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宣言と祭り(フィエスタ)
ヤクロウさんの告白はみんなを困惑させるのです
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「お嬢、向こうはどうなっているんだ?」
「みんな頑張っています!」
「あ、いや、そう言う事じゃなくてだな⋯⋯ま、向こう着いたら確認するか⋯⋯」
荷台で寄りかかっていたヤクロウさんが、ぬっと御者台に顔を出して来ました。私は皆さんの頑張りを伝えるべく、元気に答えます。でも、ヤクロウさんは何故かすぐに荷台に引っ込んでしまいました。しかも、溜め息まじりですよ。どうしてですかね?
さぁ、あと一息。ヴィトリアはもう目の前です。
◇◇
夕方前には、【キルロメディシナ】に到着出来ました。いよいよ明日、全てを終わらせる日です。刻一刻と流れる時間にバタバタとしているかと思ったのですが、裏通りはいつも通りの姿を見せていました。
「ヤクロウさんを連れて来ました!」
「ご苦労さん。あんたがヤクロウか、初だな。宜しく頼むよ、マッシュだ。あそこにいる眼鏡のおさげ髪はフェイン、あっちのドワーフがユラだ」
「あの魔女っ娘、ドワーフか⋯⋯。すまんな、いろいろと迷惑かけちまって」
「造作無い。ま、何とかなるさ」
マッシュさんが、笑みを浮かべながら肩をすくめて見せても、ヤクロウさんの表情は硬いままでした。少し落ち着かない様子で待合に腰を下ろし、皆さんの様子を見つめています。
私もマッシュさんの言葉を信じて⋯⋯というか、何の根拠も無いのですが、大丈夫かなって思ってしまっています。なので、心持ちは意外にも落ち着いていました。緊張感の薄いキノと一緒にいるのもあるのかな? キノは何時もと変わらずマイペースです。
「キノ、明日は私と一緒にいてね。私と一緒にヤクロウさんを守るの、いい?」
「あいあーい? うん? エレナが守る?? それは無理よ」
「キノに出来るのだから、出来ますー」
「⋯⋯⋯⋯エレナ、無理ダメ。ハルヲに怒られるよ。キノが守る」
「ええ~。とにかく、明日は指示あるまで一緒だからね」
「⋯⋯うん」
気の無い返事に緊張感はやはりありません。表情の硬いヤクロウさんには、お茶を一杯手渡しました。少しでも硬さが取れてくれるといいのですが。
「大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。なぁ、何でお前達はそんなに落ち着いている? 大事だ、普通なら浮ついてバタつくもんだ。何でだ?」
動き回る皆さんを見つめながら、ヤクロウさんは訥々と言葉を零されました。私も釣られて、皆さんを見つめて行きます。
「大丈夫だって、みんな思っているのです。キルロさんの言葉で、みんなやるべき事がはっきりして、前に進むだけと割り切れたからかも知れませんね」
「小僧の言葉?」
「はい。キルロさんはいつも凄いのですよ。いろんな人を救ってくれるのです。キルロさんはいつも良い方へと導いてくれます。だから、きっと今回も大丈夫。ヤクロウさんも心配ばかりせず、前を向いて下さい」
「前か⋯⋯。ニウダ達住人も、前を向いているのか?」
「もちろんです。住人のみなさんだけじゃありません。兎人の皆さんも、前を向いています」
「そうか⋯⋯後ろばかり気にしているのは、オレだけか⋯⋯」
溜め息まじりに零れた言葉。ヤクロウさんから少しばかり硬さが取れた感じがします。
「少し落ち着きましたか?」
「ああ。オレも出来る事があれば手伝おう。やれる事があれば何でも言ってくれ」
「ハッハァー! ヤクロウ、その言葉を待っていたんだ。おまえさんにしか出来ない事をひとつ頼みたい」
マッシュさんが笑顔で、ヤクロウさんの肩に手を置きます。その笑顔は獲物を見つけて、喜々とする姿とダブりますね。
マッシュさんの含みのある笑みでのお願いに、さすがのヤクロウさんも一瞬怯む姿を見せました。
「お、おう⋯⋯。そらぁ、出来る事なら何でもするぞ。あんたらだけに任すのは、さすがにしのびないからな」
「そうかい、そうかい。それじゃあひとつ。ヤクロウ、あんたにしか出来ない、いや、言えないだな。ここまでして、おまえさんを欲しがる理由は、何だ? さすがにここまで来て、知らないままヤツらと向き合うのは骨が折れる。国を動かしてまで、欲しがる理由。そいつを話して貰おうか」
