恋の秘密はサファイアの瞳

十人 秋夜

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本当の想い

会いたい気持ちに嘘はつけない

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 ジストの様子が変わってもう3日経つ。それなのにちっとも慣れないのに、ジストは平然としている。仕事も無く、帰る。当然ジストも隣にいる。 突然ジストが立ち止まり、振り返る。

「どうしたの?」

 ジストの顔はどこか、険しい。一点を睨み付けている。理由は分からないがどこか、怒っているようにも見える。

「いえ、なんでもありません。 猫か、犬でしょう。」

 本当にそれだけだろうかとも思ったが、ジストは敏感なのであまり気に留めなかった。





 今日は姉の婚約者のケイセが明日来るということで、家中が大騒ぎになっている。今帰るとややこしくなるので、裏口から入ろう。おそらくここ数日、自分のことを見た人なんていないのではないのだろうか。きっとそれはいつものことだろう。与えられた侍女もいない、ドレスもない、目立った容姿を持った訳でもない。ならば何故そんな女に男が寄って来るのか、それは簡単だ。貴族の長男が持つ、唯一面倒なところ。子供を生んで、表向き妻として愛人を目をつぶってくれる女。両親があちこちの貴族にフェイルエールは物分かりが良く、外見もそう悪くない。そう言って売り込んでいる。

 はぁとため息をついて、裏に回るかどを曲がると・・・ 何か自分よりも大きい物にぶつかった。少しよろめいて、距離をとる。

「国王、何故こんなところにいらっしゃるのです!?」

 びっくりした。ぶつかった物もとい、ぶつかった相手は国王だった。どうしてこんな所にいるのだろうか。一度にたくさんのことを考えようとした所為で、何一つ解決しない。
 だけど、だけど・・・・・会えてすごく嬉しい
 胸のあたりからほわぁと暖かいものが広がる

「あ、えーと・・・ なんて言ったら良いのか・・・」

 そう言う国王の頰は赤く、溢れる声音はいつもの威厳は無く弱々しい。サファイアも国王の顔がまともに見れず、白い頰を染めた。





 サファイアが来なくなってから日に日に恋しさが募り、会いたくてたまらなくなって密かに見るだけならと夕方になると見に来ていた。まさかこんなに早く見つかってしまうなんて思いもしなかった。
 



 サファイアもう 君しか愛せないんだ
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