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その後の私たち
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―――― 一年後
「クロエ!開けてくれ!」
扉を叩きながら叫ぶ、ニコラス様の悲痛な声が聞こえる。
「スタン様ったら、目を離しやがったな」
シンシアの低い声が枕元で聞こえ、思わずぎょっとする。
「はっ、はっ、はっ、あと、少し、って、はっ」
「分かりました!伝えます!」
シンシアが助産師の横を駆け抜け、扉の前で大声で叫ぶ。
「スタン様!もう少し真面目に取り押さえていてくださいよ!」
違うわ、シンシア。あと少しで産まれると伝えて欲しかったのよ。
「サボってねーぞ。便所行ってる間に縄抜けしやがったんだよ。後は任せとけって」
「僕が自分で取り上げるんだ!スタン邪魔するな!」
「お前が邪魔なんだよ。ちょーっと本を読んだからって、助産師でもねーのにしゃしゃり出ようとするんじゃねぇよ」
ドタバタとした音の後、静かになったかと思ったら、屋敷中に聞こえるんじゃないかと言うほどの大声が轟いた。
「クロエの秘部は何度も見たし触った!だからどの穴から産まれるか僕が一番詳しいんだーーっ!」
「「「……」」」
ニコラス様のとんでもない叫び声で力が抜けたのが良かったのか、
「おぎゃーおぎゃー」
……よかった、これでニコラス様が静かになるわ。
―――― 五年後
「ママ!シドとケーキ食べて来ていい?」
「いいわよ。仲良く食べるのよ」
「分かってるよ!私もうお姉さんなんだから」
五年前、指笛の鳴り響く中、伯爵領の美しい教会で挙式をした。
親戚の皆さまはランドルフ様の挙式後も伯爵領に留まって、私たちの到着を待っていてくれた。
もちろんいつ私たちが到着するか賭けをしながら。
結婚式の後も私たちは伯爵領に住み続け、一男一女に恵まれた。
「最近、コゼットが冷たいんだ。この前もパパ臭いって言われたんだ。小さなマーガレットかと思ったよ」
長女のコゼットは見た目こそ私に瓜二つだが、鼻に皺を寄せてニコラスに入浴を促す姿は、マーガレット様とダブって見える。
もちろん義父の土汚れやニコラス様の入浴も厳しく取り締まっている。
外見が私そっくりのコゼットを目に入れても痛くないほど可愛がっているニコラス様は娘に冷たくされるとすぐにへこんでしまう。
元々コゼットはおませさんだけど、弟が産まれてからはさらに大人びたことを言うようになった気がするわ。
「二日間お風呂に入らなかったからですよ」
「領地の見回りに行ってたからだよ!一秒でも早く愛しい家族に会いたくて、風呂に入る時間も惜しんで帰って来たのに、コゼットは鼻に皺を寄せて僕のキスを避けたんだぞ」
ニコラス様に抱っこされウトウトしている幼い子のふっくらとした頬をそっと撫でる。
「この子は外も中もニコラス様にそっくりよね。将来が心配だわ」
私たちの二番目の子としてとして生まれたこの子は、植物に囲まれた玄関ホールがお気に入りで、どんなに泣いていても玄関ホールに行くと泣き止み、ハイハイが出来るようになると私や乳母の目を盗み玄関ホールでパジャマを脱ぎ捨て眠っているのだ。玄関ホールで全裸で眠る将来が想像できる。
「クロエまでひどいな!」
ニコラス様のミニチュア版の息子は、マーガレット様の誕生日会に集まった多くの女性陣を魅了して、さっきまで交代で抱っこされ可愛がられていた。
本人は美人に抱っこされても無表情でお気に入りの絵本を眺めていたけど。
「ニコラス様に似て美男子だからモテ過ぎて心配と言う意味よ」
どうか朝起きた時にパンツを穿いていられる大人に育ってくれますように……。
ダンスホールを見渡して、私とそっくりの赤交じりの金の髪を探すと、ランドルフ様のご長男のシドと仲良くケーキを食べている。