ヤクロウさんは一瞬、躊躇いを見せましたが、すぐに何度も頷きます。そこから語られた言葉に、一同驚きを隠せませんでした。
私は良く分からなかったのですけどね。
「だよな。さて、どこから話せばいいのか⋯⋯少し長くなるぞ」
「構わんさ。時間はたっぷりある」
皆さんの手は止まり、ヤクロウさんに視線が集まって行きます。
「青いマントの男も、赤いマントの男も、ヒューマンでは無い」
その第一声をどう捉えればいいのか、みんな戸惑います。ヒューマンではないとしたら、何でしょう? ドワーフにも、エルフにも、それこそ獣人にも見えませんでしたよ。みんな顔を見合わせては首を傾げ、ヤクロウさんの言葉を処理出来ないでいました。
「ちょっと待ってくれ。なら、ヤツらは何だと言うんだ? どう見てもヒューマンだったぞ」
「なぁマッシュ、おかしくないか。なぜヒューマンが同族であるヒューマンを虐げる? ヒューマンで無い方が、辻褄が合うと思わねえか」
「辻褄は合うが⋯⋯じゃあ、何だと言うんだ?」
マッシュさんの言葉にみんな激しく頷きます。
「⋯⋯ヤツらは小人族だ。薬を使って、ヒューマンに化けている」
「はぁ? ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ。小人族? とうの昔に絶滅した人種でしょう? 何言ってんのよ!?」
困惑するハルさんが声を上げます。
小人族。
みなさんの反応から、いるはずの無い人種だと伝わります。ユラさんでさえ、怪訝な表情をヤクロウさんに向けていました。
無知な私には事の重大さが分かりません。でも、マナルさんやカズナさんみたいに、いないと思われた人種が存在していたのですから、いたとしてもおかしくないのでは? なんて、思ってしまいます。だからきっと、ヤクロウさんの言葉に嘘は無いのでしょう。
驚きを見せていたマッシュさんは、すでに逡巡していました。何かに気が付いたのか、ヤクロウさんをジッと見つめます。ヤクロウさんは、ゆっくりとみんなの反応を噛み締め、予想通りだったのでしょう、また静かにそして強い意志を込めて語り始めました。
「小人族は滅んでなんかいない。この世界に存在している。偽りの無い事実だ」
「そうか⋯⋯。おまえさんがその化ける薬を作っていた⋯⋯いや、製法を知っている⋯⋯。そして、その薬が必要になった。それはすなわち、おまえさんが必要と言う事」
「ハルといい、あんたといい、何でこうも察しがいいんだか⋯⋯。あんたの言う通りだ。薬が必要、だからオレが必要。そういう事だ」
「でもさ、薬でしょう? ヤクロウじゃなくとも作れるんじゃないの?」
「ハル、言ったよな。オレはずっと地位の高いヤツらの側で薬の研究をしていたと。近い効能を見せる薬は作れるヤツはいるかも知れない。でも、オレの薬はオレしか作れない。それだけの話だ」
ハルさんは、ヤクロウさんの言葉を渋々と飲み込んでいました。ヤクロウさんしか作れない薬が欲しい。でも、それだけの為に国を動かすのですか? ヤクロウさんは、どうして作ってあげないのでしょう?
「おまえさんが、そいつを作ってやれば、ヤツらは引き下がるんじゃないのか?」
「かも知らん。でも、それをしたら虐げられている者達はいつまで経っても、そのままだ。それでいいと思うか? しかも、それはヒューマンだけでは無い」
「ヒューマンだけでは無い?」
「それってどういう事?」
マッシュさんも、ハルさんも、同じ言葉に引っ掛かりを覚えたようです。ヤクロウさんは、まるで遠くに思いを馳せるかのごとく、遠くを見つめました。憂いを見せるその瞳は、寂し気でもあり、優しくもありました。
「言ったはずだ。小人族はいると。彼らは、オーカの隅で隠されている。これこそ、同族が同族を虐げていると言ってもいいかも知らん。おかしな話と思わんか」
「それって、どういう事? 何で?」
ハルさんだけではありません。ヤクロウさんの言葉にみんな困惑するばかりです。
「そうだな⋯⋯オーカの話を少ししようか⋯⋯」
ヤクロウさんは、寂し気な笑みを見せます。自嘲気味にも見えるその表情が、なぜだか私の心を締め付けました。
「みんな頑張っています!」
「あ、いや、そう言う事じゃなくてだな⋯⋯ま、向こう着いたら確認するか⋯⋯」
荷台で寄りかかっていたヤクロウさんが、ぬっと御者台に顔を出して来ました。私は皆さんの頑張りを伝えるべく、元気に答えます。でも、ヤクロウさんは何故かすぐに荷台に引っ込んでしまいました。しかも、溜め息まじりですよ。どうしてですかね?
さぁ、あと一息。ヴィトリアはもう目の前です。
◇◇
夕方前には、【キルロメディシナ】に到着出来ました。いよいよ明日、全てを終わらせる日です。刻一刻と流れる時間にバタバタとしているかと思ったのですが、裏通りはいつも通りの姿を見せていました。
「ヤクロウさんを連れて来ました!」
「ご苦労さん。あんたがヤクロウか、初だな。宜しく頼むよ、マッシュだ。あそこにいる眼鏡のおさげ髪はフェイン、あっちのドワーフがユラだ」
「あの魔女っ娘、ドワーフか⋯⋯。すまんな、いろいろと迷惑かけちまって」
「造作無い。ま、何とかなるさ」
マッシュさんが、笑みを浮かべながら肩をすくめて見せても、ヤクロウさんの表情は硬いままでした。少し落ち着かない様子で待合に腰を下ろし、皆さんの様子を見つめています。
私もマッシュさんの言葉を信じて⋯⋯というか、何の根拠も無いのですが、大丈夫かなって思ってしまっています。なので、心持ちは意外にも落ち着いていました。緊張感の薄いキノと一緒にいるのもあるのかな? キノは何時もと変わらずマイペースです。
「キノ、明日は私と一緒にいてね。私と一緒にヤクロウさんを守るの、いい?」
「あいあーい? うん? エレナが守る?? それは無理よ」
「キノに出来るのだから、出来ますー」
「⋯⋯⋯⋯エレナ、無理ダメ。ハルヲに怒られるよ。キノが守る」
「ええ~。とにかく、明日は指示あるまで一緒だからね」
「⋯⋯うん」
気の無い返事に緊張感はやはりありません。表情の硬いヤクロウさんには、お茶を一杯手渡しました。少しでも硬さが取れてくれるといいのですが。
「大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。なぁ、何でお前達はそんなに落ち着いている? 大事だ、普通なら浮ついてバタつくもんだ。何でだ?」
動き回る皆さんを見つめながら、ヤクロウさんは訥々と言葉を零されました。私も釣られて、皆さんを見つめて行きます。
「大丈夫だって、みんな思っているのです。キルロさんの言葉で、みんなやるべき事がはっきりして、前に進むだけと割り切れたからかも知れませんね」
「小僧の言葉?」
「はい。キルロさんはいつも凄いのですよ。いろんな人を救ってくれるのです。キルロさんはいつも良い方へと導いてくれます。だから、きっと今回も大丈夫。ヤクロウさんも心配ばかりせず、前を向いて下さい」
「前か⋯⋯。ニウダ達住人も、前を向いているのか?」
「もちろんです。住人のみなさんだけじゃありません。兎人の皆さんも、前を向いています」
「そうか⋯⋯後ろばかり気にしているのは、オレだけか⋯⋯」
溜め息まじりに零れた言葉。ヤクロウさんから少しばかり硬さが取れた感じがします。
「少し落ち着きましたか?」
「ああ。オレも出来る事があれば手伝おう。やれる事があれば何でも言ってくれ」
「ハッハァー! ヤクロウ、その言葉を待っていたんだ。おまえさんにしか出来ない事をひとつ頼みたい」
マッシュさんが笑顔で、ヤクロウさんの肩に手を置きます。その笑顔は獲物を見つけて、喜々とする姿とダブりますね。
マッシュさんの含みのある笑みでのお願いに、さすがのヤクロウさんも一瞬怯む姿を見せました。
「お、おう⋯⋯。そらぁ、出来る事なら何でもするぞ。あんたらだけに任すのは、さすがにしのびないからな」
「そうかい、そうかい。それじゃあひとつ。ヤクロウ、あんたにしか出来ない、いや、言えないだな。ここまでして、おまえさんを欲しがる理由は、何だ? さすがにここまで来て、知らないままヤツらと向き合うのは骨が折れる。国を動かしてまで、欲しがる理由。そいつを話して貰おうか」
ヤクロウさんは一瞬、躊躇いを見せましたが、すぐに何度も頷きます。そこから語られた言葉に、一同驚きを隠せませんでした。
私は良く分からなかったのですけどね。
「だよな。さて、どこから話せばいいのか⋯⋯少し長くなるぞ」
「構わんさ。時間はたっぷりある」
皆さんの手は止まり、ヤクロウさんに視線が集まって行きます。
「青いマントの男も、赤いマントの男も、ヒューマンでは無い」
その第一声をどう捉えればいいのか、みんな戸惑います。ヒューマンではないとしたら、何でしょう? ドワーフにも、エルフにも、それこそ獣人にも見えませんでしたよ。みんな顔を見合わせては首を傾げ、ヤクロウさんの言葉を処理出来ないでいました。
「ちょっと待ってくれ。なら、ヤツらは何だと言うんだ? どう見てもヒューマンだったぞ」
「なぁマッシュ、おかしくないか。なぜヒューマンが同族であるヒューマンを虐げる? ヒューマンで無い方が、辻褄が合うと思わねえか」
「辻褄は合うが⋯⋯じゃあ、何だと言うんだ?」
マッシュさんの言葉にみんな激しく頷きます。
「⋯⋯ヤツらは小人族だ。薬を使って、ヒューマンに化けている」
「はぁ? ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ。小人族? とうの昔に絶滅した人種でしょう? 何言ってんのよ!?」
困惑するハルさんが声を上げます。
小人族。
みなさんの反応から、いるはずの無い人種だと伝わります。ユラさんでさえ、怪訝な表情をヤクロウさんに向けていました。
無知な私には事の重大さが分かりません。でも、マナルさんやカズナさんみたいに、いないと思われた人種が存在していたのですから、いたとしてもおかしくないのでは? なんて、思ってしまいます。だからきっと、ヤクロウさんの言葉に嘘は無いのでしょう。
驚きを見せていたマッシュさんは、すでに逡巡していました。何かに気が付いたのか、ヤクロウさんをジッと見つめます。ヤクロウさんは、ゆっくりとみんなの反応を噛み締め、予想通りだったのでしょう、また静かにそして強い意志を込めて語り始めました。
「小人族は滅んでなんかいない。この世界に存在している。偽りの無い事実だ」
「そうか⋯⋯。おまえさんがその化ける薬を作っていた⋯⋯いや、製法を知っている⋯⋯。そして、その薬が必要になった。それはすなわち、おまえさんが必要と言う事」
「ハルといい、あんたといい、何でこうも察しがいいんだか⋯⋯。あんたの言う通りだ。薬が必要、だからオレが必要。そういう事だ」
「でもさ、薬でしょう? ヤクロウじゃなくとも作れるんじゃないの?」
「ハル、言ったよな。オレはずっと地位の高いヤツらの側で薬の研究をしていたと。近い効能を見せる薬は作れるヤツはいるかも知れない。でも、オレの薬はオレしか作れない。それだけの話だ」
ハルさんは、ヤクロウさんの言葉を渋々と飲み込んでいました。ヤクロウさんしか作れない薬が欲しい。でも、それだけの為に国を動かすのですか? ヤクロウさんは、どうして作ってあげないのでしょう?
「おまえさんが、そいつを作ってやれば、ヤツらは引き下がるんじゃないのか?」
「かも知らん。でも、それをしたら虐げられている者達はいつまで経っても、そのままだ。それでいいと思うか? しかも、それはヒューマンだけでは無い」
「ヒューマンだけでは無い?」
「それってどういう事?」
マッシュさんも、ハルさんも、同じ言葉に引っ掛かりを覚えたようです。ヤクロウさんは、まるで遠くに思いを馳せるかのごとく、遠くを見つめました。憂いを見せるその瞳は、寂し気でもあり、優しくもありました。
「言ったはずだ。小人族はいると。彼らは、オーカの隅で隠されている。これこそ、同族が同族を虐げていると言ってもいいかも知らん。おかしな話と思わんか」
「それって、どういう事? 何で?」
ハルさんだけではありません。ヤクロウさんの言葉にみんな困惑するばかりです。
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