43 / 77
入学後
薬学(課外授業)
しおりを挟む
今日の薬学は、課外授業らしい。
学院の門の前に集まっていた。
薬学のトマス先生は、柔らかい笑顔で俺たちの前に立っていた。
「今日は、薬剤の材料を取りに行ってもらおうと思います。外出許可はもう出ているので、手渡した魔法陣だけ持ってきて下さい」
引率は、トマス先生の他にベルナルド先生もいた。
今日はリンゼイがいないくて残念なようなホッとしているような……。
リンゼイは、あれ以来、目が合うと優しく微笑んでくれたりして照れ臭い。
そのたびにドキドキする……心臓は正直だ。
「それじゃあ、学院の裏手にある魔法使いの森に入るので、迷子にならないようについて来て下さいね」
トマス先生の後について行けば、それほど時間がかからずに魔法使いの森にやってきた。
ここは一般市民は立ち入り禁止だけれど、魔法使いなら全員が入れるような森だ。
しばらく歩けばトマス先生は、森の中で足を止めた。
「ここら一体に生えている『急がば走り草』を取ってもらいます。お手本を見せるから、よく見ておいてね」
トマス先生は、地面から三十センチぐらいの細長い葉がたくさん生えた草を見つけた。
魔法陣を用意して構えてから、トマス先生はそっと手を伸ばして草に触れた。
その途端に草の方が勝手にズボッと土から抜けた。
抜けた部分は、人参の細い部分が二股に分かれている形だった。
色は茶色で、そのままシュタッと二本足で立ったと思ったら素早く走って逃げた。長い緑の髪を靡かせて走っていく人みたいだ。
『急がば走り草』──もとい『走り草』は、草に触れると名前の通りに球根が走って逃げる。
しかもそこそこ速い。びっくりして逃げる猫ぐらい速くダッシュする。
そこで、トマス先生が魔法を使った。
ごく小規模な風魔法で、かまいたちみたいな風が『走り草』の上の緑の部分の草を刈った。
球根はハゲになると、そのままどこかへ走り去って行く。
また落ち着く場所を探して土に潜ると、数日で刈られた草を伸ばすのだ。
トマス先生が刈った草を拾ってみんなに見せた。
生えている時と違ってツヤツヤしているように見える。
「『走り草』は、走らせると質が良くなるよ。色んな薬に使えるけど、増強剤ならその効果もアップします。逃がして切る。これを君達にもやってもらいます。簡単そうだったでしょう? さぁ、やってごらん」
トマス先生は笑顔で言っているけれど、そう簡単にいかないと思う……。
メルフィスがやっている所をチラリと見る。
近付いて草に触れた。すると、さっきと同じようにズボッと抜けて走り出す。
メルフィスが魔法で上の草を刈った。ハゲの球根はそのまま逃げて、メルフィスは刈った草を回収する。
メルフィスはどこまでも器用で優秀なやつだ。
今回ばかりは憎らしい。
「メルフィスは、魔法のコントロールが上手くていいですね」
「どうしてだ?」
「ほら、他の人を見て下さい」
メルフィスが視線を向けた先には、同級生のバートがいた。
バートが草に触れて魔法を使う。
「あっ!」
バートが発動した魔法が球根に直撃した。
真っ二つに切れる事はなかったけれど、ぶっ倒れた球根は茶色から赤くなった。
すると、バートの足元に落とし穴が──。
「うわっ!」
ズドンッと落とし穴に落ちたバートに注目が集まる。
それほど深くはないけれど、一人で出るのがやっとぐらいの穴だった。
その隙に赤い球根は立ち上がってダッシュで逃げた。
ベルナルド先生が近付いて楽しそうにバートを見下ろす。
「おーおー。早速やったな。『走り草』はな、こう見えて魔物の一種だ。反撃しないとは言ってないからな」
出た……ベルナルド先生の鬼畜授業。笑い声が実に楽しそうだ。
「トマス先生が教えて下さいよ!」
バートの抗議にトマス先生はニッコリ笑顔で言った。
「なぜ? 最初から教えていたとして、君たちの魔法の技術が変わるとでも?」
「…………変わり……ません」
怖い……! ベルナルド先生よりも、トマス先生の方が得体の知れない怖さがある。
笑顔なのに冷気がビュービュー吹いているみたいだ。バートが凍りそうだ。
笑いながらも手を差し伸べて落とし穴から出してやっているベルナルド先生が優しく見える。
「なるほどな……」
メルフィスは苦笑いして納得する。
「うへっ!」
「ぎゃっ!」
あちこちで生徒の悲鳴が聞こえる……。
ドシンッと落とし穴に落ちる音も。
この課題を考えたトマス先生もなかなか鬼畜な人だ。
俺はどうするか……俺の魔法の発動時間じゃどう考えても逃げられてしまう。魔法陣を使ったふりでもしてやってしまおうか?
