2 / 64
居場所
しおりを挟む
あれから瞬は住む場所がないから騎士団員の空き部屋を一つもらった。
ハイドは少し狭いと言っていたが、瞬にとっては広すぎると思っていた。
こんないい部屋に居候させてもらって本当にいいのだろうか。
身分が分からない自分を拾ってくれた騎士団の人達の役に立ちたいと強く思った。
ハイドは「気にしなくていい」とは言うが、お世話になるからには恩返しがしたい。
自分が出来る限りのお手伝いをして、少しずつここに馴染んでいった。
毎日ハイドと共に過ごし、今まで感じた事がない幸せを感じた。
人と一緒に過ごすのって、こんなに楽しいものなんだ。
瞬がいた元の世界では瞬の居場所は何処にもなかった。
父は子供を望んでいなくて、瞬には無関心だった。
母は子供を望んでいて、産みたいと父に願っていた。
でも、お腹の中の子供が男だと分かると母の興味がなくなった。
とはいえ、次に身籠るか分からなかったから瞬が産まれた。
望まれていない中、一人で生きていけないから最低限のお世話をしてもらった。
しかしそれも二年後に妹が産まれる前の話だった。
母は念願の女の子が産まれて、とても喜んでいた。
ずっと子供に無関心な父も妹には優しくなっていた。
瞬も自分とは違い可愛い妹が出来て、素直に嬉しかった。
でも、瞬は妹に話しかけるどころか近付く事すら出来なかった。
母は瞬が近付くと発狂したように遠ざけていて、冷たい瞳で瞬を見つめていた。
両親と遊ぶ妹をずっと隅っこで座って見ているだけだった。
羨ましくないと言ったら嘘になるが、妹の幸せを自分がぶち壊してしまうかもしれないからそれでいい。
いつか瞬も好きな人が出来て、幸せになれたらいいなと夢があった。
この世界に来るまで、好きな人が出来る事なく不安に感じていた。
愛情を知らないから、人を好きになれないのかと悩んだ事があった。
でも、ハイドと出会ってそれは間違いだったんだと知った。
瞬にもちゃんと人間らしい感情があったんだとハイドを見てそう思った。
拗らせたものではなく、真面目に人間としての実感が湧いた。
間違いなく人間ではあるけど、感情があるかないかでは全く違う。
ハイドは魂の繋がりで引き寄せられた運命だといつも口癖のように言っていた。
瞬もこの出会いは必然だったらいいなと思っている。
ハイドとの出会いは特別な繋がりがあると思いたい。
磁石のように、二人はきっと引き寄せられたんだ。
城の人達も何も分からない瞬に優しくてすぐに仲良くなった。
初めてこんなに優しくされて、泣きそうなほど嬉しかった。
でも、もう泣いたりしないと決めていたから我慢した。
ここに居ても良いんだって言われているような気がした。
この世界が瞬の居場所になり、元の世界に帰りたくない気持ちが強くなった。
それと同時にもしかしたら来た時と同じようにフラフラと帰ってしまう不安があった。
瞬がいなくなっても、親しい人がいなかったから元の世界の誰も気にしない。
妹にもいない者のようにされている瞬には、元の世界に帰る理由が一つもなかった。
誰か一人でも友人がいたら違ったのかもしれないが、今の瞬に元の世界の未練なんてない。
帰りたくなくても、なにが起きるかは未来は分からない。
ハイドと離れたくないといつも不安に思い涙した。
この事だけは、自分でも未知なる事だから感情がぐちゃぐちゃになる。
誰にも言えない、きっと言ったら困らせてしまうから。
誰にも言わずに静かに泣いていたのに、ハイドが部屋のドアをノックする。
顔を見られたくなくても、居留守もしたくなくて部屋を開ける。
ハイドは何も言わず頭を撫で背中を撫でてくれる。
こんなに泣いているのを見ても、無理に聞いたりしない。
いつも瞬の事を考えて、瞬が自分から言うまで待っていてくれる。
傍に居てくれるハイドに、どんなに心が救われただろうか。
困らせると思って、さっきまで言いたくなかったのにハイドを前にすると悩みを話してしまう。
隠し事はしたくない、ハイドに聞いてもらうだけで悩みが吹き飛ぶ。
ハイドと一緒だと、何でも出来そうな気持ちになる。
優しい気持ちと、手のひらの温もりに心臓がドキドキした。
それは他の人に抱いた気持ちとは明らかに違うものだった。