アリー様の所は二人の男児に恵まれ、三人目を懐妊中だ。お互いに行き来をしながら、仲良く子育てを助け合っている。
「それって僕がモテるから心配ってことだよね。嫉妬かい?」
ニコラス様を見上げる。今も恐ろしい程若く見えるが、五年間よく笑っていたので、やっと目じりに皺を作ることに成功した。
この皺が幸せの証のようで、嬉しくて愛おしい。
「五年間で人の気持ちがよくわかるようになりましたよね。でも分かり過ぎです」
「毎日クロエの気持ちを知ろうとしていたから鍛えられたんだな。成長したってことだ」
ニコラス様は結婚してから自室に閉じこもることは無くなったけれど、今度は私の顔が見えないと落ち着かなくなってしまった。
ちょっと席を外す時でも、仕事を中断してついてくる姿に、義父からはニコラスはカルガモの子のようになってしまったと言われている。
「あんまり調子に乗るとこれが出ますよ」
マーガレット様から結婚祝いに一ダースの扇子を頂いた。その後も結婚記念日には毎年新しい扇子が届く。
幸い本来の役目通り扇ぐ以外に使ったことは無いが、見せるだけでも十分役に立っている。
「それだけは勘弁してくれ。五年経ってもペニスを打たれたトラウマが消えないんだ」
コゼットがケーキに夢中なのを確認した後、ニコラス様をカーテンの影に引きずり込んでキスをした――――
「コゼット、ケーキは美味しい?」
「マーガレットおばさま!お誕生日おめでとうございます。メイシーおばあちゃまもお元気そうでよかったです」
「コゼットはすっかりお姉さんになったわねぇ。ニコラスがもっと甘えて欲しいと言ってたわよ。たまには親孝行と思って我が儘を言ったら?」
メイシーおばあちゃまはそう言うけど、パパはちょっと変なんだもの。甘やかしてくれるパパのことも、綺麗でしっかりもののママのことも大好きだけど……やっぱりパパは変。
「ツリーハウスに椅子が欲しいって言ったら裏庭に家を建てようとしたの。だからパパには何もおねだりしない事にしているの」
「お前の父さんは、僕の父さんより変わっているな」
一緒にケーキを食べてた従兄弟のシドに言われる。
「シド、パパは私が結婚する時は号泣すると思うわ」
「ん?僕に関係ある?」
シドにニヤリと笑いかけていたから、頭上で大人二人が目を合わせたことに気が付かなかった。
「コゼット、アルバンに新しい女の子のお友達を作ってあげたいのだけどどの子と仲良くなれそう?」
アルバンはマーガレットおばさまの子供で私にとっては大きな従兄弟のお兄ちゃんだ。
アルバンお兄ちゃんと仲良くなれそうな人……アリーおばさまに失恋したのは子供の私でも知っている。
アリーおばさまと顔を合わす度、ランドルフおじさんと別れないのか聞いているんだもの。
アルバンお兄ちゃんには幸せになって欲しいし、お兄ちゃんとランドルフおじさんの言い合いはそろそろ飽きた。
会場を見渡しながら、私とシドのようにセットになる人を探す。言葉では説明出来ないけど、私とシドはセットだと感じる。
アルバンお兄ちゃんとセットの人が見つからなくて、首を横に振ろうとした時、扉から可愛らしい女性が入ってきた。
薄いオレンジ色のクリームが乗ったケーキ指さす。
「このクリームと同じ色のドレスの人。あの人がアルバンお兄ちゃんとセットだよ」
「確定よ」
「間違いないわ」
「コゼット?セットってなんだよ」
だからこの感覚を説明出来ないんだってば。
半年前、眠れなくて夜中に部屋を抜け出して家の中でお散歩をしていた時、泣いているお姉さんに会った。
体がスケスケで変なお姉さんだったけど怖くはなかった。パパと同じ髪と瞳の色だったし。
「なんで泣いてるの?私に何かできる?」
ママから困っている人がいたら手を差し伸べなさいと言われている。泣いてる人は困っている人でしょ?
