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とある愚者の学祭体験
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これはとある愚者にまつわる祭体験の物語である。鈴木くんは都内の大学に通っていたのだがその大学では毎年学祭が執り行われている。鈴木くんは毎年欠かさず出展側の立場で参加していた。彼の本音は祭りの日は授業がなく休みたいところであったが知人の出展をサポートするために参加していた。そんな中鈴木くんはいい体験も悪い体験も味わうこととなった。まずはじめにいい体験から説明しよう。この学祭はお笑い芸人を招待することに積極的で彼はステージに立つトレンディエンジェルやペナルティなどの人気お笑い芸人のコントを観ることができた。とりわけ彼にとり嬉しかったのはいままでテレビでしか観ることが出来なかったペナルティのワッキーの芝刈り機のネタなどを生で観ることができたことであった。次に悪い体験について語るとしよう。この事件は正直少し酷なのだが不幸なことに常に鈴木くんは思い出さざるを得ない状況となっている。どういうことかというと彼の前歯が欠けたのである。その事情はこうである。祭りもたけなわとなった夕方ごろさきほど述べたステージ広場で謎の食べ物を歩き売りしている友人にたまたま遭った鈴木くんは友人のよしみもあり一つ買ってあげることにしたのである。ところが買ってみたはいいが、その商品を食べてみるとあまり美味しくもないうえにとても硬いのである。はじめの一口目で脆くも鈴木くんの前歯は文字通り粉砕されてしまった。こう書くと語弊を招くおそれがあるので付け加えるが前歯のほんの先が欠けてなくなってしまったのである。だから鈴木くんの舌が常に欠けた前歯に当たるので鈴木くんは常にこの悲劇を忘れることができないのである。学祭の話はこれくらいにして鈴木くんの地元の夏祭りについて語るとしよう。
鈴木くんは練馬区に住んでいるが、地元のいくつかの公園では例にもれず毎年夏も盛りになると盆踊り大会が執り行われる。この祭は鈴木くんにとってとても楽しいのでいつも楽しみにしている。楽しい理由はいくつかあるが一番は屋台で売っている食べ物を食べることである。これはプロが販売しているのでさきほどの学生仲間が売っている食べ物とは味も食感も天地雲泥の差なのである。特に美味しいのはやはりみんな大好きケバブであろう。鈴木くんはケバブを買うためなら1時間以上待てるのである。
ところで夏祭りと言ったら有名な曲にもなっている。♪君がいた夏は♪という歌詞のあの曲である。鈴木くんはこの曲が好きでゲームセンターにある太鼓の達人で遊んだりカラオケで熱唱したりしているらしい。誰でも一度はプレイしたことがある音ゲーの定番中の定番としてよく知られる太鼓の達人は愛好者が多く、鈴木くんなどは小学生の頃からプレイしている。彼は周りに太鼓の鈴木と呼ばれていたとか。最近の彼のブームの曲は東方シリーズの色は匂えど散りぬるをや月に叢雲華に風などである。彼は達人なのでどんな難易度でもクリアできる。昔からクラシックの鈴木とも呼ばれていた彼はウィリアム・テルやカルメンなどのクラシックの曲もお手の物である。鈴木くんの伝説は前略道の上よりの鬼モードをパーフェクトでクリアできたことらしい。
鈴木くんの憧れはさきほどでてきた夏祭りの曲のテーマであり歌詞にも反映されている夏の恋というものを人生に一度くらいは体験してみたいということらしい。彼は中学生の時にこの望みを叶えるために毎年夏になるたびに好きな人はおろか知っている女子には立て続けにデートに誘ったが立て続けに断られるという可哀想な歴史を持っている。今でもこの願望は捨てきれず夏になると大学で知り合った女子学生にとっては至極迷惑な男子学生という定説となっている。
ところで鈴木くんは、さきほどの学祭でサポートしていた知人の付き合いで東京大学の学祭にも参加したことがあるが鈴木くんは皆さんお気づきのように少し変わったところがあるので外道裁判所という題名の小冊子を売っている団体から10冊以上買い集めたという逸話もある。彼がこの小冊子を全て読み終えたかは定かではないがおそらく何事にも興味津津な鈴木くんのことであるから読んだことであろう。このように困ったことに鈴木くんには変な買い物をしてしまう浪費癖がある。
こうして考えると、鈴木くんと祭に共通するのはおふざけな要素があるということであろうか。たまには鈴木くんのようにふざけるのもいいし、祭に参加するのはよいが、ただ歯が欠けるなどは御免こうむりたいものである。彼がそれ以来口癖のように言っていることがあるが皆様検討がつくであろうか?それは次のようなセリフである。「あの前歯の事件を外道裁判所に訴えたらどういう判決がおりるかなぁ?」いかがであろうか。鈴木くんらしいセリフだと思われただろうか。ところが幸か不幸かこの物語は一部分においてノンフィクションなのである。どこまでがフィクションでどの部分がノンフィクションなのかはご想像におまかせする。
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