瞬はいつしかそれが恋だと気付き始めていた。
初めての恋は、結ばれる事がない異世界の人だった。
瞬がいつ帰るのかも分からないし、そもそも瞬もハイドも男だ。
瞬と違ってハイドは美しい顔をしていて、好意を寄せる女性も多かった。
異世界から来て右も左も分からないから優しくしただけの瞬を選ぶ要素が一つもない。
それでもハイドの近くが瞬の居場所になっていた。
瞬はこの気持ちを大切にしたい、でもハイドの傍にいられないのは嫌だ。
ただの友人でいい、その気持ちを隠して居場所が守られるなら…
そしてこの国にとっての運命の日が近付いてきた。
イズレイン帝国とライバル国であるハーレー国との戦争だ。
勿論騎士団長であるハイドも行かなくてはならない。
弱い自分が一緒に向かうと足手まといになるからせめて御守り代わりに一つのカップケーキを渡した。
瞬の唯一の趣味であるお菓子作り、ハイドは甘いものが苦手だと言っていたから甘さを最小限に抑えたビターなお菓子を作ったら喜んでくれた。
その中でカップケーキが一番お気に入りだと言ってくれたから戦地に行く前に緊張を解してもらおうと渡した。
ハイドは大切にカップケーキが入った袋を持ち、お返しのように瞬にベコニアの花を差し出した。
ハイドは異国の地の花言葉というのを多く知っている。
その花言葉は瞬のいた世界でも使われていたものらしいが、瞬は花言葉を一つも知らなかった。
ただ、ハイドが渡してくれる花達はいつも綺麗に咲いていて大切にしたいと思っている。
きっと、この花もなにか意味があるのだろう。
ハイドが無事に帰ってきたら、花言葉を聞いてみよう…きっとハイドの想いが詰まってる気がするから…
結果はイズレイン帝国の圧勝で幕を下ろした。
ハイドが先陣に立ち、敵国の兵士の半分以上を倒しイズレイン帝国の英雄と呼ばれるようになった。
ハイドが英雄になったからなかなか会えなくなる事は想像出来た。
そもそも平民以下の拾われ異界人の自分にハイドが頻繁に会いに来る事が間違っていると思った。
祝福するためにせめてお菓子を用意して騎士団員の誰かに渡してもらおうと考えていた。
寂しいけどハイドの邪魔しちゃいけないと思い遠くから見守ろうと決意した。
人混みに紛れて、ハイドを見ているだけで幸せだった。
ハイドは戦地から帰ってきて城下町はお祭りムードとなっている中、人混みの中から瞬を見つけ出して抱き締めた。
周りが見ている視線に恥ずかしくなり下を向くがハイドの温もりに安心して軽く抱き締め返した。
一週間しか離れていなかったのに瞬もハイドもとても寂しかった。
そしてハイドに耳元でベコニアの花言葉を聞いて瞬は涙した。
…ハイドに認めてもらえたあの日のように…いや、それ以上にとても嬉しくなった。
泣きながら崩れ落ちないように足に力を入れてハイドにしがみつき何度も首を縦に振ると慰めるように壊れ物を扱うような手つきで瞬の頭を撫でた。
ハイドの傍にいていいんだと、ずっとずっと一緒にいられるんだと認めてくれたような気がした。
好きだって、素直に伝えてもいいんだと幸せで溢れてきた。
瞬もずっと秘めていた気持ちをハイドに伝えて、優しく唇が重なった。
こうして瞬とハイドは皆が祝福する恋人同士となった。
幸せだった…きっとこの世界の誰よりも…
幸せだった、はずなのに…
ベコニアの花言葉ー愛の告白ー
ハイドは少し狭いと言っていたが、瞬にとっては広すぎると思っていた。
こんないい部屋に居候させてもらって本当にいいのだろうか。
身分が分からない自分を拾ってくれた騎士団の人達の役に立ちたいと強く思った。
ハイドは「気にしなくていい」とは言うが、お世話になるからには恩返しがしたい。
自分が出来る限りのお手伝いをして、少しずつここに馴染んでいった。
毎日ハイドと共に過ごし、今まで感じた事がない幸せを感じた。
人と一緒に過ごすのって、こんなに楽しいものなんだ。
瞬がいた元の世界では瞬の居場所は何処にもなかった。
父は子供を望んでいなくて、瞬には無関心だった。
母は子供を望んでいて、産みたいと父に願っていた。
でも、お腹の中の子供が男だと分かると母の興味がなくなった。
とはいえ、次に身籠るか分からなかったから瞬が産まれた。