「……貴女私が見えるのね?やっと来たわ!待っていたのよ。だって幽霊らしく泣き続けるのも体力使うでしょ?そうだ!メイシーとマーガレットはお元気?」
泣き止んだお姉さんは意外と気さくでおしゃべりだった。
お姉さんは、結婚する前に好きな人が戦争で死んでしまって悲しいんだって。もっと早く好きだと気が付いていたら結婚できたのにって言ってた。
「天国でその人が待っているんじゃないの?」
「あらやだ。普段は天国で二人で幸せに暮らしているのよぉ。死んだあと向こうで結婚したの。うふふっ、独身で通した甲斐があったわよ。でもね、上で毎日ラブラブで過ごしているのに、この家に女の子が産まれると降りて来ないと落ち着かなくなるのよぉ」
どうやら、生きている間に好きな人が恋し過ぎてこの家に念を残し過ぎちゃったみたいなの。自業自得だから誰にも文句言えないとケラケラ笑っている。
「あらそろそろ夜明けだわ。天国に帰らなきゃ。ダーリンが首を長くして待っているに違いないわ。最後にあなたたちが幸せな結婚が出来るようにおまじないを掛けてあげるわね」
と、おでこにキスした後、ウインクして空へと消えて行った。
あの後から、パパとママがセットだと分かるようになった。
それにシドを見て、シドが私のセットだと分かった。
アルバンお兄ちゃんもあのオレンジのドレスの人とセットだわ。
「私の時より早かったわね」
「あのお姉さんが、早く旦那さんの所に帰りたいから私に聞こえるように頑張って大声で泣いたって言ってたよ」
「幽霊のくせにせっかちね。私が死んだらタイミングの重要性を教えてあげなくちゃ」
「なぁ、何の話?幽霊ってどういうこと?」
「「シドは関係ないわ」」
「ちぇっ!」
【ママ、私が産まれた時の事を尋ねると「あなたはお利口だったわ。あなたはね……」って言いながら、なぜため息をつくの?】
「クロエ!開けてくれ!」
扉を叩きながら叫ぶ、ニコラス様の悲痛な声が聞こえる。
「スタン様ったら、目を離しやがったな」
シンシアの低い声が枕元で聞こえ、思わずぎょっとする。
「はっ、はっ、はっ、あと、少し、って、はっ」
「分かりました!伝えます!」
シンシアが助産師の横を駆け抜け、扉の前で大声で叫ぶ。
「スタン様!もう少し真面目に取り押さえていてくださいよ!」
違うわ、シンシア。あと少しで産まれると伝えて欲しかったのよ。
「サボってねーぞ。便所行ってる間に縄抜けしやがったんだよ。後は任せとけって」
「僕が自分で取り上げるんだ!スタン邪魔するな!」
「お前が邪魔なんだよ。ちょーっと本を読んだからって、助産師でもねーのにしゃしゃり出ようとするんじゃねぇよ」
ドタバタとした音の後、静かになったかと思ったら、屋敷中に聞こえるんじゃないかと言うほどの大声が轟いた。
「クロエの秘部は何度も見たし触った!だからどの穴から産まれるか僕が一番詳しいんだーーっ!」
「「「……」」」
ニコラス様のとんでもない叫び声で力が抜けたのが良かったのか、
「おぎゃーおぎゃー」
……よかった、これでニコラス様が静かになるわ。
―――― 五年後
「ママ!シドとケーキ食べて来ていい?」
「いいわよ。仲良く食べるのよ」
「分かってるよ!私もうお姉さんなんだから」
五年前、指笛の鳴り響く中、伯爵領の美しい教会で挙式をした。
親戚の皆さまはランドルフ様の挙式後も伯爵領に留まって、私たちの到着を待っていてくれた。
もちろんいつ私たちが到着するか賭けをしながら。
結婚式の後も私たちは伯爵領に住み続け、一男一女に恵まれた。
「最近、コゼットが冷たいんだ。この前もパパ臭いって言われたんだ。小さなマーガレットかと思ったよ」
長女のコゼットは見た目こそ私に瓜二つだが、鼻に皺を寄せてニコラスに入浴を促す姿は、マーガレット様とダブって見える。
