのですか?」
ふたり揃って奇妙と頷き合う惨状。その言葉は、ただ酷かったというのとは違うと言う事が伝わって来ました。何もかも初めての私には、その意味合いは全く見えません。仕方の無い事かも知れませんが、引っ掛かる物言いはやはり気になってしまいます。
手を挙げる私に、アウロさんが焚火を見つめながら答えてくれました。橙色に染まるアウロさんの横顔は、もどかしさと困惑を映し出して行きます。
「通常、調教店が飛んでしまった場合、ほとんどの仔はケージや檻の中で動かなくなってしまっているんだ。外傷を作るにしても扉を開けようと、もがいて出来てしまう怪我がほとんど。それでも、扉を破る事の出来る仔なんて偶然が重ならない限りほぼ無理。だけど、今日の現場はエレナも見ただろう。ほとんどの仔が地面に転がり、動かなくなっていた。しかも、喰い散らかした痕さえ残っていたんだ。こんな現場は今まで見た事が無いよ」
アウロさんの言葉にデルクスさんが、軽く頷いて見せます。
「扉を引きちぎり食い散らかしていたのは、大人しいはずの灰熊。喰い散らかしていたのに人を襲った。百歩譲ってお腹が空いていて、止むを得ない形で襲うならまだしも、十分にお腹を満たしているはずなのに人を襲った⋯⋯。灰熊の性格からして有り得ない」
デルクスさんが続けた言葉に、アウロさんも大きく頷いて見せます。ふたり揃い、有り得ない現実がここにある事を指していました。本能のままに襲ってきた灰熊と考えるのはどうにも納得がいかないみたいです。
では、何故?
大人しく従順な性格な仔。
お腹も空いていない。
人を襲う理由が見当たらない⋯⋯。
でも、この惨状の元凶は、暴君と化した数頭の灰熊で間違いは無いです。
何故暴走してしまったのか?
ふたりとも荒らされた現場を、顎に手を置き見つめています。何故このような惨状が起きてしまったのか深く逡巡していました。
答えは出ません。
沈黙の時間だけが流れて行きます。いくら思考を巡らせても納得のいく答えには辿り着けないでいました。
「こいつは一体どういう事だ? 生き残りはこれだけか? 何故喰い散らかした痕がこんなにある?」
モーラさんが厳しい顔をしながら現れました。アウロさんの言っていた通り、こんな現場は百戦錬磨のモーラさんでも経験した事が無かったのでしょう。矢継ぎ早に吐き出した言葉がそれを物語っています。
「詳しい話は、落ち着いてからゆっくりしますよ。まずは助かった仔達を何とかしないと」
「⋯⋯分かっている。おい! 急いで搬送するぞ! それで、振り分けは?」
デルクスさんの言葉に大きく嘆息しながらモーラさんはギルドの職員に指示を出します。
その声に大型の馬車が何台も横付けされ、搬送の準備は手際よく進んで行きました。
「緑が【オルファステイム】、青が【ハルヲンテイム】です」
モーラさんはアウロさんの言葉に少し怪訝な表情を見せますが、すぐに納得したようです。
「アウロ、【ハルヲンテイム】の方が多いがいいのか?」
「構いません。お願いします」
「おい! 聞いた通りだ! 急げ! 搬入の間、お前達は少し休んでいろ。うろちょろされても邪魔なだけだ」
「分かりました。お言葉に甘えます」
モーラさんは、アウロさんを一瞥するとすぐに指示を飛ばして行きます。休んでいろと言われても、落ち着きはしません。モモさんも重傷の仔達が気になるようで、荷馬車へと運び込まれる仔達を診て回っていました。
「モモさん、何かお手伝い出来る事はありませんか?」
出発する前から、ずっと厳しい顔を見せています。
次々に運び込まれる仔達も、これで助かったわけではありません。この先の治療次第ですし、搬送に耐えられない仔もいるかも知れない。その表情が晴れる事は無く、不安気な瞳を見せていました。
「大丈夫。店に着くまで、何も出来ないから」
運び込まれる仔は、呻く事さえありません。傷や欠損箇所には小さな虫が、ウヨウヨと湧いたままです。私は見かねてそれを払おうと手を掛けると、モモさんが私の手を遮りました。
「このままでいいの」
「え?! でも、虫が⋯⋯かわいそうですよ」
「見た目は気持ち悪いけど、この虫が腐った肉を食べる事で雑菌の繁殖が抑えられるのよ。化膿止めの役割をこの小さな虫が担っているのよ」
「だ、大丈夫って事なのですか?」
「そう。あえて虫はつけたまま。現場の知恵ってやつね」
「そうですか⋯⋯」
とは言え、気分の良い物ではありません。傷口に群がるウネウネと動く小虫に思わず顔をしかめてしまいます。
「出るぞ! 【オルファステイム】、【ハルヲンテイム】。頼むぞ。しっかりな」
「はい」
モーラさんの言葉にアウロさんがしっかりと返事をして、手綱を握り締めて行きました。現場をギルドの方々に引き継ぎ、私達は傷ついた仔を運ぶギルドの荷馬車について行きます。
車内には沈黙だけが流れ、肉体的にも精神的にも疲れのピークを迎えようとしていました。馬車の揺れに合わせて体は揺れ、やり切れない思いもユラユラと揺れて落ち着く事はありません。
「エレナ、大丈夫? 残念ながらまだひと休みってわけにはいかないのよ」
「はい⋯⋯。分かっているつもりです」
モモさんは何度も頷き悲しい瞳を見せました。視線をそっと後ろへ向け、真っ暗闇の林道を見つめます。月明かりも木々に遮られ、闇の訪れた森が馬車を飲み込もうとしていました。
先の見えない暗闇が、先の見えない思いと重なり、また私達は口を閉じてしまいます。
暗闇が私達の心を飲み込んで行く。
そんな思いが頭の中を過って行きました。
◇◇◇◇
「うわっ! うんこ踏んじゃった」
「何やってんだよ」
後始末に追われるギルドの職員。中央に焚かれた炎を頼りに夜通しの作業に当たっていた。場慣れしているとは言え、この目を覆いたくなるほどの惨状に顔をしかめ、踏んでしまった物に盛大に頭を垂らす。
「クソ⋯⋯ついてないな」
落ちていた枝を手にして、靴底にへばりついた物を渋々とこそぎ落す。嘆息しながら、こそぎ落す指先に微かな違和感を覚えた。
「うん?」
指先に伝わるボコボコとした感触。靴底にへばりついた便を覗き込むと、たくさんの小さな実が散見出来た。
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餌に混ぜて食わしたのか?
「栄養剤か何かかな⋯⋯?」
「おい! こっち手伝ってくれ!」
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