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王子は幼馴染の令嬢に弄ばれる
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恋心に振り回されてグッタリと疲れても朝は来る。
お茶会の翌日。
晴れ渡る青空を眺めながら、サティは朝日差し込む廊下を歩いていた。
王子の生活は意外と大変だ。
王族なんだからデーンと構えていればよい、というものでもない。
やる事は沢山ある。
だらだらと怠惰に生きるのはNG。
婚約者が既にいるサティにとっては、見合いがてらの舞踏会も必要ない。
社交はもちろん必要であるが、必要最低限でOK。
視察などの仕事は国王である父中心に行われている。
サティに割り振られている仕事のほとんどは書類仕事だ。
雑務と言えるような中身ペラッペラな仕事だが、これもまた重要な務めなのである。
そんな忙しい一日が始まる前、執務室に向かう途中にひとつだけお楽しみがある。
それは愛しい婚約者の鍛錬を窓越しに眺めることだ。
サティにとっての憩いのひと時であり、毎朝の習慣となっていた。
護衛騎士を引きつれたサティが、いつものように廊下の窓からレアンの姿を追っていると、宰相の娘であるディアナ侯爵令嬢が波打つ金髪を輝かせながらやってきた。
背後に侍女を従えて、いつもと同じ距離まで近付くとディアナは美しいカーテシーをとった姿勢のままピタリと止まった。
「おはよう、ディアナ」
「おはようございます、王子殿下。いじらしくもいじましく、こんな所から愛しい婚約者さまを眺めてため息ついていらっしゃるのね。お変わりなくて何よりですわ」
「キミも変わりないようで良かったよ、ディアナ嬢」
ディアナは宰相であるベックマン侯爵の一人娘であり、サティの幼馴染でもある令嬢だ。
「いつも愛に満ち満ちてらして幸せそうですわね。わたくしには婚約者がおりませんから、羨ましいかぎりですわ」
「まだ婚約者が決まらないの?」
「ええ。愛しくも愚かな我が父は、王家に娘を嫁がせる夢を諦めきれないようですの」
うんざりとした口調のサティに同意するようにディアナは溜息を吐いた。
ディアナはサティたちと同じ18歳。
波打ち輝く金髪と澄んだ青い瞳を持つ彼女は文句なく美しい女性である。
それに異を唱える者などいない。
しかも賢い。
そんな娘を、ベックマン侯爵はサティに嫁がせたいと裏で画策している。
「それはそれは。叶わぬ夢をご覧のようで」
「まったくもって、そうですわね」
「本当に。キミはボクになんて欠片も興味がないのに。宰相にも困ったものだね」
「ウフフ。欠片くらいは興味がありましてよ。もっとも、その興味はレアンさまとセットになっておりますけどね」
ディアナは薄い本の愛好家だ。
それがどのようなモノかはサティは詳しく知らないが、結婚相手としての自分に全く興味がないことは知っていた。
「はぁ~。ベックマン侯爵家ほどの力があれば、いまさら王家と縁を繋ぐ必要もないのにね」
「まったくですわ。お父さまは、御自分の力を甘く見ていらっしゃるのよ。そこは愚か可愛いのでよいのですけど、わたくしの結婚に関してはそうも言っていられませんの。困った事ですわ」
「娘を嫁に出すより、婿をとったほうがベックマン侯爵家にとって有益なのにね。娘好みの男を見つけて家を継がせればよいものを」
「本当そうですわ。わたくし、自分で言うのもなんですけど、やれる子ですのよ」
ディアナは美しい青い瞳を煌かせた。自信に満ちた不穏当な輝きに、サティはブルッと体を震わせる。
サティにとってディアナは幼馴染であるのと同時に、頭の上がらない姉のような存在だ。
次期国王をアゴで使う勢いのあるディアナを嫁に出すという形で手放そうとする宰相の気持ちが分からない。
可愛い娘を手元に置いたまま王家を動かせるなら、そのほうが良いだろうとサティは思う。
「そこに早く気付いて欲しいね」
