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医薬品の正しい捉え方

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 はじめに 
 本記事では、私たちの生活とは切っても切り離せない、医薬品の正しい考え方や使用法などといった、医薬品を正しく捉えていくための解説をしていきます。本記事を最後まで読んでいただければ、きっと今までとは違った正しい医薬品の捉え方がおできになれると思われます。一つ注意しておきたいのは、私は医薬品登録販売者試験には受かってはいるものの、薬剤師などの専門家ではないことをおことわりしておきます。またしばしば仏教用語が出てくるのでご理解とご了承をお願いします。それではあなたの貴重なお時間が許す限り最後までお読みいただければ幸いです。
 医薬品とは何か?
 第一節 薬師如来
 それでは、早速本題に入っていきたいと思います。まずこの第一章では、そもそもの話として、医薬品とは何かについて解説していきたいと思います。
 大前提として医薬品は病気を治すためのものです。その点タバコや覚せい剤などといった人体に害を与えるいわゆる毒とは区別していただきたいと思います。
 ただし医薬品もこれらの毒物とは無関係ではありません。なぜなら、医薬品も本来は人体にとって異物であり、使いようによっては毒と変わりないからです。だから薬は毒との諸刃の剣と言われるゆえんであります。仏教の大智度論を著した竜樹という聖人の言葉に“大薬師好く毒を持って薬と為す”という有名な言葉がありますが、これは薬師如来ほどの医者なら毒も薬にできるという意味なので、我々普通の凡夫には難しいでしょう。ただここでは、時には薬も毒となり毒も薬となりえることを示唆しています。
 第二節 薬機法
 にここでいう医薬品とは、日本国内で使用されている医薬品を前提として説明します。現在、日本国内で使われている医薬品は、薬機法という法律によって定められています。薬機法とは、旧薬事法と呼ばれるもので主に医薬品の適正な使用をすることを目的として定められています。
 この薬機法では、まず医薬品を多様に分類しています。大きく分けると薬剤師が処方する医療用医薬品とOTCと呼ばれる主にドラッグストアーなどで販売されている一般用医薬品に分かれます。OTCとはover the counterの略語でいわゆる一般薬のことです。この一般用医薬品を販売する資格を持っているのが、私も持っている医薬品登録販売者という資格を持つ有資格者です。ただし一般用医薬品でも要指導医薬品と第一類医薬品は薬剤師でなければ販売できません。要指導医薬品は医療用医薬品からOTC医薬品に切り替わった、いわゆるスイッチOTCと呼ばれる医薬品です。第一類医薬品とは一般用医薬品を大きく第一類から第三類までそのリスクの度合いによって区分分けしたもので、第三類が最もリスクは軽く、第一類になるほどリスクが大きくなります。
 そしてこの一般用医薬品は、比較的軽度な疾病をセルフメディケーションとして治療することを目的としており、医療用医薬品はその名の通り病院や医院などの医師が患者の病気を治療することを目的とした医薬品です。ここでいうセルフメディケーションとは、今現在国連で推奨されている自分の健康には自分で責任を持ち、軽度な疾病は自分で予防及び治療をするという概念です。
 それから医薬品を大きく分類すると、漢方薬という東洋医学を基礎とした医薬品と西洋医学を基礎とした一般的な治療薬があります。漢方薬は陰陽五行説などで説かれるもので、人体は自然と関係があり、病気などの不調はこれらのアンバランスが原因で起こると考え、人体を自然と調和させて治療するのを特色としています。西洋医学の治療薬は、おなじみのタミフルなどの現代科学にもとづいた治療薬となります。これは化学を基礎として、創薬科学という学問分野によって発展してきた治療薬の発展です。
 これらの手法やアプローチはまったく異なりますが、お互い適切に使用すればおおいに効果があります。
 第三節 医薬品の効果