いや、だめだ。俺は普通の魔法使いになるんだ。
大体の自分の魔法の発動時間は覚えている。
誤差を計算して先に魔法を発動してみようか。
そっと草に近付いてから魔法陣に魔力を通す。
もうすぐ発動すると思った所で草に触れた。
ズボッと飛び出して走った所に魔法が発動した。タイミングはバッチリだった。
けれど、逃げた方角が計算した方向と微妙にずれていた。軌道修正するも、バートと同じように球根に直撃した。
球根は、倒れもせずに赤くなったまま走って逃げた。
あ、やばい! ──と思った瞬間には落とし穴に落下だ。
「わっ!」
ドシンッと穴の底で尻餅をついた。
「いててて……」
あの球根野郎……絶対泣かす。
◆◇◆
そうして、やっとの事で課題をクリアしたのは、授業が終わるギリギリで服も顔も泥だらけだった。
少しでもついた泥を払う音があちこちで聞こえる。
「みなさん、ご苦労様でした。薬作るのって大変ですよね」
ボロボロの生徒達を見回しながら笑顔でいられるトマス先生にみんな引いている。
「だからこそ、魔法使いが作る薬は価値があるんです。こうやって苦労している魔法使いがいなければ、薬が無くなってしまいます。薬師は大事な仕事です。薬師を目指す人がいるのならいつでも相談に乗りますからね」
ここの先生は鬼畜だけれど、ちゃんと先生として尊敬できると思う。
何人かはきっと薬師を目指すんだろう。
学院に戻って来た。
みんなはやはり疲れていたようで、すぐに寮へ戻っていく。
「ディノ、大丈夫か?」
心配そうに覗き込んできたメルフィスに笑顔を向ける。
「大丈夫です」
こんな事で負けん!
でも、疲れたから……少しだけ甘えたくなった。
「僕は少し行くところがあるので、メルフィス達は先に寮に戻って下さい」
エーベルトとケフィンにも笑顔を向けた。
「え? どこへ?」
「おい、ディノ!?」
「夕食前には戻りますからぁ──!」
メルフィス達と別れて学院内にある森の方へ足を向けた。
いる? いない? やっぱりいる?