「ええ、まったくですわ……あら、レアンさまがサイバルさまと手合わせをなさるみたいですわ」
「えっ? それは見ないと」
鍛錬所を見れば、模造刀を手にしたレアンとサイバルが向き合っていた。
「爺やの息子が騎士団長とはね。不思議な感じだ」
「あら、もともとアームストロングさまは騎士団長をやられていたのでしょう? サティさまをお守りするように、お側仕えになったと聞きましたわ」
「まぁ、そうだけどね。ボクにとっては、爺やは爺やだから。不思議な感じがする」
「アームストロングさまが爺やを務めてらっしゃること自体が不自然なのですわ。サティさまは、その辺をよくよく感謝すべきですのよ」
爺やであるアームストロングは、もともとは護衛騎士を取りまとめる立場にいた。
それがサティを狙った事件が続き、爺やとして王子を守ることになったと聞いている。
アームストロング伯爵家は騎士を多く輩出している家であり、爺やの次男であるサイバルが騎士団長になったことは自然な流れであった。
レアンとサイバルの打ち合いが始まった。
ゴツイ印象になったレアンだが、現役騎士団長には遠く及ばない。
二回り以上小さい体で必死に食らいつくレアンの姿に、サティの心は震えた。
止めて、とも思うし、頑張れ、とも思う。
サイバルの掌でレアンが転がされているような鍛錬だ。
サイバルが冷静に状況を見ながらレアンの相手をしている。
王子の婚約者だ。
ケガをさせてはいけない、というのが頭にあるのだろう。
だから騎士候補であるレアンの相手を騎士団長であるサイバルが務めているのだろうが。
サティとしては複雑である。
「サイバルさまは、レアンさまを上手に扱ってらっしゃる。さすがアームストロングさまの息子さんですわ」
「ふふ。昔からディアナは爺やのことが好きだよね」
「ええ。アームストロングさまは素敵なのです」
ディアナは美しい白く長い指をギュッと握り込んだ。
「白髪になっても衰えを知らない筋肉の鎧をまとった体。鋭くも優しさを秘めた灰色の目。男臭い顔立ち。もう、いちいち素敵なのです」
「はははっ。でも爺やはダメだよ。愛妻家だからね」
「そこも含めて、アームストロングさまは素敵なのです。完璧なのです」
幼馴染であるディアナは、爺やであるアームストロングとの付き合いも長い。
この美しくも変わり者の幼馴染は爺や推しなのである。
「アームストロングさまはダメなのですけど。息子さんであるサイバルさまは独身で婚約者もなく、特に好きなお方もいないと聞いていますわ」
「詳しいね」
「調べましたの」
「爺やがダメだから、息子に行くの?」
「だって、サイバルさまはアームストロングさまに似ていらっしゃる上に次男ですのよ。婿を求めるわたくしにピッタリだと思いませんこと?」
「う……うん、そうだね」
気迫がスゴイ幼馴染には逆らわないのが一番だ。
「サイバルさまを婿にとり、アームストロングさまのように育成するのが、わたくしの密かなる野望なのです」
「はぁ?……ぃぁあ、よく分からないけど。分からないけど、協力はするよ? うん、協力するよ。ボクたち幼馴染じゃないか」
サティは冷や汗をかきながらディアナをなだめるように両手をあげた。
窓の外ではレアンがサイバルに転がされていた。
ケガをさせずに適度に鍛えるサイバルの手腕は流石である。
では、サイバルを婿にと狙う幼馴染の手腕はいかほどのものであるか。
ちょっと考えたくない。
幼馴染の有能さも、えげつなさも、サティは知っていた。
「ええ。協力して頂けると助かりますわ。わたくしも、幼馴染であるサティさまとレアンさまのことを応援しておりますのよ。つきましては……」
ディアナが侍女を振り返る。と、侍女はサッと手提げ袋を差し出した。
何が入っているか分からないがパンパンである。
「こちらをお受け取りいただきたいのです。わたくしの気持ちですわ」
「? ありがとう?」
「これらを参考に、より愛を育んで頂きたいと願っております」
ディアナは手提げ袋を押し付けるようにしてサティに渡すと、再び美しいカーテシーを披露して去っていった。
