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第24章 全てはアルタシャのために?
第1208話 遂に見いだした真実は
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さんさんと輝く陽光が周囲を照らす。
先ほどまでも何も見えなかった、暗黒の世界とは一変して光まぶしい世界が一気に広がったのだ。
いったい何だここは?
いきなり夢でも見ているのか?
オレの周囲には美しい花園や整った芝生、白い石を詰め込まれた美しい道などが秩序正しく広がっている。
それも広大すぎて地平線の彼方まで広がっているかのようだ。
今までオレが接してきた『神の領域』の殆どはロクでもないところばっかりだったから、あまりの事に衝撃で立ちすくんでしまったよ。
もしかして神造者の領域の本当の姿がこれだったのか?
しかしそれにしてもちょっと前に、首都グレイスフルが荒廃した現し身を見たものだから、その格差を考えても目を奪われるな。
そしてよくよく見ると、あちこちで若く美しい男女がいかにも嬉しげに動き回っている。
少なくとも長年、研究に人生を捧げ、象牙の塔で暮らしてきた神造者達とは思えない。
「おや? あなたはどなた?」
「見た事が無いね? もしかして新しくこの『天国』に入ったのかな?」
男女が嬉しげにこちらに近づいてきて、朗らかな笑顔で話しかけてくる。
この世界では神に忠実な信徒は『死後は神の領域で永遠に幸せに暮らすことが出来る』という教えのところも多い。
もちろん「再び信徒として生まれ変わる」「神の軍勢に加わって戦い続ける」と言ったものから「死後の世界については何の約束もしない」というところまでさまざまだ。
そういえばテセルから神造者はジストルを信仰しているとは聞いていたが、死後については聞かなかったな。
基本的に神造者は「対象にやる気を出させる」ような教えの筈だから、そうするとここは本当に「天国」なのか。
無警戒に寄ってくる連中を近くで見ると、間違い無く美男美女揃いだ。
おそらくこのオレ=アルタシャでも彼らに混じったら「特別には見えない」だろう。
当然のようにかなりの神性が感じられるが、それがオレにとっては逆にどこかいかがわしく感じられる。
何しろ今まで出会った神様の殆どは「人間以上に人間臭い」存在ばっかりだった。
精霊やドラゴンなど人間とはかけ離れた存在ならば、思考回路も大きく異なっていたが、それでも生きている存在として理解は出来た。
もちろんいま目の前にいる連中が理不尽な事を言っていたり、奇天烈な行動をしたりしているわけではないが、どうにも違和感がぬぐえない。
あえて言えば「コンピューターゲームに出てくるNPCキャラ」のような感じなのだ。
しかし彼らの笑顔には空虚な感じもあるが、それでは全く作り物なのか、というとそうでもない。
何というか美しく楽しい理想の世界にふさわしい部分だけを切り取った、そんな感じがするのだ。
「さあ。私達と一緒に遊びましょう」
「君もここでずっと楽しく暮らすのだよ」
なるほどそれもいいか――じゃない!
そもそもオレがここに来たのは、ジストルの手によって神界の亀裂に放り込まれたからじゃないか。
次第に頭がボンヤリしてくるかのようだ。
もしかするとこれはこの世界に取り込まれつつあるということか。
「どうしたんだい? 面倒な事など忘れてここで遊んでいればいいんだよ」
「ここに来たのなら、君にはその資格があったと言う事だ。今まで苦労し続けたのだから、それが永遠に報われる素晴らしい天国なんだよ」
「もう悩みも無い。苦しみも無い。ただ快楽と喜びだけだよ」
なんとなく分かってきた。
この連中がおかしく見えるのは、人間というか生き物なら当然あるべきいろいろなものが欠落しているからなんだ。
この前、治癒の女神であるイロールの領域でも信徒の戒めとしての「地獄」が作られていたが、こっちは信徒への報償としての「天国」があるんだ。
神造者達にすればこれは本当の話であって、誰もが美男美女となって何も考えずただ幸せに永遠に暮らす事の出来る世界に死後行けるとなれば、仮に「神」として崇拝されなくともみんな一生懸命働くだろう。
死後に崇拝されるほどの業績を上げる神造者など、全体のごく一部しかいないはずだからむしろ圧倒的多数はこの天国に来ている筈だ。
むろん神造者の地獄もあるのだろうが、それは今は関係無い。
しかしその天国から出てきたものがなぜ神造者の神界を喰らい、神々を襲っていたりするんだ?
少なくともここにいる連中が、そんな事を意図しているようには全然見えないのだが。
あ? もしかしたら?!
そうか! 神造者の圧倒的多数が天国に来て、そこで素晴らしい生活を送ると言っても、それだって信仰の精力を使っているに違いない。
死者がドンドン増えていくので、この天国もそれに従って拡大しているが、維持するだけの信仰の精力が足りないのでは無いのか?
ああ?! そうか!
殆どの神造者はそもそも「死後に崇拝される」見込みなどないし、そんな事を望んでいない。ただ「天国」に行ければいいだけなのだ。
だから彼らは学説が古くなった先人を「廃神」として切り捨てているが、自分達が「死後に行く天国」は元のままで維持しようとしていたんだ!