ドキドキとしながら思い出の場所に行けば、リンゼイはそこにいた。座って景色を眺めていた。
やった! いた! 後ろ姿を見ただけで嬉しくなる。
「リンゼイ先生」
名前を呼べば、振り向いて笑顔を向けてくれた。
「ふふっ。すごい格好だね」
俺は全身泥だらけだった。
「あ! いや、だって大変だったんですから……」
「おいで」
誘われるままリンゼイの隣に座り込む。
「膝を貸してあげるから横になって」
「えっ! でも──」
「疲れているんだろう? 遠慮しないで」
胡座をかいたリンゼイは、太ももをポンポンと叩く。
迷ったけれど、エルドの時は良く膝を貸してもらってゴロゴロしていたので懐かしい。
そこに遠慮がちに頭を乗せた。
リンゼイは、俺みたいな生徒でも優しくしてくれる。
そこでふと疑問が湧く。
「リンゼイ先生は、他の生徒でもこうやって膝を貸したりするんですか?」
「状況によるよ。貧血で倒れた生徒がいたら貸すかもしれない」
それは、別に俺じゃなくてもしてあげるって事か……胸がもやっとする。
俺以外にするな、なんて言える立場じゃない。
くそ……聞くんじゃなかった。
「今日はもう授業は終わりですか?」
「うん。二年生は課外授業だっただろう。三年生と一年生の授業は午前中に終わったからね。今日はそれほど仕事がなかったんだ」
「そうなんですね」
ここに来ること自体を避けていたのに、リンゼイに会えるかもしれないと思っただけでまたここに来てしまった。
実際にこうやって会えて嬉しく思う。
リンゼイの手が解けかけていた三つ編みを解いて俺の髪を撫でる。
気持ちいい──いつもこうやって髪を撫でてくれた。
甘えちゃいけない……そう思うけれど、この場所が俺の疲れを吹き飛ばす。
「寝ちゃいそうです……」
「少し寝るといいよ。夕食前に起こしてあげるから」
リンゼイの優しい手のひらに擦り寄れば、優しく微笑んでくれた。
学院の門の前に集まっていた。
薬学のトマス先生は、柔らかい笑顔で俺たちの前に立っていた。
「今日は、薬剤の材料を取りに行ってもらおうと思います。外出許可はもう出ているので、手渡した魔法陣だけ持ってきて下さい」
引率は、トマス先生の他にベルナルド先生もいた。
今日はリンゼイがいないくて残念なようなホッとしているような……。
リンゼイは、あれ以来、目が合うと優しく微笑んでくれたりして照れ臭い。
そのたびにドキドキする……心臓は正直だ。
「それじゃあ、学院の裏手にある魔法使いの森に入るので、迷子にならないようについて来て下さいね」
トマス先生の後について行けば、それほど時間がかからずに魔法使いの森にやってきた。
ここは一般市民は立ち入り禁止だけれど、魔法使いなら全員が入れるような森だ。
しばらく歩けばトマス先生は、森の中で足を止めた。
「ここら一体に生えている『急がば走り草』を取ってもらいます。お手本を見せるから、よく見ておいてね」
トマス先生は、地面から三十センチぐらいの細長い葉がたくさん生えた草を見つけた。
魔法陣を用意して構えてから、トマス先生はそっと手を伸ばして草に触れた。
その途端に草の方が勝手にズボッと土から抜けた。
抜けた部分は、人参の細い部分が二股に分かれている形だった。
色は茶色で、そのままシュタッと二本足で立ったと思ったら素早く走って逃げた。長い緑の髪を靡かせて走っていく人みたいだ。
『急がば走り草』──もとい『走り草』は、草に触れると名前の通りに球根が走って逃げる。
しかもそこそこ速い。びっくりして逃げる猫ぐらい速くダッシュする。
そこで、トマス先生が魔法を使った。
ごく小規模な風魔法で、かまいたちみたいな風が『走り草』の上の緑の部分の草を刈った。
球根はハゲになると、そのままどこかへ走り去って行く。
また落ち着く場所を探して土に潜ると、数日で刈られた草を伸ばすのだ。
トマス先生が刈った草を拾ってみんなに見せた。
生えている時と違ってツヤツヤしているように見える。
「『走り草』は、走らせると質が良くなるよ。色んな薬に使えるけど、増強剤ならその効果もアップします。逃がして切る。これを君達にもやってもらいます。簡単そうだったでしょう? さぁ、やってごらん」