「一体何だったんだ……」
朝一番から今日一番かと思われる疲れを感じながら、サティは執務室に向かった。
お茶会の翌日。
晴れ渡る青空を眺めながら、サティは朝日差し込む廊下を歩いていた。
王子の生活は意外と大変だ。
王族なんだからデーンと構えていればよい、というものでもない。
やる事は沢山ある。
だらだらと怠惰に生きるのはNG。
婚約者が既にいるサティにとっては、見合いがてらの舞踏会も必要ない。
社交はもちろん必要であるが、必要最低限でOK。
視察などの仕事は国王である父中心に行われている。
サティに割り振られている仕事のほとんどは書類仕事だ。
雑務と言えるような中身ペラッペラな仕事だが、これもまた重要な務めなのである。
そんな忙しい一日が始まる前、執務室に向かう途中にひとつだけお楽しみがある。
それは愛しい婚約者の鍛錬を窓越しに眺めることだ。
サティにとっての憩いのひと時であり、毎朝の習慣となっていた。
護衛騎士を引きつれたサティが、いつものように廊下の窓からレアンの姿を追っていると、宰相の娘であるディアナ侯爵令嬢が波打つ金髪を輝かせながらやってきた。
背後に侍女を従えて、いつもと同じ距離まで近付くとディアナは美しいカーテシーをとった姿勢のままピタリと止まった。
「おはよう、ディアナ」
「おはようございます、王子殿下。いじらしくもいじましく、こんな所から愛しい婚約者さまを眺めてため息ついていらっしゃるのね。お変わりなくて何よりですわ」
「キミも変わりないようで良かったよ、ディアナ嬢」
ディアナは宰相であるベックマン侯爵の一人娘であり、サティの幼馴染でもある令嬢だ。
「いつも愛に満ち満ちてらして幸せそうですわね。わたくしには婚約者がおりませんから、羨ましいかぎりですわ」
「まだ婚約者が決まらないの?」
「ええ。愛しくも愚かな我が父は、王家に娘を嫁がせる夢を諦めきれないようですの」
うんざりとした口調のサティに同意するようにディアナは溜息を吐いた。
ディアナはサティたちと同じ18歳。
波打ち輝く金髪と澄んだ青い瞳を持つ彼女は文句なく美しい女性である。
それに異を唱える者などいない。
しかも賢い。
そんな娘を、ベックマン侯爵はサティに嫁がせたいと裏で画策している。
「それはそれは。叶わぬ夢をご覧のようで」
「まったくもって、そうですわね」
「本当に。キミはボクになんて欠片も興味がないのに。宰相にも困ったものだね」
「ウフフ。欠片くらいは興味がありましてよ。もっとも、その興味はレアンさまとセットになっておりますけどね」
ディアナは薄い本の愛好家だ。
それがどのようなモノかはサティは詳しく知らないが、結婚相手としての自分に全く興味がないことは知っていた。
「はぁ~。ベックマン侯爵家ほどの力があれば、いまさら王家と縁を繋ぐ必要もないのにね」
「まったくですわ。お父さまは、御自分の力を甘く見ていらっしゃるのよ。そこは愚か可愛いのでよいのですけど、わたくしの結婚に関してはそうも言っていられませんの。困った事ですわ」
「娘を嫁に出すより、婿をとったほうがベックマン侯爵家にとって有益なのにね。娘好みの男を見つけて家を継がせればよいものを」
「本当そうですわ。わたくし、自分で言うのもなんですけど、やれる子ですのよ」
ディアナは美しい青い瞳を煌かせた。自信に満ちた不穏当な輝きに、サティはブルッと体を震わせる。
サティにとってディアナは幼馴染であるのと同時に、頭の上がらない姉のような存在だ。
次期国王をアゴで使う勢いのあるディアナを嫁に出すという形で手放そうとする宰相の気持ちが分からない。
可愛い娘を手元に置いたまま王家を動かせるなら、そのほうが良いだろうとサティは思う。
「そこに早く気付いて欲しいね」
「ええ、まったくですわ……あら、レアンさまがサイバルさまと手合わせをなさるみたいですわ」
「えっ? それは見ないと」
鍛錬所を見れば、模造刀を手にしたレアンとサイバルが向き合っていた。