もちろん義父の土汚れやニコラス様の入浴も厳しく取り締まっている。
外見が私そっくりのコゼットを目に入れても痛くないほど可愛がっているニコラス様は娘に冷たくされるとすぐにへこんでしまう。
元々コゼットはおませさんだけど、弟が産まれてからはさらに大人びたことを言うようになった気がするわ。
「二日間お風呂に入らなかったからですよ」
「領地の見回りに行ってたからだよ!一秒でも早く愛しい家族に会いたくて、風呂に入る時間も惜しんで帰って来たのに、コゼットは鼻に皺を寄せて僕のキスを避けたんだぞ」
ニコラス様に抱っこされウトウトしている幼い子のふっくらとした頬をそっと撫でる。
「この子は外も中もニコラス様にそっくりよね。将来が心配だわ」
私たちの二番目の子としてとして生まれたこの子は、植物に囲まれた玄関ホールがお気に入りで、どんなに泣いていても玄関ホールに行くと泣き止み、ハイハイが出来るようになると私や乳母の目を盗み玄関ホールでパジャマを脱ぎ捨て眠っているのだ。玄関ホールで全裸で眠る将来が想像できる。
「クロエまでひどいな!」
ニコラス様のミニチュア版の息子は、マーガレット様の誕生日会に集まった多くの女性陣を魅了して、さっきまで交代で抱っこされ可愛がられていた。
本人は美人に抱っこされても無表情でお気に入りの絵本を眺めていたけど。
「ニコラス様に似て美男子だからモテ過ぎて心配と言う意味よ」
どうか朝起きた時にパンツを穿いていられる大人に育ってくれますように……。
ダンスホールを見渡して、私とそっくりの赤交じりの金の髪を探すと、ランドルフ様のご長男のシドと仲良くケーキを食べている。
アリー様の所は二人の男児に恵まれ、三人目を懐妊中だ。お互いに行き来をしながら、仲良く子育てを助け合っている。
「それって僕がモテるから心配ってことだよね。嫉妬かい?」
ニコラス様を見上げる。今も恐ろしい程若く見えるが、五年間よく笑っていたので、やっと目じりに皺を作ることに成功した。
この皺が幸せの証のようで、嬉しくて愛おしい。
「五年間で人の気持ちがよくわかるようになりましたよね。でも分かり過ぎです」
「毎日クロエの気持ちを知ろうとしていたから鍛えられたんだな。成長したってことだ」
ニコラス様は結婚してから自室に閉じこもることは無くなったけれど、今度は私の顔が見えないと落ち着かなくなってしまった。
ちょっと席を外す時でも、仕事を中断してついてくる姿に、義父からはニコラスはカルガモの子のようになってしまったと言われている。
「あんまり調子に乗るとこれが出ますよ」
マーガレット様から結婚祝いに一ダースの扇子を頂いた。その後も結婚記念日には毎年新しい扇子が届く。
幸い本来の役目通り扇ぐ以外に使ったことは無いが、見せるだけでも十分役に立っている。
「それだけは勘弁してくれ。五年経ってもペニスを打たれたトラウマが消えないんだ」
コゼットがケーキに夢中なのを確認した後、ニコラス様をカーテンの影に引きずり込んでキスをした――――
「コゼット、ケーキは美味しい?」
「マーガレットおばさま!お誕生日おめでとうございます。メイシーおばあちゃまもお元気そうでよかったです」
「コゼットはすっかりお姉さんになったわねぇ。ニコラスがもっと甘えて欲しいと言ってたわよ。たまには親孝行と思って我が儘を言ったら?」
メイシーおばあちゃまはそう言うけど、パパはちょっと変なんだもの。甘やかしてくれるパパのことも、綺麗でしっかりもののママのことも大好きだけど……やっぱりパパは変。
「ツリーハウスに椅子が欲しいって言ったら裏庭に家を建てようとしたの。だからパパには何もおねだりしない事にしているの」
「お前の父さんは、僕の父さんより変わっているな」
一緒にケーキを食べてた従兄弟のシドに言われる。
「シド、パパは私が結婚する時は号泣すると思うわ」
「ん?僕に関係ある?」
シドにニヤリと笑いかけていたから、頭上で大人二人が目を合わせたことに気が付かなかった。
「コゼット、アルバンに新しい女の子のお友達を作ってあげたいのだけどどの子と仲良くなれそう?」
アルバンはマーガレットおばさまの子供で私にとっては大きな従兄弟のお兄ちゃんだ。
アルバンお兄ちゃんと仲良くなれそうな人……アリーおばさまに失恋したのは子供の私でも知っている。
アリーおばさまと顔を合わす度、ランドルフおじさんと別れないのか聞いているんだもの。
アルバンお兄ちゃんには幸せになって欲しいし、お兄ちゃんとランドルフおじさんの言い合いはそろそろ飽きた。
会場を見渡しながら、私とシドのようにセットになる人を探す。言葉では説明出来ないけど、私とシドはセットだと感じる。
アルバンお兄ちゃんとセットの人が見つからなくて、首を横に振ろうとした時、扉から可愛らしい女性が入ってきた。
薄いオレンジ色のクリームが乗ったケーキ指さす。
「このクリームと同じ色のドレスの人。あの人がアルバンお兄ちゃんとセットだよ」
「確定よ」
「間違いないわ」
「コゼット?セットってなんだよ」
だからこの感覚を説明出来ないんだってば。
半年前、眠れなくて夜中に部屋を抜け出して家の中でお散歩をしていた時、泣いているお姉さんに会った。
体がスケスケで変なお姉さんだったけど怖くはなかった。パパと同じ髪と瞳の色だったし。
「なんで泣いてるの?私に何かできる?」
ママから困っている人がいたら手を差し伸べなさいと言われている。泣いてる人は困っている人でしょ?
「……貴女私が見えるのね?やっと来たわ!待っていたのよ。だって幽霊らしく泣き続けるのも体力使うでしょ?そうだ!メイシーとマーガレットはお元気?」
泣き止んだお姉さんは意外と気さくでおしゃべりだった。
お姉さんは、結婚する前に好きな人が戦争で死んでしまって悲しいんだって。もっと早く好きだと気が付いていたら結婚できたのにって言ってた。
「天国でその人が待っているんじゃないの?」
「あらやだ。普段は天国で二人で幸せに暮らしているのよぉ。死んだあと向こうで結婚したの。うふふっ、独身で通した甲斐があったわよ。でもね、上で毎日ラブラブで過ごしているのに、この家に女の子が産まれると降りて来ないと落ち着かなくなるのよぉ」
どうやら、生きている間に好きな人が恋し過ぎてこの家に念を残し過ぎちゃったみたいなの。自業自得だから誰にも文句言えないとケラケラ笑っている。
「あらそろそろ夜明けだわ。天国に帰らなきゃ。ダーリンが首を長くして待っているに違いないわ。最後にあなたたちが幸せな結婚が出来るようにおまじないを掛けてあげるわね」
と、おでこにキスした後、ウインクして空へと消えて行った。
あの後から、パパとママがセットだと分かるようになった。
それにシドを見て、シドが私のセットだと分かった。
アルバンお兄ちゃんもあのオレンジのドレスの人とセットだわ。
「私の時より早かったわね」
「あのお姉さんが、早く旦那さんの所に帰りたいから私に聞こえるように頑張って大声で泣いたって言ってたよ」
「幽霊のくせにせっかちね。私が死んだらタイミングの重要性を教えてあげなくちゃ」
「なぁ、何の話?幽霊ってどういうこと?」
「「シドは関係ないわ」」
「ちぇっ!」
【ママ、私が産まれた時の事を尋ねると「あなたはお利口だったわ。あなたはね……」って言いながら、なぜため息をつくの?】
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