トマス先生は笑顔で言っているけれど、そう簡単にいかないと思う……。
メルフィスがやっている所をチラリと見る。
近付いて草に触れた。すると、さっきと同じようにズボッと抜けて走り出す。
メルフィスが魔法で上の草を刈った。ハゲの球根はそのまま逃げて、メルフィスは刈った草を回収する。
メルフィスはどこまでも器用で優秀なやつだ。
今回ばかりは憎らしい。
「メルフィスは、魔法のコントロールが上手くていいですね」
「どうしてだ?」
「ほら、他の人を見て下さい」
メルフィスが視線を向けた先には、同級生のバートがいた。
バートが草に触れて魔法を使う。
「あっ!」
バートが発動した魔法が球根に直撃した。
真っ二つに切れる事はなかったけれど、ぶっ倒れた球根は茶色から赤くなった。
すると、バートの足元に落とし穴が──。
「うわっ!」
ズドンッと落とし穴に落ちたバートに注目が集まる。
それほど深くはないけれど、一人で出るのがやっとぐらいの穴だった。
その隙に赤い球根は立ち上がってダッシュで逃げた。
ベルナルド先生が近付いて楽しそうにバートを見下ろす。
「おーおー。早速やったな。『走り草』はな、こう見えて魔物の一種だ。反撃しないとは言ってないからな」
出た……ベルナルド先生の鬼畜授業。笑い声が実に楽しそうだ。
「トマス先生が教えて下さいよ!」
バートの抗議にトマス先生はニッコリ笑顔で言った。
「なぜ? 最初から教えていたとして、君たちの魔法の技術が変わるとでも?」
「…………変わり……ません」
怖い……! ベルナルド先生よりも、トマス先生の方が得体の知れない怖さがある。
笑顔なのに冷気がビュービュー吹いているみたいだ。バートが凍りそうだ。
笑いながらも手を差し伸べて落とし穴から出してやっているベルナルド先生が優しく見える。
「なるほどな……」
メルフィスは苦笑いして納得する。
「うへっ!」
「ぎゃっ!」
あちこちで生徒の悲鳴が聞こえる……。
ドシンッと落とし穴に落ちる音も。
この課題を考えたトマス先生もなかなか鬼畜な人だ。
俺はどうするか……俺の魔法の発動時間じゃどう考えても逃げられてしまう。魔法陣を使ったふりでもしてやってしまおうか?
いや、だめだ。俺は普通の魔法使いになるんだ。
大体の自分の魔法の発動時間は覚えている。
誤差を計算して先に魔法を発動してみようか。
そっと草に近付いてから魔法陣に魔力を通す。
もうすぐ発動すると思った所で草に触れた。
ズボッと飛び出して走った所に魔法が発動した。タイミングはバッチリだった。
けれど、逃げた方角が計算した方向と微妙にずれていた。軌道修正するも、バートと同じように球根に直撃した。
球根は、倒れもせずに赤くなったまま走って逃げた。
あ、やばい! ──と思った瞬間には落とし穴に落下だ。
「わっ!」
ドシンッと穴の底で尻餅をついた。
「いててて……」
あの球根野郎……絶対泣かす。
◆◇◆
そうして、やっとの事で課題をクリアしたのは、授業が終わるギリギリで服も顔も泥だらけだった。
少しでもついた泥を払う音があちこちで聞こえる。
「みなさん、ご苦労様でした。薬作るのって大変ですよね」
ボロボロの生徒達を見回しながら笑顔でいられるトマス先生にみんな引いている。
「だからこそ、魔法使いが作る薬は価値があるんです。こうやって苦労している魔法使いがいなければ、薬が無くなってしまいます。薬師は大事な仕事です。薬師を目指す人がいるのならいつでも相談に乗りますからね」
ここの先生は鬼畜だけれど、ちゃんと先生として尊敬できると思う。
何人かはきっと薬師を目指すんだろう。
学院に戻って来た。
みんなはやはり疲れていたようで、すぐに寮へ戻っていく。
「ディノ、大丈夫か?」
心配そうに覗き込んできたメルフィスに笑顔を向ける。
「大丈夫です」
こんな事で負けん!
でも、疲れたから……少しだけ甘えたくなった。
「僕は少し行くところがあるので、メルフィス達は先に寮に戻って下さい」
エーベルトとケフィンにも笑顔を向けた。
「え? どこへ?」
「おい、ディノ!?」
「夕食前には戻りますからぁ──!」
メルフィス達と別れて学院内にある森の方へ足を向けた。
いる? いない? やっぱりいる?