 ところで医薬品の効果についてですが、医薬品は基本的に対症療法を目的としています。対症療法とは例えば、風邪などでいえば、咳を鎮めたり熱を下げるなどといった症状を和らげる効果を指します。なぜなら、実は病気を治すのは医師や医薬品などではなく本質的には我々の自然治癒力であるからです。その点をしっかり押さえておきましょう。
 医薬品は昔からの人間の知恵の結晶でもあり、人類の努力の結晶でもあります。どうしてかと言えば現在の医薬品はどのようにして作られているのかと言えば、いままでの人類の歴史で蓄積された知識と知恵、またあらたな創薬科学の長年の研究の蓄積によって作られているからです。
 だから本章の結論は、医薬品とは何かといえば、それは人類の知恵の結晶であると答えることができます。
 医薬品の本質
 第一節 プラセボ効果
 先ほども少し触れましたが医薬品の本質とは、医薬品を患者が服薬することで病気が治るわけですが、それは医薬品が病気を治しているのではなく、あくまでも医薬品は対症療法であり、症状を緩和するだけで本当に病気を治すのは我々人体に備わっている自然治癒力だということです。それと医薬品にはプラセボ効果というものがあります。プラセボ効果とは、偽薬なのに効果が表れることをいいます。どういう事かというと何も治療の成分が入っていないのにもかかわらず、それを薬と信じて服用した患者に効果が表れるという現象です。これが何を表しているのかというと、やはり病気を治す能力は我々の人体に元から備わっているという事実です。もちろん本当の成分が入っている薬も効果がありますが、医薬品とは治療できると信じることによって効果が表れる心理的な側面が大きいということです。
 第二節 メンタル
 これは仏教などでは方便と呼ばれるものですが、やはり私たちには思い込みという要素が大きいという現実があります。だから病は気からなどという諺もあるのでしょう。なのでここで言いたいのは、病気を治すうえでは実際に服薬する医薬品も当然重要ですが、本当に大切なのは主治医を信頼したり、その主治医が処方する医薬品を信じてしっかりと服薬すれば病気は治るという確信が重要だということです。そうすることでようやく厄介な病状も好転していきます。要するに、簡単に言うと、病気と治療はメンタル次第だということです。
 医薬品の役割
 第一節 安心感
 医薬品の役割とは何かといえば、いろいろありますが、私の考えるメインの役割は、薬を飲むという意識を患者に持たせることだと思われます。つまり先ほど述べたプラセボ効果も関わってきますが、薬は飲むことで病気を治すという意識を患者に持たせることだということです。そうすることによって最終的には病気が治るわけです。
 第二節 OTC医薬品
 もうひとつの医薬品の役割として、薬を所持し適当な時に使えるという安心感が重要だと思います。例えば、風邪をひいたときなどに風邪薬が常備してあるのとないのでは大きな違いです。これは食べ物に似ています。たくさん食料があるうちは適当な時に食べれて安心ですが、まったく備蓄もなく仕入れる当てもなければ不安でしょうがないです。医薬品もこれと全く同じで、常に病気になったとしても治せる用意ができてるという安心感は極めて重要です。そのためにOTC医薬品などをドラッグストアーや配置販売業者は販売しているわけです。なのでこういったOTC医薬品は、ある程度資金をかけて貯蔵および利用していくことを強く勧めます。その他の役割としましては一つの嗜好品のような役割もあるだろうと思われます。どういう事かというと、ある程度購入して集めることや日々ビオフェルミンなどのように予防的に服薬することを楽しむなどの意味合いです。あとは経済的な役割も否定できません。製薬業界は大きな経済組織を構成しているのは周知の事実です。ドラッグストアーの繁盛を見てもわかる通り、現在医薬品業界は成長産業の一つです。またドラッグストアーは食品も売っているため生活には欠かせない存在でもあります。
 医薬品の正しい考え方
 第一節 薬物依存
 続いて医薬品の正しい考え方のお話をしたいと思います。今まで述べたことをまとめる形にはなりますが、医薬品はそれ自体が目的ではなく服薬して自分の自然治癒力で病気を治すきっかけと捉えます。なので依存などとも関係してきますが、医薬品に頼り切って医薬品を飲むことを目的としてあとは医薬品が自然に病気を治してくれるだろうなどと考えるのは間違っていて、これは薬物依存などにつながるおそれがあります。