「爺やの息子が騎士団長とはね。不思議な感じだ」
「あら、もともとアームストロングさまは騎士団長をやられていたのでしょう? サティさまをお守りするように、お側仕えになったと聞きましたわ」
「まぁ、そうだけどね。ボクにとっては、爺やは爺やだから。不思議な感じがする」
「アームストロングさまが爺やを務めてらっしゃること自体が不自然なのですわ。サティさまは、その辺をよくよく感謝すべきですのよ」
爺やであるアームストロングは、もともとは護衛騎士を取りまとめる立場にいた。
それがサティを狙った事件が続き、爺やとして王子を守ることになったと聞いている。
アームストロング伯爵家は騎士を多く輩出している家であり、爺やの次男であるサイバルが騎士団長になったことは自然な流れであった。
レアンとサイバルの打ち合いが始まった。
ゴツイ印象になったレアンだが、現役騎士団長には遠く及ばない。
二回り以上小さい体で必死に食らいつくレアンの姿に、サティの心は震えた。
止めて、とも思うし、頑張れ、とも思う。
サイバルの掌でレアンが転がされているような鍛錬だ。
サイバルが冷静に状況を見ながらレアンの相手をしている。
王子の婚約者だ。
ケガをさせてはいけない、というのが頭にあるのだろう。
だから騎士候補であるレアンの相手を騎士団長であるサイバルが務めているのだろうが。
サティとしては複雑である。
「サイバルさまは、レアンさまを上手に扱ってらっしゃる。さすがアームストロングさまの息子さんですわ」
「ふふ。昔からディアナは爺やのことが好きだよね」
「ええ。アームストロングさまは素敵なのです」
ディアナは美しい白く長い指をギュッと握り込んだ。
「白髪になっても衰えを知らない筋肉の鎧をまとった体。鋭くも優しさを秘めた灰色の目。男臭い顔立ち。もう、いちいち素敵なのです」
「はははっ。でも爺やはダメだよ。愛妻家だからね」
「そこも含めて、アームストロングさまは素敵なのです。完璧なのです」
幼馴染であるディアナは、爺やであるアームストロングとの付き合いも長い。
この美しくも変わり者の幼馴染は爺や推しなのである。
「アームストロングさまはダメなのですけど。息子さんであるサイバルさまは独身で婚約者もなく、特に好きなお方もいないと聞いていますわ」
「詳しいね」
「調べましたの」
「爺やがダメだから、息子に行くの?」
「だって、サイバルさまはアームストロングさまに似ていらっしゃる上に次男ですのよ。婿を求めるわたくしにピッタリだと思いませんこと?」
「う……うん、そうだね」
気迫がスゴイ幼馴染には逆らわないのが一番だ。
「サイバルさまを婿にとり、アームストロングさまのように育成するのが、わたくしの密かなる野望なのです」
「はぁ?……ぃぁあ、よく分からないけど。分からないけど、協力はするよ? うん、協力するよ。ボクたち幼馴染じゃないか」
サティは冷や汗をかきながらディアナをなだめるように両手をあげた。
窓の外ではレアンがサイバルに転がされていた。
ケガをさせずに適度に鍛えるサイバルの手腕は流石である。
では、サイバルを婿にと狙う幼馴染の手腕はいかほどのものであるか。
ちょっと考えたくない。
幼馴染の有能さも、えげつなさも、サティは知っていた。
「ええ。協力して頂けると助かりますわ。わたくしも、幼馴染であるサティさまとレアンさまのことを応援しておりますのよ。つきましては……」
ディアナが侍女を振り返る。と、侍女はサッと手提げ袋を差し出した。
何が入っているか分からないがパンパンである。
「こちらをお受け取りいただきたいのです。わたくしの気持ちですわ」
「? ありがとう?」
「これらを参考に、より愛を育んで頂きたいと願っております」
ディアナは手提げ袋を押し付けるようにしてサティに渡すと、再び美しいカーテシーを披露して去っていった。
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