望まれていない中、一人で生きていけないから最低限のお世話をしてもらった。
しかしそれも二年後に妹が産まれる前の話だった。
母は念願の女の子が産まれて、とても喜んでいた。
ずっと子供に無関心な父も妹には優しくなっていた。
瞬も自分とは違い可愛い妹が出来て、素直に嬉しかった。
でも、瞬は妹に話しかけるどころか近付く事すら出来なかった。
母は瞬が近付くと発狂したように遠ざけていて、冷たい瞳で瞬を見つめていた。
両親と遊ぶ妹をずっと隅っこで座って見ているだけだった。
羨ましくないと言ったら嘘になるが、妹の幸せを自分がぶち壊してしまうかもしれないからそれでいい。
いつか瞬も好きな人が出来て、幸せになれたらいいなと夢があった。
この世界に来るまで、好きな人が出来る事なく不安に感じていた。
愛情を知らないから、人を好きになれないのかと悩んだ事があった。
でも、ハイドと出会ってそれは間違いだったんだと知った。
瞬にもちゃんと人間らしい感情があったんだとハイドを見てそう思った。
拗らせたものではなく、真面目に人間としての実感が湧いた。
間違いなく人間ではあるけど、感情があるかないかでは全く違う。
ハイドは魂の繋がりで引き寄せられた運命だといつも口癖のように言っていた。
瞬もこの出会いは必然だったらいいなと思っている。
ハイドとの出会いは特別な繋がりがあると思いたい。
磁石のように、二人はきっと引き寄せられたんだ。
城の人達も何も分からない瞬に優しくてすぐに仲良くなった。
初めてこんなに優しくされて、泣きそうなほど嬉しかった。
でも、もう泣いたりしないと決めていたから我慢した。
ここに居ても良いんだって言われているような気がした。
この世界が瞬の居場所になり、元の世界に帰りたくない気持ちが強くなった。
それと同時にもしかしたら来た時と同じようにフラフラと帰ってしまう不安があった。
瞬がいなくなっても、親しい人がいなかったから元の世界の誰も気にしない。
妹にもいない者のようにされている瞬には、元の世界に帰る理由が一つもなかった。
誰か一人でも友人がいたら違ったのかもしれないが、今の瞬に元の世界の未練なんてない。
帰りたくなくても、なにが起きるかは未来は分からない。
ハイドと離れたくないといつも不安に思い涙した。
この事だけは、自分でも未知なる事だから感情がぐちゃぐちゃになる。
誰にも言えない、きっと言ったら困らせてしまうから。
誰にも言わずに静かに泣いていたのに、ハイドが部屋のドアをノックする。
顔を見られたくなくても、居留守もしたくなくて部屋を開ける。
ハイドは何も言わず頭を撫で背中を撫でてくれる。
こんなに泣いているのを見ても、無理に聞いたりしない。
いつも瞬の事を考えて、瞬が自分から言うまで待っていてくれる。
傍に居てくれるハイドに、どんなに心が救われただろうか。
困らせると思って、さっきまで言いたくなかったのにハイドを前にすると悩みを話してしまう。
隠し事はしたくない、ハイドに聞いてもらうだけで悩みが吹き飛ぶ。
ハイドと一緒だと、何でも出来そうな気持ちになる。
優しい気持ちと、手のひらの温もりに心臓がドキドキした。
それは他の人に抱いた気持ちとは明らかに違うものだった。
瞬はいつしかそれが恋だと気付き始めていた。
初めての恋は、結ばれる事がない異世界の人だった。
瞬がいつ帰るのかも分からないし、そもそも瞬もハイドも男だ。
瞬と違ってハイドは美しい顔をしていて、好意を寄せる女性も多かった。
異世界から来て右も左も分からないから優しくしただけの瞬を選ぶ要素が一つもない。
それでもハイドの近くが瞬の居場所になっていた。
瞬はこの気持ちを大切にしたい、でもハイドの傍にいられないのは嫌だ。
ただの友人でいい、その気持ちを隠して居場所が守られるなら…
そしてこの国にとっての運命の日が近付いてきた。
イズレイン帝国とライバル国であるハーレー国との戦争だ。
勿論騎士団長であるハイドも行かなくてはならない。
弱い自分が一緒に向かうと足手まといになるからせめて御守り代わりに一つのカップケーキを渡した。
瞬の唯一の趣味であるお菓子作り、ハイドは甘いものが苦手だと言っていたから甘さを最小限に抑えたビターなお菓子を作ったら喜んでくれた。
その中でカップケーキが一番お気に入りだと言ってくれたから戦地に行く前に緊張を解してもらおうと渡した。
ハイドは大切にカップケーキが入った袋を持ち、お返しのように瞬にベコニアの花を差し出した。
ハイドは異国の地の花言葉というのを多く知っている。
その花言葉は瞬のいた世界でも使われていたものらしいが、瞬は花言葉を一つも知らなかった。
ただ、ハイドが渡してくれる花達はいつも綺麗に咲いていて大切にしたいと思っている。
きっと、この花もなにか意味があるのだろう。
ハイドが無事に帰ってきたら、花言葉を聞いてみよう…きっとハイドの想いが詰まってる気がするから…
結果はイズレイン帝国の圧勝で幕を下ろした。
ハイドが先陣に立ち、敵国の兵士の半分以上を倒しイズレイン帝国の英雄と呼ばれるようになった。
ハイドが英雄になったからなかなか会えなくなる事は想像出来た。
そもそも平民以下の拾われ異界人の自分にハイドが頻繁に会いに来る事が間違っていると思った。
祝福するためにせめてお菓子を用意して騎士団員の誰かに渡してもらおうと考えていた。
寂しいけどハイドの邪魔しちゃいけないと思い遠くから見守ろうと決意した。
人混みに紛れて、ハイドを見ているだけで幸せだった。
ハイドは戦地から帰ってきて城下町はお祭りムードとなっている中、人混みの中から瞬を見つけ出して抱き締めた。
周りが見ている視線に恥ずかしくなり下を向くがハイドの温もりに安心して軽く抱き締め返した。
一週間しか離れていなかったのに瞬もハイドもとても寂しかった。
そしてハイドに耳元でベコニアの花言葉を聞いて瞬は涙した。
…ハイドに認めてもらえたあの日のように…いや、それ以上にとても嬉しくなった。
泣きながら崩れ落ちないように足に力を入れてハイドにしがみつき何度も首を縦に振ると慰めるように壊れ物を扱うような手つきで瞬の頭を撫でた。
ハイドの傍にいていいんだと、ずっとずっと一緒にいられるんだと認めてくれたような気がした。
好きだって、素直に伝えてもいいんだと幸せで溢れてきた。
瞬もずっと秘めていた気持ちをハイドに伝えて、優しく唇が重なった。
こうして瞬とハイドは皆が祝福する恋人同士となった。
幸せだった…きっとこの世界の誰よりも…
幸せだった、はずなのに…
ベコニアの花言葉ー愛の告白ー
26
あなたにおすすめの小説
分厚いメガネ令息の非日常
餅粉
BL
「こいつは俺の女だ。手を出したらどうなるかわかるよな」
「シノ様……素敵!」
おかしい。おかしすぎる!恥ずかしくないのか?高位貴族が平民の女学生に俺の女ってしかもお前は婚約者いるだろうが!!
その女学生の周りにはお慕いしているであろう貴族数名が立っていた。
「ジュリーが一番素敵だよ」
「そうだよ!ジュリーが一番可愛いし美人だし素敵だよ!!」
「……うん。ジュリーの方が…素敵」
ほんと何この状況、怖い!怖いすぎるぞ!あと妙にキモい
「先輩、私もおかしいと思います」
「だよな!」
これは真面目に学生生活を送ろうとする俺の日常のお話
白花の檻(はっかのおり)
AzureHaru
BL
その世界には、生まれながらに祝福を受けた者がいる。その祝福は人ならざるほどの美貌を与えられる。
その祝福によって、交わるはずのなかった2人の運命が交わり狂っていく。
この出会いは祝福か、或いは呪いか。
受け――リュシアン。
祝福を授かりながらも、決して傲慢ではなく、いつも穏やかに笑っている青年。
柔らかな白銀の髪、淡い光を湛えた瞳。人々が息を呑むほどの美しさを持つ。
攻め――アーヴィス。
リュシアンと同じく祝福を授かる。リュシアン以上に人の域を逸脱した容姿。
黒曜石のような瞳、彫刻のように整った顔立ち。
王国に名を轟かせる貴族であり、数々の功績を誇る英雄。
届かない「ただいま」
AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。
「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。
これは「優しさが奪った日常」の物語。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる