大魔法使いは二度目の人生を〝普通〟に楽しみたい

おみなしづき

文字の大きさ
74 / 77
番外編

二人の事 マベル視点

 入学試験で一番目立っていた男、エルド・クリスティア。
 金髪に赤い瞳で見た目も良い男だった。
 それだけで気に入らなかった。

 僕もそれなりに魔法使いは向いていると思っていた。
 それを頭の上を飛び越えるように通り過ぎた男は、クラスの中で浮いていた。
 エルドと同級生だった人はみんな不幸だった。
 どれだけ頑張ってもエルドには遠く及ばず、学院を去る者も少なくなかった。
 エルドを妬む事……そうやって自我を肯定しなければいけないほど、この学年はすさんでいた。

『マベルはすごいね。私の想像できない魔法陣を思い付くんだ』

 そんな中で、特殊だったのはリンゼイ・フレーテスという男だった。
 リンゼイは、エルドだけではなく、自分より優れた人物を褒められる人格者だったと思う。
 すごいと思ったらすごいと言う。
 先生すら褒めるという単純な行為を忘れている中で、素直な感想をぶつけてくるリンゼイに同級生のみんなは救われていた。

『また《優良》をもらったのかい? マベルなら、四つ星だっていけるね』
『そ、そうですかね……』

 僕も例外ではなかった。
 リンゼイに褒められる事で意欲が湧いた。
 そのうちに、リンゼイの笑顔を見る為に頑張るようになっていた。

『リンゼイ! 君も《優良》をもらったんですね!』

 僕の言葉にリンゼイは、嬉しそうに笑った。その笑顔が眩しかった。
 僕と一緒に城の魔法使いにならないだろうか?
 四つ星が必須の城の魔法使いだけれど、リンゼイがその気なら、一緒になれると思った。
 けれど、リンゼイの言葉を聞いてその言葉を飲み込んだ。

『これも全部エルドのおかげなんだ』

 エルド? なぜエルドが?
 僕の知らないところでエルドとリンゼイが関わっていたという事に、胸が押しつぶされそうな感覚を味わった。
 そこで気付いてしまった。
 僕は、リンゼイに特別な感情を抱いてしまっていたようだ。

 リンゼイの眩しいぐらいの笑顔に救われていたはずなのに、その時の笑顔を見たくなかった。
 僕は、エルドに嫉妬した。
 エルドには、見た目も魔法も敵わない。そんな相手に僕はどうやっても勝てる気がしなかった。
 だから、リンゼイはただの同級生だと自分に言い聞かせる事で自分を慰めた。

『聞いたか? あの話』
『ああ……【冷酷無慈悲な悪魔】の事だろ?』

 そんな噂が囁かれるようになった頃、リンゼイは、ほとんど教室にいなかった。
 授業が終わればすぐにどこかへ行ってしまうようになったリンゼイを遠くから見つめていた。

 卒業が近付くにつれて、リンゼイともう話せなくなると思ったら、もっと色んな話をしたくなった。

『リンゼイは、卒業したらどうするのですか?』
家政夫かせいふ……かな』

 苦笑いするリンゼイに驚く。

『なぜですか!? あなたなら、僕の助手だってできるのに!』
『城の魔法使いの助手? それもいいかもね』
『だったら──っ』
『ごめんね。私はエルドと一緒に居たいんだ』

 迷いなんて一つもない。
 リンゼイのそんな言葉に胸の奥をガリッと引っ掻かれたような気がした。
 卒業して会わなくなったら、きっと僕のことなんて忘れてしまうのだろう。
 そんなのは嫌だった。

 リンゼイは、エルドと一緒に暮らさなかった。
 僕はそれを喜んでいた。
 何か理由をつけては家を訪ねて、リンゼイに時々会いに行った。

『城の仕事はどう?』

 そうやって優しく微笑んで、僕の事を気にかけてくれるだけで嬉しかった。

『先輩と仲良くなれましたよ(主に体で)』
『それは良かったね。マベルは誰とでも仲良くなれるからね』

 一番仲良くなりたい人の一番にはなれないけれど──。
 僕は、それでも良かった。リンゼイの笑顔が見れればそれで良かった。

『リンゼイ、やっぱり僕の助手をしませんか?』

 そして、時々思い出したように問いかけてみる。
 返事はいつもノーだった。
 それでも、僕の中でリンゼイの存在は癒しだったんだと思う。

 城の魔法使いになったばかりの時に、ルーベンス様の臣下であるオーガストに魔力をなくす魔法陣を開発して欲しいと頼まれた。
 自分が普通の魔法使いでは思いつかない魔法陣を作ったなら、認められるような気がしていた。
 特にリンゼイに話したら喜んでくれるかもしれないと思っていた。

 魔法陣が出来上がった時、知らない家の出入り口にその陣を描かされた。
 その次の日、同僚からエルドの訃報を聞かされる。

『もう一度……言って下さい……』
『エルドが死んだ……その場にいたみんなが確認している』

 エルドが死んだ? あの殺しても死ななそうな男がなぜ?
 リンゼイは大丈夫なんだろうか?