そして開祖ジストルをまでも含めた先人達からすら搾り取っても足りなくなり、いろいろな手段を駆使してどうにか「天国」を維持しようとしたのが全ての元凶だったに違いない!
先ほどまでも何も見えなかった、暗黒の世界とは一変して光まぶしい世界が一気に広がったのだ。
いったい何だここは?
いきなり夢でも見ているのか?
オレの周囲には美しい花園や整った芝生、白い石を詰め込まれた美しい道などが秩序正しく広がっている。
それも広大すぎて地平線の彼方まで広がっているかのようだ。
今までオレが接してきた『神の領域』の殆どはロクでもないところばっかりだったから、あまりの事に衝撃で立ちすくんでしまったよ。
もしかして神造者の領域の本当の姿がこれだったのか?
しかしそれにしてもちょっと前に、首都グレイスフルが荒廃した現し身を見たものだから、その格差を考えても目を奪われるな。
そしてよくよく見ると、あちこちで若く美しい男女がいかにも嬉しげに動き回っている。
少なくとも長年、研究に人生を捧げ、象牙の塔で暮らしてきた神造者達とは思えない。
「おや? あなたはどなた?」
「見た事が無いね? もしかして新しくこの『天国』に入ったのかな?」
男女が嬉しげにこちらに近づいてきて、朗らかな笑顔で話しかけてくる。
この世界では神に忠実な信徒は『死後は神の領域で永遠に幸せに暮らすことが出来る』という教えのところも多い。
もちろん「再び信徒として生まれ変わる」「神の軍勢に加わって戦い続ける」と言ったものから「死後の世界については何の約束もしない」というところまでさまざまだ。
そういえばテセルから神造者はジストルを信仰しているとは聞いていたが、死後については聞かなかったな。
基本的に神造者は「対象にやる気を出させる」ような教えの筈だから、そうするとここは本当に「天国」なのか。
無警戒に寄ってくる連中を近くで見ると、間違い無く美男美女揃いだ。
おそらくこのオレ=アルタシャでも彼らに混じったら「特別には見えない」だろう。
当然のようにかなりの神性が感じられるが、それがオレにとっては逆にどこかいかがわしく感じられる。
何しろ今まで出会った神様の殆どは「人間以上に人間臭い」存在ばっかりだった。
精霊やドラゴンなど人間とはかけ離れた存在ならば、思考回路も大きく異なっていたが、それでも生きている存在として理解は出来た。
もちろんいま目の前にいる連中が理不尽な事を言っていたり、奇天烈な行動をしたりしているわけではないが、どうにも違和感がぬぐえない。
あえて言えば「コンピューターゲームに出てくるNPCキャラ」のような感じなのだ。
しかし彼らの笑顔には空虚な感じもあるが、それでは全く作り物なのか、というとそうでもない。
何というか美しく楽しい理想の世界にふさわしい部分だけを切り取った、そんな感じがするのだ。
「さあ。私達と一緒に遊びましょう」
「君もここでずっと楽しく暮らすのだよ」
なるほどそれもいいか――じゃない!
そもそもオレがここに来たのは、ジストルの手によって神界の亀裂に放り込まれたからじゃないか。
次第に頭がボンヤリしてくるかのようだ。
もしかするとこれはこの世界に取り込まれつつあるということか。
「どうしたんだい? 面倒な事など忘れてここで遊んでいればいいんだよ」
「ここに来たのなら、君にはその資格があったと言う事だ。今まで苦労し続けたのだから、それが永遠に報われる素晴らしい天国なんだよ」
「もう悩みも無い。苦しみも無い。ただ快楽と喜びだけだよ」
なんとなく分かってきた。
この連中がおかしく見えるのは、人間というか生き物なら当然あるべきいろいろなものが欠落しているからなんだ。
この前、治癒の女神であるイロールの領域でも信徒の戒めとしての「地獄」が作られていたが、こっちは信徒への報償としての「天国」があるんだ。
神造者達にすればこれは本当の話であって、誰もが美男美女となって何も考えずただ幸せに永遠に暮らす事の出来る世界に死後行けるとなれば、仮に「神」として崇拝されなくともみんな一生懸命働くだろう。
死後に崇拝されるほどの業績を上げる神造者など、全体のごく一部しかいないはずだからむしろ圧倒的多数はこの天国に来ている筈だ。
むろん神造者の地獄もあるのだろうが、それは今は関係無い。
しかしその天国から出てきたものがなぜ神造者の神界を喰らい、神々を襲っていたりするんだ?
少なくともここにいる連中が、そんな事を意図しているようには全然見えないのだが。
あ? もしかしたら?!
そうか! 神造者の圧倒的多数が天国に来て、そこで素晴らしい生活を送ると言っても、それだって信仰の精力を使っているに違いない。
死者がドンドン増えていくので、この天国もそれに従って拡大しているが、維持するだけの信仰の精力が足りないのでは無いのか?
ああ?! そうか!
殆どの神造者はそもそも「死後に崇拝される」見込みなどないし、そんな事を望んでいない。ただ「天国」に行ければいいだけなのだ。
だから彼らは学説が古くなった先人を「廃神」として切り捨てているが、自分達が「死後に行く天国」は元のままで維持しようとしていたんだ!
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