 第二節 ショーペンハウアー
 あくまでも医薬品は我々の人体または精神が病気を治すのを補助する役割であると考えることが大切です。これも食べ物に似ています。食べ物を食べることによって我々は栄養を得ているのではなくて、食べたものを我々の内臓が消化吸収することによって栄養を摂取しているのです。これはショーペンハウアーの言葉を借りましたがちょうどよい例えなので引用させていただきました。つまりここで言いたいのは薬に頼るのではなく薬を利用するという姿勢が大切だということです。
 医薬品の使い方
 第一節 正しく使う
 医薬品の使い方、使用方法は極めて重要です。必ず医師や薬剤師または登録販売者の説明をよく聞き、効能書きや使用方法は読みましょう。なぜならどんなに優れた医薬品でも、使い方を誤ると効果が出ないばかりか、むしろ害が生じてしまうからです。たとえば胃薬などで食後に飲むように設定されている医薬品を、食前に飲んでしまえば効果が出ないことは明らかです。そればかりか胃を荒らしてしまうなどの健康被害が出るかもしれません。ただOTC薬などなら比較的リスクが低い医薬品なのでそれほどの害はないだろうとは思いますが、医師の処方する医療用医薬品で同じことをしてしまうと大変なことになるのは明らかです。さらに気を付けておきたいのは、医薬品はむやみに飲めばいいというものではないことです。症状がしっかり出ているから服薬するのは正しいですが、症状がないのに予備的に今飲んでおけば大丈夫だろうなどと考えて、サプリメントなどのように常習的に飲むのは控えましょう。最後に医薬品を飲む上での裏技的な話をして本記事を終えたいと思います。
 第二節 副作用
 医薬品には本来の効果を期待する主作用と期待しない作用が出る副作用というものがあるのは御存知でしょうが、実はこの副作用を逆手にとって薬とする方法もあります。例えば代表的なのは眠気が副作用である精神安定剤などを睡眠薬として使うなどといった方法です。あとは便通が悪くなる副作用を持つ医薬品を下痢などを抑える止瀉薬として使うなどです。ただこういう裏技はリスクも伴うので慎重にならなければなりません。
 おわりに
 医薬品はとても奥が深いものです。正しく使えればこれほど有益なものはありません。反対に誤った使い方をしてしまえばこれほど有害なものもまたありません。これは世の中のどんなものにも共通していますが、医薬品においては特に気を付けなければならないことです。わたしは薬剤師ではありませんが医薬品登録販売者試験に合格するくらいには勉強したので医薬品の初歩的なことはわかります。あなたももし医薬品についてご興味がおありなら勉強してみることをお勧めいたします。最後にあなたの健康のために大切なアドバイスをしておきます。よい主治医にかかれるように善業を積みましょう。未筆にはなりますが、私の尊敬する日蓮上人の言葉に“病あるもの仏となる。その故は病によりて道心は起こる”というものがあります。病気を完全に否定的にとらえるのではなく、むしろ成長するチャンスにしていきたいものです。
 番外編 医薬品登録販売者とは?
 ここで少し登録販売者について説明します。この資格は、一般用医薬品の第二類と第三類医薬品を販売する資格です。試験内容は、人体の仕組みや主な医薬品、薬機法の法令などで合格率も4割ほどなので挑戦するには最適な資格だと思われます。ドラッグストアーだけではなく、医薬品を販売しているコンビニや薬局、配置販売業者など仕事も多いです。資格手当がかなりつく場合もあるため、やりがいもあり、知識もためになる、とてもよい資格試験だと思います。私はユーキャンと一般の参考書や問題集で受かりましたがかなりの努力がいるので、なめてかからないほうがいいです。特に主な医薬品とその作用は重要なので力を入れるべきだと思います。あなたの合格をお祈りしています。
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