 気にしてはいつつも、僕は身動きが取れずにいた。そして、数日後に戸惑う事になる。

『エルドの魔道具を回収するんですか?』

 城の魔法使いが数人でその場へ行くという。
 そこで驚くべき事実を知る。
 その家は、僕が魔法陣を描いた家だった。僕が描いた魔法陣は消されていて、家はボロボロだった。
 ここで何があったのか……。
 まさかとは思った。僕は知らなかったとはいえ、エルドの死に加担した事になるんだろうか……?

『お願いだから、やめてくれ!』

 そこで、リンゼイの叫ぶ声を聞いて我に返る。
 先に行っていた城の魔法使いや騎士たちは、エルドの魔道具を回収するのにリンゼイの抵抗にあっていた。

『彼、あまり邪魔するようなら、反逆罪で牢にでも入れますか?』
『そうだな。エルドの知り合いだか知らないが、王家に逆らうとはな』

 指示を出そうとした上役を止めて、手を挙げた。

『僕は、彼とも同級生なんです。多少強引にでも僕が説得します。なので、厳しく当たるのはやめて下さい』
『それなら、お前に頼む』

 リンゼイの前に立てば、僕ですら睨んできた。
 リンゼイにとって僕は──エルドの遺品を奪う敵。
 この時ほど、城の魔法使いである事を呪った事はない。それと同じぐらい城の魔法使いで良かったとも思った。どうやっても彼を守りたかった。

『国王陛下でも、なぜそんな勝手な事ができるんだ!』
『リンゼイ……邪魔をしないで下さい。反逆罪になります。僕はあなたを捕らえたくない』

 会話のやり取りをするうちに、私情が入ってしまう。

『捕らえるなり好きにするといい! だから、エルドの研究をそのままにしておいてくれっ……!』

 そこまで彼が好きなのか……その想いは、僕の心を黒く染める。

『──エルドは、リンゼイが捕まることを望んでいるとは思えません』

 リンゼイが初めて口籠もった。
 エルドに頼りたくなかったのに、エルドを利用した。
 そうすれば、リンゼイは諦めると僕は知っていた。
 リンゼイの歪められた顔に心が痛む。

『リンゼイはエルドの魔法陣に守られていたらしいですね。エルドが必死で守ったあなたを、僕は捕らえたくないんです』

 僕は、とことんエルドには敵わなかった。何も通さない結界を何時間も張り続けるなんて、エルド以外に不可能だ。

 捕らえたくないのは本心だ。牢になんて入れさせない。
 抵抗されないように周りの人に指示を出しながら、床に這いつくばって泣くリンゼイを見て胸が張り裂けそうだった。

 リンゼイはもう僕を見なかった。

 僕には、そういう守り方でしかリンゼイを守れなかった──。

     ◆◇◆

 城に戻ると、オーガストの所へ行って彼に詰め寄った。

『オーガスト……あの魔法陣は……エルドに使ったのですか?』
『お前が知る必要はない』
『ちょ、ちょっと! 話を──』

 何度か聞いても、全く取り合ってもらえず、エルドの死の真相を知ることはできなかった。
 これでは、リンゼイに会わす顔がない。
 そう思いつつも、そのうちにリンゼイの事が心配で、家を訪ねた。

 最初の一回目は、ドアを開けてはくれた。

『リンゼイ……体調はどうですか……?』
『…………』

 リンゼイは、何も喋ってくれなかった。
 僕をいない存在かのように、視線は合わなかった。
 影が差した暗い横顔に、それでも懸命に話しかけた。
 そして、リンゼイは最後に一言だけ囁いた。

『マベル……私は大丈夫だから、もう来ないでくれ……』

 そう言って、ドアを閉めると鍵を掛けられた。
 それ以降、何度名前を呼んでも扉を開けてはくれなかった。

 このままでは、リンゼイはエルドの後を追うんじゃないかと思うほど、リンゼイは生きる気力がなかった。
 笑う事のなくなったリンゼイをどうにかして支えたかった。
 何度か訪ねては、会ってももらえずに帰された。
 それでも返事があれば、今日も生きていてくれたと安心した。

『帰ってくれ……! 一人にしておいてくれ……っ!』

 何をしても、僕ではダメだった──。

 エルドの魔道具は、どれも素晴らしいものばかりだった。
 中途半端な作りかけも、使い方のわからない物も、憎らしいほどに尊敬に値した。
 そのうちにエルドの魔道具を見ていて思い立つ。

『エルドの魔道具は僕が預かっています。魔道具について知っている事を教えてくれたら、リンゼイに見せてあげてもいいですよ』

 だから、リンゼイの顔を見せてほしい。

『エルドの魔道具……』

 エルドの名前を出せば、リンゼイは僕に反応してくれると思っていた。
 そんなリンゼイを僕は残酷だと思った。
 それ以上に、こんな状態になるほどリンゼイを追い詰めているエルドが憎かった。
 死んでいなかったら、ぶん殴ってでもここに連れてきたかった。

     ◆◇◆

「ディノ・バスカルディ。僕はリンゼイと話したいんです」

 出張のお土産を持って、二人の家を訪ねては、ディノに邪魔される。

「二人きりにするわけないだろう! お前は前科持ちなんだからな!」

 リンゼイが僕を抱いてくれるなんて思っていない。
 ただ僕は、彼を慰めたかった。
 エルドの代わりでもいいと思うほどに──。

「リンゼイ、ケンカしたらいつでも来て下さいね。僕がたっぷり慰めてあげますよ」
「ケンカなんかするか」

 またディノに邪魔された。

「だから、僕はリンゼイと話したいんですっ!」
「ふふっ。二人とも落ち着いてお茶でも飲んだら?」

 リンゼイが、睨み合う僕達に笑顔でお茶をいれてくれる。
 エルドは大嫌いだ。今でも殴りたい。けれど、リンゼイがこんな笑顔を向けてくれるようになったのは、間違いなくエルドのおかげだ。
 私ではこんな笑顔にさせてやる事はできない。

「リンゼイ、やっぱり僕の助手になりませんか?」
「ごめんね。私は、教師の仕事が好きだから」

 僕は、リンゼイに断られるとわかっていても、今でも同じ質問を繰り返す。

 いつかイエスと言ってもらえるほんの僅かな奇跡に想いを託して──。
感想 4

あなたにおすすめの小説

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

側妻になった男の僕。

selen
BL
国王と平民による禁断の主従らぶ。。を書くつもりです(⌒▽⌒)よかったらみてね☆☆

神子は二度、姿を現す

江多之折(エタノール)
BL
1/7外伝含め完結 ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。 死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが 神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。 戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。 王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。 ※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。 描写はキスまでの全年齢BL

転生?憑依? 中身おっさんの俺は異世界で無双しない。ただし予想の斜め上は行く!

くすのき
BL
最初に謝っておきます! 漬物業界の方、マジすまぬ。 &本編完結、番外編も! この話は――三十路の男が、ある日突然、ラシェル・フォン・セウグとして異世界におりたち、ひょんな事から助けた8歳の双子と婚約して、ゴ◯チュウもどきから授かった力で回復薬(漬物味)を作って、なんか頑張るコメディーBLです!

あなたの番になれたなら

ノガケ雛
BL
皇太子──リオール・エイリーク・エーヴェルは生まれて間もなく第二の性がアルファだとわかり、次期国王として期待されていた。 王族の仕来りで十歳を迎えるその年から、半年に一度訓練と称してオメガが用意され、伽をする。 そしてその訓練で出会ったオメガのアスカに恋に落ちたリオールは、番になってくれと願い出るのだが──。 表紙は七節エカ様です。 【登場人物】 ✤リオール・エイリーク・エーヴェル  14歳 α  エーヴェル国皇太子 ✤アスカ  18歳 Ω  エーヴェル国の平民

マリオネットが、糸を断つ時。

せんぷう
BL
 異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。  オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。  第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。  そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。 『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』  金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。 『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!  許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』  そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。  王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。 『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』 『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』 『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』  しかし、オレは彼に拾われた。  どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。  気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!  しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?  スラム出身、第十一王子の守護魔導師。  これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。 ※BL作品 恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。 .

【完結。一気読みできます!】悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!

はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。 本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる…… そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。 いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか? そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。 ……いや、違う! そうじゃない!! 悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!! 

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。