ドキドキとしながら思い出の場所に行けば、リンゼイはそこにいた。座って景色を眺めていた。
やった! いた! 後ろ姿を見ただけで嬉しくなる。
「リンゼイ先生」
名前を呼べば、振り向いて笑顔を向けてくれた。
「ふふっ。すごい格好だね」
俺は全身泥だらけだった。
「あ! いや、だって大変だったんですから……」
「おいで」
誘われるままリンゼイの隣に座り込む。
「膝を貸してあげるから横になって」
「えっ! でも──」
「疲れているんだろう? 遠慮しないで」
胡座をかいたリンゼイは、太ももをポンポンと叩く。
迷ったけれど、エルドの時は良く膝を貸してもらってゴロゴロしていたので懐かしい。
そこに遠慮がちに頭を乗せた。
リンゼイは、俺みたいな生徒でも優しくしてくれる。
そこでふと疑問が湧く。
「リンゼイ先生は、他の生徒でもこうやって膝を貸したりするんですか?」
「状況によるよ。貧血で倒れた生徒がいたら貸すかもしれない」
それは、別に俺じゃなくてもしてあげるって事か……胸がもやっとする。
俺以外にするな、なんて言える立場じゃない。
くそ……聞くんじゃなかった。
「今日はもう授業は終わりですか?」
「うん。二年生は課外授業だっただろう。三年生と一年生の授業は午前中に終わったからね。今日はそれほど仕事がなかったんだ」
「そうなんですね」
ここに来ること自体を避けていたのに、リンゼイに会えるかもしれないと思っただけでまたここに来てしまった。
実際にこうやって会えて嬉しく思う。
リンゼイの手が解けかけていた三つ編みを解いて俺の髪を撫でる。
気持ちいい──いつもこうやって髪を撫でてくれた。
甘えちゃいけない……そう思うけれど、この場所が俺の疲れを吹き飛ばす。
「寝ちゃいそうです……」
「少し寝るといいよ。夕食前に起こしてあげるから」
リンゼイの優しい手のひらに擦り寄れば、優しく微笑んでくれた。
25
あなたにおすすめの小説
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【完結】あなたのいない、この異世界で。
Mhiro
BL
「……僕、大人になったよ。だから……もう、───いいよね?」
最愛の人に先立たれて3年。今だ悲しみから立ち直れず、耐えられなくなった結(ゆい)はその生涯を終えようとする。しかし、次に目が覚めたのは、生命を見守る大樹がそびえ立つ異世界だった。
そこで亡き恋人の面影を持つ青年・ルークと出会う。
亡き恋人への想いを抱えながらも、優しく寄り添ってくれるルークに少しずつ惹かれていく結。そんなある日、ある出来事をきっかけに、彼から想いを告げられる。
「忘れる必要なんてない。誰かを想うユイを、俺はまるごと受け止めたい」
ルークの告白を受け入れ、幸せな日々を送る結だったが、それは突然終わりを迎える。
彼が成人を迎えたら一緒に村を出ようと約束を交わし、旅立つ準備を進めていた矢先、結は別の女性と口づけを交わすルークの姿を目撃してしまう。
悲しみの中で立ち止まっていた心が、異世界での出会いをきっかけに再び動き出す、救済の物語。
※センシティブな表現のある回は「*」が付いてますので、閲覧にはご注意ください。
ストーリーはゆっくり展開していきます。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完結】最初で最後の恋をしましょう
関鷹親
BL
家族に搾取され続けたフェリチアーノはある日、搾取される事に疲れはて、ついに家族を捨てる決意をする。
そんな中訪れた夜会で、第四王子であるテオドールに出会い意気投合。
恋愛を知らない二人は、利害の一致から期間限定で恋人同士のふりをすることに。
交流をしていく中で、二人は本当の恋に落ちていく。
《ワンコ系王子×幸薄美人》
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる